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三国志ジョーカー 第4巻(2012年8月16日)


  • 2012年6月28日(木) 00:21 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,143
マンガ ※前巻記事 三国志ジョーカー 第3巻(2011年8月16日)

上記記事にあるように、秋田書店の月刊マンガ雑誌『ミステリーボニータ』8月号(2010年7月6日発売)から青木朋/著『三国志ジョーカー』というマンガの連載が始まった。作中で天人の服装とも言われているスーツ姿の司馬懿くん主役。もちろん作中ではほとんどの人が当時の格好なのでヴィジュアル的に周りから浮きまくっているが、その内、作中の人物も読者も目が慣れてくるので不思議。

・秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/

その『三国志ジョーカー』について、上記出版社のサイトの「コミックス」のページからリンクのある「発売予定のタイトル」によると、単行本4巻が2012年8月16日木曜日に440円で発売するという。ちょうど前巻の3巻から一年後の発売日に当たる。 前巻記事で追記したように『ミステリーボニータ』2011年8月号、9月号分が雑誌のみの掲載になったこともあってこの月の発売になったんだろうね。

※次巻記事 三国志ジョーカー 第5巻(2012年12月14日)

※上記出版社サイトの新刊情報のページの8月16日の覧から下記へ引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボニータコミックス 三国志ジョーカー 第4巻 青木朋 440円(419円)
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・青木朋HP++青青
http://aoki.moo.jp/

※著者サイト

※リンク追記
・ミステリーボニータ9月号に「三国志ジョーカー」 (※上記ブログ記事)
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489391
※『ミステリーボニータ』9月号(2012年8月6日発売)で最終回だそうな。そこには書いていないが、単行本は全5巻になるそうな。

※追記 まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん 最終回(2012年11月17日)

※追記。『ミステリーボニータ』2012年10月号(9月6日発売)の別冊ふろくに『八卦の空』「妓女と幽鬼」収録。

※関連記事 2006年4月14日「ふしぎ道士伝 八卦の空」1巻発売

<2012年8月26日以降、徐々に追記>
 下記関連記事で理由を書いたように、嬉しい理由により、まとまった感想を書く時期を逸してしまったわけだけど、アクセスログを見ると「三国志ジョーカー4巻 感想」といった検索語句が増えつつあり社会的欲求も高まっているので、かといってまとめた形で書くと時間が掛かるので、以下、ほとんど感想になっていないメモ的なコメントを箇条書きで徐々に足していく。ネタバレする気はないが結果的にそうなる可能性大なので、ご注意を。。

※関連記事 メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)

・表紙は前巻に続き、琴を持ち踞する男性の一枚絵。首からのヘッドフォンを下げている(まるでレッドブルのヴェッテルのようだ、と判らない例えをしたくなる)。そのヘッドフォンから下にコードが伸びている。個人的には色合い的に目立たないので、三巻の表紙の趙雲の方が好みかな。これは三巻までに登場した人物ではないので、この人物の姓名を書くとネタバレになるが、勘のいい三国志ファンだったらバレバレなんだろうね。
・裏表紙、つまりカバーの右は「諸葛亮、/絶体絶命!!」と言うフキダシマークと共に「歴史を狂わす「諸葛亮」の/正体と目的が明らかに!!」というキャッチフレーズがあってより小さいフォントで別のキャッチフレーズ、さらにより小さい字で内容紹介文がある。左に司馬懿が弦楽器に苦戦する絵で、前巻が武器シリーズであれば今巻は楽器シリーズといったところだろう。その右に二行あって、一番左が二行ブチ抜きの諸葛亮、上の行右から二哥、妹妹、下の行右から愛ちゃん、魯粛。今巻は青の色調で、前巻と違ってコーエーカラーというわけではない……と一応、カバー絵はネタバレ防止の構造なんだね。展開したカバーの左隅に作者コメントがあり、今まで二国だったが、三国目が現れることが示唆される。つまり孫権勢力。
・1巻、2巻、3巻に引き続きカバーを外すと表紙におまけマンガ(『GoGo! しばりくん』・笑)がある。確かに作中の劉備や曹洪がしばられても喜ぶ読者は少数かと。
・でも、単行本に挟まっているチラシは容赦なくネタバレで。「超人気キャラ・周瑜登場!!」ってなっているし、そして「諸葛亮は/未来人だった!?」となっている。それより衝撃的なのが曹丕の絵に重ねる感じで縦書きで「おなじみの三国志に/ファンタジーと/ちょっぴりBL要素が入ってます」と最後はハートマークで締められている。
・今回も2巻、3巻同様、4,5ページの見開き2ページでかなり詳しい「これまでのストーリー」が書かれている。3巻と見比べると、(8)まであるストーリー解説で、(6)から(8)の内容(もちろんそれにそえる挿絵)が違う。あと人物関係図の左端が左ページに入るぐらい拡張され、そこに劉丹丹と張機(仲景)が加わる。やはり1巻収録の4話の劉備が諸葛亮に馬乗り(マウントポジション)をとっているコマに黒地に白で「三顧の礼&/天下三分の計」という説明書きが残っており、やはり冷静に考えれば三国志ファンにとって奇妙なカットになっていて面白い。
・6ページに目次あり。今回は第13話から第16話まで、さらにスペシャルショートが収録。順に『ミステリーボニータ』2012年1月号(2011年12月6日発売)から2012年4月号(2012年3月6日発売)まで、と2011年8月号(2011年7月6日発売、一部加筆修正)が初出。

