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初心者向けメモ:『三国志』攻略法4


  • 2008年6月27日(金) 19:48 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    4,580
ネット  Step 1 → Step 2 → Step 3 →≫Step 4≪→ Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 3からの続き≫

 Step 3でいよいよ『三国志』の攻略にとりかかったのだけど、それが正解なのかは初心者ならば特に判断に迷うところだろう。
 そこで参考となる攻略本を挙げていく。


●Step 4 日本語訳を参考にしよう。

 初心者向けということで、まず図書館を利用することを前提に、攻略本として『三国志』の日本語訳の書籍を紹介する。
 全訳は筑摩書房から二種類、出ており、部分訳は徳間書店から二種類ほど、出ている。また、全面に『三国志』を教材とした、部分訳の載る教科書は白帝社から出ている。

・筑摩書房
http://www.chikumashobo.co.jp/

・徳間書店
http://www.tokuma.jp/

・白帝社
http://www.hakuteisha.co.jp/


 まず筑摩書房から出版されている『三国志』全訳の書籍二種類の情報を以下に挙げる。この情報を元に、まずいくつか近くの図書館のサイトへアクセスし蔵書検索で確認し、借り出して欲しい。

・筑摩書房

書名 世界古典文学全集 24 三国志
巻数 全3冊 24A~24C I~III
訳者 I 今鷹 真、井波 律子、II 今鷹 真(他)、III 小南 一郎
ISBN I 4-480-20324-9、II 4-480-20352-4、III 4-480-20354-0、3冊セット 4-480-20399-0

書名 正史三国志
巻数 全8冊 1~9 (魏書1~4、蜀書、呉書1~3)
訳者 1~2 今鷹 真、井波 律子、3 今鷹 真、4 今鷹 真、小南 一郎、5 井波 律子、6~8 小南 一郎
ISBN (1) 4-480-08041-4、(2) 4-480-08042-2、(3) 4-480-08043-0、(4) 4-480-08044-9、(5) 4-480-08045-7、(6) 4-480-08046-5、(7) 4-480-08088-0、(8) 4-480-08089-9、全8冊セット 4-480-08040-6


 その次に徳間書店から出版されている『三国志』部分訳の書籍二種類の情報を以下に挙げる。これら二つの文献は先の二つの文献と違い、全訳ではないが、原文、書き下し、日本語訳が書かれてあある。原文から日本語訳に至る途中の過程である書き下しは、漢文訓読法に慣れている人にとって攻略の参考になるだろう。

・徳間書店

書名 三国志
巻数 全6冊 1 転形期の軌跡、2 覇者の行動学、3 自立への構想、4 完結なき世界、5 不服従の思想、別巻 競いあう個性
監修 松枝 茂夫、立間 祥介
訳者 1 丸山松幸、中村愿、2 和田武司、大石智良、3 市川宏、山谷弘之、4 守屋洋、竹内良雄、5 花村豊生、丹羽隼兵、別巻 大石智良、竹内良雄

書名 正史三国志英傑伝
巻数 全4冊 1 起つ : 魏書・上、2 成る. 魏書・下、3 貫く : 蜀書、4 拠る : 呉書
編訳 『中国の思想』刊行委員会
ISBN (1) 4-19-860063-5、(2) 4-19-860074-0、(3) 4-19-860086-4、(4) 4-19-860097-X


