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単軸モデルから多軸モデルへ(あるいはピラミッドモデルからすり鉢モデルへ)


  • 2009年4月21日(火) 19:37 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,191
研究 ※関連記事 2005年度におけるコーエーとセガの三国製品への関心変遷

 上記記事の続き。

 現代日本の『三国志』に関わるジャンルについて考えるに当たり、ふと江戸時代のことを思い出す。
 2006年7月29日に開催された「第2回三国志シンポジウム」での報告「小説『三国志』と日本人」では、江戸時代中期において三国志を受容した層がどのようなものだったか、模式図としてスクリーンに映し出されていた。

※関連記事 2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感2

 それは記憶によると、下記のようなピラミッド型の模式図だった。



 この報告に先んじる同著者による論文「日本における『三国演義』の受容(前篇) : 翻訳と挿図を中心に」(2006年3月31日。※下記記事参照)にはこの模式図はないものの、その論拠となる四つの「受容の諸相」の説明が8ページからの「第2節絵本の創作と『三国演義』の大衆化」に記載されている。

※関連記事 メモ:KURA(金沢大学学術情報リポジトリ)

 この模式図は直感的にとても理解しやすいものだが、その意味するところを確認も含め、改めて考えてみる。もちろん先に示した報告と論文の著者とは無関係かつ勝手に考える。まず図の横方向は受容した人数を示しているといえる。それに対し、図の縦方向は受容された情報の種類や性質を表しているといえ、上に行くほど、『三国演義』に内包される情報に近いといえる。総じて、日本の江戸時代において、『三国演義』そのもの、あるいはより近い『三国演義』情報であるほど、受容した人数は少なく、逆に『三国演義』由来の情報であるものの、その要素が弱くなるほど、受容した人数は多かったということを示している。
 後の論に繋げやすくするため、この模式図を次に示すようにグラフに書き替える。まず横方向の人数をグラフの縦軸にプロットし、他方、縦方向の情報の性質を横軸にプロットする。縦軸の人数はすでに方向付けされているが、横軸の情報性質には方向性が定められていない。そこで便宜上、受容する側にとって決して受容できない『三国演義』の情報性質を原点(あるいは消失点)として0と置き、それと関連性が弱くなるほど、横軸における絶対値が大きくなると定義する。言い換えると、専門性が高ければ横軸の絶対値が小さく、逆に大衆性(受容性)が高ければ絶対値が大きくなると定義する。
 そうして書き替えたグラフが次の図となる。図の横軸において任意の領域の積分値がその領域の総人数であり、いわば受容層を示している。もちろん、異なった層で同じ情報性質を受容したこと、あるいは同じ人物が異なった情報性質を受容したことは考えられるため、実際には図中の破線で示すようにきっちり層が分かれる訳ではなく、いくつかの層が成す複数のピークが重なりあって図の曲線を形勢するのであろう。「歌舞伎・浄瑠璃・浮世絵を見る」受容層でも原点に近い情報性質を有していることが想定される。




 ここで論点を現代日本に移す。
 この場は論文や研究報告ではなくブログ記事であるため、その前に余談を取り入れる。2006年2月18日夜に東京新宿でプチオフ会を開いたんだけど、その時の話題の一つに下記の関連記事のように、現代日本における『三国志』受容層(と平たくいうと三国志ファン)の話題が出ていた。その時に想定していた模式図がちょうどピラミッドを逆さにした形であり、下に行くほど、より『三国志』に近い情報性質であり、下に行くほど人数が少なく、上に行くほど人数が多いという描像だった。もちろん学術的な場ではないので、明確な定義を確認しないままの話であった。

※関連記事 三国志ファン、コア層こわそう

 前述の江戸時代中期と違い、現代日本は様々なメディアで『三国志』を題材とした多種多様な創作がなされており、当然、それぞれに対して受容層がある。そのため、それらの受容層を逆ピラミッドの模式図に当てはめ議論を進めていた。つまり、『三国志』を受容した人々により「三国志カテゴリー」というような逆ピラミッドを形成しているものの、それはいくつもの層、いってみれば「三国志カテゴリー内カテゴリー」をいくつも内包しているという共通認識に至っていた。
 そのおよそ一ヶ月後の2006年3月11日に、下記リンク先記事に書かれるように、似たメンバーでプチオフ会を開く。主なテーマは前述の共通認識の根幹に関わることで、「はたして、三国志サイトで歴史なり小説なりゲームなり「三国志」内カテゴリーを分ける必要があるのか」というものだった。結局、共通認識に至ることはなかったが、有意義な情報交換が行われた。

※関連記事 2006年3月11日 プチオフ会 新宿編

 その際、結果的にそのテーマ設定を担った隼鶻さんと別のオフ会で会うことになった。それは下記のリンク先にある記事にあるように、2007年2月17日に行われたオフ会であり、日付を改めた四次会で前述のテーマの話題も出ていた。そこで隼鶻さんから、一つの頂点を持つピラミッド、あるいは一つの底点を持つ逆ピラミッドといったモデルではなく、『三国志』を題材とした作品があればそれぞれにピラミッドがあって頂点がいくつもあってそれらが裾野で重なりあっているのではないか、という提案がなされる。当時、それを納得したものの、思考力が低下する深夜の時間だったためそれ以上、清岡から議論を進めることができずにいた。

※関連記事 三国志ファンのための新年会2007 三次会以降
※この記事内に該当する記述はないため、今の記憶に頼って書いている。

 そういったモデルを今、改めて考えてみる。確かに経験上、三国志ファンは一つだけのピラミッドを想定しがちであり、中には下記リンク先の関連ページに示すように受容した情報性質に基づいて現状のファン層に階層を想定し軋轢を生む者もいた。しかし、江戸時代中期における『三国演義』のように、現代日本において『三国志』だけを原点とした一つの情報性質軸を想定しても現実に則さず、階層想定のような弊害を生む素地が形成されやすくなる。その点において、『三国志』以外の複数に及ぶ別の原点を想定すれば、より現実に即したモデルができると期待できる。