・「三国志ジョーカー」連載再開にあたってのおわび
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489322

・ミステリーボニータ1月号に「三国志ジョーカー」
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489323
・ミステリーボニータ2月号に「三国志ジョーカー」
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489331
・ミステリーボニータ3月号に「三国志ジョーカー」
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489337
・曹操が詩を詠むのは敗戦フラグとか言うなってば「三国志ジョーカー」
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489350

・ミステリーボニータ8月号に「三国志ジョーカー」
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489261
※単行本4巻「「ミステリーボニータ」2011年8月号掲載分に、一部加筆修正」とある。

※追記 『イナズマイレブンGO クロノ・ストーン』で劉備登場(2012年10月3日)

・第13話。扉ページの前は諸葛亮が司馬懿を監視しているところ。手書きの「盗撮は/犯罪です」というツッコミが微笑ましい。そこで触れられているが、司馬懿以外の誰かから電波(物理的な意味で)が出ているというのがこの話のリードになる。それを受けての司馬懿の右ページでの扉絵から左ページでその場面。モノローグで諸葛亮が近くにいると頭痛がするとあり、ページをめくった右ページで1ページまるまる若い男一人に娘二人。そこにワイプのように左下に、左の娘が右に腕時計しているのがアップされ(つまり司馬懿の視線と読者の視線が一致)、左ページで司馬懿が諸葛亮と断じその娘の腕を掴む。ページをめくると男がその間に割ってはいる。素晴らしいページワーク(いや、記事「少年ワールド、コミックトム」を書く際にページワークのないマンガに触れた後なんで余計、そう感じたのだが)。緊張感を持たせたところで娘二人が「ちかん」と叫び(読者の)緊張感を緩め去っていく。左ページで残された司馬懿の二段抜きで場面転換。建安十三年冬 江陵と説明。ページを開くと地図にて勢力を説明。見開きで右下の曹彰の呼び掛けに左上の曹丕の振り返りの絵で受ける。傍に居る司馬懿の前で二人の会話から曹彰が都から来たことが判る。さらに左下で曹彰の字を呼ぶフキダシがあり、それを受けてページをめくると右上に曹洪が出て金を請求している。昨晩、賭事をしていたとのことで、会話で各人物の性格や人物間の関係を3ページに渡って見せる。最後は曹丕と曹洪の対立を見せる。ちなみにそれらページで司馬懿以外にも陳羣が居る。下記関連記事で触れた「Mini三国志フェス in レキシズルスペース」で著者にお会いしたときに、「この時期に陳羣が曹操軍に従軍していた記録はない、と突っ込まれるんだろうなと思っていた」という旨をおっしゃっていたんだけど、「すみません、まだ感想を書いていません」と返してしまった。

※関連記事 ノート:Mini三国志フェス in レキシズルスペース(2012年10月13日)