 次が白帝社から出版されている、『三国志』を題材とした教科書を以下に挙げる。こちらは漢文訓読法を重視した内容となっている。

・白帝社

書名 漢文講読テキスト 三国志
編者 三国志学会
監修 石井仁、渡邉義浩、津田資久、伊藤晋太郎、田中靖彦
ISBNコード 978-4-89174-891-3


 五つの訳本を挙げたんだけど、ここで余談ながら蔵書検索について注意すべき点を書いておこう。
 五つの訳本のうち、二つが単に「三国志」とせず、お節介にも『正史三国志』『正史三国志英傑伝』というタイトルにしている理由はおそらく、自らの著作・創作物に「三国志」と名付ける、いわゆる自称「三国志」や、白話小説である『三国演義』などを「三国志」と称する、いわゆる他称「三国志」が横行しており、それらと『三国志』とを明確に区別する意図があるためだろう。後者の他称「三国志」は日常レベルでも見られることであり、例えばアーケードゲームの『三国志大戦3』に対し「アミューズメントパークに行って三国志をする」や、家庭用ゲームの『真・三国無双5』に対し「PS3の三国志5の赤兎馬の出し方を教えて下さい」や、玩具の『BB戦士 三国伝』に対し「次のカンダムの三国志のPVを店頭へ見に行く」などの言動に遭遇することがある。
 このように自称「三国志」や他称「三国志」が氾濫している現状であるため、もはや「三国志」というキーワードだけで蔵書検索を行っても『三国志』の訳本をすんなり探し出すことができない。そのため、蔵書検索に際し、先に挙げた五つの訳本の情報と照合すれば良いだろう。

 またパソコンでネットにアクセスできる環境であれば、下記のサイト「漢籍完訳プロジェクトIMAGINE」で『三国志』の訳を参照することが一例として挙げられる。

・漢籍完訳プロジェクトIMAGINE
http://www.project-imagine.org/


 ここで、先に挙げた五つの訳本のうち二つが全訳であり、全訳の書籍を手元に置いておけば、Step 3で触れた方法を使わずとも、『三国志』の攻略ができるのではないか、という疑問を持たれることだろう。
 しかし、訳は漢字一つ一つが持つ多くの意味を訳者により一つの意味に固定する行為であり、訳者の解釈が大きく反映されるため、そのまま『三国志』の攻略に繋げるのではなく、Step 3でのパターンを見極める参考程度に留めておくのが無難であろう。また、訳では漢字を無理に現在の日本の言葉にしている場合が多いため、『三国志』で使われている語句への感覚を失う結果となり、その後の『三国志』の攻略の弊害となる。
 一例を挙げると、上で正座する、あるいは上で寝るという二つの用途がある台に「牀」と呼ばれる物があり、筑摩書房の『世界古典文学全集 24B 三国志II』の一部では「牀」を「寝台」と機械的に訳している。そのため、『三国志』蜀書[广龍]統伝の注に引く『襄陽記』の訳は「孔明はその家を訪れるといつもただ一人寝台の下に額(ぬか)ずいて挨拶したが、徳公はまったく止めようとはしなかった。」となり、意味の通じにくいものとなっている。


 以上によりStep 3での『三国志』を攻略した結果をチェックするための攻略本を紹介したということでStep 4は終了となる。
 ここまでで『三国志』を攻略することができるようになったが、かといってモチベーションを維持する観点から『三国志』の初めから終わりまで順々に読むことをお勧めしない。
 ということでStep 5ではどのような指針で『三国志』を攻略していくか、いくつか提案する。


Step 5へ続く≫

一騎当千関連情報


  • 2008年6月26日(木) 19:06 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,502
マンガ

 『一騎当千』(塩崎雄二/作)とは『月刊コミックガム』(ワニブックス)で連載中の漫画。第三期のアニメ化となる『一騎当千 Great Guardians』(アニメ、略号は『一騎当千GG』)が現在、CS放送のAT-Xで放送中(この記事の下記参照)。

・COMIC GUM OFFICIAL WEBSITE
http://www.comicgum.com/

上記『月刊コミックガム』の公式サイトを見て貰うとわかるように、一見、三国志とまったく関係なさそうに思えるんだけど、三国時代の人物の宿命を受け継ぎ現代に生まれた人物たちが格闘を繰り広げる内容であるため、登場人物が「姓+名+字(あざな)」表記で三国志の人物と同姓同名同字になっている。その生まれ変わった人物の多く(孫策、呂蒙、関羽等)が何故か女子高生という設定。

