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第37回 秋の古本まつり(京都古書研究会2013年10月31日-11月4日)


  • 2014年2月16日(日) 13:22 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,164
書籍 ※関連記事
 第36回 秋の古本まつり(京都古書研究会2012年10月31日-11月4日)
 第26回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2013年8月11日-16日)

 上記関連記事にあるように京都古書研究会主催の「第26回下鴨納涼古本まつり」に引き続き、また昨年の「第36回 秋の古本まつり」に引き続き、「第37回 秋の古本まつり」に行ってくる。2013年10月31日木曜日から11月4日月曜日祝日まで。知恩寺境内(京都大学吉田キャンパスの北部構内と本部構内の間辺り)で開催されている。

・京都古書研究会
http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/

・古書研行事予定
http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/event.html

・京都古書研究会ブログ
http://koshoken.seesaa.net/

※前の三国関連の記事 メモ:戦国三国展(2013年10月22日)

※前の三国と無関係な雑記
・カカ、チャンピオンズリーグで復帰戦 (※2013年10月23日の雑記)
http://cte.main.jp/calcio/blog.cgi?n=810

 上記関連記事や上記雑記にあるように旅行中、風邪を引いたので、帰ってからしばらく体調が悪かったが、一週間ばかりたつとさすがにすっかり回復していた。
 今年は初日に時間が取れなかったが、二日目の2013年11月1日午前中に時間が取れ、まず図書館に9時40分ぐらいに行って、本を1冊返して1冊借りて、会場の知恩寺へ向かう。開場10分過ぎた10時10分ごろだった。
 そこでいつものエアブックハンティングをしようと南の入口から左の店にいき、時計回りに巡ることにした。

 まず二つ目の店、三密堂書店で安能務『三国演義』(講談社2001年3月)を見かける。次の三つ目の欧文堂では楳本捨三/訳『新・三国志』(新人物往来社1970年)を見かける。おそらくともに羅貫中『三国志演義』の訳なんだろうね、何本かも未確認だけど。



同じく欧文堂では古田武彦『「邪馬台国」はなかった 解読された倭人伝の謎』(朝日新聞社)があった。さらに、後から下記関連記事を見て考えると、それにツッコミを入れるように冨谷至『木簡・竹簡の語る中国古代―書記の文化史』(世界歴史選書、岩波書店 2003年7月)があった。

※関連記事 メモ:錯誤と漢籍(『漢籍はおもしろい』所収)



 そして四店目は毎年似たような位置にある、三国志ファン本命の紫陽書院。まず小川環樹/訳『完訳 三国志』全八巻(岩波書店1995年7月、『三国志演義』の訳ね)がセットで2880円で売られていた。それと中華書院の『後漢書』がセットで6700円、『文選』が2800円、『中国社会風俗史』が1500円で売られていた。

※関連記事 中国社会風俗史



 他にも渡邉義浩『図解雑学 三国志演義』(ナツメ社2006年12月)、同著『諸葛孔明』(ナツメ社2002年4月)があり、狩野直禎『「三国志」の世界 孔明と仲達』(清水新書、清水書院1984年10月)と、三国志学会の事務局長と会長の著作があった。

・三国志学会
http://sangokushi.gakkaisv.org/



 他に阿部幸夫『三国志のすべてがわかる―駿馬・宝刀・武器・防具から探る英雄たちの戦略・戦術』(日本文芸社2008年3月)、今泉恂之介/著『関羽伝』(新潮選書、新潮社2000年11月)、井波律子『三国志曼荼羅』(岩波現代文庫、岩波書店2007年5月)、中村愿『三国志 曹操伝』(新人物往来社 改訂新版2007年2月)、伴野朗『英傑たちの三国志』(日本放送出版協会2003年3月)、小松健一『カラー版 三国志の風景―写真紀行』(岩波新書、岩波書店1995年9月)、『三国志全人名事典』(徳間書店1994年11月)、瀬戸龍哉・中野元『三国志・全人物列伝』(フタミ文庫、二見書房1999年7月)、沈仁安『東アジアのなかの日本歴史〈1〉倭国と東アジア』(六興出版1990年2月)、藤田至善/訳『後漢書』(中国古典新書、明徳出版社1970年12月) があった。



