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メモ:錯誤と漢籍(『漢籍はおもしろい』所収)
※関連記事 メモ:第6章 武侠漫画の映画的手法表現の成立をめぐって 上記関連記事の流れで、図書館から借りていたんだけど、返却期限が来たので、一旦返した、竹内オサム/著『マンガ表現学入門』(筑摩書房2005年6月25日発行)を再び借りようと図書館の端末で「マンガ表現」と検索すると、当然ながら、別の書籍も検索にリストアップされた。その一つが山田奨治/編『コモンズと文化 ─文化は誰のものか─』(東京堂出版2010年3月28日発行)で、気になって、それがある著作権や書籍関連の開架に行くと目に付いたのが、今回、紹介する京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター編『漢籍はおもしろい』(京大人文研漢籍セミナー1、研文出版2008年3月6日発行)であり、中をパラパラ見ると借りることを決意する。 ※リンク追記 ・マンガ関連二種 (※2013年3月2日の三国と無関係の雑記) http://cte.main.jp/sunshi/2013/0301.html#02 下記関連記事で触れたように、最近、ちょうど「景初二年」を巡る暗黙の了解について気に掛かっており、それがこの書籍PP.37-70所収の冨谷至「錯誤と漢籍」に解説されていたからだ。 ※関連記事 同志社大学の入試で三国演義・三国志関連2013
: 清岡美津夫
2013年2月27日(水) 07:49 JST
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2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感3
・2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感2からの続き http://cte.main.jp/newsch/article.php/153 ○討論会 司会 渡邉義浩(大東文化大学教授) 東京大学三国志研究会・早稲田大学三国志研究会・学習院大学三国志研究会など。 昼休みの食堂が混んでいたせいで、我々は20分遅れで会場入りする。当たり前だけど、すでに討論会は始まっていた。 討論会というから、てっきり各大学の三国志研究会同士が何か三国志にまつわることを討論すると思いこんでいたが、どうやら違うようだ。午前の基調報告ならびに報告に関する質問を各大学の三国志研究会が用意していて、それを順次、報告者に質問していくって形式。 ※あとで人伝えで聞いたんだけど、どうもコメンテーターがあらかじめレジュメを見て質問を用意していたようで、その質問内容は発表者側にはあらかじめ報せているようなことはなかったようだ。 我々が到着していたときは早稲田大学三国志研究会の質問がすでに行われていた。 ※質問と回答が1対1という単純なものではなかった(そこらへんが討論?)のと私の聞くテンションが下がっていたので、以下、ほとんどメモ書きになっている。さらに聞き間違え・聞き逃しが多数あると思われるのでご注意を。 ▽早稲田大学三国志研究会の質問 ・早稲田大学三国志研究会のサイト http://www.jggj.net/3594 ◎三国志はいつ頃、日本へ伝わったか(三国演義の方とのこと)。 (金先生)はっきりとは言えないと思うが三国演義の方は、嘉靖本。朝鮮に入ったのが(嘉靖本ができてから)数十年後だからそれと時をあまり隔てずに同じくして入ったのでは。 ◎(日本文学か何かの論文で)太平記と三国演義がかなり似てるという表記。同じぐらいの時期(つまり三国演義ができてからすぐ)に日本入ってきた? (金先生)三国志平話なども伝わった可能性もある。それより前の平家物語で似ている部分があるって話。能で三国志平話と似ている部分がある。 ◎史書にみられる「虎豹騎」と「虎騎」の表記の違いと蜀の虎騎監について (石井先生)「虎賁」(九錫の一つ?)という言葉から説明。 ※このとき、渡邉先生が黒板に「虎賁(こほん)」と「九錫(きゅうせき)」とルビ付きで書いていた。以降もたびたび黒板で用語を書いてくれる。 ・下記ブログ「げんりゅうの欣喜雀躍」の2005年8月2日の記事を参考にすると、ここは、げんりゅうさんの質問だったようだ。 http://blog.livedoor.jp/genryu_nori/ (※8月29日追記。上のようなことを書いてトラックバック送信したら、げんりゅうさんが上記ブログ、8月29日付けの記事でさらに詳しいことを書いていただく。質問の動機や上の論文の詳しい情報等ある) ◎三国演義における他の通俗小説からの影響で面白い話は何かないか。 (中川先生)ぱっと思い浮かぶのはないが、花関索伝が三国演義(毛宗崗本?)に取り込まれた過程。あと先生が発見したもので資治通鑑の話が三国演義に取り込まれているって話(嘉靖本にはない)。南京あたりで出版された三国演義では資治通鑑の話、特に呉に関する話が取り込まれている。そもそも三国演義より早い長編の白話小説がぱっと思い浮かばないので影響も思い浮かばない。 (金先生)(逆に)三国演義のストーリーが取り込まれることはたくさんある。呂布が劉備をののしる話。花関索の名前がみえるとか。 ▽学習院大学三国志研究会の質問 ◎曹操の歩戦令(軍令)と魏の兵戸制(軍制)との関係について。軍制が厳しい軍令を可能にしたのか、厳しい軍令を実行化させるために軍制をつくったか。 (石井先生)兵戸制の簡単な説明から。後漢末から南北朝時代の初期ごろまで兵戸という特別な戸籍をつくった(ある一定の兵士を出すための戸籍)。曹操の兵戸制のきっかけの話とか流民や黄巾賊(青州兵)を取り込んだ話とか。 ◎青州兵と軍令とのギャップ。青州兵に略奪が多いことから、それらの兵に軍令が適応されていたのか疑問 (石井先生)今の話は先生の著作「曹操」にも書いている。曹操のエピソードから説明。曹操は青州兵を特別扱いしていた?(降伏したんじゃなく協力関係?) 中世の時代区分の話(領主とか私兵とか豪族とか)。このその他の国の中世(鎌倉幕府を例に)と同じでいいのか。 ※ここで司会の渡邉先生から注釈。豪族(≠領主)と中世の捉え方で石井先生と渡邉先生は少数派。基本的な京都大学系の話を紹介(豪族=領主)。それから曹操と青州兵の関係の説の紹介 ◎武将の軍事能力の位置づけ。合戦の実際のところ(チャンチャンバラバラじゃない?)。 (石井先生)曹操の武将たちへの事細かな指令の話。 ◎陣形のこととか、バトル(千人規模ぐらい?)のこと。バトルの実状は? (石井先生)バトルレベルだとあまりわからない。 ◎最後に俗な質問。諸葛亮について。軍事的に優れていないと言われる風潮がありますがが、私はそれに疑問を持っていますが、石井先生はどのようにお考えですか? (石井先生)おっしゃるとおりだと思います。名将というか ◎中国には政治的な側面がある。日本では政治的な側面がないのはなぜ (金先生)簡単にいうと、軍事的に日本はほとんど中国と関係を持っていない。日本は中国の政治システムに入ってないから(三国志は中国の政治的背景があることと関係)。 ◎日本では三国演義と水滸伝がともにはいってきたが、韓国ではどうか (金先生)日本と同じ。需要の仕方に違いはあるが。共通点は多い。 ▽東京大学三国志研究会の質問 ・東京大学三国志研究会のサイト http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/2832/ ※この顛末は近日中に上記サイトの日記でアップされるとのこと ◎三国志をどういった経緯で研究しているのか (金先生)三国志を研究しようと思ったことはない(場内わく)。大学二年のときの花関索伝発見で花関索伝に興味を持ち、花関索伝の研究から入った。戯曲の研究家。 (石井先生)三国志の専門家ではない。六朝史など。 (中川先生)小川先生の影響。授業で詩経の話なのにいつのまにか三国志の話になっていた。修士のときに花関索伝の研究会があった。そのとき、金先生のところへおしかけた(場内わく)。
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: 清岡美津夫
2005年8月28日(日) 20:59 JST
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第3回三国志シンポジウム 雑感(2007年7月28日)