『月刊コミックガム』の公式サイトによると、この漫画『一騎当千』の単行本14巻が2008年7月25日に発売となる。また48ページの特別小冊子がつく初回限定版(1470円)もあわせて発売となる。
<追記>

『月刊コミックガム』の公式サイトによると、この漫画『一騎当千』の単行本15巻が945円で2008年3月25日に発売となった。またアニメ『一騎当千GG』ビジュアルブック小冊子がつく初回限定版(1575円)もあわせて発売となる。

<2009年9月27日追記>

『月刊コミックガム』の公式サイトによると、この漫画『一騎当千』の単行本16巻(拾六巻)が945円で2008年9月25日に発売となった。また【呂蒙子明】のイラストがデザインされた不銹鋼製栞(ステンレスブックマーク)がつく初回限定版(1575円)もあわせて発売となる。


<追記終了>

※次巻 一騎当千17巻(2010年6月25日)

さらには総集編コミック、コンビニエンスストア用廉価版として2008年6月25日に『一騎当千 ~激闘! 爆乳闘士・孫策伯符!! 編~』(530円)が発売され、さらには2008年7月25日に『一騎当千 ~魔将・董卓の猛威!! 編~』(530円)が発売されるという。
※追記 2008年10月初旬に『一騎当千 ~降臨!龍を抱く者・劉備玄徳!! 編~』(530円)発売

2008年6月11日から毎週水曜日9:30にCS放送のチャンネルのAT-Xで『一騎当千 Great Guardians』(アニメ)の放送が開始された。リピート放送は同日の20:30と土曜日の14:30と24:30となる。

・一騎当千 Great Guardians
http://www.ikkitousen.com/

・AT-X
http://www.at-x.com/

さらに地上波の放送が決定しており、上記公式サイトより下記へ引用する。

--引用開始---------------------------------------------------------
7月よりチバテレビ他U局系にて放送開始!
チバテレビ 毎週火曜日 25:15~25:45 7月8日 放送開始予定
テレビ神奈川 毎週水曜日 25:15~25:45 7月9日 放送開始予定
テレ玉 毎週火曜日 25:30~26:00 7月8日 放送開始予定
サンテレビ 毎週木曜日 26:10~26:40 7月10日 放送開始予定
テレビ愛知 毎週火曜日 26::58~27:28 7月8日 放送開始予定
TOKYO MX 毎週金曜日 25:30~26:00 7月11日 放送開始予定

※放送に関する情報は随時お知らせいたします。
6月11日(水)よりAT-Xにて先行放送開始!
毎週水曜日 9:30/20:30
毎週土曜日 14:30/24:30
--引用終了---------------------------------------------------------

最近のアニメ放送でよくあるようにこのDVDの発売もすでに決定されている。2008年9月25日とのこと。またメディアファクトリーからかな?

また『月刊コミックガム』の公式サイトのTopicsによると、『一騎当千 Great Guardians』のオープニング主題歌「No×Limit!」/エンディング主題歌「影~shape of shadow~」がカップリングされたマキシシングルCDが2008年7月30日に発売されるという。初回限定版には『一騎当千GG』のノンテロップOP&EDが収録されたDVDが同梱されるそうな。

同じくTopicsによると、PSP専用の格闘ゲーム『一騎当千 Eloquent Fist』(5229円)が2008年10日2日に発売されるという。さらにこちらも限定版があるという。下記に引用。

--引用開始---------------------------------------------------------
《限定版》
税込価格:9,429円
りんしん氏描き下ろしBOX/親子どんぶりフィギュア/月めくりカレンダー/剥がせるシールを同梱予定/発売元:マーベラスエンターテインメント
《予約特典》みんなでとびだせぼよよんかーど(仮称)
--引用終了---------------------------------------------------------


