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掲示板 件名 最新投稿

「安野光雅 繪本 三国志」展(全国巡回)


  • 2008年5月 7日(水) 07:21 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    5,233
展覧会 『週刊朝日』で2007年3月2日号(2007年2月20日発売)から安野光雅/著『繪本 三国志夜話』が連載されている。

・朝日新聞出版
http://publications.asahi.com/

この『繪本 三国志夜話』に関する展覧会、

「安野光雅 繪本 三国志」展 ~中国、悠々の大地を行く~

が大阪の大丸ミュージアム・梅田で開催されたことは以前、お伝えした。

・「安野光雅 繪本 三国志」展(2008年4月16日-27日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/805

やはり以下のように全国に巡回するようだね。

○高島屋日本橋店(東京都日本橋) 2008年5月8日-19日
・日本橋タカシマヤ
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/

○井上百貨店(長野県松本) 2008年5月21日-6月2日
・井上百貨店
http://www.inouedp.co.jp/

※関連記事
 「三国志」舞台の悲劇(週刊朝日 2008年5月30日号)
 安野光雅/著『繪本・三國志』(2008年4月16日)

※追記 [繪本 三国志夜話]の連載を終えて(『週刊朝日』2008年10月17日号)

※追記 繪本 三國志(安野光雅美術館2010年3月12日-9月8日)

※以下、本記事とは無関係なコメント
こういった現代人の描いた三国志関連の絵を見ると、いつも思うんだけど、ちゃんと畫像磚石・俑などの出土史料に基づいた絵はないのかな。例えば、市で人に踞する描写があったり、騎馬の持つ旗が畫像磚石で見られる布を上で止めるタイプでなく横で止めるような後世のタイプ(ドラマ『三国演義』で採用されていた)だったり、歴史的視点(『三国演義』での挿絵等を含む文学的視点ではなく)でみるとどこかしらツッコミどころがあったりする。


<5/11追記>
今日、NHK教育の番組『新日曜美術館』で高島屋日本橋店の分が紹介されていた。
NHKが「武侯祠」(正)を「武候祠」(誤)と誤っていた。
やはり旗のデザインといい、諸葛亮(字、孔明)の四輪車が描かれていることといい、歴史書である『三国志』を「ドラマ」といっていることといい、『三国志』というより『三国演義』を描いたといった方が近い。

ひめじ菓子博にて


  • 2008年5月 2日(金) 12:58 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,447
展覧会 姫路菓子博2008の兵庫のお菓子館にてタレコミ情報によると、「姫路菓子博2008」(2008年4月18日-5月11日)の「兵庫のお菓子館」で兵庫県のお菓子として中華菓子(おそらく神戸南京町関連)が紹介されていて、その中に饅頭があったとのこと。

・姫路菓子博2008
http://www.kasihaku2008.jp/

・神戸南京町
http://www.nankinmachi.or.jp/

その饅頭の由来の説明として右の写真のように諸葛亮(字、孔明)が絡んだエピソードの文と諸葛亮の肖像画(別に本人を写したものではなく明代の王圻の『三才圖會』からと思われる絵)があったとのこと。
この饅頭のエピソードは『四庫全書』に収録されている宋代の高承『事物紀原』卷二からのものだろうね。
※5/3追記 この記事のコメント覧で黒耀竜さんからご指摘いただいたんだけど、これが載っているのは「卷二」ではなく「卷九 酒醴飲食部」とのこと。

諸葛公之征孟獲、人曰:「蠻地多邪術、須禱于神、假陰兵以助之、然其俗必殺人以其首祭、則神享為出兵。」公不從、因雑用羊豕肉、而包之以面、象人頭以祀、神亦享焉、而為出兵。後人由此為饅頭。

そういや関係ないが『彩雲国物語』(アニメでしか確認していないが)でもこの饅頭のエピソードが盛り込まれていた。

※追記 中華まん三国志Ver(中華末広)

※追記 三国志武将饅頭(2010年4月下旬)

「大三国志展」の日程 via 「大三国志展ブログ」


  • 2008年3月26日(水) 19:13 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    5,398
展覧会

「大三国志展ブログ」(三国志愛好家)に「大三国志展」の全国巡回の日程(いわゆるスケジュール)が書かれていたので、情報中継します。

・大三国志展
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html
・大三国志展ブログ
http://www.fujibi.or.jp/3594blog/
・「大三国志展」全国開催日程  (※ブログ記事)
http://www.fujibi.or.jp/3594blog/03/2008/03/post_11.html