今年も大東文化大学のオープンキャンパスの一環として「三国志シンポジウム」が開催されるということで一般聴講しにいざ東京へ。 ・大東文化大学 http://www.daito.ac.jp ・第三回 三国志シンポジウムのプログラム発表 http://cte.main.jp/newsch/article.php/630 いつもホテルは、(1)会場から近く都心にすぐ出られるところ、(2)バストイレ付き、(3)とにかく安い、三つの条件で決めているんだけど、毎回、何故か定番のところができず、今回は山手線の大塚駅近くのビジネスホテル。今まで泊まったホテルの中で一番狭く、納得の安さだった。 2007年7月28日土曜日当日の朝、次の日の三国志学会大会はスーツの予定で、差別化するため(笑)にカジュアルな格好でGo。まず近くのMOSで朝食をとる。創業35周年とかで500円ごとにスタンプ1個を貰え4個貯まるとバーガー1個貰えるんで、そのバーガー1個とあと500円分の商品券があったんで黒胡椒モスチキンと炭火アイスコーヒーLサイズを頼む。さすがにLサイズは飲みきれず、それを片手に大東文化大学板橋キャンパスへ向かう。 大塚駅-(山手線)→池袋駅-(東武東上線)→東武練馬駅という乗換で、さらに駅近くの大東文化会館から無料のスクールバスが出ている。去年も来ているので迷わず大東文化大学板橋キャンパスに到着。まず3号館に行き、教室名を指さし確認しながら、到着したのが114号室。初めて来る教室。30分以上前と早く来すぎたのでレジュメも用意されていない。 会場は初めの講演用の装いで掛け軸などが展示されている(写真)。ざっと座席数を数えると、1列につき、横に5席、5席、5席とあり、それが10列あるので150席といったところ。Lサイズのアイスコーヒーを持ち込んで前から5列目に座っていると、いつものように顔なじみが集まってくる。舞台に向かって左から、おりふさん、げんりゅうさん、清岡、KJさん、玄鳳さん、それから離れたところにSuさん、三口宗さん、伊比学さん。それからようやく入り口で今回のレジュメが置かれたので清岡が取りに行く。 やがて席が埋まりつつあって、いつの間にかほぼ満席となっていた。前回より狭い教室だけど、人数としては前回より多いようだ。客層も変化があって、高校生も居るけどやたら初老の人が多い。例えば、我々の前列は引率の人と男子高校生が席を占めて居るんだけど、後列は初老の女性が席を占めて居る。高校生の方はオープンキャンパスの影響だとわかるんだけど(いや本来の目的だけど)、初老の女性男性の客層は今までにないパターンなので疑問に思っていた。後で気付いたんだけど、二番目の授業でやたら後の初老の女性が小声でツッコミを入れていたことと、午後のパネルディスカッションの質問内容から、どうやら「「三国志」と書道」の授業目当てに集まっているご様子。つまり、いわゆる三国志ジャンル書道ファン層(と今、名付けたが)が大挙して押し寄せているようだ。もしかすると、団塊の世代が次々と退職し余暇ができる中、その層をターゲットにする三国志ものは「書道」がキーワードになるのかもしれない。 それで今回の内容を以下に引用。雑感を書いたら、各々にリンクを張る予定。 --引用開始--------------------------------------------------------- 内容 総合司会・・・渡邊義浩(大東文化大學中國學科教授) 《午前の部・・・10:05~12:25》 學科主任挨拶・・・門脇廣文 10:00~10:05 「三國志」についての公開授業形式(一人40分)で行います 一限目・・・中林 史朗(大東文化大學中國學科教授) 10:05~10:45 日本人にとって三國志とは何じゃいな? ~見るのか、讀むのか、掛け軸から『ストップ劉備くん』まで~ 二限目・・・中川 諭(大東文化大學中國學科準教授) 10:55~11:35 「三國志」と書道 三限目・・・三浦 國雄(大東文化大學中國學科教授) 11:45~12:25 名醫華佗と動物のストレッチング 休息・・・12:25~13:30 《午後の部・・・13:30~15:00》 討論會・・・コメンテーター(以下の各大學) 大東大三國志研究會・東大三國志研究會・早大三國志研究會 --引用終了--------------------------------------------------------- ※前々回、前回の雑感 ・2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/152 ・2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/374 というわけで顔なじみとお互いの近況を話しつつ、10時の開始を待つことになる。 <次記事>第3回三国志シンポジウム 雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/665 <2008年7月8日追記> 三国志シンポジウムは2007年度で終了とのこと(つまり、2008年度は開催されない)。 ※関連記事 大東文化大学オープンキャンパス体験授業DAYS
: 清岡美津夫
2007年8月 4日(土) 09:40 JST
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中国から視た倭国ー倭から日本へー 1回目(兵庫県川西市2014年2月10日)
http://cte.main.jp/newsch/forum/viewtopic.php?showtopic=180&page=5#210 有り難いことに上記のように「三国志ニュース」の掲示板で教えていただいたこと。開催まで一週間切っているので順番を早め5日に公開する。 ・緑台公民館|川西市 http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shimin/koumin/midoridai_ko/index.html ・歴史講座|川西市 http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shimin/koumin/midoridai_ko/midori_korekara/016311.html 上記の公共施設のページの「これから募集する講座」からリンクを辿った、上記「歴史講座」のページによると、兵庫県川西市向陽台1丁目6番地の38の緑台公民館にて「阪南大学講師の永田拓治さん」を講師として2014年2月10日月曜日、17日月曜日、24日月曜日の各13時30分から15時までに「中国から視た倭国ー倭から日本へー」という講座が3回にわたり開講されるという。その初日が「1回目 「魏志倭人伝」からみた邪馬台国」とのことだ。定員80人で事前申込が必要で、直接公民館に行くか電話することで申し込みを行うとのことだ。日本史で言うところの「魏志倭人伝」はもちろん『三国志』巻三十魏書東夷伝のことなので、『三国志』関連とのことで記事にしてみた。その旨は上記講座のページにも「『三国志』『宋書』『隋書』等の歴史書をひも解き、/同書の記載を通じて、中国が、倭国や、倭から/日本への成立過程をどう見ていたかを考察しましょう!」と書かれている。 ※関連記事 メモ:錯誤と漢籍(『漢籍はおもしろい』所収)
: 清岡美津夫
2014年2月 7日(金) 05:38 JST
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リンク:「三国志」の世界(2009年6月20日)
検索語句より知る。 閉じた会なんだけど、PDF形式で講義録全文やその配付資料があり情報に不足がないため、リンクしておく。 ・minami34. http://minami34.net/ ※2009年度六華同窓会実行委員会を担当した札幌南高校34期(昭和59年卒)同期会が運営するサイト ・オトナの六華ゼミ野津先生特別講義「三国志」の世界 (※上記サイト内ページ) http://minami34.net/nozusensei.html ・6-FLOWERS: オトナの六華ゼミ~野津先生特別講義 楽しかった! (※上記サイトのブログ記事) http://6-flowers.seesaa.net/article/121978200.html 札幌南高等学校34期生を対象に、2009年6月20日の15時30分から16時45分までの間に札幌市中央区の札幌南高等学校で野津寿一氏により特別講義「「三国志」の世界」が開催されたという。 前述したように上記特別講義のページにはPDF形式の講義録全文やその配付資料があり、ほとんど何も知らない人に向け、『三国志』、『三国演義』やその他三国創作をどう説明するかの参考にはなるかな。映画『赤壁』や映画『三国之見龍卸甲』など最近のトピックも含まれているね。 ※追記 まとめリンク:北方三国志
: 清岡美津夫
2010年1月20日(水) 18:25 JST
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2006年7月29日大学院特別講演会「曹操殺呂伯奢」雑感
・2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感4の続き http://cte.main.jp/newsch/article.php/386 ということで15時30分に同じ教室で一般視聴可能な大学院生向けの講義があるとのことをきいて、それを聞くかどうか迷う我々。中国の先生による講義らしい。 一つの懸念事項は通訳がつくかどうか。 とりあえず残って聴く派と他の場所でくつろぐ派に分かれる。それで待ち時間まで如月さんと三国志学会や三顧会の話やらしていた。あとKJさんとげんりゅうさんとNPO三国志フォーラムの話とか。 ○大学院特別講演会 曹操殺呂伯奢 ──從陳寿≪三国志≫到羅貫中≪三国志演義≫ 中国社会科学院教授 劉 世徳 いよいよ講演会が始まる。予め三枚のレジュメが配られている。レジュメは簡体字だけどここでは便宜上、表示できる字に変えてある。劉先生、今年で75歳になるとのこと。今回は大東文化大学の非常勤講師の人が通訳につくとのこと。名前は失念したが中国の方っぽい。 講演に入る前に三国演義の四つの初めて(第一)。一つ目は中国古典小説でもっとも読者の多い。直接的な読者と間接的な読者がいるとのこと。日本でも三国演義が古典小説で第一。 二つ目は中国での初めての長編小説。三つ目は初めての○○小説(ききとれず)。四つ目は初めての歴史長編小説。 三国演義、中国の西遊記や水滸伝は蓄積的な小説。三国演義やその他の小説は大衆による小説。劉先生はこの二つの考え方に同意しない。劉先生は三国演義を作家の創作によりつくられた作品とみなす。建設的な作家によるある理想にそった偉大な作品(※あまり聞き取れず)。例えば、我々の前にはたくさんの布きれがある。一つの服にするには裁縫する人の考えが反映される。裁縫する人がいなければ所詮、布きれで服にはならない。