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ノート:日本における三国志マンガの翻案過程(2012年6月23日)


  • 2012年6月30日(土) 00:34 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,854
研究 ・日本マンガ学会
http://www.jsscc.net/

・日本マンガ学会第12回大会 -
http://www.jsscc.net/taikai/12

※関連記事 日本における三国志マンガの翻案過程(2012年6月23日)

 上記のサイト、上記ページ、上記関連記事にあるように、2012年6月23日土曜日(12:45に開会)24日日曜日に明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー(東京都千代田区)にて「日本マンガ学会第12回大会」が開催された。そして「三国志ニュース」として目が行くのは23日土曜日13時からの研究発表の「口頭発表(3) 会場3:11階「1115」教室」の1番目の発表で、それは

 陳曦子[同志社大学社会学研究科メディア学専攻]
 日本における三国志マンガの翻案過程

というものだ。
 その日の6時半に、清岡は前の晩からの高速バスにより東京駅に到着し、そのまま中央線で会場最寄り駅になる御茶ノ水駅に行き、開会まで駅近くのスターバックスで朝食をとりつつ待機する。5時間近く時間があったので、そこで三国志ニュースの記事「新出魏晋簡牘をめぐる諸問題ノート2」を書いていた。

・Starbucks Coffee Japan - スターバックス コーヒー ジャパン
http://www.starbucks.co.jp/

※追記 ノート:Mini三国志フェス in レキシズルスペース(2012年10月13日)

・明治大学
http://www.meiji.ac.jp/

※追記 メモ:東方書店(2014年3月8日)

 受付開始の12時過ぎに到着するようにリバティタワーに向かい、エレベーターで11階まで行くとすでに参加者が大勢居た。そのエレベータ正面がちょうど目的の発表が行われる「1115」教室で、教室前の机にはその発表のレジュメを始めその会場でのレジュメが積まれていたので、予め読んでおこうと思い1種類確保しておく。プロジェクター用の発表資料を縮小し紙に印刷したレジュメだ。廊下の人が多かった関係で、受付の場所が判らず、「1115」教室の中でいらっしゃった金澤宏明先生に尋ねるに、どうやら北にある「1113」教室前とのことで、そこに足を運ぶと、人だかりができていて受付に待たされるかと思ったら、それらの人々はただ会場前に溜まっているだけのようで1人待つだけですんなり受付を済ませられた。初日の一般参加1000円および懇親会参加3000円で計4000円。名札と予稿集を貰う。
 「1113」教室での開会式に出席し、その間にレジュメが予稿に目を通し、質問事項を裏に書き、すぐに口頭発表の三つある会場の内の一つの「1115」教室に行くも、すでにレジュメはすべて無くなっていた。「1113」教室に比べ「1115」教室は3分の1ぐらいの小さい教室で、しかもポスター発表会場や後方での何やら即売場と兼用だったが、ほぼ満席ぐらいに人が埋まっており30人ぐらいは居たような印象だった。やはり遠慮してか前の方2列目は席が空いていたので、そこに座る。2箇所の教室出入口の間に黒板があってそこにスクリーンが降ろされており、そこの席は見るのに遮る物がないポジションだ。
 司会によると、発表20分、質疑応答5分、会場入れ替え5分といった時間配分で、同志社大学社会学研究科メディア学専攻博士後期課程三年の陳曦子(ちん ぎし、CHEN Xizi)さんがスクリーン向かって右に登壇され、司会による簡単な紹介(というよりタイトルコール)の後、早速、発表が始まる。以下、その時のノート。ある方に伝える必要があったので作ってみた。


