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『小説レッドクリフ(上)』(2008年10月7日)


  • 2008年10月 4日(土) 10:48 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,970
小説

私事ながら最近、情報探索に時間が割けない状況なんだけど(消費の早さと浅さに諦念があり距離をとっているってのもあるが)、そういうときに有り難いことにタレコミ情報を頂く。

高里椎奈/著『小説レッドクリフ(上)』が2008年10月7日に講談社より900円で発行とのこと。

詳しくは下記、講談社のサイトで。

・講談社「おもしろくて、ためになる」出版を
http://www.kodansha.co.jp/

※関連記事 講談社と三国志

タイトル通り、映画『レッドクリフ』のノベライズとのこと。タイトルで「(上)」となっているのは恐らく映画『レッドクリフ』に合わせ、パート1のノベライズなんだろうね(二部作なので)。ちなみに読者プレゼント企画に「三国志キューピー」曹ピーVer.があるようだね。

・RED CLIFF 映画『レッドクリフ』公式サイト
http://redcliff.jp/

※関連情報 呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ

タレコミ情報を頂いた情報源によると発売は「10月3日頃」となっており、もう発売しているようだね。そこらへんは中国での小説と同じく映画公開より先行している。ちなみに中国の小説に対し日本の小説は訳とかではなく直接には無関係のようだね。もっとも中国のは映画『レッドクリフ』の脚本家が書いているので、直接関係があるといえばあるんだけど。
※追記 コメント覧にあるように『小説レッドクリフ(上)』には「映画にはないオリジナルストーリー」があるとのことなので、そういう意味で単純な訳本ってことじゃないんだね。

※関連情報 史杰鵬/著『赤壁』(2008年6月25日)

<10/8追記>

情報募集のコメント覧で情報を頂いたので下記に引用。講談社のサイトでのタイトルと日付が違うところは誤差の範囲だろうね。
--引用開始---------------------------------------------------------
三国志大作映画『レッドクリフ PartI』におきまして、劇場前売特典として限定特別生産し、全国映画館にて好評を博した『三国志キュービー(孔ピー、周ピー)』。

大好評につきシリーズ第3弾「曹操バージョン(曹ピー)」の生産が決定致しました!
本アイテムは10月上旬から全国の書店にて行われる「三国志フェア」にて『レッドクリフ』関連本購入者の中から抽選でプレゼントします!

【入手方法】
10月上旬より全国約2000店舗で実施の講談社「三国志フェア」関連書籍をご購入の消費者に抽選で3000名様にプレゼント。
【対象書籍】
・蒼天航路(発売中)
・映画『レッドクリフ』ノベライズ(10/15日発売)
・吉川英治「三国志」(10/15日発売)

http://redcliff.jp/campaign/

皆さんの御応募お待ちしております。


『レッドクリフ PartI』公式サイト http://redcliff.jp/
ブログクチコミ情報サイト「レッドクリフ3594」 http://3594.redcliff.jp/
--引用終了---------------------------------------------------------
<追記終了>



私的には、素人目に見て事前に根回ししてなさそうなクオリティが結構、当たり始めている点に注目している(実は「人形三国志」は『人形劇三国志』のことではなく、「孔ピー、周ピー」のことだったりして)。まぁ、営利団体同士なんだから当然の帰結といえばそうなんだけど。
 

『その時歴史が動いた』三国志クライマックス!(2008年10月8日) via 「英傑群像」


  • 2008年9月28日(日) 12:18 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,934
テレビ ・英傑群像(三国志エンターテイメント 情報&グッズ)
http://www.chugen.net/
・その時歴史が動いた10/8三国志特集  (※ブログ記事)
http://sangokushi.chugen.net/821/index.html

 上記ブログ記事にあるようにNHK総合の『その時歴史が動いた』の2008年10月8日放送分(第339回)は「三国志クライマックス!~激動の英雄たち 3つの「その時」~」とのこと。