今、手元の電子テキストで検索するに、『三国志』巻十二魏書何夔伝注所引『魏書』に「自劉備叛後、東南多變。太祖以陳羣為酇令、夔為城父令、諸縣皆用名士以鎮撫之、其後吏民稍定。」とあって、陳羣が酇令、つまり酇県の県令になっている。酇県は荊州南陽郡なので、これはもしや?と思ったが、実は豫州沛国にも酇県があり、おまけに城父県は豫州汝南郡にあり、そもそも「自劉備叛後」っていうのは、『三国志』巻三十二蜀書先主伝のにある「殺徐州刺史車冑、留關羽守下邳、而身還小沛。東海昌霸反、郡縣多叛曹公為先主、衆數萬人、遣孫乾與袁紹連和、曹公遣劉岱・王忠撃之、不克。」あたりのことだから建安十三年より十年ぐらい遡るのだろう。

※追記 12月24日は陳羣の忌日

話を第13話に戻し、曹操に呼ばれ、孫賁の女(むすめ)を曹彰の妻として迎えに行くよう、曹丕と曹彰に命じることから物語が動く。あと引き替えに宝物「双龍の玉璧」を差し出すという命令も。『三国志』巻四十六呉書孫討逆伝に「乃以弟女配策小弟匡、又為子彰取賁女(また子の曹彰のために孫賁の女(むすめ)を取り)、皆禮辟策弟權・翊、又命揚州刺史嚴象舉權茂才。」とあることを踏まえてのことだけど、もちろんマンガのできごとは創作なんだろうね。曹操が豫章太守の孫賁を「孫豫章」と呼んでいるところが良いね。その「双龍の玉璧」を曹丕と曹彰が取りに行くと、司馬懿が先程、諸葛亮と誤った娘二人に会い、曹彰視点でスクリーントーンが漂うあるフラグが立つ。しかしフラグだけなので、娘二人は悲鳴を上げ去っていく。ここで掲載誌の名にも含まれる、「ミステリー」発生。「双龍の玉璧」が無くなっていた。そこで司馬懿と陳羣が呼ばれ、推理の流れと物語が進む。その流れで冒頭の娘二人ことも踏まえ司馬懿は諸葛亮が和睦を妨害していると疑い、自然とその娘二人を極秘の内に探す流れへ。そこで城門警備をする曹洪に会い、やはり曹丕との険悪な対立ムードを出す。そこで兵卒たちの思慮フキダシにて「幹部が/こんなに/仲悪くて/大丈夫なの/わが軍/……」というツッコミ構造が笑い所。それと曹丕が司馬懿にタバコの煙を吹き付けるシーンでコマの外で「人間灰皿」と手書きで書かれているのも笑い所。場面が変わって、娘二人の所。冒頭で共に居た男性(その場に居ない)を「二哥」と呼んでいる。もちろんこれは現代語で、『CD-ROM版 字通』によると、『説文解字』では「聲なり」とあり、『字通』での意味は「1.うた、うたうこえ。」「2.人をよぶときの語。目上や親しい人をよぶとき用いる。近世以来の俗語では、兄さんというほどの語。あに。」とある。つまりはアメリカのSFドラマのどこの星に行ってもその星のヒューマノイドが流暢な英語を話すのはご家庭のTVに優秀な邦訳機が付いているから、と同じ理屈で、秋田書店の紙にはelectronic inkと連動した優秀なnano-translatorが付いているに違いない。ここで司馬懿に見つかり、捕り物。曹洪の手助けもあって、曹丕と曹彰が掴まえるも、ここで陳羣の報告でやってきた曹操により事態があらためられ、娘二人が犯人でないことが明らかになる。続けて、諸葛亮とは無関係であり、司馬懿の頭痛は娘の「でんぱ」「どうぐ」に反応していることと娘の口から説かれる。この平仮名表記での表現がよいね。諸葛亮の使うカメラを指差し、当てつけるかのように、そして娘を探しに現れた二哥には気付かず、娘は司馬懿に接吻する衝撃シーン。直後、カメラは切れ、その接吻は実のところ、司馬懿に痛み止めの薬を口移しするためのものとわかり、娘は自らタイムパトロールであると明かし、次回への惹きとなる。ここでも適度に平仮名表記でキャラ性が表現されている。