・一騎当千 Eloquent Fist公式サイト
http://www.mmv.co.jp/special/game/psp/ikkitosen/


以上、三国志とあまり関係ないけど、今の商品展開はこんな感じだと何かの参照にすれば良いかな。まぁ、かなりターゲットが限られているので参考になるかどうか。

※関連記事
『一騎当千 Great Guardians』&『一騎当千』パチスロ
『一騎当千 秘蔵限定BOX』発売決定

※追記 Webコミックガム(2009年6月1日)

※追記 一騎当千~呂蒙子明・編~[フルカラー版](2009年10月24日)

※追記 パチスロ 一騎当千2 Brilliant Battle

※追記 一騎当千 XROSS IMPACT(2010年4月28日)

※追記 一騎当千DVD-BOX

※追記 一騎当千 集鍔闘士血風録(AT-X 2012年2月13日)  

初心者向けメモ:『三国志』攻略法3


  • 2008年6月26日(木) 19:03 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,514
ネット  Step 1 → Step 2 →≫Step 3≪→ Step 4 → Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 2からの続き≫

 Step 1では攻略する対象の『三国志』を閲覧できるようにし、Step 2では攻略するための道具として漢字辞典を入手した。
 だけど、実際、それだけでは攻略できず、何かしらの方法が必要となる。


●Step 3 パターンを見極めよう。

 『三国志』に対しパターンを見極めることが攻略の鍵となる。

 『三国志』には大きい領域にも小さい領域にもルールやパターンの類が見られるが、まず大きいものから順に紹介していく。

 この企画「初心者向けメモ:『三国志』攻略法」の冒頭で簡単に解説したように、『三国志』はまず大きく魏書、蜀書、呉書というように国ごとに分かれている。さらにそれぞれ人物にごとに分かれているが、各国に所属した人物だけで分けられているわけではない。それぞれの国の元となった勢力と敵対した勢力に所属する人物なども含まれている。
 魏の王や皇帝など魏の君主について記述された部分はそれぞれ「紀」と呼ばれ、魏の君主以外の人物について記述された部分はそれぞれ「傳」(※日本の今の字だと「伝」)と呼ばれる。また人物についてではなく、魏、蜀、呉から見て異郷にある勢力について書かれている傳もある。『三国志』はこういった紀や傳の集合で構成されている。
 現行の『三国志』では魏書は三十の「卷」(※日本の今の字だと「巻」)、蜀書は十五の卷、二十の卷で構成されている。一つの卷には一つの紀や傳、あるいは複数の傳が収録されている。
 ここでStep 1で紹介した中華書局の『三國志』や「漢籍電子文獻」の『三國志』にはそれぞれの卷の冒頭に、例えば「三國志卷三十六 蜀書六 關張馬黄趙傳第六」というように銘打たれており、その卷数や三国のどの書か、その書の何番目の卷かが判るようになっており、さらに誰について書かれているのかが、端的に判るようになっている。

 実際に『三国志』のどこかの卷を見て欲しい。
 複数の傳が含まれている卷にせよ、卷の冒頭は何らかの傳(あるいは紀)がくるため、傳の冒頭でもある。
 傳の冒頭には、大抵、「●○字□□」というように、その傳で取り上げる人物の姓名である「●○」が記され、続けて字(あざな)となる「□□」が記されるパターンとなる。但し、『三国志』で重きをなす人物の紀や傳、例えば、曹操や劉備の紀や傳では少々、違うパターンとなる。ここらへんは実際、曹操の紀である「三國志卷一 魏書一 武帝紀第一」や劉備の傳でである「三國志卷三十二 蜀書二 先主傳第二」の冒頭を見て確認して欲しい。
 続けて「◆◆◇◇人也」というように、その人物の本貫地を意味する「◆◆郡◇◇県」が記されるパターンとなる。
 これらのパターンを見極めれば、どこから傳が始まるか、またそれは誰のことが書かれた傳なのかを見抜くことができ、『三国志』攻略の鍵となる。

 紀や傳の中の大まかな流れは、冒頭で姓名字や本貫地を出した後、その人物に著名な先祖が居れば、先祖のことが記述され、後はその人物について若いときから順に亡くなるまで記されていく。卷末には陳寿による、その卷の紀や傳に挙げられた人物に関する評が書かれる。

