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2024年11月23日土曜日6時40分、三国志ニュースの記事「
動画・画像投稿ガイドライン改定 真・三國無双 ORIGINS 体験版(2024年11月19日)」アップ。その日は気分転換に新幹線乗車を挟んでみたのだけど、どうも東海道線のトラブルでダイヤに遅れが発生しており、そのため自由席は満席で、そこから溢れた人が通路に立つんじゃなくて、出入り口付近に溜まるものだから、満員の通勤電車みたくなっていた。
それで13時29分の予定より10分ぐらい早く新横浜駅に到着し、菊名駅まで行って(いや新横浜から東急が出ているなんて思わず)、東急東横線に乗り換える。当然のように座れなかったけど、納得しつつ。渋谷駅到着。14時過ぎぐらいに京王井の頭線に乗り換え(略号が「IN」で、珍しいと思って思わず写真を撮った)、駒場東大前駅に到着。やはり結構な人だかり
何かというと、下記サイトにあるように、2024年11月22日金曜日から24日日曜日まで開催される東京大学の文化祭「第75回駒場祭」、その中の東大三国志研究会による東京都目黒区駒場3丁目8−1 東京大学駒場キャンパス11号館1102教室での企画「三国志とパブリックイメージ」を見に来た。
・駒場アクセスマップ | 東京大学
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/campus-guide/map02_02.html
※関連記事
曹操と呂布の外見について(火輪 第33号 2013年3月)
早稲田大学の入試世界史国語で三国志関連2019
・第75回駒場祭公式ウェブサイト
https://www.komabasai.net/75/visitor/
・三国志とパブリックイメージ
https://www.komabasai.net/75/visitor/project/382
※関連記事
三国志とパブリックイメージ(2024年11月22日-24日第75回駒場祭 東大三国志研究会)
・東大三国志研究会@2日目西え-39a (todaisanken) さん / X
http://x.com/todaisanken
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三国志ニュース定期便 冬のコミケ(C105)+おもバザ 体験記(YouTube2025年1月5日)
駅の建物から降りたら、14時11分、左手に上の写真のような大きな看板が見える。道の中央のテントには駒場祭のパンフレットが配られていたので、いただく。とは言っても特に出店なりステージなりどこか寄るつもりはなく11号館に向かうも、人混みが多くの近くの東側の出入り口にはいけず、西側から建物に入る。中央がホールみたくなっているのだけど、そこにぎっしり机が並べられ、何やら企画が行われていて、スペースはない。それを囲む通路で移動、どうやら、さらに外側を囲んで北側南側に教室が2つずつ計4教室あるようだった。このとき目的の教室が1101と思い込んでいて、そこに入ってみると、三国志がまったくなく、外に出ると、14時15分、看板を見かける、1102教室だった。
結構、いろんな大学の教室を見てきたのだけど、ベタに固定式の椅子と机はともかく、そこのは脇の通路が狭い部類に入るといった印象を受けた。いや多分、人が多い割にはこういった文化部の展示には向いてなくてそういう印象を受けたのだろうけど。四角に4つのサークルのスペースがあるといった配置。目的の三国志研究会のは教室の入って右奥にあった。ちなみに手前が教壇に当たるので、より狭い方。机の上に歴代の部誌が展示してあって、中を読めるようになっているのだけど、なにせそこに至るまでの通路が脇の道と比べよりせまいのでその気が起こらない。部誌の『雑覇』の販売は新しい2号分(四十三と四十四)、もしかして新刊を買えるかも?と思ったけど、下記関連記事のときからは増えてないようで。次の冬コミ期待?
