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メモ:「やつい孔明のヴィレ蛮征伐」最終日(2013年8月2日)
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第25回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2012年8月11日-16日)
上記の前回記事にもあるように、毎年この時期に京都市の下鴨神社の「糺の森」、つまり神社の境内の青空の下で、京都古書研究会主催の「下鴨納涼古本まつり」が開催される。今回で第26回で、2013年8月11日日曜日から16日金曜日までだ。
・京都古書研究会
http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/
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第31回 春の古書大即売会(京都古書研究会2013年5月1日-5日)
いきなり余談だけど、近年のアニメでは、制作時間や制作費を節約するために、実在の町中の風景を写真に収め、それをモデルに作画する潮流があり、それにより副次的結果としてファンがアニメ作品内で描かれた実在の場所に行くという、いわゆる「聖地巡礼」という文化が生じている。前回の「第25回下鴨納涼古本まつり」の会場手前(横断歩道を渡った所)の看板がアニメ『有頂天家族』の初回で登場したのは、KBS京都等の京都の団体が協力していることから、そういった節約というより、意図的に行われているんだろうね。
・TVアニメ「有頂天家族」公式サイト
http://www.uchoten-anime.com/
今回は初日11日の開場の時間を狙って、10時前に自転車で向かう。ところがペダルがどうも重い。前夜の35℃以上の熱帯夜の関係で眠ったり起きたりして寝不足で、どうも夏バテしているようだった。
駐輪場は前述の看板の道路を挟んだ所にあるんだけど、心なしか例の看板を写真に撮る人が多い気がした……まぁ気のせいか。自転車を停めて、徒歩で会場に向かう。日曜日とあって、すでに大勢の人がいらしゃった。今回も三国関係を狙ったエア・ブックハンティングだ。
南北に長い「糺の森」の東側と西側に店が並んでおり、今回も東側を南から順に見ていき、北まで行くと西側に移り北から順に見ていくことになる。会計はそれぞれの店で行う仕組みだ。
初めの店は入口付近にあるせいか結構、混んでいて、距離のあるところから見てみると、渡邉義浩『図解雑学 三国志演義』(ナツメ社2006年12月)、渡辺精一『三国志人物事典』(講談社1989年8月7日)、中村愿『三国志 曹操伝』(新人物往来社 改訂新版2007年2月)、『三国志全人名事典』(徳間書店1994年11月)、瀬戸龍哉・中野元『三国志・全人物列伝』(フタミ文庫、二見書房1999年7月)、ちくま文庫でセット(筑摩書房1994年3月)が4800円で、『戦略戦術兵器事典(1)【中国古代編】』(グラフィック戦史シリーズ、学習研究社1994年1月)があって、のっけから三国ものが多いな、と思っていたら、毎回、「三国志ニュース」で触れる紫陽書院だった。さすが。
それ以外にも『資治通鑑』、三品彰英『邪馬台国研究総覧』(創元学術双書、創元社1996年7月)があった。
そうやって回り始めようとしたものの、どうも夏バテが酷く、木陰の涼しいところとはいえ、真夏なのに、寒気がするほど、体温調整がうまくできていなかった。そのため何度もベンチで座って休んだし、吐かないように3度も喉飴を口にしていたし、何より、本棚から三国関連の書籍を探す集中力が大幅に低下していた。
古書キリコで『歴史読本スペシャル 正史三国志 名士 清流派 列伝』(1994年5月)を見掛けた。
松林堂書店で、古田武彦『多元的古代の成立(上) 邪馬壹国の方法』(駸々堂出版1983年3月)、古田武彦『多元的古代の成立(下) 邪馬壹国の展開』(駸々堂出版1983年4月)、『三国志英雄伝』(地球人ライブラリー、小学館1994年6月)を見掛ける。前者二つを見るとどうしても冨谷至「錯誤と漢籍」を思い出す。
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メモ:錯誤と漢籍(『漢籍はおもしろい』所収)