・その時歴史が動いた
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/

--引用開始---------------------------------------------------------
第339回
三国志クライマックス!
~激動の英雄たち 3つの「その時」~
平成20年10月8日 (水) 22:00~22:43 総合
--引用終了---------------------------------------------------------

 『その時歴史が動いた』と「三国志」と言えば、下記のリンク先のように真っ先に2001年8月22日に放送された『その時歴史が動いた 第64回三国志英雄伝』の「劉備=善の為政者、曹操=悪の為政者」といった悪夢のような番組コンセプトを思い出すんだけど、今回はタイトルだけを見ると7年前の悪夢の再来ってことにはならないのかな?……いやいや、油断できない(笑)

・NHK「その時歴史が動いた」 (「三国志ファンのためのサポート掲示板」、通称、サポ板内ツリー)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=1561

 下記のように最近はNHKで三国志ものが続いているんだけど、やっぱり映画『レッドクリフ』の影響が大きいんだろうか。前回と違って呉も採り上げようとしているあたり(笑)

2008年6月10日 NHK-BS2『マンガノゲンバ』 『覇-LORD-』
2008年9月17日 NHK-BS2『BSマンガ夜話』 『蒼天航路』
2008年10月16日23日30日 NHK-BS2『BSマンガ夜話』 「三国志ナイト」

※関連記事
 メモ:三国志とNHK
 その時歴史が動いた 第282回 スペシャル もう一度聞きたい あの人の言葉

※参照リンク<三国志ファンのためのサポート掲示板>
・『レッドクリフ』見る人、いる?
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=3235

※追記 三国志 曹操(DVDBOX、2009年5月)

※追記 BS歴史館 シリーズ“三国志”時代を超えた男の魅力(2011年10月6日13日)

※追記 十大三国志ニュース2011 後編

天地を喰らう(スロット)


  • 2008年9月27日(土) 21:07 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,507
パチンコパチスロ 今、澤屋敷 純一選手のTシャツみて気付いた(…というか宣伝の術中に見事はまった)。というわけで情報中継。

・ロデオOFFICIAL WEB SITE
http://www.rodeo.ne.jp/

・天地を喰らう
http://www.rodeo.ne.jp/catalog/tenchi/index.html

というわけでパチスロの『天地を喰らう』というのがロデオというメーカーから出ているようだね。

ホール導入等の情報は下記のサイト「P-WORLD」(全国パチンコ-パチスロ機種情報)を参照のこと。

・P-WORLD
http://www.p-world.co.jp/

『天地を喰らう』とは週刊少年ジャンプで連載していた本宮ひろ志先生の三国志漫画。ゲーム化は家庭用ゲームでもアーケードゲームでもあって、前者は後に携帯ゲームに移植されている。詳しくは下記参照記事。

※参照記事 2007年2月1日「天地を喰らうRPG II 諸葛孔明伝」i-mode配信開始

パチンコだけでなくパチスロの三国志関連ものは下記のように結構出ている。ということはこれで四機種目かな。

※パチスロ関連記事
 『一騎当千 Great Guardians』&『一騎当千』パチスロ
 三国争覇伝(パチスロ)
 2007年5月上旬 パチスロ三國志(IGT japan)

レッドクリフ公開記念イベント「三国志ナイト」(2008年10月27日)


  • 2008年9月27日(土) 08:32 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,754
ショー 見かけたので情報中継。

・RED CLIFF 映画『レッドクリフ』公式サイト
http://redcliff.jp/

※関連記事 呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ

上記の映画『レッドクリフ』の公式サイトから下記へ引用。

--引用開始---------------------------------------------------------
◆レッドクリフ公開記念イベント「三国志ナイト」開催!(2008.09.23)

歴ドル美甘子&ルーフトップ★ギャラクシーpresentsレッドクリフ公開記念イベント
「三国志ナイト」

かつてない壮大なスケールでジョン・ウー監督が三国志を描いた話題の映画『レッドクリフ』の公開を記念して、歴史上の様々な人物たちをこよなく愛している歴史アイドル(歴ドル)美甘子を中心に三国志研究家や三国志好き芸人、ミュージシャンなどが一同に介しての一大三国志サミット開催!
爆笑&ためになる三国志トークはもちろん、ここでしか観れない『レッドクリフ』 秘蔵映像なども公開予定!