・第14話は少し時間を戻し、二哥の心象風景から、「妹妹」と呼ばれる娘との関係性が左ページで述べられた後、ページをめくると見開きで前話の司馬懿と「妹妹」の接吻シーン。TVのワイプ画面よろしく(とむしろワイプがマンガを参考にしたのか)、左のコマが二哥の表情を捉える。そこから前話の続きでタイムパトロールの説明。時間犯罪者の説明のコマの背景で、ナポレオンに「Inpossible」と書かれた辞書を見せたり、ニュートンの傍の木のリンゴを紐で括ったり、クレオパトラを撮影したり、本能寺で自決しようとする織田信長に消火器を渡したりしているカットがあってユーモラス。本筋では司馬懿の服から推察し、左ページの左下で妹妹から諸葛亮が未来人であることが明かされる。そして最後のコマで肩に手を掛けるカットがあり、ページをめくると、妹妹が馴れ馴れしくする司馬懿に対する怒りを顕わにした、ギャグタッチの二哥の顔が出てくる。紙の裏表を使った見事な緊張と緩和。司馬懿に敵意を見せつつ妹妹を抱えて二哥が退場。手書きの、司馬懿、曹丕、陳羣のセリフで茶化し場を緩和させ場面展開。諸葛亮も司馬懿に接吻した妹妹に敵意を見せつつ、素人目で漫画誌によく載せれたなぁというような罵り言葉の後、司馬懿の字(あざな)を呼んで曰く「私の仲達に/なんてことを/!」と明確な意思表明を口走ってらした。先の二哥のシーンと合わせて女性漫画誌らしい(?)ダブル三角関係の出来上がり。そして諸葛亮は妹妹がタイムパトロールだと気付く。場面変わって曹丕、曹彰、司馬懿の所で、前話の通り、曹彰が孫賁の女(むすめ)を妻に迎えに行く道中。曹彰の心情に、前話のフラグが蘇り当人が戸惑う。場面変わって豫章では、二哥が孫賁と対面するシーンで関係者であることが示唆され、二哥は妹妹が居ないと気付く。それで場面のリレーで妹妹の所。実は司馬懿に会いに行っているとすぐに判明。妹妹が「司馬っち」と!!」と親しげに呼ぶのに対し「タイム/パトロール?」と素の司馬懿。体をくっつけつつ諸葛亮のことを聞き出そうとする妹妹に、コマ内に手書きで「くっつく/なよ」と言う司馬懿。このユーモラスな温度差を伴って、転送付きの通販パッドの存在が明かされる。このマンガの連載で常に謎だった、いつまで経っても切れないタバコや、マイナーチェンジを続ける司馬懿の衣装の秘密がさらりと明かされる。なるほどね。この二人が諸葛亮をおびき寄せ罠を掛ける算段をしてコマが進み左下に「圧縮」された最後にコマの外から暗い心情背景を伴いつつ「妹妹」のフキダシ。それに導かれるようにページをめくって「開放」されると怒りを押し込む二哥が登場。妹妹を抱えて帰る。場面が変わって司馬懿がする曹丕に報告し諸葛亮を罠に掛ける作戦を告げそれが一応の承認をえるものの、曹丕が司馬懿の勝手に不満がある様子。何か別の感情も含まれてそうだけど、個人的にはイマイチ読み切れないな。他方、二哥と妹妹のシーンに変わって、通販パッドを持ってきた妹妹なんだけど、それを通じ諸葛亮から毒蛇を転送させられ噛まれてしまうという、緊迫展開。当然、二哥は諸葛亮に敵意を剥き出しにする。それを受けて連絡なしに司馬懿と妹妹の計画は頓挫し、結局、司馬懿も豫章郡へ。そこで曹彰が男の襲撃に遭い、その男は実は豫章太守の孫賁で、曹彰を試すような芝居を打つ。そして読者にとってバレバレだろうけど、孫賁の娘として(ページめくりで)登場したのが、妹妹と行動を共にしていたもう一人の娘だったというサプライズ(つまりフラグ回収)。孫愛莉という名前で「愛ちゃん」と呼ばれている。孫賁による回想シーンでは1カットだけ孫策の絵が出てくる。「策為人、美姿顏、好笑語、性闊達聽受、善於用人」(『三国志』巻四十六呉書孫討逆伝より)の雰囲気が出ていて良い感じ。それにしても『三国志ジョーカー』では孫策と孫賁とが仲良し設定なんだね。というわけで孫賁は曹操への帰順を表明し、愛莉は嫁に行く。孫賁の襲撃の際に、司馬懿が持つ対諸葛亮の大きな音が鳴る小さな道具は使用され、孫賁に破壊されたんだけど、それを曹丕が気遣い、言葉をかけると、司馬懿は左ページから右ページへまたぐセリフ(つまり二つのフキダシ)で諸葛亮より曹丕を守ることが大事だという旨を言い、曹丕の照れた顔のアップで読者の眼差しも受ける。ここで二哥が登場し、妹妹が毒で倒れたことが告げられ、代わりに二哥が諸葛亮を捕らえる役目を担うと言う。ここにきて愛莉により、妹妹が孫権の妹であると告げられ(つまり『三国志』巻三十四蜀書二主妃子伝やその注、『三国志』巻三十六趙雲伝注所引『趙雲別伝』、『三国志』巻三十七蜀書法正伝の蜀側の史料にしか記載のない孫夫人か)、二哥が周瑜であると明かされる。顔のアップと1ページブチ抜きの全身像が出てきて、第14話終了。次回への引きになるね。

