特別展「三国志」7月9日~開催!!
「正史」とも異なる、発掘された「三国志」が日本に訪れる。大きなニュースとなった曹操の陵墓(曹操高墓)の発見(埋葬品も特別展「三国志」には展示される)は「三国志」を強く現実に引きつけた、歴史とフィクションの境界を問うこれまでの「正史」と『三国志演義』の対比から、史実との照応を超えて、いま新たに「三国志」を読みなおす。
【目次】
■私が出会った人々*42
故旧哀傷・宗左近 / 中村 稔
■詩
雨とランプ / 久石ソナ
特集*「三国志」の世界
■徹底討議
世界認識としての「三国志」 / 金文京 福嶋亮大
■「三国志」列伝
諸葛亮の思想と『春秋左氏伝』 / 渡邉義浩
曹操の戦いとかれの兵法 / 石井 仁
関羽の知られざる物語――「関帝聖蹟図」を読む / 伊藤晋太郎
呂布 「最強」への道程 / 竹内真彦
■歴史的事実としての「三国志」
花の色は / 江森 備
志から見える三国志の世界 / 幾喜三月
考古遺物が切り開く三国志の新時代 / 市元 塁
陳寿と習鑿歯――ある皇帝の死と歴史記述 / 田中靖彦
諸葛亮孔明の月俸と財産 / 柿沼陽平
■『三国志演義』の諸相
ただのオタクの「三国志」 / カレー沢薫
ジェンダーの視座から見た貂蟬の描かれ方 / 仙石知子
黄蓋の武器と生死に見る『三国志演義』の形成・発展史 / 上原究一
語り物と芝居のなかの「三国志」 / 後藤裕也
正史『三国志』と『三国志演義』の物語叙述について / 橋本陽介
■インタビュー
「叫べ、董卓討つべし! 」――天下三分系電子音楽家の計 / おもしろ三国志(聞き手=金田淳子)
■マンガ
三国志のれきしのれきし / 末弘
豊かで奥深い世界 / 杜康潤
■「三国志」は再話されつづける
SF三国志演義 / 立原透耶
流れよわが涙、と孔明が言ったような話 / 三方行成
明示娯楽物語と孔明 / 山下泰平
昭和の終わりの三国志ブーム――マンガ読者を中心に / 清岡美津夫
他にすることはないのですか――一九八五年の『三國志』 / 山本貴光
三国志映画の理想化された「中国」のイメージとセクシュアリティの表象――『定軍山』から『レッドクリフ』まで / 雑賀広海
■「三国志」の歩きかた
新しいファンのための「三国志」案内 / 袴田郁一
■今月の作品
白水ま衣・ムラサキ・高須賀真之・古屋朋・Resu / 選=水無田気流
■われ発見せり
実践的な哲学 / 渡辺一暁
中島みゆきによって"コンサートでもない、演劇でもない、ミュージカルでもない「言葉の実験劇場」"をコンセプトに掲げて行われている「夜会」。圧倒的な表現力と歌唱力によって創り出される中島みゆきの世界をお届けする。
【曲目】インストゥルメンタル「金環蝕」/C.Q./砂の船/ほうせんか/歌をあなたに/泣かないでアマテラス/エレーン/遠雷/冬を待つ季節/世迷い言/熱病/最悪/真直(まっすぐ)な線/やまねこ/新曾根崎心中/泣かないでアマテラス/EAST ASIA/二隻(そう)の舟/DIAMOND CAGE
志だけでは、絶対に勝てない――
「唯才主義」の曹操、「情義と志」の劉備、「地縁血縁」の孫権。
なぜ、魏が勝ち、蜀は敗れ、呉は自滅したのか?
国のかたち、制度、社会が大きく変わるなかで、時に熱く、時に冷酷な三国時代の人事。
それぞれが理想を抱き、乱世を生きた英雄たちの変革期の「身のふり方」に迫る。
小説『三国志演義』において、読者の心をたぎら