 Step 1で紹介した中華書局の『三國志』や「漢籍電子文獻」の『三國志』のどこでも良いんで見て貰うと判るように、文中に「〔 一 〕」や「〔 二 〕」など括弧付きの漢数字があることがわかる。これらはその段落の後で「〔 一 〕」や「〔 二 〕」などをそれぞれ行頭に置いた箇条書きに対応している。
 この箇条書きは注と呼ばれるもので、対応する本文の数字を打たれた箇所についての注釈が書かれている。この注は裴松之(372-451)が紀元429年に完成させたものだ。
 通行する『三国志』には、ほぼすべてこの裴松之の注が付いている。
 注は大抵、対応する本文に関係する文を『三国志』以外の文献から引用するパターンで成り立っている。そのため括弧付きの漢数字の後に「▽▽曰」というように、「▽▽」に何の文献かが明記される。一つの漢数字において、一つの文献からではなく複数の文献から引用されることが多い。ある出来事に対し『三国志』以外の記述を知ることができるため、多角的に『三国志』に記述された出来事を捉えることが出来る。また、この注には文献からの引用以外にも「臣松之」という書き出しで裴松之自身の考えが書かれることもある。

 Step 1で紹介した中華書局の『三國志』や「漢籍電子文獻」の『三國志』の場合、「,」、「。」や「、」などの標点で漢文が区切られ、さらにカギ括弧(「」)で会話文や引用文が明確に判るようになっている。もちろん、これらの記号は陳寿により付けられたものでなく、後世の人による解釈によって付けたものであることを留意すべきだろう。ともあれ、初心者にとってはこれらの記号は問題なく利用できる。
 さらに中華書局の『三國志』では人名、集団名、地名などの固有名詞には漢字の左側に線が引かれ、文献には左側に波線が引かれ、パターン認識の助けとなる。

 『三国志』を記述する漢文は基本的に主語、述語、客語といった順序のパターンの連続となり、時には客語の中に主語、述語、客語が内包される入れ子構造となる。そのため、主語、述語、客語がそれぞれどの漢字なのかを見極めることが攻略の鍵となる。主語はそれより前の句と同じであれば省略されることが多い。さらには一つの紀や傳において姓名が一度出た人物は二度目以降、名だけが記される。また曹操や劉備など、『三国志』で重きをなす人物は「太祖」や「先主」など尊称で記述されるので注意が必要となる。

 漢文には助字という漢字が含まれることがあって、それらが漢文の中で重要な役割を果たす。
 助字は「遣」や「能」などの助動詞、「初」や「數」などの副詞、「於」や「至」などの助詞、「也」や「耳」などの句末詞、「而」や「即」などの接続詞といった様々な役割を担う。
 助字の重要性を端的に表すかのように、Step 2で紹介した角川書店の『角川 新字源』などの漢和字典の付録には助字解説というものがあり、『三国志』攻略に対し攻略本として大いに利用できる。

 以上のように、漢文においてそれぞれの漢字の役割などパターンを見極めること、並行しStep 2で触れた漢字辞典を用い、各漢字を調べること、それら二つの行為を相互に影響させながら繰り返すことで、複数の意味を持つ漢字でもある程度、特定の意味に絞れ、漢文全体として意味が通じるようになる。慣れていけば、それら二つの行為をほとんど繰り返さなくとも良いようになる。


 こうして『三国志』のどこを攻略するにせよ、そこの潜む大小のパターンを見極め、攻略に繋げていく方法を修得したということでStep 3は終了となる。
 この方法で『三国志』に記された内容を一部、理解したとしても、それが実際、正しいかどうか、初心者ならば判断に困るところだろう。そこでStep 4ではどうチェックしていくかを紹介する。


Step 4へ続く≫

初心者向けメモ:『三国志』攻略法2


  • 2008年6月23日(月) 12:34 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,328
ネット  Step 1 →≫Step 2≪→ Step 3 → Step 4 → Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 1からの続き≫