補足:『マンガの読み方』(宝島社1995年)PP.168-183所収の夏目房之介「コマの基本原理を読み解く」のP.170に「石ノ森章太郎は、見開き単位で冒険的な構成を試み、'60年代にコマ割りの可能性を大きく押し広げた先駆者である。彼の見開きやページをめくる瞬間の効果的利用は、ほとんど教科書的ともいえるものだった。」とある。

・第14話終了直後の右ページでネタの四コマあり。

・第15話は諸葛亮のモノローグから入り、司馬懿への執着が語られる。そしてそれを象徴するかのように死神のような鎌を持った諸葛亮が司馬懿の肩を抱く扉絵。その直後のページは意識を戻す妹妹。ここで顔アップの孫権登場。髪にベタは塗られていないので金髪かもしれない。それよりアホ毛っぽい毛がポイント(笑) その前にソバージュがかった髪というのがあるが、それを含め大らかそうな外見。その様子を未来の通信技術を通じ知る周瑜(二哥)。その流れで周瑜が司馬懿に実はタイムパトロールが妹妹じゃなくて周瑜自身だと明かすという設定転換。周瑜の回想で妹妹に肩車する姿で孫策が再び登場。良い感じで胸と腹がはだけてる(笑)。場面変わって劉備のところ。ここで魯粛登場。赤毛(といってもトーンで表現なので本当の色は判らない)で顎までの長さがある前髪。劉備(久々だね、前巻以来?)との対面で互いにしている。荊州・揚州同盟(つまり劉備と孫権の同盟)を持ちかける魯粛。さらに諸葛亮一人の場面。タイムパトロールから逃げる思惑中。悩みながらも司馬懿と共に地球の反対側まで逃げる案まで出すも、それも悪くないと思い直し、そこに手書きで「だめだこいつ」とのツッコミに加え神の視点でのナレーションで「もはや/末期」とのツッコミ。そんな諸葛亮が劉備たちの軍議に訪れる。劉備たちに対する諸葛亮の回想シーンで、アイコンのような張飛の顔はともかく趙雲は完全に犬になっている(笑)。ここで諸葛亮が孫権との同盟への使者の任務を託されるわけだけど、劉備たちの暖かさに心が惹かれる描写。それに応えた証のように、照れつつも諸葛亮は今までの未来の服装でなく当時の服装になる。場面が一転し周瑜と司馬懿のところ。ここで周瑜が調べた諸葛亮の情報が、実際と全然違うというミステリーが発生。未来人がなりすましていると推理する。諸葛亮に迎合するため船で柴桑に向かう二人。夜の談話でタイムスリップに対する二人の考えが浮き彫りになる。やはり周瑜は「死んだ友人」に言及する(三国志ファンサービスってところだろう)。通販パッドの契約者を探って諸葛亮の本名が明かされる。場面が変わって諸葛亮が船から降りたところ。未来の技術を使って周瑜&司馬懿が諸葛亮を捕らえるも逃げられる。ここで事態は意外な展開を見せ、読者の目を惹き付ける。周瑜が司馬懿を人質に取り逃げようとする諸葛亮を引き留める。そこで出てきた理屈はその時代の周瑜がその時代の司馬懿を殺しても過去の人間を殺したことにならないという(これは詭弁でタイムスリップものとしては周瑜に未来の技術を渡した者が間接的に司馬懿を殺したことになるんだろうけど)。ここで周瑜は曹操軍の司馬懿が敵であると表明し、司馬懿を人質にとったことに真実味を加え、作劇的に緊迫感が出る。結局、諸葛亮が屈服し次回への引きとなる。それにしてもキャラに振り回されず周瑜、諸葛亮、司馬懿の三人を動かせているのは素晴らしいね。