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雑覇 四十四(2023年12月27日初版第一刷発行)
それで「三国志とパブリックイメージ」の展示。教室入って右側の壁を利用しての展示なのだけど、それに気付いたのが、部誌のスペースに到達した頃なんで、わざわざ狭いところを通って順序よく見ていくのに気が引けたので、そのまま後ろから見ていくことになった。
そういえば、教室の外の壁にも展示があって、劉備、張飛、関羽の身長が書かれてあって、その出典(前者は『三国志』、後者二人は『三国志演義』より)も書かれてあるのだけど、それらについている絵については出典が書かれておらず、なので単なる無断転載。中の展示についてもそんな感じだし、何より狭い通路でスペースがとれないなので、撮影許可を取る取らないの前に撮影を諦めた。
とはいってもおそらく展示のメインはそれらの著作物ではなくて、いくつかのテーマでそれぞれ縦書きで紙一枚にまとめられたコラム数点だろう。そのテーマをちゃんとメモってなくてしかも逆順に見たせいかから記憶にもあまり残ってないのだけど、夏侯惇、武器防具、イケメン、董卓などがあったかな。例えば董卓のところでは横山光輝「三国志」と絡めて、そこで登場する董卓が太ってないことから、(※清岡注、スタアシステム的に?)同作者の「バビル2世」の悪役ヨミから引っ張ってきているのでは?ということが書かれてあった。この間の三国志学会主催の三国志大文化祭のCha-ngokushiさんの発表にあった横山光輝「あばれ天童」での劉備・曹操に似たキャラを見るとそれは十分納得できることなんだけどね。やはり目につくのが、各コラムの末にはそれぞれ参考文献があがっていること。例えば武器防具のところでは案の定、上原究一先生の「丈八蛇矛の曲がりばな―張飛像形成過程続考」『三國志研究』第七号(三国志学会2011年9月)があがっていたし、そう思ったら、その壁の凸部分に蛇矛を模した立体物が立てかけて展示されていた。
・「漢兒」なる張飛
https://spc.jst.go.jp/cad/literatures/85
※後述のJSTのデータベース、PDFで読める。上原先生の前述の関連論文
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三國志研究第七号(2012年9月1日)
他のコラムの参考文献にも上原究一先生の別の論文が結構出てくるし、それと同じぐらい竹内真彦先生の論文が結構出てきているのだけど、なぜかイケメンの呂布のところでは竹内真彦先生の『最強の男―三国志を知るために』(春風社2020年9月)があがらず、上原究一先生の2024年10月論文が上がっていた。
・青龍刀と赤兎馬
https://spc.jst.go.jp/cad/literatures/86
※これが参考文献で上がっていたか覚えてないが後述のJSTのデータベース、PDFで読める竹内先生の論文
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最強の男―三国志を知るために(2020年9月)
そこではたと最近の論文なのに知らないな、って気づくのだけど、それについては記事を改めて紹介する予定。
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蘇州版画(2024年10月)
それで今回のテーマである程度予想はしていたけど、まさかコラムといった形でしかも参考文献をあげての展示とは思わなかったんで、段々とあることが確信するようになっていた。
最後に見たコラムは、展示順的には最初のコラム、「日本における三国志イメージ」、本文より先に真っ先に参考文献に目が行く、『本邦における三国志演義受容の諸相』の長尾直茂先生の論文、『三国志享受史論考』の田中尚子先生(今は藤巻先生なのかな?)の論文が並び、
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本邦における三国志演義受容の諸相(2019年3月)
ノート2:三国志学会 第五回大会
の後に想定通り清岡の論文が来た。どの?と思ったら少し数年前のやつね、前述のように2024年10月の論文があがっているので、内容依存なんだろうけど。で、何かというと 清岡美津夫「横山光輝はなぜ官渡の戦いを描かなかったのか」『三國志研究』第十号(三国志学会2015年9月5日)と「日本における『三国演義連環画』の視覚的遺伝子の発現」『三國志研究』第十三号(三国志学会2018年9月15日)ね。前者はJSTのデータベースにあって、オンラインで読める。
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三國志研究第十号(2015年9月5日)
三國志研究第十三号(2018年9月15日)
・中国・アジア研究論文データベース
https://spc.jst.go.jp/cad/homes
・横山光輝はなぜ官渡の戦いを描かなかったのか
https://spc.jst.go.jp/cad/literatures/2351
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中国・アジア研究論文データベース(2016年1月25日公開)
それでコラム本文の前半は江戸時代から、ってことだけど、多分、その後の『三国演義連環画』(上海人民美術出版社1957-1961年)や兵馬俑はうちの論文からか?そういえば、奥の方には陳舜臣先生監修の『三国演義連環画』訳本の絵が展示されていた。
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『三国演義』連環画とその日本版(連環画研究 第6号所収 2017年2月28日印刷)
それと『三國志武将大名鑑』、かどうかはちゃんと出典を確認しなかったけど、SLG『三國志』の顔グラ本を見せるのはうちの論文の発想っぽい…と勝手に思っておこう。
ともかくその参考文献で自分の論文2報もあがっていることの楽しい感覚を誰にも伝えられないんで、頭の中でエア御本人登場?!とひそかに盛り上がって退出。
そしてその1週間後に下記のように動画を作成したとさ。
・三国志ニュース定期便&新Vリア14 学祭に三国志だけ見てきた 2024年12日1日
https://youtu.be/E-IdZSh2FQY
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KILLIN-JI 新覇王傳 孫策(月刊スピリッツ 2011年3月 2012年12月-2013年3月)
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三国志ニュース定期便 山口県に昔あった三国志城での或日の思い出話(YouTube2024年12月7日19時)
※動画のみの関連記事
日大三国志研究会(第20回桜麗祭2012年11月2日-4日)
曹操魏公就任1800年祭(早稲田祭2013年11月2日3日)
創縁祭での中文同学会(2018年11月3日4日)
駒場東大前駅14時36分発で渋谷に戻る。
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