 Step 1で『三国志』を読める環境になったんだけど、ここで『三国志』のどこでも良いので、一度、見て欲しい。そうすれば一目で判ると思うけど、『三国志』は漢字で書かれている。つまり漢文(いわゆる原文)で書かれている。そこで必要となるのが漢和字典や漢字辞典だ。


●Step 2 漢字辞典を入手しよう。

 これを見ている人の中には北京語、広東語などの中国語を理解し、中国語の文、つまり中文もスラスラと読める人が居るかもしれないが、中文は『三国志』を構成する漢文とは似ているが異なる部分は多く、そのため、そういう方にとっても漢和でなくとも字典は必要となる。

 料理をするのに道具として包丁が必要となってくるように、『三国志』攻略には道具として漢字辞典が必要となる。

 Step 1で書いたように、なるべくお金のかからない方法を紹介したいところだが、しっくりくる方法を知らない(※何か見つかれば追記予定)。
 例えば、Step 1と同じくウェブサイトで無料利用する方法がある。一例を挙げると下記の「超漢字検索サイト漢ぺき君」がある。熟語は出るけど出典・用例はないので『三国志』の攻略には不便となる。

・超漢字検索サイト漢ぺき君
http://www.sanrui.co.jp/web/


 図書館を利用する手もあるけど、そういった辞典や辞書の類はほとんどが「館内閲覧」、つまり貸し出しができないため、『三国志』の攻略には不便となる。図書館内で試しに幾つかの字典を使ってみて、その後に購入を決めるのも良いかもしれない。

 もしあなたが電子辞書を持っていて、さらに漢和辞典の類がその中に含まれているのであれば、まずはそれを利用するのが安上がりであろう。
 一例を挙げれば、下記サイトに紹介されているCASIO製エクスワードであれば、学研の『漢字源』が含まれており、それには熟語も出典・用例もある程度、載っている。

・電子辞書 エクスワード - 製品情報 - CASIO
http://casio.jp/exword/

・学研
http://www.gakken.co.jp/


 古本でも新刊でも一度、漢和辞典を買っておいて、使っていく間に辞典が物足りなく感じたら、頃合いを見計らい買い換え、グレードを徐々に上げていくのが良いだろう。
 だけど、何も知らないと初めに何を買えば判らないので、目安として大学生がよく使う漢和字典として角川書店の『角川 新字源』を一例に挙げておこう。

・web KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/


 他には本の形にこだわらないのであれば、平凡社の『CD-ROM版 字通』が例に挙げられる。CD-ROMドライブを通じて使うのだけど、ハードディスクに導入しCD-ROMを介さずに使うこともできる。Step 1のウェブサイトで『三国志』を閲覧する方法と合わせると、一つの画面で『三国志』の攻略を進めることができる。

・平凡社
http://www.heibonsha.co.jp/


 漢字辞典の類を使っていくうちに、さらにより良いものを手に入れようと思えば、下記の「中国学工具書提要」の「工具書」/「辞典類」が参考になる。

・中国学工具書提要
http://www.karitsu.org/kogusho/
  ※サイト「過立齋」内
・過立齋
http://www.karitsu.org/index.htm


 以上で、どういう方法にせよ、手元に漢字辞典があるということでStep 2は終了となる。
 かといって、英文を英和辞典があれば読めるわけではないのと同様、漢文を一文字一文字、漢和字典で意味を調べていけば、漢文の意味を読めるというわけではないので、Step 3ではそれをどう活用するかも含め紹介する。


Step 3へ続く≫

初心者向けメモ:『三国志』攻略法1


  • 2008年6月21日(土) 20:36 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    5,690
ネットStep 1≪→ Step 2 → Step 3 → Step 4 → Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


