※前の記事
まんが三国志-義兄弟の巻-(1952年3月)
2024年10月11日金曜日昼過ぎ、前の記事に続いて、東京永田町の国会図書館本館に居た。そして引き続き閲覧申請せず国会図書館デジタルコレクションの館内限定利用に引き込まれていた。
・東京本館|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/tokyo/
・国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/
これからの研究対象は三国志マンガがどう紹介されてきたか、というもので、まず前の記事の「まんが三国志」に気づくまで最古と思っていた福井英一「少年三国志」について。1953年7月号から連載開始で、その前の号の小学館『中学生の友』1953年6月号p.179次号予告(7月号6月7日発売) まんが三国志 福井英一「これはまた、おなかのちぐれるようなおもしろさ、おひげの豪傑、関羽が珍活躍する、支那の物語です!!」と。「三国志」自体しられてないので、関羽でキャラ推しってことか。それで連載開始の7月号p.284の柱「お待ちかねの傑作歴史まんが、「少年三国史」の登場です!!」と鮮烈な誤字で紹介される。とりあえず「歴史まんが」って位置づけ。
この記事を書いている時点、デジタルコレクションを参照しながらの作業に既視感があると思ったら、下記動画とその作成時のね。
・三国志ニュース定期便 横山光輝「三国志」以前の三国志マンガ3選 2024年7月21日
https://youtu.be/44yJNswntL8
※関連記事
三国志ニュース定期便 横山光輝「三国志」以前の三国志マンガ3選(YouTube2024年7月21日)
それから今回表題にある、若月てつ「まんが三国志」。事前にデジタルコレクションで検索して下記のような刊行状況をつかんでいる。基本情報として国会図書館には雑誌ふろくが収蔵されてないので(今はどうかしらないが自動的に廃棄された過去)、当然データとしてはなく、だけど目次や予告で状況をつかめる。
※関連記事
レポ:7/26北九州 兀突骨で酒池肉林?! ラウンド1(2014年7月26日)
・若月てつ「少年少女 まんが三国誌」『小学六年生』小学館、1954年11月号ふろく
・若月てつ「まんが三国志」『野球少年』芳文社、1960年1月号、3月号、4月号全てふろく
それで紹介文だけど、『小学六年生』1954年10月号での次号予告(10/7発売110円)、第二付録という位置づけで「大ごうけつ、関羽、張飛でさえも頭があがらない人、その名は孔明……支那の戦国時代に、大かつやくした名軍師孔明のつうかいまんがを、若月先生が、心こめてかかれました。」と1年余り後の同じ小学館ではやはり関羽が知名度高い感じで出して、主役の孔明、って流れ。あと、掲載された11月号を見ると、むしろ掲載号より情報が多かったこの予告の方が。お次が芳文社『野球少年』1960年1月号、前号の予告を見ると、前年12月7日発売だそうで。1960年2月号のpp.126-127が予告、三月号120円、p.127「むしろ売りから身をおこし大王になる玄徳少年の活躍まんが三国志」とあるんで、『野球少年』の方は劉備が主役?
前の記事の夢野凡天「まんが三国志」と違い、こちらの方は例えば「"野球少年" まんが三国志」と検索するといくつかヒットするんで市場には出回っているようだね。
※この記事も含めた4つの記事から作った動画へのリンクあるいは埋め込み
・三国志ニュース定期便 日本最古の幻の三国志マンガを求めて 2024年11月10日
https://youtu.be/tHXNYIxQVMM
※次の記事
諸葛孔明伝 続・諸葛孔明伝(小学六年生 1996年3月- 1997年7月-)
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