※関連記事
メモ:日本の「三国志演義」翻案作品における作画資料としての「三国演義連環画」(2017年6月24日)
昨年の上記の関連記事と同様に、日本マンガ学会大会での清岡が数日前から研究報告するまでのレポートというか奮闘記。上記は昨年6月新潟での第17回大会で、今回は今年2018年6月京都での第18回大会だ。
・日本マンガ学会
http://www.jsscc.net/
※関連記事
日本マンガにおける秦始皇帝兵馬俑鎧甲デザインの伝播(京都2018年6月23日)
※新規関連記事
メモ:「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」考(2019年6月22日)
・日本マンガ学会第18回大会 プログラム - 日本マンガ学会
http://www.jsscc.net/convention/18
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三国志研究第十九号(2024年9月8日発行)
※前の記事
ひまわりっ ~健一レジェンド~ 13巻(2010年2月23日発行)
前の記事で地震があった次の日の2018年6月19日火曜日。3時に目覚ましをかけて5時前におきる。レジュメやスライド資料はほとんどがマンガ作品からの引用だけど、その他説明に必要な鎧甲の断面図があって、それをようやっとAdobe Illustratorで描く。ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」も読んでいたけど。
・「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む
http://blog.livedoor.jp/kashikou/
・萌え三国志よりも危険なのは……
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/50718098.html
※2006年07月10日20:38
・中国に怒られる三国志ネタの極北(?)
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/50722928.html
※2006年07月14日21:03
6月20日水曜日4時前起床。発表の保険にと日曜の夜、月曜の朝に中古でネット購入した、注文した学習マンガ5冊が一気にこの日の夕方に届く。郵便ポストに5冊全部パンパンに詰ってた。まずは樊噲一覧表に役立つ。
6月21日木曜日朝、集英社学習漫画2冊の表紙の鎧に小札の重なりを見つけてしまったよ。
6月22日金曜日1時台起床。レジュメの「3. 秦の兵卒との差異化」は終わらない。
6月23日土曜日研究報告当日。0時半起床。とりあえず皿洗いと風呂。「3. 秦の兵卒との差異化」は終わらない。「キングダム」のキャラの名がわからない。桓騎だそうな。張唐だそうな。3時56分、レジュメの文章書きは一応、終わる。次、断面図だ。4時32分、おそれがわる。朝食は長崎チャンポン袋麺の料理。9時5分、レジュメの編集作業というか、Adobe InDesign上での張り付け。「認知定着しなければどんな写実性の高い資料でもマンガ作品として忠実に描写されない」という結論かな。11時にレジュメ完成。A4の8ページで印刷の都合上4ページの倍数にする必要があったため最後の方は画像をきちきちにつめた。雰囲気だけでも伝わるように、下記に目次、それから対象とした作品リストを挙げておこう。横書き二段組なんで「1a」は1ページ目の左の段の意味。
「日本マンガにおける秦始皇帝兵馬俑鎧甲デザインの伝播」
1a 1 問題と目的
1a 2 方法
[0] 石森章太郎「沙流譚」『ビッグゴールド』小学館、1979年3月-1984年11月
[1] 久保田千太郎/作、久松文雄/画『史記』学習研究社、全6巻、1979年6月-1980年8月
[2] 本宮ひろ志「赤龍王」『週刊少年ジャンプ』ほか集英社、1986年2月-1989年4月
[3] 三上修平/シナリオ、久松文雄/漫画『集英社版・学習漫画 世界の歴史』集英社、3巻「始皇帝と万里の長城:古代インド・中国」、1986年4月
[4] 武上純希/シナリオ、堀田あきお/作画『中国の歴史』中央公論社、2巻「宿命のライバル ―項羽と劉邦―」、1986年6月
[5] 横山光輝「若き獅子たち」『月刊コミックトム』潮出版社、1987年4月-1992年8月
[6] 三上修平/シナリオ、貝塚ひろし/漫画『集英社版・学習漫画 中国の歴史』集英社、2巻「項羽と劉邦のあらそい」、1987年7月
[7] ムロタニツネ象/案・構成・まんが『学研まんが 世界の歴史』学習研究社、4巻「古代中国文明と秦の始皇帝」、1992年5月