こちらでは各会場のサイトへのURLも足しておきますので、場所はそちらでご確認ください。

<追記>
需要が高そうなので前売り券の情報を下記へ加筆しておく(※コードが判り次第追記予定)。ちなみに東京富士美術館では前売券の割引率はチラシについている割引券と同じだった(※追記。他の会場でも割引率は同じだね)。

それぞれのチケットの購入方法は下記サイト参照。

・電子チケットぴあ
http://t.pia.co.jp/

・ローソンチケット
http://l-tike.com/

余談ながら「大三国志展 大阪」という検索がよくあるんだが、その人に検索ワードを関西に変更するという発想はないんだろうか。大阪には巡回せず、神戸に巡回するんだけどね。

※追記。未だ「大三国志展 大阪」たまに「大三国志展 京都」という検索が続くんだけど、「大三国志展」を求めて大阪や京都をさまよい歩くとは考えにくいから大丈夫だろう。逆に「三国志展 三宮」という検索も多い。ピンポイントなんだ(笑)
<追記終了>


 

「安野光雅 繪本 三国志」展(2008年4月16日-27日)


  • 2008年1月23日(水) 12:05 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,956
展覧会 『週刊朝日』で2007年3月2日号(2007年2月20日発売)から安野光雅/著『繪本 三国志夜話』が連載されている。

・OPENDOORS(朝日新聞社の本)
http://opendoors.asahi.com/

以前、この連載を知ったのが、下記のサイト「英傑群像」のブログ記事。

・三国志エンターテイメント 情報&グッズ 英傑群像
http://www.chugen.net/
・「週刊朝日」で「繪本三国志夜話」1年間連載
http://sangokushi.chugen.net/336/

この『繪本 三国志夜話』に関する展覧会が2008年4月16日水曜日から27日日曜日の期間、大阪の大丸ミュージアム・梅田で開催されるとのこと。

・大丸ミュージアム
http://www.daimaru.co.jp/museum/

展覧会のタイトルは

「安野光雅 繪本 三国志」展 ~中国、悠々の大地を行く~

とのこと。

<次回>「安野光雅 繪本 三国志」展(全国巡回)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/893

『美術の中の三国志』(図録)


  • 2008年1月16日(水) 18:12 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,531
展覧会 2006年10月21日から11月26日まで徳島城博物館で「美術の中の三国志」という展覧会があったんだけど、その時の図録が徳島城博物館で購入できるようだね。
2006年10月発行、A4版、88頁、1000円(郵送料290円)とのこと。

・徳島城博物館
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/johaku/index.shtml

<関連記事>徳島城博物館の特別展「美術の中の三国志」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/429

特別企画 『三国志』の印章(依水園 寧楽美術館)


  • 2008年1月14日(月) 21:36 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,660
展覧会 關尾先生のブログを見て、今頃、気付いた。メモ。

奈良県奈良市にある依水園の寧楽美術館で下記の企画展を行っているとのこと。

・依水園
http://www.isuien.or.jp/

--引用開始---------------------------------------------------------
 ・企画展
  平成19年8月1日~ 平成20年7月4日 まで
   「古銅印を中心とした中国美術品」
     ~古銅印、青銅器、陶磁器、書蹟~
    特別企画 『三国志』の印章
         -卑弥呼の時代の史的背景を探る-。
--引用終了---------------------------------------------------------

大三国志展ブログオープン(2007年11月7日)


  • 2007年11月 7日(水) 12:04 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,781
展覧会  2008年5月3日土曜日から7月13日日曜日まで東京富士美術館にて開催予定の「大三国志展」だけど開催に先駆けて2007年11月7日にブログがオープンした。書き手は「館長」、「研究者」、「愛好家」の三名。それぞれのプロフィールは下記の「大三国志展ブログ」参照。初めはやはり三名の挨拶からだね。館長のプレ三国志展ツアーなどこれからの展開が楽しみ。

・大三国志展ブログ
http://www.fujibi.or.jp/3594blog/

・東京富士美術館
http://www.fujibi.or.jp/
・大三国志展
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html

<関連記事>大三国志展(2008年5月3日-7月13日)関連情報
http://cte.main.jp/newsch/article.php/699
・「大三国志展」の日程 via 「大三国志展ブログ」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/855

※関連リンク(他のブログ情報)

