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コミック三国志(週刊ビジュアル三国志2004年3月25日-2005年3月17日)
前の記事のように旅からうってかわって、割と近所の散歩って印象が。2018年1月20日土曜日その日は5時半に目覚める。いつものようにビデオ消化にいそしんで、消さずにおいてたドラマ「海月姫」第1回をもう一度見て、川本喜八郎先生が劇中の話題に出るシーンをメモして、下記記事に追記しておいた。
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海月姫(フジテレビ月9ドラマ2018年1月15日-3月19日)
あと三国志ニュースの記事「
第85回 毎日広告デザイン賞 大修館書店課題(2018年1月12日締切)」を書く。早い目の昼食をとって、12時20分発ぐらいの市バスにのったら、12時45分ぐらいに目的地の花園大学の拈花館に到着。そこの202教室で開催の「漢字文献情報処理研究会第二十回大会」に一般参加するためだ。
・JAET - 漢字文献情報処理研究会
http://jaet.sakura.ne.jp/
・大会・講演会 / 第二十回大会 - JAET
http://jaet.sakura.ne.jp/?%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E3%83%BB%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A%2F%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9E%E5%A4%A7%E4%BC%9A
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リンク:漢字文献情報処理研究会
メモ:大半の三国創作と二次創作の相似点
リンク:「趙岐『孟子章句』の特徴」
共催が科学研究費補助金・基盤研究(B)「情報時代における中国学研究・教育オープンプラットフォームの構築」16H03351、科学研究費補助金・基盤研究(B)「『図書館資料保存論』に関する基礎的研究」15H02786、科学研究費補助金・基盤研究(B)「逐次刊行物データベースを利用したインドシナ3国出版思潮の研究」17H01834と科研費が連なっているせいか、参加費は無料。その代わり、科研の報告で使うんで、名前と所属を書く受付があった。その受付の机で今回のレジュメ2報が置かれてあって、その隣に『漢字文献情報処理研究』17号がおいてあったんで、「これぐらいの物販だったらやってるんだ」と思って、席につく。そうするとアナウンスがあって、『漢字文献情報処理研究』17号の特集2が今回の第2部の予稿に当たるんで、もっていってくれ、とのことだった。それから学生対象のアンケート調査でお礼の粗品として使ったボールペンが余ったんで、もって行ってくれとのこと。タッチペンとして使えるキャップとフックの部分についてる画面クリーナーがあって何かと便利そう。あと以前の本大会で配られていた木製のボールペンも置いてあった。
話を戻し、『漢字文献情報処理研究』17号の奥付を確認すると発行日は2018年1月25日になっていて、(素人目に)背表紙糊付けの、わりかししっかりした印刷・製本なのに194ページもあるので、とても無料で配っているように思えなくて、すぐ後ろを確認すると、東方書店の「中華経典古籍庫」の広告の下に「定価 本体2,000円 +税」の文字をみかける。後日、東方書店さんのツイッター・アカウントでこの17号を宣伝していたけど、「無料でゲットしました♪」とか営業妨害的なツイートができるわけもなく(汗) 発行は好文出版ね。今見ると、デザイン&DTPもクレジットされていて電脳瓦崗寨とのこと。
・中華経典古籍庫
http://www.toho-shoten.co.jp/er07/chukakeiten.html
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メモ:コミックマーケット93 3日目(2017年12月31日)
浙江大学圖書館 墓誌數據庫
・好文出版
http://www.kohbun.co.jp/
・電脳瓦崗寨
http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/
17号は論文、4つの特集、レビュー&リソース紹介の構成で、「三国志ニュース」として紹介したいのはpp.79-156の特集3「デジタル時代の中国学リファレンス①」。「解説:」と冠をつけられたところ以外はQ&A形式でぱらぱらと見ると、三国関連のがちらちらと見かける。
pp.112-114 Q 宋の高承の『事物紀原』の点校本(中華書局、1989)巻八の紙に関する項目を読んでいますが、意味がよくわかりません。字句が正しいのかどうかは、どうやって確認したらよいでしょうか?
※Aの論の軸が王隠『晋書』の魏太和六年の記述
pp.127-128 Q 諸葛孔明が「泣いて馬謖を斬る」きっかけとなった、「街亭の戦い」が行われた場所について、どのように調べたらよいでしょうか?
p.129 Q 街亭の地図上の場所を知りたいのですが、どうしたらよいでしょうか?
pp.140-141 解説:伝記資料
※正史として、また前四史として『三国志』が挙げられる。
pp.146-147 解説:さまざまな別名
※諱、字、封爵号、諡の例に諸葛亮が使われる。
以上、5項目はいずれも東京大学大学院経済学研究科講師 小島浩之先生の担当。あと『封神演義』ネタは二階堂善弘先生の担当と書きたいところだけど、「聞仲」の正しい読み方を問うた項目では千田大介先生が担当。
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ひめじ菓子博にて
故事成語・ことわざで読む中国史(2012年1月13日-3月9日)
メモ:夜の三国志フェス2013(2013年9月28日)
三国統一(280年3月15日)
4月26日は三国呉の大皇帝崩御の日
横山マンガを彩る英雄たち(潮 2016年8月号)
その他、三国と関係ないところではpp.42-47 田邉鉄「CMSカスタマイズと業者選定 「公式サイト」にアクセシビリティを」が個人的には興味深く印象に残った。学術的興味から離れるかもしれないけど、具体的な人間模様に興味を抱いてしまったので。
話を第二十回大会に戻し会場の教室を見回しざっと数えると参加者は30名ぐらい。以前大会に来たときに比べ華やいだ印象を抱いたのだけど、それもそのはずで、『漢字文献情報処理研究』17号特集1が予稿として使われた、第2部の特別セッション:「デジタルデータの利活用と長期保存:大学図書館および人文・社会系研究者の役割」の登壇者は4名中3名が女性で、その後その4名が登壇の総合討論に移ったからなんだろうね。まぁそういう表面上のことだけでなく各人バラエティーに富んだ専門分野ってのも大きいのだろうけど。そのせいか学際的な面白さが総合討論で活きていた。三国志ファンでも比較的わかりやすい例を挙げると、国会図書館にある『通典』北宋版は白黒で保存されているが、実際は赤、黒、青の字で書き分けられていて、原本をあたる必要があると。
第二十回大会後に懇親会が予定されていたが、清岡は年末年始の旅でお金を使いすぎたため、それに参加せず帰路についた。
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メモ:横山光輝 三国志 扇情的表現
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