 一応、「初心者向け」と銘打っているため、本題に移る前に『三国志』について簡単に説明する。「そんなの知っているよ!」と言う方は数行読み飛ばして頂けると幸い。

 『三国志』とは紀元280年以降に陳寿(233-297)が編纂した中国の歴史書のことだ。
 名前の通り「三国」の「志」、つまり「三つの国のことをしるしたもの」であり、ここでいう三国とは、魏、蜀漢、呉の三つのこと。
 『三国志』は国ごとに魏書、蜀書、呉書と大きく分かれており、さらに「伝」ごと、つまり人物ごとに小さく分類されている。
 そのため、三国のいずれかが存在した紀元220年から280年までの間のことだけを記述の対象としているのではなく、それぞれの建国に影響を与えた人物について紀元220年以前のことも書かれている。

 初心者に陥りがちなミスとして、『三国志』を人物ごとに書かれたものでなく一つの物語(ストーリー)であると誤解し、『三国志』の粗筋(あらすじ)、結末、その後など存在しないものを探すことが挙げられる。余談だけど、『三国志』の読書感想文を書くということは、極端に例えると、商品ごとに書かれたカタログを読んで感想文を書くようなものだと言える。


●Step 1 まず『三国志』を読める環境にしよう。

 そんな『三国志』を攻略しようとすると、当たり前だけど、まず『三国志』を読めるようにしないといけない。
 一番、簡単な方法として書店で購入することだけど、中国の歴史書であるため一般の書店では売っていない。そこで中国からの輸入書を扱っている書店で購入すれば良い。そういった書店の一例として東方書店が挙げられる。

・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店
http://www.toho-shoten.co.jp/

 『三国志』はいろいろ出版されているだろうけど、中華書局から出版されている『三國志』が代表的なものの一つとして挙げられる(※「國」は「国」の中国の繁体字あるいは日本の旧字)。

 ここでは「初心者向け」記事であるため、なるべくお金のかからない方法を優先し紹介しよう。
 あなたがパソコンでネットにアクセスできる環境であれば、書籍を購入することよりお金のかからない方法として、ウェブサイトの利用が挙げられる。
 『三国志』を閲覧できるウェブサイトとして下記の「台灣中央研究院漢籍電子文獻」が一例として挙げられる。

・漢籍電子文獻
http://www.sinica.edu.tw/~tdbproj/handy1
  ※サイト「台灣中央研究院」内
・中央研究院
http://www.sinica.edu/

 このサイトは台湾のサイトであり、Big5(繁体字)というでエンコードであるため、閲覧するにはMingLiUなどの繁体字フォントが必要となる。OSがWindowsでブラウザがInternet Explorerであれば、上記サイトにアクセスすると繁体字フォントを導入する手順に誘導される。
 また「漢籍電子文獻」を少し見るとわかるように『三国志』だけ掲載されているわけではなく様々な漢籍が閲覧できる。『三国志』へは「資料庫」、「二十五史」、「新校本三國志」と順にリンクを辿ればよい。パソコンの環境によっては表示されないので、その場合は「瀚典全文檢索系統 1.3 版」、「二十五史」、「新校本三國志」と順にリンクを辿ればよい。
 「漢籍電子文獻」は書籍ではなくウェブページであるため、当たり前だけど、手に取りページをめくり閲覧することはできず、慣れるまで閲覧の方法が判りにくい。
 そういう場合は下記の「漢籍電子文献マニュアル」を参考にすると良い。前述したエンコードについても判りやすく解説されている。

・漢籍電子文献マニュアル
http://www.shuiren.org/chuden/toyoshi/sinica/index-j.html
  ※サイト「睡人亭」内
・睡人亭
http://www.shuiren.org/


 書籍を購入したにしても、ネットを利用するにして閲覧するにしても、これで『三国志』を読める環境になったということでStep 1は終了となる。
 次のStep 2では『三国志』を攻略するに当たり必要となるであろう道具を紹介する。


Step 2へ続く≫


※追記 メモ:三国創作のための扶助会

※追記 「三国志 読書感想文」or「三国志を読んで」