「WIRED BLOGS」を読んでいて思ったんだけど、今月で2009年が終わりと言うより、西暦で言う10年区切りの終わり、つまりゼロ年代の終わりという大きな枠組みだと気付く。
「三国志ニュース」では下記の関連記事のように年末になると重大ニュース記事を書く年もあった。
※関連記事
三国志重大ニュース2005
三国志重大ニュース2006ノミネーション
重大十大三国志ニュース2007
※追記
十大三国志ニュース2010 前編
※追記
十大三国志ニュース2011 前編
※追記
十大三国志ニュース2011 中編
※追記
十大三国志ニュース2011 後編
それを踏襲しつつ、新しさも出すため、今年の年末は、「三国志」についてのここ10年の重大ニュースを1年ごとにそれぞれの年を代表する大ニュース1つずつ挙げていき、合わせて十大をピックアップしていきたい。但し、ある時期を指して「三国志ブーム」とされることがあるように、ここ10年でも「三国志」に関するニュースが集中する年もあれば、逆に少ない年もある。そのため議論する余地が多くあるのだけども、それほど時間を掛けたくないため、表題より制限多い語句を入れて、「清岡によりテキトーに選ばれたゼロ年代を振り返っての「三国志」に関わる十大ニュース」というのがより正確だろう。
あと時期的にちょうど良いので、下記関連記事に続く「三国志ニュース」5周年記念記事第2弾ということにしておこう。
※関連記事
サイト「真・無双検索」の開設日っていつ?
それでここ10年でどの年に何があったか、簡単に思い出せるものでもないので、下記関連記事を基本として挙げていくことにしよう。
※関連記事
公式サイト
三国志関連で自分史作りのスゝメ
それから「三国志ニュース」が開設される以前については、手元のサイトの「孫氏三代」や「三国志ファンのためのサポート掲示板」を参照にしたいところだが、情報量として心もとない。そのため、サイト「りゅうぜんず」の「永安日報」や「さんぞくみなごろし」、サイト「ぐっこ どっと ねっと-~三国迷ぐっこのHP~」の掲示板アーカイブ、サイト「逸聞三国志」の「逍遥雑記」(※
途中までの三国志ネタリストなんかがある)や掲示板、Internet Archiveを通じサイト「AKN's三國志図書館」(www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/4416/,
akn.cup.com, akn.to)の三國志カレンダーが参考になるんだろうけど、それをやると時間が掛かりこの記事の主旨から外れそうなので、今回はほぼスルーの予定。
※関連記事
メモ:「成皇帝 袁術」
三国迷ぐっこのHP復活(2009年9月7日)
2006年2月末 www.nightmare.to(三國志サーチ等)停止
それで以下、ざっと挙げていき、それぞれについて軽くコメントを残していく。
【2000年】8月3日 コーエー(オメガフォース)/制作『真・三國無双』(プレイステーション2用アクションゲーム)発売
前述の「公式サイト」の記事のところを見て即断してしまう。これ以降、シリーズ化され何作も出ていて、今やメーカーの一つの柱になっているし、日本だけでなく東アジアでも広く親しまれていることだろう。これが無ければ、9月25日の三国志ブランド『赤兎馬』オープンがあがるんだろうか。
※関連記事
無双OROCHI(2007年3月21日)
※追記
「真・三國無双」10周年記念 コスプレコンテスト(2010年9月19日)
※追記
十大三国志ニュース2010 後編
【2001年】8月22日 NHK/制作『その時歴史が動いた 第64回三国志英雄伝』(TV番組)放送
他の候補としては4月10日宮城谷昌光/著『三国志』(小説)の連載開始を挙げられるが、10年に満たない期間でニュース性を評価できるような作品でもなさそうなので、それより即効性のあるものを選んだ。再放送や再編集版共々、功罪共に話題になった。
※関連記事
2005年3月9日,16日「その時歴史が動いた」で三国志
【2002年】6月6日 『英傑群像』(オンライン・ショップ)オープン
これだけだと挙げた理由が判りにくいかと思うけど、その後、「石城の里 三国志城」イベント「三顧会」、「大三国志展」、NPO法人KOBE鉄人PROJECTのイベント「三国志祭」やロケーション「KOBE鉄人三国志ギャラリー」などへの協力を通じての「三国志」関連の影響を考えると、納得できるところだろう。
※関連記事
「英傑群像」グッズショップ開設予定(2009年12月6日)
【2003年】5月23日 『別冊宝島793 三国志 曹操 孟徳伝』(ムック)発売