 日本マンガ学会では初めての発表とのこと。まずは概要から説明。レジュメと同じ内容がスクリーンに映し出される。「概要」「問題と目的」「方法」の小見出しのついた簡単な文章が書かれている。ここらへんは『日本マンガ学会 第12回大会 プログラム・発表要旨集』のP.40-41と同じ小見出しで同じ方向性の文。
 まずは「概要」。基本的に日本の三国志マンガを研究対象として取り上げて、中国の作品を参考とした内容分析。これは修士論文の一部で、今回は画像と特徴とを併せて紹介する。「方法」で、主に統計的な分析、内容分析という二つの方法を使用し、日本の合計116点の三国志マンガ(2009年11月)に対し、統計および分析をして、この三国志マンガの作品年表を作成し、それを本とし、創作傾向を以下のように区分した。
 「結果と考察」としてスクリーンに箇条書きが表れる。「創作傾向 i」として「中国文化の紹介・歴史の学習としての創作」。次に出現したのが「創作傾向 ii 作家の自主的な創作」。こちらの創作はこまかく四つに分けられる。最後が「創作傾向 iii 読者のニーズによる創作」。今回、具体的に分析する作品は、(下線で示す)「創作傾向 i」、「創作傾向 ii」の「ii-A 幻想・仙術・妖怪要素を加えた創作」、「ii-C 特定の三国志の登場人物視点(1)(曹操、諸葛亮、劉備)」に属する作品5点を取り上げる(※清岡注。時間的制約で省いたのだろうけど、創作傾向の具体的作品名を列挙して欲しかった)。
 まず横山光輝/著『三国志』、山原義人/著『龍狼伝』についての基本データとして、主に連載している雑誌、原案、人物関係などをまとめた。発表者が『龍狼伝』第一部全37巻に基づいて作った人物関係がスクリーンに映される。次が李学仁/原案、王欣太/作『蒼天航路』であり、単行本の編集者のコメント、第一巻の「物語の構造」に書いてある所存等からわかるように、この作品は独特で、曹操の人生および魅力を再評価する作品であるということをアピールされている。最後に武論尊/原作、池上遼一/作画『覇-LORD-』をとりあげる。この作品の独特な特徴をとりあげる。
 次に具体的な作品の分析に入り、基本的に、表象の考察、人物像のまとめ、創作傾向の特徴という三つの面でまとめる。まず表象の考察は、画風、衣装、戦闘描写の三つの面で行う。横山光輝/著『三国志』を見てみると、服装は主に唐朝あるいは宋朝の中国の服を原型としている(※具体例がスクリーンにうつしだされている。以下同じ。昔の服は「中国古代服飾網」より引いているが、サイト?書籍? ※清岡注。それらは推定図のようにみえるが、原画、画像磚石や俑・明器からの写真かスケッチ等のより原図に近い方が望ましい)。武将の鎧は漢代のものではなく、当時の社会背景から考えると、中国に対するステレオタイプのような感覚で唐代あるいは宋代を原型にしているものが出現している。戦闘シーンの描写についての分析は、横山光輝/著『三国志』の特徴からみると、人数の多さや風景の壮大さを表現するシーンが少なく、武将の個人的な武勇を表現するための人物のみを細かく描く手法が多く使われる。

※関連記事 横山光輝『三国志』愛蔵版(全30巻)

 次に1993年連載開始した『龍狼伝』について。服装からみると、前の時代と違って曹操の服は漢代の天子の服に近い設定となる。この作品の中にオリジナル人物が何人かいて、それらの服は中国の各時代の服装を参考にされている。例えば中国人の蓮花という女性のキャラクターについて、かなりの衣装は基本的に清朝のチャイナ服を設定にしている。そして、ヒロインの泉真澄は、前の横山光輝/著『三国志』と同じように、唐朝あるいは宋朝の服装を使用している。次の戦闘シーンを見てみると、1対1の戦闘を大量に使っており、リアル感を表現するために、トーンやスピード感を表現する描線をたくさん使っている(※清岡注。ここらへん当時の少年漫画の系譜を引き継いでいるだけのように思える)。戦闘以外に出現する人物は描き方は、簡略な描線で描いたものが多い。

※関連記事 2006年11月6日 龍狼伝 匈奴編完結

 次に1994年連載開始の『蒼天航路』について。連載を開始した切欠は「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみない?」という一言なので(※清岡注、出典が欲しいところ)、キーワードとして「ミュージカル」というのが重要だ。それを参考に、中国の「ミュージカル」といえば京劇となるので、武将の鎧、あるいは戦闘シーンに結構、誇張に抽象的手法が用いられ、服装にも京劇の要素がたくさん使われている。服装は漢代の服を忠実に表現するものが多く出現している(※清岡注。『続漢書』輿服志に載るような印綬や佩玉という観点からみればまた違った結果となるだろう)。戦闘シーンというよりミュージカルのような感覚で動作を描写する特徴がある。