つまり三国演義が蓄積的な小説であり大衆によって作られた小説であれば、作家の能力は認められない。 曹操の名言「寧教我負天下人、休教天下人負我。」(三国演義第四回or第八節)。これは曹操の本質を表している。この言葉はいつ話されたか? それは曹操が呂伯奢を殺した後に出た。この物語は蓄積的な経緯がある。まず『三国志』武帝紀より。 卓表太祖為驍騎校尉、欲與計事。太祖乃變易姓名、間行東歸。出關、過中牟、為亭長所疑、執詣縣、邑中或竊識之、為請得解。卓遂殺太后及弘農王。太祖至陳留、散家財、合義兵、將以誅卓。 ここでこの文章の説明。 (レジュメには「出關(虎牢關)」ってなっているけど、この時代、虎牢關の記述はないよな) このとき、曹操は中牟から直接、陳留に行ったから成皋によってないので、実は呂伯奢に会うことはなかった。 (※講義後、げんりゅうさんは「成皋呂伯奢」の成皋が住んでいるところなのか出身地なのかが肝、とおっしゃっていた。なるほど) しかし注の中では呂伯奢という人が出てきた。まず三つの書籍を引用した。王沈の『魏書』、郭頒の『世語』、孫盛の『雑記』。具体的な記載の話にうつる。 王沈の『魏書』から。 太祖以卓終必覆敗、遂不就拜、逃歸郷里。從數騎過故人成皋呂伯奢;伯奢不在、其子與賓客共劫太祖、取馬及物、太祖手刃撃殺數人。 これを読んでいく。 ここでは七つ注意すべき点がある。第一に曹操は何人かつれていた。同行者はどんな人か書いていない。第二に呂伯奢は単なる「故人」(旧友)。それほど親しくない。第三に曹操は呂伯奢本人に会っていない。第四に息子は何人かは書いていない。第五に息子たちがどう招いたかかいていない。第六に息子たちがまず曹操に悪意の行動をとった。第七に曹操は人を殺した。人殺しは仕方なく起こした。曹操が具体的に誰を殺したか、書いてない(息子が殺されたか不明)。 次に郭頒の『世語』より。 太祖過伯奢。伯奢出行、五子皆在、備賓主禮。太祖自以背卓命、疑其圖己、手劍夜殺八人而去。 やっぱりまずこれを読む。 ここでは『魏書』と同じ点が二つある。第一に曹操は呂伯奢にあっていない。第二に人を殺したことは同じだが誰かはわからない。 ここでは六つの注意する点がある。第一に曹操の同行者がいない。第二に曹操と呂伯奢の関係が不明。第三に呂伯奢の息子が五人居る。第四に息子たちは曹操を好意を持って招待した。第五に曹操は根拠なく疑い、悪意を持った。第六に曹操は全部で八人を殺した。しかし八人の中に息子が入っているかどうか不明。 次に孫盛の『雑記』より 太祖聞其食器聲、以為圖己、遂夜殺之。既而悽愴曰:「寧我負人、毋人負我!」遂行。 やっぱりこれを読む。これは前二つの書物を補う形となっている。 呂伯奢の息子たちはどのように曹操に対して行動をとったか。はっきりした記述はない。どうして曹操は疑うにいたったか等、書かれている。最後の方は曹操の内心や本質が鋭く読者の前へ表した。 三つの書物は異なる立場を持っている。この三つは共に三国演義の素材。 比較すれば孫盛の『雑記』が最も良い。鋭く深みがある。郭頒の『世語』がその次で、王沈の『魏書』が一番下。 『魏書』は曹操の悪いところを隠そうとして呂伯奢に悪意ある中傷をしている。羅貫中はその恣意を参考にしつつ創造的改造をした。創作の課程の中、検証しつつ省いたところもある。羅貫中の創作に三つある。 第一に羅貫中は名のある人物を付け加えた。それは陳宮。陳宮は二つの役割を持つ。一つは曹操の救援者。もう一つは逃亡中の曹操の同行者。陳宮が質問し曹操が答えるシーンでそこで羅貫中は曹操の内心を見せている。 第二に羅貫中は曹操と呂伯奢の関係を変えた。呂伯奢は曹操の旧友ではなく、曹操のお父さんの義兄弟にした。これで曹操と呂伯奢がかなり親しい間柄になる。呂伯奢が曹操に悪意を持つことをありえなくした。この設定で曹操の立場をより背徳的にした。呂伯奢がお酒を買いに行く必然性がでる。 第三に羅貫中は二つの細かいシーンを付け加えた。一つは一家を殺した後に曹操は台所で殺される豚を見るシーン。ここで読者は本当のことを知る。実は一家は曹操を殺すのではなく豚を殺して曹操をもてなそうとしていた。もう一つは、曹操は帰ってくる呂伯奢と会い、呂伯奢を殺した。曹操は間違えて八人を殺し後悔することもなくさらに老人(呂伯奢、父の義兄弟)を殺した。これにより疑い深く、自己主義で、奸心が多くて、毒が多く、残虐な曹操の性格がよく描写された。 まとめると曹操が呂伯奢を殺したシーンは羅貫中の最も優れた描写であって、羅貫中は曹操という人物の性格を描写するのに最も重要なシーンである。 劉先生は蓄積的作品であればこれほどすばらしい作品にならないと思い、大衆による作品でも同様に思う。偉大な作品は必ず偉大な作家によるものだ。 それから司会によるまとめがおわり、大学院生が会場の片づけに入る。 とりあえず我々はオフ会へと向かった。 ・2006年7月29日「三国志シンポジウム」便乗オフ会 http://cte.main.jp/newsch/article.php/389
: 清岡美津夫
2006年8月20日(日) 19:31 JST
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三国志演義へのパスポート(2014年10月25日-2015年3月28日)
http://cte.main.jp/newsch/forum/viewtopic.php?showtopic=180&page=9#232 有り難いことに上記のように「三国志ニュース」の掲示板で教えていただいたこと。 ・毎日文化センター | 大阪・梅田と神戸で開講しているカルチャースクールのご案内です http://www.maibun.co.jp/ ・三国志演義へのパスポート | 毎日文化センター http://www.maibun.co.jp/wp/?p=9295 上記のサイトの上記ページによると、大阪府大阪市北区梅田の毎日文化センター・大阪にて2014年10月25日土曜日から2015年3月28日土曜日まで毎月第4土曜日の14時から15時30分まで、常設講座「三国志演義へのパスポート」全6回が開講するという。講師は関西大学文学部教授の井上泰山先生。「【受講料】6カ月13,610円」とのこと。タイトルから判断するに、場所や価格が違うものの、下記関連記事で触れた講座の井上先生担当分に似ていて、むしろそのマイナーチェンジ的なものかもしれないね。 ※関連記事 三国志演義の世界を読み解く(2013年10月20日-2014年2月2日)
: 清岡美津夫
2014年8月26日(火) 23:06 JST
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立命館大学の入試で三国志関連
タレコミ情報が来たので記事に。 立命館大学入試問題の「A方式」の「世界史」で三国志に関係する問題が出たとのこと。詳しい内容は下記の読売新聞の「大学入試速報」にて。 ・大学入試速報(読売新聞) http://nyushi.yomiuri.co.jp/nyushi/ ※関連記事 ・早稲田大学の入試で三国志関連 http://cte.main.jp/newsch/article.php/827 ・センター試験での三国志関連 http://cte.main.jp/newsch/article.php/800 ・黄巾inセンター試験 http://cte.main.jp/newsch/article.php/486 ※追記 立命館大学の入試で司馬師鍾毓
: 清岡美津夫
2008年2月23日(土) 00:57 JST
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今学ぶべき!現状突破のビジネス兵法
いつも読んでいるメールマガジンのPRののところに「レッドクリフ」の文字があったんで、何かと思えば、下記のようなことだそうな。 ・働きながら勉強できる SBI大学大学院大学 MBA取得 by e-ラーニング https://www.sbi-u.ac.jp/ ・SBI大学院大学|今学ぶべき!現状突破のビジネス兵法 “緊急”撮り下ろし映像無料プレゼント! https://www.sbi-u.ac.jp/campaign/200811/ ※関連記事 PHP研究所からの書籍三種 呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ ※追記 TOKYO NEWS MOOK『レッドクリフ』関連(2008年10月2009年3月) ※新規関連記事 三国志研究会(全国版)会報(2023年7月9日-) そこの冒頭の煽り文句を見ると(上記ページから引用すると)、 --引用開始--------------------------------------------------------- 貴方に伝えたい! 「現在の混迷は、三国志と一致する」 --引用終了--------------------------------------------------------- となっており、「三国志」からは「大ヒット映画 レッドクリフ」というフキダシが出ている。レッドクリフのイメージも重ねて消費者に提示し、消費を促そうとする意図だね。
: 清岡美津夫
2009年1月20日(火) 23:11 JST
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『三国志』の世界―中国の歴史をたどる(NHK文化センター松山教室2017年10月17日-2018年3月13日)
