そこに至るまでが(書いてて)面白いので、ついつい前口上的に日記をダラダラと書いてしまう。
2017年の大型連休は谷間の平日が個人的に休日だったものだから、4月30日日曜日に、すで都内にいて、月曜平日の国会図書館訪問に備えていた。24時13分からいつものマンガ喫茶に入ったんだけど、ネットに夢中になりすぎて、2時半に就寝し、5時半におきたもんだから3時間しか眠らなかった。その睡眠時間の短さのせいもあってか吐き気を伴う頭痛で、気分が悪かった。
とりあえず例のスタバにいって、三国志ニュースの記事「
『三国志』の世界を愉しむ(文京アカデミー2017年5月26日-7月21日)」を仕上げる。東京メトロで某地方銀行にいって、お金を下ろし、さらにやっぱり日本マンガ学会の学会費8千円を振り込む。
※関連記事
【国会図書館への一応徒歩圏内】赤坂見附駅近くスタバはノマドに超機能的~三国志ニュース(第3,917回)赤坂見附店(2016年6月25日)
そうしていると国会図書館に到達したのが10時45分。頭痛薬をちゃんと飲んでいたけど、ほとんどの時間、通話スペースで意識朦朧としていた。日本マンガ学会大会での研究報告に向けて調べ物をしたかったのにね。はかどったら明日の火曜日も国会図書館に居るつもりだったが、時間の無駄になりそうなので、帰ることにする。
とにかく三国志ニュースの記事「
100分 de 名著 三国志(2017年5月1日-22日)」「
蜀の美術:鏡と石造遺物にみる後漢期の四川文化(2017年4月5日)」を仕上げる。ともかく無駄感が強かったので、新坂を下って赤坂見附のマンガ喫茶へ。そこはアイスクリーム食べ放題で、クールダウンし、頭痛薬を飲む。『ワンパンマン』13巻まで読む
20時台発の東京メトロ丸ノ内線に乗り込み、東京駅で乗り換え、20時22分発熱海行に乗り込み、よく眠ってた。車内では三国志ニュースの記事「
三國志(アフリカ座2017年7月5日-7月9日)」を書く。
富士市のマンガ喫茶。ラジオCha-ngokushiを聞いて日本マンガ学会大会二日目のシンポジウムに備え、まずは試読的に大武ユキ「フットボールネーション」を1巻の途中まで読む。25時就寝。
※関連記事
三国志 義兄弟の宴(東京都港区 2015年9月13日-)
2017年5月2日5時15分に目が覚める。目覚ましのイヤホンはずれてた、あぶねー。5時20分出発。東海道線を西へ。静岡駅から先で眠っていた。三国志ニュースの記事「
三國志交流会(2017年6月11日)」書き。8時32分、豊橋駅到着。朝食。プロントで450円のセット。ヨーグルトだけを目当てに注文してしまった。9時33分発の東海道本線(東海)快速(大垣行)に乗り、がっつり眠る。12時43分、京都駅到着。家に帰ると布団を干したまま眠っていた。
2017年5月3日水曜日、6時40分に目が覚める。8時50分出発。図書館に行って、4冊を返して2冊借りる。日本マンガ学会カトゥーン部会で(著者ご本人が)おっしゃっていた森下達『怪獣から読む戦後ポピュラー・カルチャー』(青弓社2016年10月)を借りようとしたら、貸出し中だった。人気。
・怪獣から読む戦後ポピュラー・カルチャー 特撮映画・SFジャンル形成史 - 森下 達(著)|青弓社
http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-7392-5
・本書が受けるかもしれない誤解についての釈明――『怪獣から読む戦後ポピュラー・カルチャー――特撮映画・SFジャンル形成史』を書いて – web青い弓
http://yomimono.seikyusha.co.jp/yohakuni/blank153.html
そこから岡崎ループに初めて乗る。河原町四条で降りて、10時30分河原町駅発、阪急京都線特急(阪急梅田行)。十三駅、三宮駅で乗り換え、12時ぐらいに神戸新長田地区の六間道五丁目商店街に到着。水曜日で普段は休みだけど、祝日だからお目当ての両店舗とも開いていると前回来たとき、聞きつけたもんで。
まず下町カレー ヒーハーに行ってカレーうどん大盛り850円を注文。14時までで前回4月22日土曜日、間に合わず食べ損なったんで、ようやくありつける。こちらもぼっかけが入っていて味わい深い、おいしい。
それで一緒に写した本は『マンガ研究』23号。前回来たときに、それに収録されている、2016年の日本マンガ学会大会の二日目シンポジウムの収録を興味深く読んでいて(日程がかぶって参加できなかったんで、下記関連記事)、今回も同じ号をもってたんで、思わず撮影してしまった。そのシンポジウムでのすがやみつる先生の作家の心得として読者に「お土産を持たせる」というのがあるそうな。つまり薀蓄を作品に含ませ読者にお得感を与える。
※関連記事
三国志研究会(全国版) (2016年6月26日より毎月第三日曜日)
ちなみに前回注文したのは辛口大盛りサラダセット950円。
店長さんとしばしだべった後、13時ぐらいにCha-ngokushiへ。
・Cha-ngokushi (Changokushi) on Twitter
https://twitter.com/Changokushi
※関連記事
Cha-ngokushi(2017年2月2日実店舗正式オープン)
紅茶をたのんで、ふとツイッターで話題になっていたのを思い出し、