・今巻内容が詰まっていたせいか、第15話と第16話の間に「Special Thanks」が入る。「漢詩の指導」として加藤徹先生の名もある。

※関連記事 華容道-赤壁・曹操追撃戦-(2013年1月13日)

・第16話は冒頭10ページ近くにも及ぶ諸葛亮、というより諸葛亮に成りすました未来人、ルカ・イェーデリの回想シーンで過去が語られる。そこで司馬懿への諸葛亮の執着の理由が明かされる。「不老長寿の人」と書いて「メトシュラ」というルビ。ちなみにMethuselahは結構、創作で使われる伝説上の人物だ。イェーデリは不老長寿の遺伝子を持つ司馬懿を観測しにきたのであって、歴史を変えるのではないと明かされる。これって何気なく自己パロディーなの設定で、『晋書』巻一宣帝紀によると「(嘉平三年、紀元251年)秋八月戊寅、(司馬懿)崩於京師、時年七十三。」とのことなので、この時、司馬懿は数え年で30であり、そうは見えない理由がさり気なく説明されるシーンだ(笑)。さらに実際の諸葛亮とイェーデリとの関係も説明され、そしてもう一つの自己パロディー的な設定が話の流れで明かされる。つまりイェーデリのセリフを借りるなら「中国史なんて/一切、興味/ありません」とのことだ。それに対しナレーションで「理系バカ/だった」というツッコミと、周瑜のセリフとして手書きで「未来から/来るなら/多少なりとも/予習して/来なさいよ/…」とツッコミが入る。というより下記の単行本2巻の感想でもその点に触れているので、伏線が回収されたというべきか。

※関連記事 三国志ジョーカー 第2巻(2011年4月15日)

ここでさらにどんでん返しがあり読者の目を惹き付ける。その説明に周瑜のセリフを借りると「未来人/私のために/働くなら/罪は見逃して/やってもいい」。こうして周瑜は諸葛亮の協力を得る。道筋はまったく違うが小説の『三国演義』毛宗崗本第四十四回「孔明用智激周瑜、孫權決計破曹操」あたりのように互いに牽制しつつも周瑜と諸葛亮の協力関係が出来るところが面白い。いや、周瑜が諸葛亮を屈服させているあたり、小説の『私説三国志 天の華・地の風』と似たようになるというか…とその小説を読んだことがないので素朴な印象論で語ってしまった。