 七つ目の赤尾照文堂では田中琢『倭人争乱 日本の歴史 (2)』(集英社1991年7月)があり、その次の石川古本店では、小説の柴田錬三郎『三国志 英雄ここにあり』(武田ランダムハウスジャパン2008年9月)、マンガの本宮ひろ志『天地を喰らう』(集英社文庫、集英社1996年 ※余談ながら「天地を喰らえ」とタイトルを誤って検索されやすい) があった。個人的なメモとして、『天地を喰らう』は『週刊少年ジャンプ』1984年23号から38号まで連載していたそうな(※2014年3月23日追記。京都国際マンガミュージアムで確認してみると『週刊少年ジャンプ』1983年27号6月20日号6月7日発売から1984年38号9月3日号8月21日発売までだった)。

※追記 天地を喰らう(1983年6月7日-1984年8月21日)



 ここで北の端まで行ったので、南北の通りの西側から東側に移り、南下して二店目のキクオ書店で古田武彦『多元的古代の成立 邪馬壹国の方法』(駸々堂出版1983年3月)、同著『多元的古代の成立 邪馬壹国の展開』(駸々堂出版1983年4月)、林田慎之助『諸葛孔明―泣いて馬謖を斬る』(中国の英傑、集英社1986年5月)、金文京『中国の歴史04 三国志の世界』(講談社2005年1月15日)、陳舜臣/著『曹操―魏の曹一族〈上〉』(中央公論社1998年11月)、陳舜臣/監訳『画本 三国志』(中央公論社1982年8月-1983年6月)、それに林田慎之助(林田愼之助)/著『人間三国志』全6巻(集英社1989年9月-)がセットで5000円で売られていた。



 通りの東側、北から4店目の福田屋書店には、今泉恂之介/著『関羽伝』(新潮選書、新潮社2000年11月)、その南の津田書店には、林田慎之助『人間三国志・覇者の条件』(集英社文庫、集英社1992年2月) 、司馬遼太郎『街道をゆく〈20〉中国・蜀と雲南のみち』(朝日文庫、朝日新聞社1987年4月) があった。『街道をゆく』は「〈19〉中国・江南のみち」もあって、共に三国のことが少し書かれている。



 そこから通りを東に離れ、東の端に児童書コーナーがある。近年、そこで日本の歴史や世界の歴史をチェックするのが習慣になっていて、今回は岡村道雄『イネと国づくり 弥生時代・古墳時代1 学習漫画 日本の歴史 (2)』(集英社1998年2月)があった。第4章が「邪馬台国の女王卑弥呼」で、もちろんそれは『三国志』巻三十魏書東夷伝由来。



 通り沿いに戻って、南の端のふみ書房では古田武彦『多元的古代の成立 邪馬壹国の方法』(駸々堂出版1983年3月)、同著『多元的古代の成立 邪馬壹国の展開』(駸々堂出版1983年4月)があって、他には『「邪馬台国」徹底論争』(新泉社1992年6月)や宮城谷昌光『三国志』1-3巻(文藝春秋2004年10月-11月)、伴野朗『呉・三国志』〈1〉「長江燃ゆ―孫堅の巻・孫策の巻」(集英社2001年1月)があった。

※関連記事
 2004年10月14日 宮城谷昌光/著「三国志」第一巻発売
 2004年10月28日 宮城谷昌光/著「三国志」第二巻発売
 2004年11月11日 宮城谷昌光/著「三国志」第三巻発売




 そうして南の門まで戻ってきて、時計を見ると11時20分ぐらいだった。もう少しのんびりしたかったが、午後から予定があったので、急いで、帰路に着いた。

※次の三国と無関係な雑記
・フュージョン・スタイル! (※2013年11月1日の雑記)
http://cte.main.jp/sunshi/2013/1101.html#01

※追記 第32回 春の古書大即売会(京都古書研究会2014年5月1日-5日)

※追記 関プチ5 全国ツアー:11/1京都知恩寺で三国ブックハンティング(2014年11月1日)

※次回記事 第38回 秋の古本まつり(京都古書研究会2014年10月30日-11月3日)

※新規関連記事 『三国志』の英雄 曹操(2019年4月17日)

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