※関連記事
 2005年11月10日「蒼天航路」堂々完結
 『BSマンガ夜話』で『蒼天航路』(2008年9月17日)

 次に『覇-LORD-』。池上遼一作品は、中国の香港、あるいは台湾で高い評価をもっている武侠マンガスタイルを使っていて、服装などの設定をみると華やかさを重視していて、中国の隋あるいは五代十国時代のものを原型として設定したものが多い。そして武侠スタイルの長髪、結構、男性の髪形が独特で、実際に史実上の漢代の男性の髪形とまったく違うようになっている。これはこの作品の一つの特徴となる。戦闘シーンあるいは風景の壮大さを表現するために、大量の見開きページを使用している。例えば単行本の第1巻から16巻までをそのページ数で纏めてみると、平均13.4ページに1回、この見開きページを使っている(※清岡注。他の三国マンガとの比較が欲しかったところ)。基本的に、戦闘の光景、軍隊の進行、主要人物の決まり台詞、街・風景を描く場合に使用している。

※関連記事 覇-LORD- 連載再開(2011年6月10日)

 次に内面について紹介する。人物考察と創作特徴について。人物考察は、今回、劉備、曹操、董卓の三人をメインに紹介する。まず劉備は、横山光輝/著『三国志』、『龍狼伝』では「人柄で庶民を魅了する英雄」として描かれる。これは中国における一般の認識と一致する。それ以降に発行された『蒼天航路』では劉備に対する再解釈が出現し、「儒教的精神により美化された人物だ」という観点に基づき、人間らしく器量の大きな不良青年として描いた。劉備の登場には常に笑いがある。その後の『覇-LORD-』では劉備を極悪非道な人物として歴史に残る人徳の劉備は倭国から来た武将が成り代わった偽の劉備だと設定となる。これは再創作の合理性とは別にして三国志が日本に輸入して以来、研究者あるいは読者の「劉備のイメージに対する疑い」に基づいた再解釈をするということを私は考えている。(スクリーンに映る『覇-LORD-』の成り代わった劉備の三つの)セリフは、倭人としての思想を断言していると考えられる。
 次は曹操。彼に対する評価は様々だが、両面的な性質を有することは確か。中国では悪玉として扱う一般的に傾向が強いが、日本ではより公正性を持つ評価だ。なぜならば、江戸時代の『三国演義』の最初の日本語版(※『通俗三国志』)が出版された時から、その内容は訳者の湖南文山によって大きく改変されていた(※清岡注。できれば論拠となる具体例や引用が欲しかった)。これにより曹操の悪役のイメージはより弱化されたと考えられる。またその後、昭和初期に新聞連載で大人気を博した吉川英治/著『三国志』(小説)でも曹操の再評価が行われている。また本論の考察結果はこの流れをさらに裏付けることができる。

※関連記事
 2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感2
 リンク:非常之人~三国志の覇者・曹操の人物像レポート

 最後に董卓で、曹操と同じく様々な再解釈が行われた人物だ。プラスの評価を得たのではなく、逆に極悪非道の特徴が拡大され、一種、悪質的なカリスマ性を持つ人物となった。特に『覇-LORD-』の董卓は、後漢時代の革命児として描かれた。その原型は読者から見ると、毛沢東の面影がある。以下の四つの特徴がある。(1)農民出身の設定。(2)学者に対する大虐殺。(3)農業政策に力を入れる。(4)彼の主張に基づいて建てられた独裁国家は現在の「共産主義」国家を暗示するのではないかという特徴がある。セリフからも読者にとっては毛沢東をモチーフにしているのではないかというところがある。
 次に創作傾向別の特徴。(1)主人公・読者・作家の視点。(2)作品・原案の枠。(3)再創作の度合い・原案に忠実な度合いという三つの面から、公式にまとめた。全部で四つある(※冒頭で挙げた三つの「創作傾向」それぞれに対し、三つの面について等号や不等号で示し、それらがスクリーンに映される)。『覇-LORD-』は「創作傾向 ii-C(特定三国志の登場人物視点(1)<主に劉備・曹操・諸葛亮>)」で新しい変化をもたらしているので、独立して一つの公式にまとめた。
 創作傾向別の特徴において、マンガ家独自の作家性が重要な位置を占める。そして読者の視点が物語の傍観者から参加者の視点に変化したことが、読者が作品の創作において、より重要な位置を占めるようになったことを示す。
 最後に参考として簡略に紹介するのは陳維東・梁小龍/著『三国演義』。全部で単行本20巻ありフルカラーで作られている。