[8] 石森プロ『項羽 楚歌に破れた覇王』世界文化社、「マンガ中国大人物伝」2、1997年1月
[9] 石森プロ『始皇帝 巨大帝国の建設者』世界文化社、「マンガ中国大人物伝」4、1997年9月
[10] 原泰久「キングダム」『週刊ヤングジャンプ』集英社、2006年1月- 連載中
1b 3 結果と考察
1b 3.1 樊噲の鎧甲デザイン
2a 3.2 兵卒の鎧甲デザイン
3b 3.3 秦の兵卒との差異化
7b 3.4 「人形劇三国志」ルート
8a 結論
8b 注
※追記。大事なことが抜けていたけど前提は下記の研究成果でそれが理論的支えになっている。
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メモ:鎧 and リンク:東アジアにおける武器・武具の比較研究
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キングダム(実写映画 2019年4月19日)
いくらなんでも自分の発表時刻(15時20分)に間に合うように来場、ってのも失礼かつもったいないので、キンコーズで印刷した後、一旦、家に帰った4年前と違って、レジュメを印刷してすぐに会場に向かうことにした。そのためスーツに着替える。開会式は12時45分。いやプロジェクターの機器のテストを11時30分から12時30分まで行うように通達があったけど、それに行こうとすると、スクリーンにスライドとして映し出すものがない状況になる。
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メモ:「三国志演義」を翻案した少年マンガの1980年代までの変遷(2014年6月28日)
雨予報で、小雨が降る中、11時22分発の市バスでキンコーズに向かおうとする。座れる。さすが京都、土曜日でも混雑してきた。すわれたのをいいことにInDesign形式のファイルを印刷できるようPDFに変換していた。その前に中綴じ用にページを入れ替える必要があるのだけど、それを自宅でやったのかバスの中でやったのか覚えていない(※今、ファイルの時刻を見ると11:18なんでバス停で作業してたんだ・汗)。四条烏丸に到着。そこから烏丸通を徒歩で北上して西側のキンコーズ京都店へ。
・オンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン-コピー・プリント・ポスター印刷・チラシ印刷・製本
https://www.kinkos.co.jp/
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メモ:日本の「三国志演義」翻案作品における作画資料としての「三国演義連環画」(2017年6月24日)
日本マンガ学会大会では毎年事前にメールで配布資料の部数の目安が通達されて、私の参加した分の記憶だと100部前後で通達されることが多く(と昨年分を見ると予想できないという前置きとともに「50~200部」と幅広だった)、それが今回は「50部」とあった。印刷する方としては経済的だし、何よりこの期に及んでは印刷時間が短くてすむのがとても魅力的だった。上記関連記事の昨年と違い、コンビにではなく、キンコーズでの印刷なので、A3用紙以上で紙折と中綴じをしてくれて、先にリンクした4年前のように列車の中で製本作業、ってことにならなくてすむし、下記関連記事の2年前みたく想定外の長い印刷時間だったんで途中で切り上げて重い紙の束をもって中野坂上の坂をダッシュすることもない。
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【国会図書館への一応徒歩圏内】赤坂見附駅近くスタバはノマドに超機能的~三国志ニュース(第3,917回)赤坂見附店(2016年6月25日)
待ち時間は見守ることしかやることがないので、どうせ会場で写真はとれる時間(というか心の余裕)がないので、後日のこの記事のことを思って写真をとっておいた。印刷に紙折に中綴じにがんばるコピー機。
12時に印刷終了。そこから北上し御池駅へ。12時11分発の北行きの列車に乗る。今出川駅でおりて、市バス201系統で東に移動。雨の中、バス停から歩いて叡山電鉄の駅へ12時30分ごろ出町柳駅出発。傘を持て余し気味に座り、きっちり精華大前駅まで17分かかった。そして駅から陸橋をわたってすぐの京都精華大学へ。
・京都精華大学
https://www.kinkos.co.jp/
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「陽春白雪」と「下里巴人」の連環画(日本マンガ学会第23回大会2024年6月22日)