【日時】 2008年10月27日(月)
【出演】 美甘子(歴史アイドル)、三国志好き飛び入りゲスト多数予定!
【司会】 DJ急行、北村ヂン
【会場】 新宿ネイキッドロフト(東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F) 

OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500(飲食代別)/当日¥2,000(飲食代別)
--引用終了---------------------------------------------------------

下記の関連記事のように以前にも三国志系のイベントをやっているんだけど、また三国志関連をやるんだね。まぁ、映画『レッドクリフ』の公式サイトで紹介されているんだから、メリットが大きいんだけど。

※関連記事 2008年7月15日 歴史アイドル・美甘子の教えてタモ~!第一回・三國志編

※追記 歴ドル・美甘子presents『レッドクリフpart2』公開記念三国志ナイト(2009年3月23日)

※追記 三国志ナイト(2012年6月6日)

それから下記に関連リンク。

・美甘子オフィシャルブログ「美甘子のパノラマ島奇談」
http://ameblo.jp/mikako426

・Naked Loft
http://www.loft-prj.co.jp/naked/


余談だけど、上記イベントは下記の『BS熱中夜話』の三国志ナイトとは無関係。

※関連記事 BS熱中夜話でテーマ「三国志」予定

「魏晋南北朝史と石刻史料研究の新展開」ノート3(2008年9月14日)


  • 2008年9月26日(金) 19:07 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,654
研究

※前記事 メモ:立正大学大崎キャンパスと大東文化大学板橋キャンパスの往復


パネルディスカッションの様子 2008年9月14日15:55、国際学術シンポジウム「魏晋南北朝史と石刻史料研究の新展開―魏晋南北朝史像の再構築に向けて―」のパネルディスカッション開始。
 ひそかに写真を撮る。分かる人には分かり、知らない人には誰なのか分からないという肖像権の保護的な良い感じの撮れ具合。

 以下、清岡の個人的に興味のあるところだけについてのノート。


●パネルディスカッション:司会・葭森健介氏(徳島大学)

 まず司会の葭森先生から今回のそれぞれの発表について大まかに紹介される。

 次に全体の発表について、明治大学の氣賀澤保規先生からそれぞれコメントが述べられる。
 まずシンポジウムのテーマについて。氣賀澤先生は「魏晋南北朝史像の再構築」という点、何から何を再構築するのか、を意識していたという。

 まず「晉辟雍碑の再検討」について。晉辟雍碑は非常に面白い資料。時代的には三世紀後半、年代的に立碑したのが278年、西晉の武帝の時で、碑を立てたのは「皇太子になったところの恵帝をヨイショする」ため。皇太子が辟雍に来て参加することを讃える。後漢の顕彰碑からの流れを持つ。碑陰の方で膨大な人の数が存在する。
 氣賀澤先生にとって、もう少し踏み込んで欲しかったことは、その中に後漢時代に門生故吏の関係があり、福原先生の言葉で言うと、それが(晉辟雍碑では)国家、全国レベルの門生故吏の関係がくみ取れるのではないか、ということだが、全国レベルの門生故吏の関係とは何か、どういう構造をしているのか、この辺りのことをもう少し具体的に出してくれれば良かった、とコメント。
 もう一つはこの時代において地方名望家から貴族へといった点。貴族制の時代がやってこようとする、そのある種の一面をこの碑が示そうとしている、そこらへんをもう少し具体的に、この碑から何を時代の姿として見て取れることができるのか、そこに「再構築」の問題があるのではないか、ということに関心があった。
 辟雍碑という史料というのはいろんなところにあるんだと言われている。最近、碑の敷の部分が見つかったということを知っている。碑は路肩に置かれていると言われるが、考えにくいことなので、きっちりとした所在状況を抑えてみておく必要があるのでは? 一般に売っている史料は模刻の場合が多いので、史料そのものの位置付け性格付けが必要となってくると思った、と。