店長さんに手塚治虫先生が横山光輝先生の「三国志」について語っている記事がどこに載っているか尋ねてみる。いや前提としてそれを知った情報元が「従」でもないし引用要件を満たしておらず(なのでこっちの勝手な思い込みで「引用」ではないのだろう)、引用元がちゃんと明記されてないからなんだけどね。
そうすると、Cha-ngokushiには雑誌がそろっているから探してみれば、との旨をおっしゃってくださる。それだったらこの号だ、とまず手にとったのが、『月刊コミックトム』創刊号、つまり1980年5月号。
※関連記事
月刊コミックトム 創刊号(1980年4月15日)
そうすると「トム・インタビュー」の記事でいきなり見つかる(思わず喜びのポーズをとってしまう)。それがP.147から下記に引用する部分だ。手塚先生が自作の「ブッダ」の話の長さについて言及した後、横山光輝「三国志」の進行具合についてインタビューワー(誌面では「トム」)に質問し、その回答を受けて、という流れだ。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
手塚 すごいね。よく描いたね。あれは吉川英治の『三国志』をもとにしてるんでしょう。
オリジナルの人物というのも、何人か出てきているのかな?
トム いまのところはまだ、出てきていないようです。これから登場してくるのかも知れませんが。
手塚 オリジナルのものを出したほうが、もっとおもしろくなると思うんです。全部が実在の人物ということになると、あそびができないでしょう。それから女性ね。まあ『三国志』には、もともとお色気はないけど……。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
多分、関連性はないだろうけど、まるでそのアドバイスの回答のように、横山光輝先生が後の同誌同コーナーで下記に引用するよう登場人物の数について言及されている。それは『月刊コミックトム』1981年5月号pp.161-163「トム・インタビュー」、p.162の三段目からp.163の一段目にかけて。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そのほか苦労するのは、登場人物の名前ですね。似たような名前が多いので、覚えづらいという人もいます。『三国志』の登場人物は二千何百人かでしょう。いちいち名前を出していたら、混乱してしまう。これからは、ポイントになる人物だけ名前を出すという、処理の仕方をしようかと思っているんです。もっといいカットの方法がないものかと、いつも考えています。ちょっと出てきて、すぐ死んじゃうという人物がたくさんいますから、そういう人は名前を出さなくてもいいんじゃないか。マニアは全部の人の名前を知りたいとか、もっとくわしくとかいうかも知れませんが、ぼくとしては一般の読者に、どうすれば全体の流れをよくわかってもらえるか、ということを考えますのでね。
でも、それぞれの人物が手柄を立てようと働いているのを見ると、やはり脚光をあびせたくなって、カットできなくなる。そのへんがつらいところです。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
つまり削る方向にあるので、「オリジナルの人物」を出す余裕なんてない、と解釈できる。
ちなみにこの2年後の『月刊コミックトム』1983年9月号のpp.226-227の読者コーナー「MY TOM」には下記に引用するような12歳の投稿がある。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ぼくからの注文としては、トムの増ページ(50円ぐらい値上がりしたって、そこへ、あっと驚くような作品をぶっつければいいんです)、新人賞の設置、(COMに負けない充実したやつ)、三国志のパワーアップ(K社からはそのまま「三国志」なる単行本が、出され始めました)、もっと横山先生のオリジナルを加えてください。たとえば架空の人物をもっと出すとかやってください。なお今月は一応はね回って喜べる内容でした。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実のところ、これは後にマンガ研究者として有名になる宮本大人氏のもので、下記関連記事で触れたように、それは同姓同名別人ではなくご本人のものだそうで、手塚治虫先生のインタビューを踏まえたものなのか、潜在意識に埋め込まれていたからなのか、まったく無関係なのか、さすがにそこまでは確認しようがないし、意味のない確認なんだろうね。それよりどこまで一般性があるかはともかく、当時そういう読者の意識があったと捉える方が生産性がある…いや、下記関連記事でも書いたけど、おもしろいね、日本の三国受容史って!
※関連記事
久保田千太郎/作・園田光慶/画 三国志(1979年6月-1984年12月)
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ニセ横山光輝「三国志」での孔融(2004年12月)
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風雲児たち(1980年6月14日、月刊コミックトム7月号)
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