・三国志―正史と小説の狭間~満田剛のブログ
http://mitsuda.blogtribe.org/
・「大三国志展ブログ」開始
http://mitsuda.blogtribe.org/entry-853baa2f9ed3cd32d32634ca79ae7e7b.html
※うちの環境からだと現在Permalinkにアクセスできない

・英傑群像(三国志エンタメ三国志情報&グッズ)
http://www.chugen.net/
・大三国志展ブログ 11/7開始
http://sangokushi.chugen.net/526/


 ちなみに事前に上記の各所で予告(※関連リンク(他のブログ情報))があったのでこの情報を知り得た。
 「大三国志展ブログ」は一つのブログに三名が書き込む構造というより、三つのブログが集まっている構造のようだね。というのもRSSが一つでなくて、三つもあり、更新情報取り込みのときにそう気付いた。

大三国志展(2008年5月3日-7月13日)関連情報


  • 2007年9月22日(土) 16:58 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,814
展覧会 初め「大三国志展」と聞いたとき一瞬、志茂田景樹/著『大三国志』の展覧会を想像したが、どうやら違うようで、同美術館の「栄光の大ナポレオン展」と同じく、「三国志展」に「大」をつけたタイトルのようだ。
既にいろんなブログで情報が上がっているようなので、この記事を見ずともトラックバックセンターの三国志ピープルで「大三国志展」に関する情報を見た方が早い気がするが、一応、こちらでも情報中継。

・三国志ピープル(トラックバックピープル)
http://tbp.jp/tbp_1243.html

この展覧会を主催の一つである東京富士美術館のサイトではすでに告知のページができている。そのページには今の段階で結構、情報量が多くて展覧会構成までできていて良い感じ。
それによると会期は2008年5月3日土曜日から7月13日日曜日を予定しており、開館時間は午前10時から午後5時まで(午後4時30分受付終了)。
北京オリンピック開催記念・東京富士美術館<新館>開館記念とのこと。

・東京富士美術館
http://www.fujibi.or.jp/
・大三国志展
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html

<関連記事>大三国志展ブログオープン(2007年11月7日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/731
・「大三国志展」の日程 via 「大三国志展ブログ」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/855

※追記(レポート) 大三国志展(物語でたどる三国志)

※追記 ワークショップ via 「大三国志展ブログ」

※追記 「大三国志展」の映像(CCTV.comより)

展覧会のタイトルは「大三国志展── 悠久の大地と人間のロマン ──」となっており英題が「Great Romance of the Three Kingdoms」となっているが、展覧会構成を見ると別に『三国演義』中心の展覧会というわけではないようだね。

※関連リンク(他のブログ情報)

・英傑群像(三国志エンタメ三国志情報&グッズ)
http://www.chugen.net/
・来年5月より全国美術館「大三国志展」開催(三国志ブログ英傑群像内記事)
http://sangokushi.chugen.net/485/

・三国志―正史と小説の狭間~満田剛のブログ
http://mitsuda.blogtribe.org/
・ご挨拶
http://mitsuda.blogtribe.org/entry-edcc961977816aa00e35fc24e039a4b2.html


※追記
「大三国志展」にはNHKプロモーションも関係しているんだね。

NHKプロモーション
http://www.nhk-p.co.jp/

※6/29追記
ということでNHK教育の番組『新日曜美術館』(2008年6月29日放送分)のアートシーンで「大三国志展」のことが少しだけ紹介してあった。
他の美術展と同じく、巡回のことも出ていた。

平成19年度夏の企画展「三国志」(国立公文書館)


  • 2007年7月13日(金) 00:22 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,309
展覧会  タレコミ情報が入ったので早速、記事にしてみる。
 東京都千代田区北の丸公園にある国立公文書館で平成19年度夏の企画展「三国志」が2007年7月23日月曜日から9月14日金曜日まで行われるとのこと。開館時間は9時15分から17時。入場無料。但し土曜・日曜・祝日は休館とのことなのでご注意を。

・国立公文書館
http://www.archives.go.jp/

 それで展示内容だけど上記サイトから引用すると「血わき肉おどる。徳川将軍家秘蔵(紅葉山文庫)の資料でたどる三国志の世界。」とのこと。これから予想できるようで主に三国演義関連のようで、上記サイトにある「主な展示物」をリストアップしてみると、