 「両晉南朝墓誌と公文書」について。両晉南朝墓誌の中に「詔」とか「策」とか「札」とか、それに関わる史料が入ってくる。これは貴重な提言。実は東晉のものは見つかっていないという。この問題は実は後の時代、唐代隋代まで波及してくる問題。それをどう受け止めるか。公文書が墓誌の中にどの程度の形で組み込まれてくるのかということまで今後、考えていく問題があるのかな、と思った。その先にどういう見通しを持ったらいいのかということを聞きたい。

 (※省略)

 16:21。ここで司会から事前に回収した質問用紙からの質問を先に公表し氣賀澤先生の質問と合わせて回答してもらうという主旨が告げられる。
 まず金沢大学の安部聰一郎先生から福原先生への質問。辟雍碑の意味について、碑陰の題名のところから門生故吏関係と地域的偏在の二点について注目されていたが、太学という場において例えば涼州出身者を重点的に門生故吏関係に組み入れていくのはどういう意味があったのか。
 東北大学の川合先生から中村先生への質問。詔書が墓誌に利用されていることについて。実は墓誌以外に○○○(※清岡注。聞き取れず)の自叙の中にも「○○○○○」(※清岡注。やはり聞き取れず)が引かれているところが気になった。こういうのもどこかに関係するのではないか。自叙の中の公文書と墓誌に使われているものとの関係性は?
 大阪市立大学の室山先生からの質問。北朝の墓誌にも詔、制がそのままの文章にでてくるが、墓誌にこういった公文書が記される意味、目的、効果について何か考えはあるか。

 福原先生からの回答。今朝掲げた拓本は模刻から(拓を)とったのではないか、という質問だが、絶対違うとも言いがたい。
 「ま、四千元もするし」との発言で場内を沸かす。
 原拓ではないかと思う。あれが模刻の拓本だとすると、その模刻の碑はどこにあるという疑問もある。
 この碑から何が言えるかという質問について。(繰り返しになるかもしれないが)碑を立てるという行為自体が後漢時代に始まって盛んになる。どこが舞台になるかというと郡レベル、地方、郷里というよりか民間というよりか、郡太守などの官吏が関わる。そういうところが受け継がれていた。その一方、「立碑の禁」という形で禁止した。二重性がある。その碑の内容は行礼だが、それ自体も後漢時代に地方で流行した。今日、配布した別紙の「参考文献」に示す呂思勉「郷飲射」(『燕石続札』、上海人民出版社、1958年)に地方官がそういうことをやったということが集められている。そこからヒントを得た。ちょうど内藤湖南が「貴族制の成立」で掲げた、いわゆる郷里から名望家から貴族が誕生した、(表面的かもしれないが)それと類似している。これとイコール貴族制とは直接、結びつかないかもしれないが、貴族制があるとするならば、貴族制が生まれた母体と同じものからこういう構造がでたんではないか。民間から国家へ、しかし郡レベルのところから。そういう意味では後漢と西晉とに繋がりがあるという感じだ。後漢というのは立派なものを作る物質的な時代に対し、西晉とは精神性、つまり表面的にはショボいが内面的には充実させていく、文学とかそういうのが盛んになっていく。共通性はあるが変化していく、そういった繋がりがある。貴族制が誕生した同じ動きがここにも二重に、立碑と行礼という点で見られるんじゃないかと考えた。
 それと関連し、また安部さんからの質問に関連し、門生故吏というと極端に言うと、地方にあった先生と学生、あるいは主と属僚、その関係が、「立碑の禁」など禁止する方向だが、この場合だと皇帝皇太子と学生の間で言えるかどうか。後漢の場合でも地方官が親臨するわけであって、実際には先生ではないわけであり、ちょっとズレがある。ただ今日説明しなかった、釈奠礼があって、そういう面があるのかと。
 涼州の人について。禿髪樹機能の反乱の地域からは誰も来ていないが、西域、敦煌郡、特に西平郡の人が「散生」という特別枠で来ている。なぜここを重視しているのかよくわからない。なぜここを重視して旧蜀漢を重視しないのか。当時、敵国の呉があるので、蜀漢の方を重視した方が政策として良いのではないか、と思う。ただ西平郡の人が多いということは事実。これから考えていきたいと思う。