※関連ページ 懐かしの「正史派」&「演義派」

 ここで余談を終える。複数の原点を持つモデルへの論を進めるにあたり、ピラミッド型の描像ではなく、前述した横軸に受容の情報性質、縦軸に受容人数を取ったグラフを想定する。まず考察しやすいように、2つの原点(消失点)だけを想定し、さらにはそれら2つの原点は一つの情報性質の軸上にあるとする。この2つの原点は『三国志』と『三国演義』、『三国演義』と「吉川三国志」、『後漢書』と「宮城谷三国志」等、様々な組合せを考えることができる。また議論を進めやすくするため、縦軸の受容人数の量をより細かく関心を向けられた量、「関心量」と設定する。これにより、より抽象的になってしまうものの、一人が複数の情報性質を受容した場合を想定すると、グラフ上でどう処理するのかという問題を回避することができる。
 まず前述したように一つの原点から横軸に沿って遠ざかるほどその関心量が多くなるモデルを想定する。現実には受容される情報性質に限りがあるため、ある範囲を越えると関心量を0とする。前回は横軸のプラス方向のみ論じたが、マイナス方向にも同じように関心量の増加があると想定する。次にもう1つの原点を同じ横軸上のプラス方向に設定する。この原点もプラス方向とマイナス方向に沿って関心量の増加があるとする。当然、横軸上で2つの原点からそれぞれ伸びる曲線2本が重なる領域が生じる。つまり、2つの原点がそれぞれ形成する情報群(※前例に当てはめると「文献」や「作品」による情報群といったところだろう)にとって、その領域は性質の共通した部分だといえる。以上のことを下記に図示する。



 実際の関心量は明確に由来が何か(=原点は何か)判別されないまま観測されることが多いと思われる。そのため、便宜上、前述した図中の2本の曲線を足し合わせた紫色の第3の曲線を描く。例えば、『三国演義』と『レッドクリフ』との2つの原点を設定した場合、「小喬」という情報性質は『三国演義』由来と『レッドクリフ』由来との両方が考えられ、横軸方向に値を変化させ情報性質が「小喬役リー・チーリン」であれば、『レッドクリフ』由来しか考えられない。
 ここでは情報性質を一つの軸上に乗せたが、原点が3つ以上になると、それぞれの関連性から一つの軸では説明できなくなり、複数の軸が必要となる。例えば原点が3つ以上の場合であれば、2つの軸からなる平面となり、その高さ方向に関心量が図示される。この3つの原点の具体例として『三国志』、『三国演義』、『蒼天航路』の三者が挙げられる。三作品に共通する情報に関心が向けられることがあれば、二作品に共通する領域に関心が向けられることもあり、それらが反映した三次元のグラフが図示される。その三次元のグラフにおいて、原点周辺は中心を高さ0とした、すり鉢のような形状をなしていると想定される。

 このモデルがどのように実際の現象に反映されるか探っていく。現在、前回の記事で書いたように、手元のアクセスログから日毎で検索ワードの分類・集計をしていて、特性上、その結果とこのモデルを関連付けられると期待できる。つまり、特殊な条件であるものの、特定の三国志関連サイトへの検索ワードを伴ったアクセス数は、現代日本における『三国志』由来事項への各関心量を反映したものであり、そのアクセス数を分析することで関心量を類推できると期待できる
 関連付けの手法はまだ模索中であり、試行錯誤した上で確立されていくものであろう。そのため、結論どころか、現時点ではその手法すら決まったことを書けないでいるが、構想途中の関連付け手法をここに記しておく。
 検索ワードを集計した結果は小分類項目と年月日の表になっているが、まずこれについて小分類項目ごとに年月日のアクセス数を合計する(時間積分値を用いる)。この際の小分類項目が前述したグラフにおける横軸の情報性質に相当し、アクセス数が縦軸の関心量に相当することととなる。次に複数の原点を任意に設定し、アクセス数の大小に応じ、それら原点に関連した小分類項目の並び替えを行う。この際に大分類や中分類で異なるが小分類は同じである項目はアクセス数を足し合わせる。2つの原点を設定した場合、想定したモデルにより、前述した三つ目の図のグラフのようになると考えられるため、アクセス数が最大である小分類項目を横軸の中央におき、アクセス数の多い順に、小分類項目を並べていく。アクセス数最大値から左右どちらかに置くかの判断は、その小分類項目の性質がどちらに近いかという点において行う。ここで想定される問題は、各小分類項目間の値(スパン距離)をどうやって設定するかであり、2つの原点をそれぞれ通過する2つの直線にフィッティングすることなど考えられるが、それはアクセス集計を終えた後の課題ということにしておこう。

 こういったモデルに基づいて作成したアクセス数の小分類項目依存性の図により、何がわかるかについてだが、これにより『三国志』と数ある『三国志』を題材とした作品が持つ各要素のどの部分、あるいはどの共通部分が、どのくらい現代日本で受容されているかがわかり、引いては、「データベース消費」などの現代日本の消費形態を浮き彫りにできるのではないか、と期待している。

※「三国志ニュース」におけるデータベース消費についての関連記事
 メモ:三国志ジャンルと消費2


※次記事 メモ:ポータルサイト「三国志ワーズ」構想


※追記 萌えについての2サイト・1単行本

※追記 メモ:三国創作のための扶助会


※追記 三国志学会 第四回大会(2009年9月5日龍谷大学)

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