○『三国志通俗演義』 万暦19年(1591)刊
 劉備、愛馬的盧(てきろ)に乗って窮地を脱す。
 孔明、「天下三分の計」を説く。
 赤壁の戦い
 死せる孔明、生ける仲達を走らす。
○『人鏡陽秋』 万暦28年(1600)刊
 「三顧(さんこ)の礼」
○『集古像賛』 嘉靖15年(1536)刊
 関羽
 張飛
○『三国水滸全伝』 崇禎年間(1628-44)刊
 孔明の魔術「八陣図」
○『書物方日記』 享保12年(1727)4月
 将軍徳川吉宗の閲覧記録

となる。
 ここらへん昨年の三国志シンポジウムの上田 望先生のご報告や三国志学会第一回大会の竹内真彦先生のご報告で取りあげられていたような挿し絵を肉眼で見れるんじゃないかと期待できる。

・2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感2
http://cte.main.jp/newsch/article.php/377
・三国志学会第一回大会ノート4
http://cte.main.jp/newsch/article.php/401

※追記 国立公文書館創立40周年記念貴重資料展I 歴史と物語(2011年4月2日-21日)

春期特別展 三国志をいろどる馬たち


  • 2007年5月29日(火) 17:33 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    6,337
展覧会 根岸駅近くから北をみた光景 2007年5月26日土曜日、前日からの夜行バスで早朝、横浜駅に到着し、そのままJR根岸駅まで行く。待ち合わせの時間までミスタードーナツで待機。幸い7時から開いている店だったので。それにしても根岸駅の北方面は緑豊かなところだった(上の写真)。
 10時前、待ち合わせの根岸駅の改札に行くと三口宗さんがすでにいらっしゃったので、しばし談笑。三口宗さんとは去年の三国志シンポジウム(第2回)以来だ。

・2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感1
http://cte.main.jp/newsch/article.php/374

すぐにおりふさんが改札から出てきた。清岡はおりふさんと新年会で会ったばかりですぐわかったんだけど、どうやらおりふさんと三口宗さんとは初対面とのこと。

・2007年2月17日 三国志ファンのための新年会2007
http://cte.main.jp/newsch/article.php/517

 天気も良いことだし、目的地の「馬の博物館」まで歩いていくことに。そう目的は春期特別展「三国志をいろどる馬たち」をみんなで見に行くのが目的。三人とも初めてのところ。

・馬と競馬の博物館
http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/

※新規関連記事 武者絵の世界(横浜2021年11月27日-2022年2月13日)

・春期特別展 三国志をいろどる馬たち(2007年4月14日-6月3日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/571

・プチオフ会(2007年5月26日土曜日)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=2804

馬の博物館 「馬の博物館」は根岸森林公園内にあって、言ってみれば小高い丘の上にある。道が分からなかったので、車が通るような道を登っていく。「ハイキング気分で」とか口走りながら、ずんずん歩いていく。
 途中、米軍の消防署を見かけたり場所を探りながら、何とか到着(下の写真)。馬の博物館に入ると、まず券売機があって、私がそれを入場券の券売機と認識する前に(食券かと思った・汗)、おりふさんがすぐ券を買っていたので、そこでようやく理解する。200円。安い。
 券を買って受付すると、何やらスタンプカードを貰う。来るたびに押して貰えるそうで、最後までスタンプを押して貰うと、馬蹄を貰えるとのこと。そのユニークなところでいきなり心を鷲掴みにされる。荷物を無料ロッカーに預け、いざ。
 一階は根岸競馬場の歴史の展示物。第1展示場やっぱり横浜とあって、元はそういった外国人により盛んになったんだな、とあれこれ思いながらみていた。
 地下へ続く階段があってそこに春期特別展「三国志をいろどる馬たち」の案内板がある。いよいよメインの展覧会へと進む。階段を下り、順路の道しるべ通りに、右へ行き、第2展示室へ入る。土曜のほぼ朝一だったので、客がすくなくゆったりと見れる。先に母娘がいて、言葉の端々に三国志の人物の名前が聞こえてきていた。やっぱり三国志好きなのかな?
 入って、まず左のガラスケースから。「I 古代中国の馬文化」というコーナーだ。タイトル通り、三国時代あたりの時代の馬について(ジャストの時代はなかなかないので)。まずは前漢の騎馬俑。騎手が赤い武弁をかぶっているやつ。「始皇帝と彩色兵馬俑展 ~司馬遷『史記』の世界」で大量に見たやつだ。同行者は馬と人の比率に言及されていた。

・2006年10月19日-12月3日「始皇帝と彩色兵馬俑展 ~司馬遷『史記』の世界」(京都文化博物館)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/444

