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2024年10月11日金曜日、前の記事に続いて、愛知県のネットカフェにいた。0時15分、YouTubeフルアニメTVでのアニメ「ファブル」の期間限定(いつまで?)全25話一挙公開約9時間半、7時間半まできた。そういうことね。大塚明夫さんと子安武人さんの声が耳を引くね。3時間は仮眠、5時半起床。秋の乗り放題きっぷを利用して在来線を乗り継ぎひたすら東へ。偶然、いきなり窓側に座れる。三国志ニュースの記事「
英雄たちの三国志(愛知県名古屋市2024年10月25日、11月22日、12月27日)」を書く、8時21分、磐田駅でアップ。本題とリストづくりがごっちゃになりそう。12時43分新橋駅に到着。東京メトロ銀座線で赤坂見附駅まで行く。そこから永田町駅まで改札内を移動して、地上に出て国会図書館に向かう。
・東京本館|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/tokyo/
※関連記事
赤壁の戦(小学六年生 1927年4月号,5月号)
まずはニ週間ほど前から気になっていたことを調べる、国立国会図書館デジタルコレクションで。
・国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/
※関連記事
天下の英雄は君と僕とだけさ(1940年)
それは下記リンク先、下記関連記事、下記埋め込みの配信アーカイブでも触れたようにまずリストづくりだとばかりに三国志マンガの1950年代からのリストをチェックしてた時に起こったことからだ。
・三国志ニュース定期便 三国志マンガのリストを1953年から読み上げる配信 2024年9月28日19時 - YouTube
https://www.youtube.com/live/2iujANwtbAA
※関連記事
三国志ニュース定期便 三国志マンガのリストを1953年から読み上げる配信(YouTube2024年9月28日土曜日19時-)
配信前に、そういえば下記関連記事で少しふれたように、国会図書館にはない付録の三国志マンガがあったなとうろ覚えで「まんが三国志」と検索していた。
※関連記事
レポ:7/26北九州 兀突骨で酒池肉林?! ラウンド1(2014年7月26日)
そこで出版日を古いもの順に並べると検索結果に『文化人名録 昭和27年版』(2版)と『全日本出版物総目録 昭和26年度』が出てくる。もちろん探していた三国志マンガではなく、より古いものだ。昭和26年(1951年)も昭和27年(1952年)も下記関連記事にある、一番古いと思っていた三国志マンガ、福井英一「少年三国志」(1953年6月)よりさらに古い。
※関連記事
少年三国志(1953年6月-1954年7月)
いや、下記関連記事にある今年の9月に出した論文にて「日本で管見の及ぶ限り最も古い三国志マンガは福井英一「少年三国志」であり」みたいなことを書いていて、その一ヶ月も経たないうちにそうではないことに気付いた。とんだ恥さらし感。
※関連記事
三国志研究第十九号(2024年9月8日発行)
幸い後者の方の『全日本出版物総目録 昭和26年度』は閲覧制限がなく、見ることができる。
・全日本出版物総目録 昭和26年度 - 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/3047927/1/210
そこから見るに夢野凡天『まんが三国志-義兄弟の巻-』(田中秀信堂、B6 126頁 90円)は1952年3月(前後を見るに4月起点で昭和26年度3月ということなんで)刊行。いや、まわりをよくみてなかったようで、作者名すら見落としていた。なので、上記ページから下記に該当部分を引用しておこう。
p.398。この記事を書くまで気づかなかったが「夢野凡天」が「夢野凡夫」に誤っていた。いやしばらく「ぼんお、って発音しにくいって思ってたが」…さらに見ると両者とも検索に多数ヒットする。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夢野 凡夫 だるま団兵衛
東京漫画出版社 9月 B6 96頁 85円
――――― まんが三国志-義兄弟の巻-
田中秀信堂 3月 B6 126頁 90円