下記関連記事と同じく同時期の講座情報の続き。 ※関連記事 漢詩・漢文に親しむ 竹林の七賢(朝日カルチャーセンター立川教室2017年10月7日-12月23日) 愛媛県松山市二番町3-6-5 明治安田生命松山二番町ビル5FのNHK文化センター松山教室にて2017年10月17日から2018年3月13日までの毎月第2火曜日各10時30分-12時に愛媛大学名誉教授 藤田勝久/講師「『三国志』の世界―中国の歴史をたどる」の全6回の講座が下記関連記事で触れた講座に引き続きあるという。ただし10月は第3週の17日火曜日で「受講会場も5Fロビーに変更」とのことだ。受講料は会員前提で、13478円とのことだ。 ・NHK文化センター松山教室:トップページ | 好奇心の、その先へ NHKカルチャー https://www.nhk-cul.co.jp/school/matsuyama/ ・NHK文化センター松山教室:『三国志』の世界―中国の歴史をたどる | 好奇心の、その先へ NHKカルチャー https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_931582.html ※前回記事 『三国志』の世界―中国の歴史をたどる(NHK文化センター松山教室2017年4月11日9月12日)
: 清岡美津夫
2017年9月28日(木) 07:31 JST
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早稲田大学文化構想学部と慶應義塾大学文学部の入試で三国志関連
・大学入試速報2009 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://nyushi.yomiuri.co.jp/ 再び上記サイトで大学入試問題で、三国志関連の問題がないかチェックしてみる。 そうすると、新たに二つ見つかる。早稲田大学文化構想学部の世界史の〔III〕のCの文、設問3,4と慶應義塾大学文学部世界史のIVの(ホ)の文。 というわけで以下に該当部分を続けて引用。 ○早稲田大学文化構想学部 世界史 〔III〕 --引用開始--------------------------------------------------------- C 黄巾の乱によって事実上後漢が崩壊すると,後漢に代わって三国分立の局面を切り拓いたのが,曹操,孫権,劉備である。曹操の子曹丕が魏を建国すると,劉備は蜀を建国し,孫権は呉を建国した。 設問3 孫権が呉の都とした都市名を記述解答用紙の所定欄に記しなさい。 設問4 三国魏で行われた制度を一つ選び,その記号をマーク解答用紙の所定欄にマークしなさい。 --引用終了--------------------------------------------------------- 設問3で「武昌」と回答したチャレンジャーがいないか気になるところ(笑) ○慶應義塾大学文学部世界史 IV (ホ) --引用開始--------------------------------------------------------- これに対して,儒教や国家祭祀の正統性を侵すとみなされた宗教の教えは,国家の支配体制を揺るがす恐れがあるために「邪教」として厳禁された。2世紀後半には,王朝の権力打倒を目的にした宗教結社が知られ,農民がまとった頭巾の色にちなんで名づけられた乱において指導理念となり,また後には道教の源流の一つとなった。 --引用終了--------------------------------------------------------- ※関連記事 関西学院大学の入試(F方式)で三国志関連 ※追記 早稲田大学教育学部の入試で三国志関連
: 清岡美津夫
2009年2月21日(土) 19:55 JST
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72.
三国時代から見た「魏志倭人伝」(静岡県下田市2011年10月30日)
※関連記事 三国志フェス2011(2011年9月10日) 上記関連記事で触れた2011年9月10日開催の「三国志フェス2011」での公式パンフレットに挟まれたチラシの一つに、よこはまあおばシネクラブによるものが一枚あって、表側に下記関連記事にある2011年10月29日土曜日の静岡県の下田市民文化会館での劇団影法師による『人形劇「三国志」総集編』の公演について書かれていた。 ※関連記事 大型人形劇「三国志」総集編(静岡県下田市2011年10月29日) そのチラシの裏面に書かれていたのが、同じく静岡県の下田市民文化会館の大会議室にて、2011年10月30日日曜日10時開場10時半開演で、渡邉義浩先生を講師に迎えての講演「三国志セミナー ─諸葛孔明の対魏戦略─ 三国時代から見た『魏志倭人伝』」があるという。受講料1000円で定員100人、質疑応答有とのこと。 ・下田市民文化会館 http://shimoda.main.jp/earth/ ※追記 ・下田市民文化会館 » 2011/10/30 三国志セミナー ~諸葛孔明の対魏戦略~ http://shimoda.main.jp/earth/?p=713 ・大東文化大学 中国学科 渡邉義浩研究室 http://www.ic.daito.ac.jp/~y-wata/ ※関連記事 「三国志演義」を読む-(5)三顧の礼(2011年7月1日8月5日9月2日) BS歴史館 シリーズ“三国志”時代を超えた男の魅力(2011年10月6日13日) ※追記 魏志倭人伝の謎を解く(2012年5月25日)
: 清岡美津夫
2011年9月28日(水) 21:57 JST
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2007年7月28日 第三回 三国志シンポジウム(大東文化大学)
ふと気になって大東文化大学のサイトで「入試情報」→「オープンキャンパス・進学相談会」→「オープンキャンパス」と辿ると、気になっていた情報があった。 ・大東文化大学 http://www.daito.ac.jp/ 何かというと、三国志シンポジウムが今年も開催されるかどうかの情報。下記に該当部分を引用する。 ---------------<引用開始>--------------- 2007年オープンキャンパスは全16回開催 ---------------< 中略 >--------------- 【学科相談DAYS】 東松山キャンパス日程:8月25日(土) 板橋キャンパス日程:7月28日(土)・29日(日)・8月9日(木) (注)7月28日(土)は中国学科主催『三国志シンポジウム』同時開催 ---------------<引用終了>--------------- ということで大東文化大学文学部中国学科主催の「三国志シンポジウム」は2007年7月28日土曜日に行われるようだ。すでに三国志学会第二回大会が2007年7月29日に行われる予定があるので(下記)、今年も去年同様、7月末は連日三国志漬けになりそうだ。 <6月24日追記> ・第三回 三国志シンポジウムのプログラム発表 http://cte.main.jp/newsch/article.php/630 <追記終了> ・2007年7月29日三国志学会第二回大会 http://cte.main.jp/newsch/article.php/474 ※参照、今までの「三国志シンポジウム」と「三国志学会 大会」 ・2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/152 ・2006年7月29日「三国志シンポジウム」雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/374 ・2006年7月30日「三国志学会 第一回大会」ノート0 http://cte.main.jp/newsch/article.php/395 ついで去年の三国志シンポジウムの告知ニュース。去年より早い時期に察知している。 ・2006年7月29日 三国志シンポジウム(大東文化大学) http://cte.main.jp/newsch/article.php/342
: 清岡美津夫
2007年3月31日(土) 14:38 JST
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リンク:非常之人~三国志の覇者・曹操の人物像レポート
有り難いことに情報を頂いたので記事に。 ・非常之人~三国志の覇者・曹操の人物像|二松学舎大学 http://www.nishogakusha-u.ac.jp/sangokushi/ ※関連記事 非常之人 三国志の覇者・曹操の人物像(2010年10月31日) ※追記 曹操墓の真相(2011年9月) ※追記 ノート:日本における三国志マンガの翻案過程(2012年6月23日) 上記サイトや上記関連記事にあるように、一般を対象とし、2010年10月31日に二松学舎大学九段キャンパス1号館地下二階 中洲記念講堂にて二松學舎大学文学部シンポジウム2010「非常之人 三国志の覇者・曹操の人物像」が開催された。 その詳細な「シンポジウム レポート」が下記のURL先にあるという。 ・非常之人~三国志の覇者・曹操の人物像|二松学舎大学 http://www.nishogakusha-u.ac.jp/sangokushi/ ※フライング情報だったとのことで、後日、正式URL発表予定。※追記。というわけで2011年5月2日に上記のURLで公開される。
: 清岡美津夫
2011年4月20日(水) 01:41 JST
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吉川英治『三国志』を読む - 孔明の巻 -(京都2018年5月8日-6月19日)