 そのとなりには西晋の馬俑。サイトで写真をみたときはてっきり唐代かと思っていた(さすがに出土品関連でそこまで時代は離れていないか)。パネルの説明には鐙の説明があって、西晋からといった説明があった。

・前漢に鐙はあった?!
http://cte.main.jp/newsch/article.php/64

 その次が青銅の馬具シリーズ。壁に馬具の部品名がわかる図説があって、展示されているのは、馬銜(「はみ」とルビ)と馬面。ホントに部品だけなので、図説をみながら、どの部分だろ、と三人で話し合っていた。馬面はそのまま馬の面(眉間辺り)にあてる馬具。銜はしばしわからなかったんだけど、銜はどうやら馬の口にくわえさせる部分らしい。いわゆる轡(くつわ)ってやつ。「『馬の博物館』に来る人はそんな馬用語は当然、知って居るんですよ!」なんて冗談を私は口走っていた。次の展示物は馬車関係。やっぱり図説と部品の展示。ここらへん私はパズル展示なんて名付けていた。しかし、ここらへんすべて「馬の博物館所蔵」ってなっているのは流石だな、って思った。次が画像磚。確かに展覧会のテーマである馬車が描かれていたけど、私はそれより武冠に注目していた(笑) あみあみが丸く膨らんだ武冠。

・メモ:武冠のあみあみ
http://cte.main.jp/newsch/article.php/502

 会場の手前の中央には秦始皇の墓から出てきた馬車の二分の一、復元模型が置かれていた。[車 日/皿][車京]車ってやつだね。秦始皇が全国巡礼に使ったやつ。
 次は入り口入って、右のガラスケースゾーン。「II 『三国志』と『三国志演義』」というコーナー。初めは明代の『三国志』が何冊か展示されていた(当然、注のあるやつ)。よくみると、馬が出てくる有名なシーンをピックアップして、ページを開けて漢文を展示。そこらへんの演出自体に感心していた。ただ、孫堅ファンとして西華のエピソードがないのは残念だったけど。
 その次が今回の私の目当て『至治新刊全相平話三国志』(重要文化財)。いわゆる『三国志平話』だ。『三国志平話』は二階堂先生のサイトでよく画像としてみていたけどリアルでは見ていなかったので。それで見てみると何だか様子がおかしい。一ページに二ページ分をコピーした感じ。よく展示の解説パネルに「影印本」と書かれている。現在の言葉でいうとまさしくコピー本だ。「本物どこー??」としばし混乱しそこら辺を徘徊すると、反対側に展示替えのパネルを発見。そこには今の期間、本物(重要文化財)は展示されていないとのこと。がっくりきたけど、まぁ、展示はこれからだとめげずに続きを見る。『三国演義』は私が版本に詳しくないもんだから記憶に残ってないけど、ページいっぱいに絵があるやつ。大衆向けのやつだっけ? 壁には『絵本通俗三国志』の絵のパネルがいくつか貼ってあって、去年の三国志学会第一回年会に一般聴講で参加していたおりふさんと共にやっぱり中国の呂布にはヒゲがなくて、日本の呂布にはヒゲもじゃらだな、なんて話していた。

・三国志学会第一回大会ノート4
http://cte.main.jp/newsch/article.php/401

 『絵本通俗三国志』は色分けされた表紙の冊数が平積みして展示されていて、こんな冊数があるのか、って言っていたら「横山光輝でも60冊かかった」とおっしゃっていた。なるほど!
 次が「III 三国志をいろどる馬たち」。主に江戸時代以降の『三国演義』等の名場面を含む版画多色刷やら屏風やら。「三顧の礼」などもやはり馬が含まれている。ここらへんはやはり全国の美術館から借りているものが多いな。「馬の博物館」の学芸員さんに感謝(で合ってる?)。
 ここらへんは去年の三国志シンポジウム(第2回)の上田 望先生の発表を聞くとさらに理解度が進むと思う。

・2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感2
http://cte.main.jp/newsch/article.php/377