 中村先生からの回答。元々の問題関心は、詔が出た場合、ありがたく受け取った方がそれをどういうふうに扱うのか、後生大事に置いておくのか、ある種の先祖代々の社会的なあるいは政治的なポジションを証明するものとしてありづづけるのかということで、これが使えないかな、と思った。(※清岡注。自叙に関しての具体名が出ていたが、それ自体、清岡が知らないため、この記事で書けず) そういう文脈で考えることができるならば、西晉や梁の墓誌に詔を引用することに一脈通じるものがあるのかな、と思う。少し話がはずれるが、南朝の宋の元嘉の末から力役に関連し戸籍の偽りが行われるが、偽りの仕方の中に辞令に対し、年号を間違えたり干支を間違えたりする誰が見ても分かるような、そういう誤りをおかしたような形で戸籍を偽造しようとするというのがある。これは民間に関したことだが、そういう話からすると干支の付いた詔というのが各家にはあるということが前提になっているのかなと思う。荀岳のような形の干支から始まる詔が任命の時ではなく、後生大事に家に置いておかれたのかなと思う。
 北朝の方がもっと詔を引用するケースが多くて、確認したのはまだ一例だけだが「門下」から始まる詔がそのまま引用されているものがある。「制詔」から始まるのもある。これ自体は公文書からいうと非常に面白い現象だと思う。こういうことは始めたばかりなので今後、傍証みたいなのを探しながら話を詰めていきたいと思う。

 (※省略)

 辟雍碑の所在地について趙水森先生からの回答(※清岡注。但しこの記事では通訳を通しての記述)。私は洛陽で23年間仕事をしてきたが、あの碑についてよく知っている。あの碑があそこにあるかは元々、太学だったからだ。歴史の中であの碑の存在が忘れられ、民国時代、ほとんど新中国成立に近い時期にようやく再発見された。ただその時にはお金がなかったので、あの碑の保護ができなかった。ただ○○(※清岡注。聞き取れず)の中で保護する形をとった。模刻ではないか、ということだが、あまりその可能性はないのではないか。特にあれが70年代に国家の一級文物になるときに、非常に多くの学者があそこに行って様々な検討を行ったんで、私はそれらの学者の目を信じて良いのではないかと思う。当時の学者は偽刻か真刻かというのを考えたのであって、模刻だったのではということはそれほど考えなかったかもしれないが、しかし、それも問題ないのではと思う。福原先生の拓本がどうなのかという問題についても、私が見た感じでは本物だと思う。ただ現在ではあの碑についての模刻もできており、これから購入される場合は原石か模刻かというのを注意する必要がある。

 (※省略)

 17:39終了。この会場は18時までに撤収しないといけないということだそうな。

●閉会の挨拶:關尾史郎(新潟大学)

 この科研のプロジェクトは今年度で最終とのこと。

 17:43閉会。

※次記事 「東アジアの出土資料と交通論」ノート1(2008年10月12日)



 以下、余談。
 というわけで、清岡はそそくさと会場を後にする。
 帰りは大崎駅ではなく五反田駅へと向かう。というのもドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』でモスバーガー五反田東口店が紹介されていてそこで食事を摂ろうと思っていたため。

・日経スペシャル ガイアの夜明け
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/

・MOS BURGER
http://www.mos.co.jp/

 そこは24時間営業で、深夜はシニア層の店員を多く雇っているらしく、気遣いの良い接客で「モス・ジーバー(爺婆)」の愛称で好評だそうな。そこで地域限定期間限定のモスの新メニューの岩手県産南部どりバーガーを食べくつろぐ。今日、初めての食事。後日、別の地域限定のマッシュルームバーガーを食べたけど、南部どりバーガーの方が私の好みだね。