下記関連記事と同じく同時期の講座情報の続き。 ※関連記事 「三国志」の詩人たち(朝日カルチャーセンター立川教室2018年4月14日-6月23日) ・龍谷大学の公開講座「RECコミュニティカレッジ」 http://rec.ryukoku.ac.jp/ ・吉川英治『三国志』を読む - 孔明の巻 - https://rec.ryukoku.ac.jp/search/start/details/7702 ※前回記事 吉川英治『三国志』を読む - 臣道の巻 -(2017年9月26日-12月12日) ※次回記事 吉川英治『三国志』を読む - 赤壁の巻 -(京都2018年10月9日-11月20日) 上記サイトの上記ページによると、龍谷エクステンションセンター(REC)主催で、龍谷大学教授の竹内真彦先生による講座「吉川英治『三国志』を読む - 孔明の巻 -」が京都府京都市伏見区深草の龍谷大学深草学舎 紫光館にて2018年5月8日、5月22日、6月5日、6月19日火曜日の13時15分-14時45分に全4回あるという。受講料が「会員:4,920円/一般:7,400円/REC会員になるには別途/年会費3,080円が必要です」とのことだ。定員40名。
: 清岡美津夫
2018年3月 1日(木) 06:17 JST
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故事成語・ことわざで読む中国史(2012年1月13日-3月9日)
※関連記事 これだけは読んでおきたい「中国古典の名文」(2011年9月30日-12月9日) 上記関連記事にある講座の続きに当たる。 ・工学院大学 孔子学院 http://www.kogakuin.ac.jp/cik/ ・開講講座一覧 文化講座 | 工学院大学 孔子学院 http://www.kogakuin.ac.jp/cik/course/ichiran.html#b ※当然ながら時期が来て閉講されれば件の講座についての情報は消えるのだろう。 上記サイトの上記ページの2012年1月期 文化講座にあるように、2012年1月13日、27日、2月10日、2月24日、3月9日金曜日18:30-20:00(全5回)に、慶應義塾大学講師の平井徹氏による講座、中国古典文学の世界「故事成語・ことわざで読む中国史」が工学院大学 孔子学院(新宿キャンパス 中層棟4階)にて開講される。受講料は「一般2,000円/回 学生500円/回 孔子学院友の会会員1,800円/回」とのことだ。 上記ページからリンクされてあるPDFファイルから下記に引用するように、全5回のうち2月24日、3月9日の回が三国と関係する。それ以外の三回はすべて「『史記』のことば」で「春秋」「戦国」「秦漢」の順となる。 ━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (4) 2 月24 日(金) 『三国志』のことば(1) 後漢 (5) 3 月9 日(金) 『三国志』のことば(2) 三国 ━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※但し機種依存性文字は変換している。 ※追記 三国志諸葛亮北伐の道と二つの杜甫草堂を訪ねる旅(2012年3月22日木曜日-30日金曜日) ※追記 「三国文化」私観─諸葛孔明をめぐって(2012年2月1日水曜日) ※追記 会話に活かす三国志語録(2009年6月5日) ※次記事 中国小説史入門(2012年4月13日-6月22日)
: 清岡美津夫
2012年1月12日(木) 22:25 JST
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早稲田大学の入試で三国志関連2012
※前記事 同志社大学の入試で三国志関連2012 上記記事に引き続き、大学入試に三国関連がないか、下記サイトをチェックする。 ・大学入試速報2012 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://nyushi.yomiuri.co.jp/ そうすると下記関連記事のように、昨年に引き続き今年も早稲田大学入試に三国関連がある。 ※関連記事 早稲田大学の入試で『三国志』 ・早稲田大学 http://www.waseda.jp/
: 清岡美津夫
2012年2月27日(月) 23:22 JST
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大学入試で三国志関連2010
今日は2009年度の最後の日ということで、年度内でやり残したことをまとめて記事にする。 ・大学入試速報2010 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://nyushi.yomiuri.co.jp/ 今まで、上記サイトを通じて、大学入試で目立った三国志関連の問題が出てくれば、下記関連記事を初め、記事にしてきた。 ※関連記事 大阪大学入試で劉表 実は小さいものであれば、まだ三国志関連の記事があるため、この機に一度に紹介していく。
: 清岡美津夫
2010年3月31日(水) 20:01 JST
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第3回三国志シンポジウム 雑感2
<目次>第3回三国志シンポジウム 雑感(2007年7月28日) http://cte.main.jp/newsch/article.php/661 <前回>第3回三国志シンポジウム 雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/665 一限目が終わってここで司会の渡邉先生から教室の外にお水を用意してある旨と高校生に向けたオープンキャンパスの案内が告げられる。それからあの名言、 それからあとはお土産というわけじゃありませんけど、ピーターラビットのですね、こんなかわいい(絵が入った)手提げカバンを持って帰って頂きますと、もれなく(そのカバンの中に)大学の案内が入ってまして、諸葛亮の罠でありまして… が飛び出て場内の爆笑を誘っていた。というわけで5分程度休憩。 清岡は外へペットボトルのミネラルウォーター(大東文化大のデザインでビックリ)を貰いに言って、知り合いと今回の三国志シンポジウムの客層の話などをしていた。 ○二限目・・・中川 諭(大東文化大學中國學科準教授) 「三國志」と書道 11時09分スタート。前の授業で掛け軸など展示してあったが、どうやら休憩時間中に模様替えがあったようで、ホワイトボードにはスクリーンがぶら下がっており、そこにMS Windows Vistaの画面が映し出されており、PCでなにやら発表資料を映し出すことがわかる。 ●はじめに ※小タイトルはレジュメ通り。以下、同じ まず歴史の『三国志』と物語の『三国演義』の説明から。それと今回の授業では「三国志」と「書道」がどんな関係を持つのか、というのが主題とのこと。 ●一、鍾[夕/缶系]─三国時代の書家 まず『三国演義』での鍾[夕/缶系]の説明。場面は赤壁の戦い後のところ、銅雀台完成の祝いの宴のシーン(現在、通行している毛宗崗本にはなく嘉靖本にあるシーンとのこと)。まず武将が曹操の前で武芸を披露し、その後、王朗は詩を献上。続いて鍾[夕/缶系]が登場し、筆を執ると七言八句の詩を献上する。ここで中川先生の解説が入り、そもそもこの時代に七言八句の詩があることがおかしいとのこと。(この後、『三国演義』と『三国志』における鍾[夕/缶系]の紹介)。この鍾[夕/缶系]について『三国演義』(嘉靖本)では「善寫隷書、萬古為法」という記述があるが、『三国志』には出てこない。しかし、実は鍾[夕/缶系]が優れた書家であったといういくつも存在し、その内、二つを紹介。 まず鍾[夕/缶系]が書いたとされる(直筆ではないが)書跡を見る。ここでレジュメの3ページを示す。そこには鍾[夕/缶系]「薦季直表」のコピーがある。皇帝に季直という人物を推薦するときの文章とのこと。楷書体で書かれているが、隷書体の雰囲気が残っている。特徴としてどちらかと言えば小さい字だが、力強くどっしりとした字で、特に盾の線が太く力強くなっている(ここらへんスクリーンに映しだして説明)。 もう一つは書道理論の文献。孫過庭(609?-703?)という書の名人が書道についての理論を『書譜』(草書体で書かれている。687年に完成)にまとめる。今では書道の草書を勉強する時の代表的なお手本。『書譜』の冒頭(レジュメ4ページにコピーがあり、またスクリーンに映し出される。草書体で清岡にはまったく読めないで居た)で、孫過庭が書道の名手として、鍾[夕/缶系]、張芝、王羲之、王献之の四人の名前を挙げている。鍾[夕/缶系]は孫過庭から書家として高く評価されている。王羲之自身も鍾[夕/缶系]、張芝の二人を挙げている。 王羲之、王献之の後を受け継いだのは初唐の三大家、虞世南、欧陽詢、楮遂良。極めて単純に言うと、その少し後に顔真卿(盛唐の時代)、宋代に蘇軾、黄庭堅が現れる。 王羲之、王献之に先んじる優れた書家として鍾[夕/缶系]、張芝が挙げられており、中国書道史の正統派の流れの源になっているといえる。つまり『三国志』の時代が芸術書道にとって重要な時代であったと考えることができる理由の一つ。 ●二、後の時代の書家と「三国志」 書家が「三国志」をどう思っていたか。 ●(1)蘇軾 蘇軾(1036-1101、号は東坡)。学者として有名。文学作品として「赤壁の賦」がある(レジュメの6ページに示されて、スクリーンに映し出され、実際に三行目を読まれる)。蘇軾の書跡も伝わっている。書跡は楷書と行書の中間で力強い太い線でずっしりとした文字。また蘇東坡が「赤壁の賦」を作った場所は実際の赤壁の戦いの場所ではない。蘇東坡自身もそれを知っていた。 ●(2)趙孟[兆頁] 元代の人。趙孟[兆頁](1254-1322、字は子昂)。宋王朝の皇帝の血筋に連なる人物。王羲之の書風を再興しようとした人。「出師の表」を書跡として残している(7ページにコピーがある)。王羲之の「蘭亭叙」を思わせるような正統的な行書体。元の時代は中国がモンゴル民族に支配されていた時代で、もしかすると諸葛亮と自身を重ね合わせ、「出師の表」に思い入れがあったのかもしれない。 ●(3)祝允明 明代。中期になると書道のみならず絵画や文学など多方面にわたる芸術家が多く現れる。沈周、文徴明、祝允明、唐寅が代表的。その中で祝允明(1460-1526)の書跡を辿る。祝允明が書いた「赤壁の賦」(レジュメの8ページ)。自由奔放な草書体。『三国演義』嘉靖本は嘉靖元年(1522年)に印刷出版されているので、もしかすると、好事家の祝允明が読んでいたかもしれない。 ●終わりに 三国時代に構成の書道史に大きな影響を与えた書道の大家、鍾[夕/缶系]が居て、三国志より後の時代になるが、「三国志」に関わる文章を題材にした作品を残している書道の大家はたくさんいた。つまり「三国志」と書道は意外にもしっかりと繋がっている考えられる。 11時43分終了。3分ほど休憩。 <次回>第3回三国志シンポジウム 雑感3 http://cte.main.jp/newsch/article.php/675 ※追記 リンク:漢字文献情報処理研究会