同年4月23日に同社から発売した『別冊宝島772 僕たちの好きな三国志』には『僕たちの好きな三国志2 戦争編』『別冊宝島1133 三国志 僕たちの英雄伝説』と続きシリーズ化されているが、執筆陣の豪華さや特集に話題性のある王欣太/著『蒼天航路』(漫画)を取り上げ、その年を色濃く反映していることから表題のニュースを選んだ。
※関連記事
2005年11月16日 宝島社文庫「三国志 曹操伝」
※追記
三国志「最強武将」ベストランキング100(2013年5月18日)
【2004年】9月10日 武論尊/原作・池上遼一/作画『覇-LORD-』(漫画)連載開始
対抗として3月25日から一年間、刊行された分冊百科『週刊ビジュアル三国志』(全50巻)があるが、多く刊行している割には話題にならなかったことを鑑み、取り上げなかった。かと言って、表題の漫画はポスト『蒼天航路』を期待されているが、依然、それに応えているか疑問が残る。他に候補として8月15日「石城の里 三国志城」イベント「三顧会」開催がある。
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『マンガノゲンバ』で『覇-LORD-』
【2005年】3月15日 セガ/制作『三国志大戦』(アーケードゲーム、リアルタイムカードアクション)稼働開始
この年は候補が多く、1月28日隔月刊『コミック三国志マガジン』(メディアファクトリー刊漫画雑誌)創刊、7月31日「三国志シンポジウム」(大東文化大学)開催、11月10日『蒼天航路』連載終了などあるが、ゼロ年代後半を代表する後々までの影響力やカードやシナリオとして他の作品をも取り込もうとする貪欲さを考慮すると表題のものになった。この年からブームの始まりが見える。
※関連記事
『三国志大戦3』稼働開始(2007年12月13日)
【2006年】7月30日 『三国志学会』発足
この年も候補が多く、しかも学術系も含めイベント系が多い。2月15日以降5日間『長江の流れは緩やかに見えて』(演劇)、3月11日「第二回 TOKYO 漢籍 SEMINAR 三国鼎立から統一へ--史書と碑文をあわせ読む」(京都大学)、6月4日赤兎馬Presents「三国志の宴」(ショー)、9月14日長沙呉簡国際シンポジウム「長沙呉簡の世界-三国志を超えて-」などがあった。独自性、後年への継続性、三国志との相関性、幅広い影響力などから表題のものを選ぶ。大会は発足日に行われている。
※関連記事
三国志学会 第四回大会ノート(2009年9月5日)
【2007年】6月15日 『BB戦士 三国伝』(フィギュア)販売開始
持続した商業的成功という意味でも、対象年齢8才以上の玩具というそれまで「三国志」関連になかった分野を開拓した理由で選んだ。前年に続きブームが持続しており、直接的な関連はないが、NHK/制作『人形劇三国志』関連として3月25日ロケーション『飯田市川本喜八郎人形美術館』開設が候補として挙げられる。
※関連記事
『BB戦士三国伝 ~英雄激突編~』公式サイトリニューアル(2008年8月1日)
【2008年】11月1日 ジョン・ウー/監督『レッドクリフ Part I』(映画)公開
豊富な資金力を背景に幅広い分野に影響を与え、なおかつ数多くの便乗商品が生じたことがその選出理由となる。その影響力の証左として依然、「この映画の盛り上がりをブームとして終わらせない」と言う生産者がいるぐらいだし、逆にこの時期でこの映画に関連しないものを探す方が難しい。候補は数多くあるが、5月3日「大三国志展」展示開始、12月14日「三国志検定」開催が対抗のツートップといったところだろう。
※関連記事
呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ
【2009年】4月8日 『蒼天航路』(アニメ)放送開始
ブームのかげりのように前年に起こったもの多くが終わる年でもあり「該当なし」にしようと思ったが、「原作の七光り」とも言うべきものによる好悪両評の話題性が選出理由となる。数年経って評価が定まってくるものとして8月1日の『三国演義』(アニメ、中国語)配信開始や12月6日のロケーション「KOBE鉄人三国志ギャラリー」開設などが挙げられる。
※関連記事
蒼天航路(日本テレビ、アニメ、2009年4月7日深夜)
※追記。ゼロ年代もあと四日で終わるという時に、重大ニュースになりうるかもしれないのが入ってきたので、一応、下記に関連記事へのリンクとして追記しておく。2009年について初め「該当なし」のつもりだったので、差し替えようとも思ったが、こんなに期間が短いため、実際はどうなのか、各界の影響はどうなのか評価できないな。
※追記
リンク:曹操高陵在河南得到考古確認(2009年12月27日)
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