※追記 中国名作新漫画「三国演義」全10巻(2010年2月8日)

まず表象について。服装は基本的に唐代、宋代に限定で、髪形は漢代。武将と女性の衣装は鮮やかな色を使っているが、軍師のは寒色系になる。京劇風の装飾も多く使われる。人物の外見設定はドラマ『三国演義』の人物像を参考にしている(※清岡注、スクリーンに出された事例が関羽と張飛で共に伝統的な外見だから首肯しかねる。司馬懿の比較をした方が判りやすいかと)。基本的にはドラマの外見と一致する。戦闘シーンに見開きページの描写を大量に使用されるが、人数の多さを表現するための、一つの独特な特徴は、槍や旗を大量に描く手法がある(最後の「人物と創作の特徴」は読まずにスクリーンに映し出される)。

※関連記事 時代劇特選「三国志」(1995年4月-)

 まとめに入る。(※スクリーンやレジュメで示されたものと同じなので、以下、そこからの引用)「・日本の三国志マンガの創作が豊富な多様性を示す裏には、作家の意図的な再創作と、読者の位置の変化という二つの要因が機能している。」「・この二つの要因は三国志マンガの創作に影響を与えるだけでなく、相互に影響しあっている。」「・一方、中国の三国志マンガの創作はまだ単一化した創作の傾向に止まっている。この点において、中国の三国志マンガの創作は日本から学ぶべきだと考えられる。」「・本発表では日本の三国志マンガの創作概況及び創作傾向、翻案過程の特徴を把握した上、分類化した八つの作品傾向のうち、注目すべきものとして三つの傾向に属する作品を考察した。」「・残った五つの作品傾向に関しては、具体的な作品をとりあげ分析を行っていないため、今後補足的に考察を続けてみたい。」「・また、今後の日本と中国の比較文化研究の一環として、日本と中国のマンガ作品の比較研究を進めていきたい。」

 (※清岡注、レジュメに参考文献があって、そこには『中国古代の服飾研究』(京都書院)の原書となる沈従文『中国古代服飾研究(増訂本)』(上海書店出版社)、易中天/著、鋤柄治郎/訳『三国志 素顔の英雄たち』(原題『品三国』、冨山房インターナショナル)、渡邉義浩/著、三国志学会/監修『三国志研究入門』(日外アソシエーツ)、渡邉義浩・仙石知子/著『「三国志」の女性たち』(山川出版社)、満田剛/著『三国志-正史と小説の狭間』(白帝社)等がある中で小日向えり/著『歴ドル小日向えりの恋する三国志』(青志社)があった。)

※関連記事
 メモ:漢中興士人皆冠葛巾
 三国志 素顔の英雄たち 上巻(2008年12月)
 三国志研究入門(2007年7月25日)
 「三国志」の女性たち(2010年6月)
 2006年2月「三国志-正史と小説の狭間」
 歴ドル小日向えりの恋する三国志(2009年3月10日)

 13:18、質疑応答の時間。
Q. (清岡からの質問だが時間が短いため用意していたものからかなり端折る)『三国演義』の挿絵や連環画の影響は考察されているか。

※関連記事
 「四大奇書」の研究(2010年11月10日)
 リンク:臺灣流行閲讀的上海連環圖畫(1945-1949) (2009年6月)

A. 連環画については考察していない。私のテーマは基本的に日本の現代のマンガ作品についての内容分析で、1970年代以降のマンガ作品を対象にしている。

Q. (清岡からの質問)キャラクターの性格について。『覇-LORD-』の原作者(武論尊)は以前、番組『マンガノゲンバ』において参考にしている書籍は『三国志新聞』と『三国志戦略クロニクル』の二つのみとおっしゃっていたが、そこらへんの(作者が実際に取材した)ことは考察されているか。