: 清岡美津夫
2007年8月31日(金) 22:42 JST
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関西学院大学の入試(F方式)で三国志関連
・大学入試速報2009 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://nyushi.yomiuri.co.jp/ そろそろ上記サイトで大学入試問題が出始める頃なので、三国志関連の問題がないかチェックしている。 そうすると、今のところ一つ見つかる。関西学院大学(F方式)の世界史、[I] [問い](2)にあったね。以下に該当部分を引用。 --引用開始--------------------------------------------------------- (2)後漢時代の文化に関する記述として、誤りを含むものはどれか。 a. 鄭玄が訓詁学を大成した。 b. 太平道などの宗教結社が興った。 c. 『漢書』が書かれた。 d. 呉道玄が山水画を描いた。 --引用終了--------------------------------------------------------- ※関連記事 センター試験での三国志関連2009 早稲田大学の入試で三国志関連 ※追記 早稲田大学文化構想学部と慶應義塾大学文学部の入試で三国志関連
: 清岡美津夫
2009年2月 8日(日) 15:24 JST
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大学入試センター試験で三国志関連2017(2017年1月14日)
※前記事 京都大学の入試世界史Bで曹丕、劉備・孫権(2016年2月25日) 下記関連記事から二年ぶりの大学入試センター試験に見られる三国ネタの記事。2017年1月14日土曜日が初日でその文系教科から。一昨年同様、下記の読売新聞の大学入試速報を通じたもの。かなりプチネタ。 ※関連記事 大学入試センター試験で三国志関連2015 ・National Center for University Entrance Examinations|大学入試センター http://www.dnc.ac.jp/ ・大学入試2017 : 大学入試 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/17/ 具体的には、初日の2017年1月14日土曜日の世界史Bに少し三国関連が見られた。
: 清岡美津夫
2017年1月14日(土) 23:27 JST
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シルクロードと三国志の関係を説く(2010年5月10日17日24日31日)
・tmitsuda3594 on Twitter http://twitter.com/tmitsuda3594 上記のTwitterのページで知ったこと。 ・財団法人 としま未来文化財団 http://www.toshima-mirai.jp/ 上記サイトの「文化カレッジのご案内」にアクセスすると、「平成22年度 春の文化カレッジ(区民教室)」の「巣鴨地域文化創造館(中山道待夢)」の覧に「シルクロードと三国志の関係を説く」という講座があるのが見える。 つまり、「財団法人 としま未来文化財団」の「平成22年度 春の文化カレッジ(区民教室)」の一環として、東京都豊島区の巣鴨地域文化創造館にて2010年5月10日17日24日31日月曜日14時-16時の枠(計4回)で満田剛先生による「シルクロードと三国志の関係を説く」という講座があるという。定員24人で費用2200円。受講生の募集対象は18歳以上で区内在住、在勤で、4月19日応募締切で往復はがきや申込用紙で応募する。宛先等、詳しくは上記サイトの「文化カレッジのご案内」にて。 講座の内容を上記サイトの「文化カレッジのご案内」から下記へ引用する。 ━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ シルクロードと三国志の係わりを様々な文献より読み解きます。 ━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※関連記事 文化カレッジ講座「三国志をたどる~正史と小説の狭間~」
: 清岡美津夫
2010年3月18日(木) 19:59 JST
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2006年7月29日 三国志シンポジウム(大東文化大学)
今年も大東文化大学文学部中国学科で「三国志シンポジウム」をやるようだ。2006年7月29日土曜日10時~15時。詳細不明。今年は板橋キャンパスで、やはりオープンキャンパスの一環のようだ。下記サイトによると「リアル体験!in板橋」って企画の「体験授業」のところにカテゴライズされている。 ・大東文化大学オープンキャンパス2006 http://www.daito-bunka.com/open_cam/index.html ※ここの「リアル体験in板橋」のところに少し情報あり。 ちなみに2005年の三国志シンポジウムは下記のリンク先参照。 ・2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感1 http://cte.main.jp/newsch/article.php/152 またイベントあわせのオフ会やる? http://cte.main.jp/sunshi/w/w050801.html またシンポジウムの内容が入り次第、この記事に追記していく予定。 <追記> 三国検索の三国志サプリメントにシンポジウムの内容があったので転載しておく。 ・三国検索 http://sangoku.lib.net/ ・夏の三国志イベント!7月29日三国志シンポジウム http://sangoku.lib.net/apl/blog/?no=144 日時:2006年7月29日(土)10:00~15:00 会場:大東文化大学 板橋キャンパス1号館101 主催:大東文化大学文学部中国学科 対象:高校生・大学生・一般市民 参加費:無料 (事前申込は不要) シンポジウムの内容 ■第一部:報告 基調報告:沈伯俊(四川省社会科学院・四川大学教授) 「小説『三国志』の主要な内容」 報 告:上田望(金沢大学文学部助教授) 「小説『三国志』と日本人」 渡邉義浩(大東文化大学文学部中国学科教授) 「諸葛亮の兵法」 ■第二部:パネルディスカッション コメンテーター:東京大学三国志研究会、学習院大学三国志研究会、大東文化大学三国志研究会など 司会:中川諭(大東文化大学文学部中国学科助教授) ■問合わせ先:大東文化大学文学部中国学科事務室 TEL 03-5399-7360 <さらに追記と会場変更> 多目的ホールだったのが、1号館101に変更になったとのこと。上のはすでに訂正済み。 あと、ポスターを下記サイトで2006年6月15日現在、見ることができる。 ・大東文化大学 中国学科 渡邉研究室 http://www.daito.ac.jp/~y-wata/
: 清岡美津夫
2006年5月22日(月) 23:30 JST
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新潟大学の入試国語で華歆 2019
※前の記事 『三国志演義』と『西遊記』(ユリイカ1998年8月) ※以前の記事 同志社大学の入試日本史で三国志関連2019 以前の記事で大学入試に三国関連がないか下記サイトをチェックしてて、やはり旅行中にチェックを。先にその本題。 ・大学入試 : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/nyushi 新潟大学 そうすると下記関連記事のように、その一昨年に引き続き今年もこの新潟大学の入試に三国関連がある。前期日程2月25日 ※関連記事 新潟大学の入試で邪馬台国関連2017 ・新潟大学 http://www.niigata-u.ac.jp/ ※新規関連記事 新潟大学の入試世界史で九品中正2023 それは国語 第三問。冒頭で出てくる漢文が華嶠『漢後書』からの次のような文(問題用紙では「華嶠『後漢書』より」)。そこに訓点がはいるものだ。 ・華嶠『漢後書』序傳 歆少以高行顯名、為下邽令。避西京之亂、與同志鄭泰等六七人、閒歩出武關。道遇一丈夫、獨行、願得俱、皆哀欲許之。歆獨曰:「不可。今已在危險之中、禍福患害、義猶一也。無故受人、不知其義。既以受之、若有進退、可中棄乎?」衆不忍、卒與俱行。此丈夫中道墮井、皆欲棄之。歆曰:「已與俱矣、棄之不義。」相率共還出之、而後別去。衆乃大義之。 ここに出てくる華歆のことと問題用紙の注にある。華歆は『三国志』巻十三魏書に立伝される人物。というよりその伝の注に引く「華嶠譜敘」にこのエピソードが引かれる。この文に関する問は5つ。問一が四箇所の書き下し。問二が現代語訳を参考に返り点をつける問題。問三が指示名詞を明らかにし、現代語訳をする問題。問四が漢文の現代語訳、問五が文中の「不義」の理由を答える問題となる。 ※新規関連記事 大学入試センター試験で三国志関連2020(2020年1月18日)