 第2展示室には今回の特別展とは直接関係のないものが展示されている。それが曲屋。岩手県遠野市より移築したらしい。なるほど。というのもその曲屋内では臨場感を出すために鶏の鳴き声とかいろんな音が流れており、特別展を見ている間、地下なのになんでそんな音が聞こえて来るんだろうと疑問に思っていたので。
 あと曲屋の入り口には今回の図録見本が置いてあった。やはりかなりバラエティー豊かで今の三国志ジャンルがよく現れた内容になっている。私はひねくれているんで、参考文献を真っ先に見る。そしたら、徳島城博物館の「美術の中の三国志」の図録が一番に上がっていたのには妙に納得した。コンセプトが近いからね。今、展示できる三国志ジャンルはいろんなジャンルにまたがっていて、とても面白いので、またこういった展覧会があると良いね♪ そのうち、『蒼天航路』やら『三国志大戦』やら『鋼鉄三国志』やら『BB戦士 三国伝』やらも展示されるときもそう遠くないのかね。

2006年10月21日-11月26日徳島城博物館の特別展「美術の中の三国志」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/429

 そしてじっくり見るために後回しにしたのが第2展示室中央にどんと置いてある『人形劇三国志』の劉備(字、玄徳)、諸葛亮(字、孔明)の人形。劉備は兜ではなく、帽子バージョン。それでも指揮棒やら一つの鞘に納まっている双剣やらがこの間、第六回三顧会でみた劉備コスプレとそっくりだった。劉備は兵馬俑を参考にしたデザインだそうで時代的に一番、近いんで(他は三国演義の絵っぽくなる)、一番、好きだったり(帽子や武器は違うけどね)。

・2007年5月4日 第六回三顧会(2)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/580

 それと今回、関東に来た理由が翌日の赤兎馬Presents「三国志の宴2」というイベントに参加するというもので、そこに人形の作者の川本喜八郎先生がゲストとして来るのもあるし、劉備コスプレの仮装士 義さんも参加されるので、その予習(?)もあるかな。
※数日後に「三国志の宴2」のレポもアップ予定。そういやさらっと見た図録には『人形劇三国志』が書かれていなかったような気がしたけど、急に入ったのかな?

・2007年5月27日 赤兎馬Presents「三国志の宴2」開催
http://cte.main.jp/newsch/article.php/526

・2007年5月27日 赤兎馬Presents「三国志の宴2」第1部
http://cte.main.jp/newsch/article.php/611

・川本喜八郎 Official Web Site
http://www.kihachiro.com/

 話を戻し、第2展示室を出て、お次は常設展がある第4展示室。馬の進化の様子やら、人との関わりやら、品種についてやらかなり詳しく分かりやすい解説の数々。牛との消化器官の比較やら興味深い。「時速60kmぐらい」とか、「一日に160km走る」とか手元にメモが残っている。しかし富国強兵の政策で明治に欧米の馬を交配させて、その反動で日本の品種が絶滅していたり、少なくなっていることは興味深く見ていた。
 次が特別展の第3展示場。ここは入って左側に「IV 大衆文化における三国志」のコーナー。吉川英治/著『三国志』(小説)関連の展示。どうやら新聞の『中外商業新報』ほかで1939年8月から1943年9月まで連載していたとのこと。その切り抜きも一つ展示されていて、挿し絵は矢野橋村。その絵も何点か展示されていた。吉川英治/著『三国志』の連載情報を初めて知ったので、後でそそくさと三国志ニュースの記事を変更した。そういや図録に吉川英治記念館も書かれていたね。あと生原稿とかも展示されていた。

・公式サイト
http://cte.main.jp/newsch/article.php/588

・吉川英治記念館
http://www.kodansha.co.jp/yoshikawa/

 第3展示場の入り口から突き当たりには横山光輝/著『三国志』(漫画)の人物の絵がカラーで描かれていたものが展示されている。その右側には漫画全60巻+2巻が展示されている。おりふさんの指摘で気付いたけど、「個人蔵」ってあたりがツボだった。「きっと三国志好きの学芸員さんが『オレ、横光だったら全巻もってるっスよ。辞典もゼミナールも持っているっス。今度、持ってくるっス』とか言ってごり押しで入れたんですよ(笑)」とか妄想トークを私が繰り広げていた(笑)。

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 入って右側が「V 工芸品に見る三国志」のコーナー。柄の底の部分に三国志を題材とした意匠が施されている。「だから帯刀したら、ちょうど前の人から見える位置に三国志関連の意匠が見えるようになっているのかな?」なんて話していた。もしかして現在でいうグッズのようなもので、当時の『英傑群像』さんが売ってたりしていたかもね、なんて想像していた。

 一通り見た後、気付くと12時過ぎ。一同、次は横浜中華街でランチをたべることとなった。

・横浜中華街/関帝廟
http://cte.main.jp/newsch/article.php/606