※関連記事 『マンガノゲンバ』で『覇-LORD-』

A. そこらへんは分析の中で取り込んでいるが、その作品に関する考察はまだ終わっていないが、基本的に作品から見れる読者からの感覚、あるいは作品が表現したい人物の特徴についてまとめになる。そこらへんの関連は今後の研究に取り込んでいきたいと思う。

(清岡にまだ質問があったが他にも質問者がたくさんいらっしゃったので、後でということで一旦終える)

Q. ゲームとか美少女萌えとかの方も今後進めるそうだが、ガンダムは?(『BB戦士三国伝』や『SDガンダム三国伝』等)

※関連記事
 『SDガンダム三国伝 風雲豪傑編』(コミックボンボン)連載開始(2007年6月15日)
 『BB戦士三国伝~英雄激突編~』(漫画)連載開始
 BB戦士三国伝~戦神決闘編~ 開始
 SDガンダム三国伝~ブレイブ バトル ウォーリアーズ~(2010年3月26日)
 SDガンダム三国伝BraveBattleWarriors 創世記 劉備編(2010年6月26日)

A. 一つの創作傾向として分析するというより、一つの参考として三国志マンガの創作傾向はどう変わっていくのか分析したい。(※この時のやり取りで『一騎当千』が例として挙がっていた)
A. 美少女萌えの方に注目したい。

※関連記事 一騎当千19巻(2012年2月25日)

Q. (清岡の顔馴染みのBABIさんより)「まとめ」で「中国の三国志マンガの創作はまだ単一化した創作の傾向」ということだが、陳某/著『三國群英傳 火鳳燎原』はどうか。

※関連記事 『三国志群雄伝 火鳳燎原』5巻(メディアファクトリー、2007年12月22日)

A. それは台湾と香港で主に出版されているため、比較したい大陸の方とは外れる。台湾と香港の方だとマンガそれ自体のスタイルが変わってしまう。武侠マンガになってしまう。大陸の一般的な認識をまとめたかった。

Q. 『天地を喰らう』は参考にされたか?

※関連記事 天地を喰らう(スロット)

A. した。

Q. また図26の見開きページ(『覇-LORD-』の多くの竜巻が描かれる遠景)は『天地を喰らう』の最終回のコマの影響を受けていると感じた。『天地を喰らう』はできれば参考にして欲しい。

A. 今回の発表では触れなかったが、『天地を喰らう』は私の研究でいうところの「創作傾向 ii-A(三国時代に幻想、仙術、及び妖怪の要素を加えた再創作)」の嚆矢となるので極めて重要だ。


 13:25で終了。

 この後、BABIさんから「三国志ニュース」を見て来場したことを告げられた。お役に立てたようで何より。
 ちょうど通路を挟んだ向かい側に、別の会場から来られたベルント先生が座られたので、挨拶しようとしたら、目の前に陳曦子さんが通られた。そのため、咄嗟に引き留めた形で話し掛け、話が長くなろうとしていたら、ベルント先生から「(会場の)外に出て続きを話されては?」という旨のアドバイスを頂いた。言われてみればもうあと十数秒で次の発表が始まろうとしており、迷惑になりそうだったので、慌ててファイルを持って廊下に飛び出て、すっかり無くなってしまったレジュメ置き場の机のところにファイル等の手荷物を置いて、しばし陳曦子さんと話す。何かこの後、用事はないか尋ねると、大学院の先輩にあたる方の発表、徐園[中国人民大学外国語学部日本語学科講師]「戦前における新聞漫画広告のあり方」を聴講したいが開始までまだ時間があるとのことだった(※あとで見ると16時半ぐらいの開始。それはとてもユニークな研究とのことで、そのせいか懇親会で見る限り、人気者だった)。そのため、三国マンガ等について十数分程度、話し得た(※時代性が表れるのは衣服よりむしろ冠では?等)。あまり立ち話に引き留めるのも悪いと感じたので、懇親会で話の続きをしようと約束し別れる。