会場と受付場所は4年前と変わらないようで、そのため自分の発表場である第1会場は3つの中で一番大きい場所だと知る。まあともかく迷わず到着し、受付を済ませる。印刷して1時間もたたないレジュメを置こうとするが、置き場がどこかわからない。4年前と同じ場所には何もない。それで同じ会場で発表の森下さんに伺うに実は会場を入ってすぐの机に置いていたが、もうすっかり無くなってしまっていたようで。例年と同じく聴けない研究報告でもレジュメだけは確保しておこうと思っていたが、それもかなわないようだった。やはり雨がふっているといっても東京開催でないといっても50部は少なかったんだ。適正で得することばかりとおもっていたが、聴く側として自分に損がきた感じが。
会場の右端に座り13時、Adobe InDesignでスライド作り開始。去年の教訓を活かし、目的はレジュメでつかった引用画像を大画面で見てもらうってことかな。
※前述した日本マンガ学会公式サイトの第18回大会ページから以下、引用。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.[13:00 – 13:30]
人造人間が服を身につける時――人造人間キャラクターの身体像から見るマンガにおける人工物の擬人化
孫 旻喬[名古屋大学大学院人文学研究科]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※関連記事
メモ:横山光輝 三国志 扇情的表現
例年どおり自分の発表開始時刻まで自分のスライドを作っているものの、例年よりは他の方々の研究報告を拝聴していたのだけど、それほど記憶に残っていないし、レジュメもひとつもない。そのため生半可な記憶で書くと返って失礼なんで、タイトルと発表者を引用するのみにとどめるかもしれない。
この研究報告は上記関連記事で触れた同論者と根っこは同じでも彩の違うテーマだったのが印象的だった。
※前述した日本マンガ学会公式サイトの第18回大会ページから以下、引用。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.[13:35 – 14:05]
「疑似イベントSF」としての永井豪作品――「ハレンチ学園」および1970年代半ばまでの『週刊少年マガジン』連載作品の検討
森下 達[東京成徳大学人文学部]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
作品内容と創作の時代背景の両面からの研究で、学術的概念を当てはめ、多角的にその作品の発表の状況が浮き彫りになっていて理想としたいね。雑誌の性格とかも。
・怪獣から読む戦後ポピュラー・カルチャー
http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-7392-5
※関連記事
トム・インタビュー 手塚治虫(月刊コミックトム 創刊号 1980年4月15日)
※前述した日本マンガ学会公式サイトの第18回大会ページから以下、引用。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.[14:10 – 14:40]
マンガ背景における「線のノイズ」とリアリティ――浅野いにお作品における電柱と電線を表現した背景の効果について
森山 高至[一般]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スライド資料にて、実際のマンガの絵と、加工で電柱と電線を入れた絵を並べて、その効果を実感する、ってのが印象的。いや、そもそもこの方の話自体が面白いので、聞き入ってしまった。4年前には没になった国立競技場のデザインと「AKIRA」の競技場のが似ているって話と、そのときの会場が満席になっていたのが印象的で、それと比べれば今回、話の面白さがより浮き彫りになったってところだろうか。
※前述した日本マンガ学会公式サイトの第18回大会ページから以下、引用。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.[14:45 – 15:15]
海外マンガ翻訳における宗教テーマの扱い――中村光『聖☆おにいさん』を対象とした翻訳比較
大塚 萌[千葉大学大学院人文公共学府]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こちらも4年前の人気っぷり、それから「あずまんが大王」のドイツ語訳の研究が印象的で(と本人にも申し上げたが・笑)、今回も興味深いテーマをもってきていた。まさかの『聖☆おにいさん』のキリスト教圏の訳、ドイツ語訳とフランス語訳。しかも似た傾向にあるんじゃなくて、対照的な訳の特色なのが面白かった。