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それで作者名の記入がないと思い込んでいたこともあって、まずは前述の国立国会図書館内限定の『文化人名録 昭和27年版』(2版)の方を当たってみようと、また周辺情報がほしくて国会図書館まで足を運んでいた。あと、前述の動画の3分21秒あたり(いや下記にその時刻からのURLを載せるが)を見ると、明確に1951年とあって1年勘違いしてるし、例の年度区切りの関係で。
https://www.youtube.com/live/2iujANwtbAA?t=201
13時17分、『文化人名録 昭和27年版』(2版、日本著作権協議会1952年)のp.546にアクセスすると、専門が「漫畫」とあって本名付きの人名が出てた。その本名は伏せておこう、と思ったが、実はむしろ1940年代は本名名義でのマンガ作品が多く合わせて検索しておいた方が良さそうだと後から気付いた、石橋章夫氏。話を戻しそこによると、夢野凡天氏は大正13年(1924年)1月生まれ(つまり今年生誕100周年だったか)、「少年文藝美術家協會」所属で著作が「だるま團兵衛(東京漫畫出版) まんが三國志(田中秀信堂)」とある。その目録本時点での近年の著作が上がったのだろうね、あるいはペンネームを用いるようになってすぐの代表作がその二つか。今、国会図書館のサイトで検索すると下記のように1927年生れと異なり、本名も出ているね、典拠が「出版者回答」と。
・夢野, 凡天, 1927-
https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00130754
後日、作者名で検索してわかったのだけど、実は集英社のおもしろ漫画文庫シリーズの4作目の「西遊記」(1953年)を担当しており、下記関連記事にあるようにそのシリーズの1作目が「三国志」であり、ニアミスしてる。
※関連記事
三国志(1953年6月30日)
話を当日に戻し、作者名はあらかじめ把握してなかったこともあって、ともかく国会図書館にもない「幻の三国志マンガ」ということは念頭にあったので、どういった三国志マンガだったか、まず出版社から探ることにしていた。「田中秀信堂」で検索すると大きくわけて二つの種類の本を出している、マンガ形式と絵本形式だ。以下、箇条書き。
・西武のハリマオ マンガ形式 1ページ3コマ フルショットでセリフ手書き 120ページぐらい
・金太郎のホームラン 絵本形式
・愉快な捕鯨船 マンガ形式 1ページ3コマ フルショットでセリフ手書き 120ページぐらい
・とんかちペナンス マンガ形式
・おやまのホームラン 絵本形式
てな感じで、126頁の『まんが三国志-義兄弟の巻-』はおそらくマンガ形式だろう。それでマンガ形式の方を見ていくと、定型があるようで、B6ページを上下3コマで区切りで、各コマで人物がフルショット(全身がコマ内に入るように)で描かれるんで、『まんが三国志』もそうだったんだろう。サブタイトルが『三国志演義』序盤、「桃園結義」あたりを感じさせるものだけど、続刊はそれこそタイトルでも見られない。
そしてこの時、もう少し頭が回っていたら、同作者名で検索して時期の近い『だるま団兵衛』を閲覧し、さらに『まんが三国志』がどんなものだったか想像していたのだろうけど、それは次の機会になりそうだ。
関係ないけど、当日、戦後すぐの本がデジタルデータ化されていて、「さすがプランゲ文庫」とか思っていたけど、下記リンク先にあるように、プランゲ文庫の収蔵は1949年までだった。
・Gordon W. Prange Collection | 憲政資料室の所蔵資料 | 国立国会図書館
https://rnavi.ndl.go.jp/kensei/entry/Prange.php
※関連記事
マンガ/漫画/MANGA ―人文学の視点から―(2020年3月31日)
※この記事も含めた4つの記事から作った動画へのリンクあるいは埋め込み
・三国志ニュース定期便 日本最古の幻の三国志マンガを求めて 2024年11月10日
https://youtu.be/tHXNYIxQVMM
※次の記事
まんが三国誌 まんが三国志(1954年10月 1959年12月 1960年2月3月)
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