※関連記事 メモ:「中国服飾史上における河西回廊の魏晋壁画墓・画像磚墓」

 その後、清岡は同じ会場に戻り、引き続き研究発表を聴講していた。ラウンドテーブル「マンガに関する学術研究の体系化に向けて」で(その効果は兎も角、)自分の意見を言う機会があって良かった。公開データベースに、アクセス解析をつけて、検索語句から社会の関心をリアルタイムで探るという自分の研究まんまのアイディア。

※関連記事 三国志学会 第四回大会ノート1

 下記関連記事で追記したように、最近、検索語句に表れる違法なフリーライドについて気になっていて、調査してみようと思い、左カラムのアンケートにそれっぽい検索語句を散りばめたので(6月25日)。そのせいか、最近ではより多く、「三国志 Three Kingdoms トレント」とか「"三国志ジョーカー" zip OR rar OR lzh」とか違法な動きを臭わす検索語句が観測されるようになった。

※関連記事 龍狼伝 中原繚乱編 10巻(2012年3月16日)

 会員でないが、17時からの総会に出席し興味深く何かと参考になるのを聴き(参考文献について訳著を挙げるんだったら必ず原著も挙げるべきだという主張と、目を通していないのであれば原著をあげるべきではないという主張とが議論に発展しそうだったのが印象的だった)、18時半から20時までの懇親会でお腹を満たそうとしたら、100人分の食事のところに150人の来客という盛況振りで、あっという間に各テーブルにあったお寿司は元より、立食のバイキング形式の食事が無くなってしまい、腹八分目になったというオチ。※追記。そこでの清岡には知り合いは陳さんぐらいしか居ないので、食べるのに集中していた。その中で陳さんの同志社大学での先輩に当たる徐園さんが中国からいらっしゃっていて、「日本における新聞連載子ども漫画」の研究で成果があってそのため有名だそうで、確かにひっきりなしにいろんな方々と話していた。

※追記 メモ:国立国会図書館で種々の三国マンガの連載開始を当たる(2013年9月30日10月1日)

 その後の清岡の動きは三国とまったく関係なくなってしまうが、興味ある方は下記リンク先へ。

・なんだドイツのあの安定感は  (※個人サイトの雑記)
http://cte.main.jp/sunshi/2012/0601.html#manga

※追記。たまたまネットでこの発表についての会話を見掛けたが、「研究報告」を「講義」と言ったり、(すでに博士後期課程の学生さんなのに、)陳さんがこれから修士論文を書くこと、(読者視点の表現論なのに)読者層の社会学が研究目的等、小さい誤解から大きな誤解まで様々で微笑ましく見ていた。時間的制約があっての発表は誤解されやすいんだなぁ、と。かくゆう私も陳維東・梁小龍/著『三国演義』の画像とドラマ『三国演義』のとを並べた理由は、影響関係を見ていると誤解していたが、後日、詳しく尋ねると、どうも中国人が抱く関羽・張飛の揺るがないイメージを示した部分だとのことだ。それだったら連環画からの画像等も含めた方が判りやすいのではないか、と提案してみたが。

※追記 議事録:三国創作における視覚的研究材についての情報交換会(仮題)(2012年7月5日)

※追記 メモ:日中における『三国志』の受容と再創造の概況

※追記 メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)

※追記 三国志学会(西)勝手にスピンオフ図書館見学ツアー(2012年9月9日)

※追記 僕らの三国志大全(2012年12月13日)

※追記 メモ:第6章 武侠漫画の映画的手法表現の成立をめぐって

※追記 京都で哲舟さんを囲む会(2013年2月5日)

※追記 横山光輝『三国志』に見られる連環画の再構築(2013年7月6日)

※追記 「三国志演義」を翻案した少年マンガの1980年代までの変遷(2014年6月28日)

※追記 レポ3:九州三国志忘年会(2013年12月29日)

※追記 三國志研究第十号(2015年9月5日)

※追記 メモ:国会図書館から米沢嘉博記念図書館へ(2016年1月9日)

※追記 東京便り―中国図書情報 第25回(2016年1月)

※追記 1980年代日本における「三国志演義」翻案作品のファン層形成(2016年6月25日)

※追記 メモ:東方書店(2016年7月30日)

※新規関連記事 メモ:人形衣裳をつくる―三国志・平家物語―(2016年10月8日)

※新規関連記事 中央本線東端の思い出巡り(2017年2月5日)

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