それで14時55分、バックアップとしてスライドをPDFにする。15時10分ごろにとりあえずスライド作りを終わらせる。15時15分、スクリーンテストを行ってなかったが、ホスト側のPCがWINDOWSで無事PDFを読み込めた。昨年はAdobe Readerが入ってないPCで、別のソフトでスクロールして表示させていたので。
※前述した日本マンガ学会公式サイトの第18回大会ページから以下、引用。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5.[15:20 – 15:50]
日本マンガにおける秦始皇帝兵馬俑鎧甲デザインの伝播
清岡 美津夫[NPO三国志フォーラム]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
観衆はやはり他の2つの会場の口頭発表やラウンドテーブルに流れていったけど、広い会場なのに空席が以前より目立たないほどだったので、そんなにさびしい状況でもなかった。
発表中、カメラの音がカシャカシャなってたね。私の手柄じゃないけど用意されたものが撮られる、というか興味を持っていただけるのはは素直にうれしい。例年通り、すぐに質問がなかなか来なかったけど、懇親会などで伺うのに、やはりジャンル外から引っ張ってきた知識は難しい、と思われたようで。大江さんからどうやって小札の重なり方向をみわけるか、って質問があって、数日前に発見した集英社学習漫画の表紙を例に話していた。線の表現ね。
・六條院日記
http://love.ap.teacup.com/korremitz/
・日本マンガ学会の大会に出かけてみました。
http://love.ap.teacup.com/korremitz/2082.html
※前述した日本マンガ学会公式サイトの第18回大会ページから以下、引用。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[15:55~16:55]
カートゥーン表象に見る戦争とナショナリズムの作用――戦時中の日本の漫画の主体者は何を描いたか
ロナルド・スチュワート[司会、大東文化大学社会学部]
小野塚 佳代[京都造形芸術大学文明哲学研究所]
横田 吉昭[FECO:世界漫画家連盟][司会、東京情報大学]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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メモ:横山光輝 三国志 扇情的表現
第一会場のラウンドテーブル。以前のカトゥーン部会例会のご発表をブラッシュアップさせたものっぽい。印象に残ったのはミア・ルイスさんの質問による興味深い議論。
16時15分、鼻血 幸いティッシュがあった。懇親会は4年前と同じでログハウスなレストラン。後で知ったんだけど、今回人数制限があって、いわれてみれば前回と違って、それほどギュウギュウ詰めの印象はなかった。いろんな人と話したけど、佐々木睦さんと出会って、どこかで聞いたことのあるお名前だ、と思ったら『連環画研究』だった。あと中文の方で竹内真彦さんが共通の知人ってことで。
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『三国演義』連環画とその日本版(連環画研究 第6号所収 2017年2月28日印刷)
戦争にまつわる残酷な話(月刊しにか2001年8月号)
宴はたけなわの騒々しい中だったんで、こちらからの、学術シンポジウム「〈連環画〉、そのさまざまな顔 ~他ジャンルとの接点をさぐる~」を踏まえたうえでの、まわりに竹内さんが多いってネタが通じずにいた。
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メモ:知られざる中国〈連環画 (れんかんが) 〉 ~これも「マンガ」?~ (2015年5月24日30日)
それで懇親会の中でも、二次会の案内があって、清岡は不参加なんだけど、そういった不参加の中で小林翔さんの案内で、国際会館前駅まで歩くグループってのが出来上がっていて、それは森下さん、大塚さん、横田さん、小野塚さん、ミア・ルイスさん、清岡と当時気づかず後で気づいたけど、すべて今回何らかの形で発表した面々だったんだね。談笑してひたすら歩いてらした。
清岡は22時前北大路駅でおりて21時56分発ぐらいの206で二条駅近くのコープ二条にいき買いものしてた。帰宅したら23時前だった。
今回の研究報告を論文化するとしたら、これから先もう一つの研究報告と合体させて、ってことになるかな。
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