: 清岡美津夫
2019年5月 2日(木) 17:25 JST
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第3回三国志シンポジウム 雑感3
<目次>第3回三国志シンポジウム 雑感(2007年7月28日) http://cte.main.jp/newsch/article.php/661 <前回>第3回三国志シンポジウム 雑感2 http://cte.main.jp/newsch/article.php/674 そういやめくり台の次の演題に誤字があって「動物トレッチング」となっていて後から吹き出しとともに「ス」が足されていて、観衆のツッコミの的になっていた。 ○三限目・・・三浦 國雄(大東文化大學中國學科教授) 名醫華佗と動物ストレッチング 11時49分スタート。 「三国志の専門家とは違いますので、三国志とはずれた話になると思います…もうすでにめくりからずれてますので、お気軽に聞いて下さい」 と冒頭でおっしゃって会場をわかしていた。これ以降もちょくちょくとネタが入る。 ●1,「神医」華佗 ※小タイトルはレジュメ通り。以下、同じ 史書では華佗は『三国志』方技伝(治療法16例)と『後漢書』方術列伝(治療法7例)に出てくる。ここでの方術は技術・占術の総称。華佗の治療法としては1)薬物療法、2)鍼療法、3)外科療法がある。外科療法では「麻沸散」という麻酔薬を遣って開腹手術をした(世界初)。また日本の華佗になりたい、と言っていた和歌山の華岡青洲(1760-1835)が麻酔薬「通仙散」(旧名「麻沸湯」)で乳ガンの摘出手術に成功(世界初)。余談(小説で有吉佐和子『華岡青洲の妻』ってのがある)。4)心理療法。わざと激怒させて黒い血を吐かせて治癒。 『三国志』華佗伝の冒頭に「遊学徐士、兼通数経、暁養性(=生)之術」とあって、「数経」と元々儒者指向で、養生法は1)服食(滋養・強壮剤)、弟子の阿善が提唱と言われている、2)導引(体操、ストレッチング)、五禽戯、弟子の呉普が提唱といわれている、の二つがある。 ●2,華佗と曹操 『三国志』華佗伝の話を引用。曹操は頭風に苦しんでいたところに華佗は横隔膜あたりに針をつくといいとした。華佗は士人指向で、医者と思われるのを嫌がっていた。妻が病気だといって華佗は家に帰った。曹操にバレて牢獄に入れられる。 ●3,華佗の最期 荀[或〃]が殺すには惜しいとしたが、曹操は天下にこのような輩はいっぱい居るとして華佗を殺してしまう。華佗は死ぬ間際に獄吏に一巻書を渡すが法を畏れ受け取らず、華佗はそれを焼いてしまう。曹操の愛子、倉舒が病にかかったとき、曹操は華佗を殺したことを悔いた。 これが虚構化される。『三国演義』(毛宗崗本)第78回。レジュメの2ページに絵付きのもののコピーがある。華佗の一巻書は「青嚢書」という名前が付けられており、獄吏は呉という姓がつき、嫁が「青嚢書」を焼く。「麻沸散」は「麻肺湯」になっている。 「青嚢書」は方術・術数書、風水書。『晋書』郭璞伝に出てくる。 ●4,華佗と五禽戯 五禽戯は『三国志』華佗伝と『後漢書』華佗伝に出てくる(レジュメでその部分が引用されている。後漢書の注も引用)。労働は「体を動かす」の意、穀気は食べ物は気に変わる考えから。熊経(=頸)鴟顧、熊の首、ふくろうが首だけ動かすポーズ。一つの基礎。五禽戯は一つは虎、一つは鹿、一つは熊、一つは猿(実際、援のけものへんの漢字)、一つは鳥。これをやると病気が治り足が軽くなる。一つやると汗が出て、粉をつけると、体が軽くなり食欲も出る。 後漢書の注も引用では熊経は熊が枝にぶら下がるポーズ、鴟顧は首だけ動かすポーズ。さらに古い息を吐き新しい息を吸う呼吸法も書かれてある。問題は熊経。導引図から引用した絵がレジュメにあって、どうもそれだと枝にぶら下がっているポーズではない。 華佗別伝では呉普が魏の明帝の前で披露しようとするが呉普は老いていて手足を動かせなかった。 ●5,動物ストレッチングの源流と展開 『三国志』より古い『荘子』刻意篇と『淮南子』精神訓(レジュメで引用)に動物ストレッチングが見られる。後者ではカモが居て、六禽になっている。 馬王堆3号漢墓(長沙国丞相利蒼の子、前168年没)出土「導引図」(一部がレジュメにコピーされている。沈寿『導引養生図説』から復原・分類されたもの)。全44種のポーズ。熊、鳥、猿などの動物模擬がかなりある。 <参照記事>2004年9月7日-10月24日 古代中国の文字と至宝 http://cte.main.jp/newsch/article.php/232 展開として道教・養生の世界で、東晋・葛洪『抱朴子』、明・高濂『遵生八牋』延年却病牋がある。前者に亀の呼吸法、燕、兎などが加わっている。後者は仏教思想の影響を受けている。 武術では少林5拳、形意拳、象形拳、太極拳がある。 ●6,五禽戯の展開 梁・陶弘景『養性延命録』では始めに華佗と呉普の名前が出てきて、華佗が言ってなかったポーズが出てくる。レジュメにはそれを現代の気功家が復原した図のコピーがある。(ここでこのポーズを家で帰ってやってもいいが、夜の公園ではやらない方が良いってネタが飛び出て場内の笑いをとる) 明・周履靖『赤鳳髄』「五禽戯図」での特徴は体内の気に重点がおかれているところ(レジュメにコピーがある)。 これらが現代気功における再編集をうける。いろんな人が再現している。周稔豊ら『五禽戯』(ベースボール・マガジン社1983)では「熊の形」に導引図を参考にしている形跡がある(熊の形、猿の形、鳥の形がレジュメに引用)。 ●7,結語 馬王堆導引図の歴史的意義。戦国期以降、支配層は労働から開放され、日常生活の中に運動を欠く→体のゆがみの自覚→自然性回復への希求→動物模擬 これとは反対に、導引図により、導引は一般大衆に非常に盛んで、古代人が自然と一体化した証という説がある(張勇「悠久の体ほぐし─馬王堆導引図の世界」『体育の科学』6、1999年からのもの。レジュメに引用あり)。三浦先生は納得してなくて、過酷な労働を強いられていた一般大衆がわざわざ導引は行わないだろうし、自然と一体化していればわざわざ野生動物の模倣はしないだろう、とのこと。 動物ストレッチングが支配層・貴族を中心に流行。華佗は五行思想に依拠して体系化 人間は母親のお腹の中で進化をなぞる成長をする「個体発生は系統発生を繰り返す」→自然性から本来性への回帰 →たまには人間を止めようよ、という結論。 最後は周稔豊先生の五禽戯のビデオをスクリーンで見て終わり。 12時35分終了。 お昼休みは去年と同じくファミレスのジョイフルで食す。やっぱり一度に座れる場所が無くて二つに別れたけど。おりふさん、清岡、KJさん、三口宗さんのグループとげんりゅうさん、玄鳳さん、伊比学さん、キングさんのグループ(チームW?・笑)。 おりふさんが中林先生の授業をきいて江戸時代も現代も同じ、って感想を持ってらして例えで「武力80って言っているのと一緒じゃん」っていう発言は妙に可笑しかった。 http://cte.main.jp/newsch/article.php/646 ↑それから某氏からここの追記部分を聞く。180名ぐらい講義を受けている人が居て、その人気の秘訣は授業名に「三国志」がついているとか予想を立てられていた。
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: 清岡美津夫
2007年9月 1日(土) 21:57 JST
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黒正塾 第13回秋季学術講演会(2015年11月21日28日)
※関連記事 三国志学会 第十回大会(2015年9月5日12日土曜日) 上記関連記事で触れた、2015年9月5日開催の三国志学会第十回京都大会に下記関連記事で触れた2015年11月21日土曜日開催の「三国志サミット」のチラシをあらかじめ許可を得た上で置いて貰おうと持っていっていた。 ※関連記事 三国志サミット(2015年11月21日) 10時開始なんでその一時間前にチラシを持っていくと、すでに別のイベントのチラシがおいてあった。しかもそのイベントの一日は「三国志サミット」と日程が被っている。場所がまったく違うのでお互いに影響はないだろうけど。 ・日本経済史研究所|図書館・研究所|大阪経済大学 http://www.osaka-ue.ac.jp/research/nikkeisi/ ・お知らせ|日本経済史研究所|図書館・研究所|大阪経済大学 http://www.osaka-ue.ac.jp/research/nikkeisi/news/13aki.html それで何のチラシかというと、上記サイトの上記ページにあるように、大阪府大阪市東淀川区の大阪経済大学 大隅キャンパスにて2015年11月21日・28日土曜日の各14時から16時までの枠で、「黒正塾 第13回秋季学術講演会」(「こくしょうじゅく」と読む)が開催されるという。21日が伊藤晋太郎(二松学舎大学文学部准教授)「武将から神へ―絵解きで見る関羽」で、28日が村松弘一(学習院大学国際研究教育機構教授)「「天下三分の計」前夜―『三国志』を生んだ後漢時代の地域創生」だそうな。申し込み方法は「e-mail、FAX、ハガキ いずれか」とのことで上記ページを参考にするとよい。締切は10月26日月曜日必着。