池崎書店で『僕たちの好きな三国志―新解釈でよみがえる「登場人物95人」と「19の時代」』(別冊宝島 (772)、宝島社2003年4月) 、『僕たちの好きな三国志2 戦争編』(別冊宝島 (971)、宝島社2004年1月)、村石利夫『物語の面白さが倍増する 「三国志」人物小事典』(PHP研究所1998年12月)を見掛けた
吉岡書店では目加田誠/訳『世説新語』上中下(新釈漢文大系76-78、明治書院1975年1月1976年6月1978年8月)がセットで売られていた。あと、『卑弥呼―まぼろしの女王』(学研まんが人物日本史 原始時代、学研1981年1月)も
松原書林で『歴史読本』96年11月号「中国スーパー軍師群伝」があって、三国からは荀彧のみがピックアップされていた。
栞書房で『三国志 上巻 曹操・劉備・孫権、天下への大計』(歴史群像シリーズ 17、学習研究社1990年3月)と『三国志 下巻 諸葛孔明、中原回復への冀望』(歴史群像シリーズ 18、学習研究社1990年3月)とが3組も売られていて、さらには村石利夫『速読 三国志』(PHP研究所1997年5月)が売られていた。あと向中野義雄/著『まんが日本の歴史』(1)(大月書店1987年4月)があった。「原始」ってことでヒミコらしい人が表紙に描かれている。
小亀屋にて『絵本通俗三国志』(第三文明社1982年11月)の7500円でのセット販売されていて、他に『三国志演義』(上)(中国古典文学大系 (26)、平凡社1968年1月)と『三国志演義』(下)(中国古典文学大系 (27)、平凡社1968年3月)があった。あと小川環樹『中国小説史の研究』(岩波書店1968年) があって、当然『三国志演義』についてかかれてあった。
それとまるで邪馬台国コーナーのように、田辺昭三『謎の女王卑弥呼―耶馬台国とその時代』(徳間書店1968年) 、松崎寿和『倭人伝』(学生社1970年4月)、石井良助『邪馬台国―シンポジウム』(創文社1966年)、古田武彦『よみがえる卑弥呼―日本国はいつ始まったか』(駸々堂出版1987年9月)、古田武彦『邪馬一国の挑戦』(トクマブックス、徳間書店1983年8月)、古田武彦『倭人も太平洋を渡った―コロンブス以前のアメリカ発見』(創世紀1977年6月) 、古田武彦『邪馬一国への道標』(講談社1978年5月)、宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』(講談社1967年) と覚えきれないほど種類が揃っていた。
東側の北までいくと、そこは児童書コーナーで、たくさん親子連れがいらっしゃったので、邪魔してはいけないと思い、パスしたが、向中野義雄/著『まんが日本の歴史』全12巻(大月書店)のセット販売は見掛けた。
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これならわかる中国の歴史Q&A(大月書店2003年3月20日発行)
次に西側に行き、南下していく。
ブックス三京で伴野朗『呉・三国志』全5巻(集英社2001年1月-)、林田慎之助(林田愼之助)/著『人間三国志』全6巻(集英社1989年9月-)、『三国志』全6巻(徳間書店1979年6月-)4000円が無造作に置かれてセット販売されていた。
おくだ書店で松本一男『孔明と仲達―天才と英才の対決』(PHP研究所1992年9月)、林田慎之助『諸葛孔明―泣いて馬謖を斬る』(中国の英傑、集英社1986年5月) を見掛ける
こんな感じで一応、一通り回るものの、後半は体のだるさがひどくなり、自宅に帰ると、すぐにシャワーを浴び、寝込むも、今季自室最高気温の38.2℃を記録したため、眠れず、仕方なく空調をかけ、12時間ぐらい眠ったり醒めたりしていた。
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メモ:第19回三顧会 前夜祭(2013年8月13日)
※追記
第37回 秋の古本まつり(京都古書研究会2013年10月31日-11月4日)
※追記
第32回 春の古書大即売会(京都古書研究会2014年5月1日-5日)
※次回記事
第27回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2014年8月11日-16日)
※追記
第38回 秋の古本まつり(京都古書研究会2014年10月30日-11月3日)
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