※関連記事 メモ:『私説三国志 天の華・地の風』復刊

何より周瑜と司馬懿の協力関係が崩れ司馬懿は人質続行となる。三国を考えなくても警察と犯罪者のコンビの出来上がりという意外な展開。場面が変わって愛莉を連れて帰ったという曹操への報告の場面。その流れで出陣し、曹操の口からここで(おそらく)「Special Thanks」の漢詩が出てくる。一方、対する孫権陣営の所へ場面転換。初登場より孫権の見た目が幼く感じるのはやはり並み居る臣下のせいだろうか(というよりキャラデザが変わったというか)。ちなみに「貉奴」は『晋書』巻五十四陸機伝にて「(孟)超將鐵騎百餘人、直入機麾下奪之、顧謂機曰:「貉奴能作督不!」」と孟超が陸機を罵って言っている言葉で、それより時代的に近いのは『三国志』巻三十六蜀書関羽伝注所引『典略』の「(關)羽忿其淹遲、又自已得于禁等、乃罵曰:「貉子敢爾、如使樊城拔、吾不能滅汝邪!」」と関羽が孫権の主簿に対して罵った言葉「貉子」だろうか…まぁ作中にある、北方人か南方人を罵るという意味合いがより薄れるだろうが。これはより深く周瑜の心情を演出するために時代を早めたのだろう。そして周瑜の回想で孫策の姿が2カットも出てくるというサービスっぷり。そして大勢の感情の発露が起こり、そこでボケとツッコミを入れ込むのが素晴らしいね。場面変わって牢屋に入れられた司馬懿のところ。そこで牢屋に入れられる孫賁を目撃する(というか本編での縛りシーン)。そこで周瑜が告げるに「東方へ流刑」に処されるとのことだ。つまりは『三国志』でいうところの「流徙」であり、揚州の東方というとあまり想像したくない感じだね。もちろん『三国志』巻五十一呉書孫賁伝には「建安十三年、使者劉隱奉詔拜賁為征虜將軍、領郡如故。在官十一年卒」とあり流徙の記述はないもののマンガのストーリーに即した自然な創作となっている。そこには孫権も居合わせその顔へのアップの横には回想上の孫策の顔があり、故人の影をひきずっている様が表れている。日が改まり、司馬懿の所へカギが投げ込まれ、それで脱出する。それは諸葛亮が助けたことが暗示される。曹操陣営に戻った司馬懿はその経緯を話し、それと同じページで孫権軍の奇襲が始まり次のページではナレーションで孫権軍が「初戦に勝利した」ことが告げられ、烏林に陣取りそこが後に「赤壁」と呼ばれると告げられる。まぁ、最近の研究では「赤壁」の「壁」は地形を表現したものではなく「關」、「津」や「塢」と同じく人工的な拠点を表したものとのことだ。

※関連記事 赤壁地名考―孫呉政権と江南の在地勢力(2011年11月3日)

ここで諸葛亮と周瑜とのシーンで、周瑜が諸葛亮をあしげにしている様で両者の関係が表現されている……というよりしていた諸葛亮がページをめくるといつの間にか膝から崩れて周瑜に太股を踏まれており、その瞬間芸がツッコミどころなんだろうけど。その前ページのコマとコマの妙に開いた余白を読めということだろうか。イェーデリの幼少期、諸葛亮としての劉備の下の二つの絵で回想が表現され、紅潮させ涙を流す諸葛亮で読者の同情を引き、そのまま次回、単行本だと次巻、最終巻への強い引きになる。

※追記。瞬間芸についての補足:竹内オサム『マンガ表現学入門』(筑摩書房 2005年6月25日発行)PP.35-36にて手塚治虫『ブラック・ジャック』8巻(秋田書店1988年)P.261について「ここには高度な省略が際立つ。凡庸な描き手ならどうするだろうか。おそらくこのあいだに、多数のコマを詰め込んでしまうことだろう。たとえば、ピノコがムッとする表情、箱を投げつける動作、驚く男の表情などのコマを。それらのコマをいっさい省略して、⑧のコマは⑨へと飛躍していく。なかなかのものだ。読者はそのあいだに起こったであろう出来事を、難なく理解できるのである。」と書かれている。

・第16話の直後に「スペシャルショート」として「タイム・パトロール参上!」が8ページにわたってある。本編と関係ないことが明記されている。陳羣からメガネ、曹丕からタバコ、司馬懿からスーツのズボンがなくなるという話。ミステリー発生で推理もの、というわけではなく、各キャラのその日常の様を見せる話。

・というわけで第5巻最終巻の発売日2012年12月14日の前日に、以上のコメントを書き終える。さて5巻についてのコメントは4巻より早まるか否か…

※リンク追記
・『三国志ジョーカー』4巻 ボツネタその1
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489396
※リンク追記
・『三国志ジョーカー』4巻 ボツネタその2
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489397
※リンク追記
・『三国志ジョーカー』4巻 ボツネタその3
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489398
※リンク追記
・『三国志ジョーカー』4巻 ボツネタその4
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489400

※追記 三国志ジョーカー 単行本未収録分(2011年7月6日-11月5日)

※追記 キューティ三国志―尻壁の戦い―(2015年11月20日)

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