: 清岡美津夫
2015年9月 5日(土) 18:39 JST
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【延期】第5回“三国志”の作り方講座(東京都新宿区戸山2020年5月17日)
下記関連記事と同じく同時期の講座情報の続き。 ※関連記事 【延期】→【中止】『三国志』対談(東京都港区南青山2020年5月24日) ※新規関連記事 曹操・関羽没後1800年 三国志の世界(東京都港区南青山2020年4月4日-7月11日) ・三国志学会 http://sangokushi.gakkaisv.org/ ※新規関連記事 三国志学会 第十五回大会 三国志大文化祭(オンライン2020年9月13日日曜日) ・“三国志”の作り方講座 http://sangokushi.gakkaisv.org/tsukurikata.html ※前回記事 第4回“三国志”の作り方講座(東京都新宿区戸山2020年2月23日) ※延期分記事 第5回“三国志”の作り方講座(東京都新宿区戸山2020年12月19日) ・三国志学会 公式 (3594gakkai) on Twitter http://twitter.com/3594gakkai ※新規関連記事 リンク:競演!『三国志』の風雲児たち ギャラリートーク(YouTube2020年11月27日) ※リンク追記 ・Twitter / 3594gakkai: 【お知らせ】新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、第5回“三国志”の作り方講座を延期いたします。延期後の開催日時は公式サイトやTwitterで改めてお伝えいたします。楽しみにされていた皆さまには申し訳ありませんが、ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。 … https://twitter.com/3594gakkai/status/1254914183977512961 上記サイトの上記ページによると、東京都新宿区戸山1-24-1 早稲田大学戸山キャンパス にて早稲田大学 文学学術院 非常勤講師の高橋康浩先生による講演「孫呉の作り方~理念とその変遷~」を含む「第5回“三国志”の作り方講座」が2020年5月17日日曜日14時から16時30分まで開催するという。「参加費:2,000円(税込)」。対談では前回に続いてさらに青木朋さん、USHISUKEさんが出演とのこと。 ※関連記事 韋昭研究(2011年7月) 三国志の世界―英雄の群像―(東京都調布市第3土曜日2018年4月21日-) 三国志トーク英雄人物伝「関羽」(関帝堂書店2018年11月23日祝日) ・青木朋HP++青青 http://aoki.moo.jp/ ・三国志漂流 http://3594h.blog95.fc2.com/ ・三国志漂流 http://3594h.blog95.fc2.com/
: 清岡美津夫
2020年3月 7日(土) 23:46 JST
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京都大学の入試世界史B(2017年2月25日)
※入試関連の前記事 早稲田大学の入試で曹丕関連2017 ※関連記事 京都大学の入試世界史Bで曹丕、劉備・孫権(2016年2月25日) 昨年の上記関連記事の続き。 ・京都大学 http://www.kyoto-u.ac.jp/ またまた三国と関係ないことを日記的に書くので、先に本題を書くと、今回の京都大学の入試だけど、下記サイトをチェックすると、世界史Bの[I]の問題は『三国志』が対象とする時代も含む問題だ。 ・大学入試2017 : 大学入試 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/17/ それは下記に引用するように、論述問題で出てくる。 ━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国の北方に出現した遊牧国家,匈奴について,中国との関係を中心にしつつ,その前3世紀から後4世紀初頭にいたるまでの歴史を300字以内で説明せよ。 ━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※関連記事 立命館大学の入試で司馬師鍾毓
: 清岡美津夫
2017年4月20日(木) 22:38 JST
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大東文化大学オープンキャンパス体験授業DAYS
・大東文化大学 http://www.daito.ac.jp/ 2008年の大東文化大学のオープンキャンパスでは「体験授業DAYS」という企画があってその名の通り受験生を対象に、1回50分の授業を、1日2回、全19学科で受けられるという(ほとんどの学科が一回目と二回目で同じ内容)。 三国志関連の授業は下記のように2008年7月12日土曜日、8月7日木曜日、8月30日土曜日にあるようだね。 ・体験授業DAYS 7月12日(土) http://www2.daito.ac.jp/jp/modules/exam/index.php/J04-00-7148-01 ※東松山キャンパス ※上記ページから下記へ引用 --引用開始--------------------------------------------------------- ◆文学部 中国学科 タイトル:三国志の世界 教員名:渡邉 義浩 メッセージ: 三国志の世界の色々なお話。 --引用終了--------------------------------------------------------- ・体験授業DAYS 8月7日(木) http://www2.daito.ac.jp/jp/modules/exam/index.php/J04-00-7151-01 ※板橋キャンパス ※上記ページから下記へ引用 --引用開始--------------------------------------------------------- ◆文学部中国学科 タイトル:三国志演義について 教員名:中川 論 メッセージ: 三国志と三国志演義は別物ですというお話。 --引用終了--------------------------------------------------------- ・体験授業DAYS 8月30日(土) http://www2.daito.ac.jp/jp/modules/exam/index.php/J04-00-7152-01 ※東松山キャンパス ※上記ページから下記へ引用 --引用開始--------------------------------------------------------- ◆文学部 中国学科 タイトル:三国志の世界 教員名:渡邉 義浩 メッセージ: 三国志の世界の色々なお話。 --引用終了--------------------------------------------------------- 素人考えながら、体験授業に三国志関連が取り込まれたと言うことは2005年以前の形態に戻ったと言うことで、2008年は三国志シンポジウムがないのかな? ※追記 というようなことを書いていたら、コメント欄で貴重な情報を頂く。三国志シンポジウムは2007年度で終了とのこと(つまり、2008年度は開催されない)。
: 清岡美津夫
2008年7月 8日(火) 21:47 JST
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三国志を読む楽しみ(2013年10月6日)
下記サイトの下記ブログ記事で知ったこと。日が迫っているので取り急ぎ。 ・英傑群像(三国志エンターテイメント 情報&グッズ) http://www.chugen.net/ ・三国志講座 情報 http://sangokushi.chugen.net/4007/ 下記サイトの下記トピックおよびそのリンク先のPDFファイルによると、2013年10月6日日曜日13時30分から15時までの枠で和歌山県国際交流センター ラウンジ(和歌山県和歌山市手平2-1-2 県民交流プラザ和歌山ビッグ愛8F)にて竹内真彦/講師「三国志を読む楽しみ」が開催されるという。参加費無料(要申込)で定員50人で、申込方法はPDFファイルから引用すると「郵便番号、住所、氏名(参加者名は全員記入してください)、電話番号を明記の上、ハガキ、FAXまたはE-mailで下記までお申し込みください。/なお、お申し込みをされた方には後日、国際交流センターより入場券を返送いたします。」とあり、ここでいう「下記」はPDFファイルに書かれてある宛先なのでそちらを参照のこと。 ・和歌山県国際交流センター Wakayama International Exchange Center http://www.wak-kokusai.jp/ ・<第2回 中国サロン> 三国志 三国志を読む楽しみ|和歌山県国際交流センター http://www.wak-kokusai.jp/topics_show/67
: 清岡美津夫
2013年10月 1日(火) 06:36 JST
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