※前記事
第17回三顧会 午後(2012年8月14日)
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第24回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2011年8月11日-16日)
上記関連記事にもあるように、毎年この時期に京都市の下鴨神社の「糺の森」、つまり神社の境内の青空の下で、京都古書研究会主催の「下鴨納涼古本まつり」が開催される。今回で第25回で、2012年8月11日土曜日から16日木曜日までだ。
・京都古書研究会
http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/
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第30回 春の古書大即売会(京都古書研究会2012年5月1日-5日)
※追記
第36回 秋の古本まつり(京都古書研究会2012年10月31日-11月4日)
※追記
第31回 春の古書大即売会(京都古書研究会2013年5月1日-5日)
今回、12日の午後から行こうかと予定していたが、下記関連記事にあるように急用が入り、16日の最終日までずれ込んだ。とは言っても開始10時の直後に会場に行け、それに後述する最終日ならではのメリットを確認できた。今回もエア・ブックハンティング。
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メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)
すでに会場には人がたくさん居た。例年の如く南北の通りに沿って東西に軒を並べている。そして例年の如く、南から反時計回りに店を回る。強い陽射しの日とはいえ、左右に並び木々が木陰を為し、そこそこの涼しさを供する。
(※写真は北の方から南へカメラを向け撮影)
今年はすぐに「集印帖」なるA4のチラシを得る。その名の通り、裏表でスタンプの台紙に使え、また店が同じ並びに記されているので、地図としても使える。今回は書店名と住所、電話番号、一言コメントが記されている。それで各書店1000円以上購入すると押して貰えるスタンプを集めるとそれに応じた金券が貰えるとのことで、「集印帖」によると「5個で400円、10個で1000円 20個で2200円 全店舗制覇なら5000円!」とのことだ。
まずめぼしいのがあったのが三鈴書林だ。そこには渡部英喜/著『漢詩百人一首』(新潮選書、新潮社1995年4月)があって、中を見ると、三国時代では阮籍や曹植が挙げられていた。
次がお馴染みの紫陽書院だ。さすが、メモしきれないほど三国関連書籍がたくさんあり、ざっと片っ端から並べると、三宅崇広/著『三国志が面白いほどわかる本』(中経出版2004年3月)、目加田誠/訳『世説新語 上』(新釈漢文大系76、明治書院1975年1月)、藤田至善/訳『後漢書』(中国古典新書、明徳出版社1970年12月)、瀬戸龍哉/著『三国志全人物事典』(G.B.2007年9月)、今泉恂之介/著『関羽伝』(新潮選書、新潮社2000年11月)、本田濟/訳『漢書・後漢書・三国志列伝』(中国の古典シリーズ 3、平凡社1973年4月) 、『正史 三国志』全8巻セット(ちくま学芸文庫、筑摩書房1994年3月)、小川環樹/訳『完訳 三国志』セット(岩波文庫、岩波書店1988年7月7日)、『邪馬台国の鏡』、近藤喬一/著『三角縁神獣鏡』(東京大学出版会1988年12月)となる。
次に目に付いたのが百済書房。そこには三木太郎/著『邪馬台国研究事典IV 目録2』(新人物往来社1988年12月)があった。
その次が高山文庫。網裕次/訳『文選』(明徳出版社1969年)、狩野直禎/著『諸葛孔明』(中国人物叢書〈2〉、人物往来社1966年) 、瀬戸龍哉/著『三国志武将画伝』(小学館1996年2月)があった。
北に進んでいって三国とは無関係だが『スイッチ・オン・バッハ』のレコードがあった。アナログシンセサイザーの前でバッハコスプレの人が居る印象的なジャケット。写真では何度か見たか実物を見るのは初めてだ。日本のCDではジャケット写真が違うし、何よりレコードジャケットは大きくて飾るには良い大きさだ。アーティストはウェンディ・カーロスさん、元オトコ。それで三国に戻って、朝日新聞社学芸部/著『邪馬台国』(朝日新聞社1976年)
次が文藝堂書店にて、黎波/著『中国文学館―詩経から巴金』(大修館書店1984年9月)というのが見え、中を見ると、三国作品だと『世説新語』や『三国演義』が紹介されていた。
松林堂書店にいくと竹田晃/著『三国志の英傑』(講談社現代新書、講談社1990年12月)、『曹植』(中国詩人選集 3、岩波書店1958年11月20日)、立間祥介/著『諸葛孔明―三国志の英雄たち』(岩波新書、岩波書店1990年11月20日)
斜陽館では少し邪馬台国コーナーみたくなっていた。松崎寿和/著『倭人伝』(学生社1970年4月)、『歴史読本ワールド 三国志の謎』(1990年7月)、推理史話会/著『謎の女王国―古代史への挑戦』(新人物往来社1969年)、山田宗睦/著『魏志倭人伝の世界―邪馬台国と卑弥呼』(教育社歴史新書―日本史、教育社1979年8月)、肥後和男/著『邪馬台国は大和である』(秋田書店1971年)、大山峻峰/著『邪馬台国を探る―周旋五千里の国』(三一書房1970年1月)、『三国志 上巻 曹操・劉備・孫権、天下への大計』(歴史群像シリーズ 17、学習研究社1990年3月)、『三国志 下巻 諸葛孔明、中原回復への冀望』(歴史群像シリーズ 18、学習研究社1990年3月)
さらに北に進んだ天山書店には村上知行/著『三国志』1巻(河出書房1968年)があった。
そして進んだキトラ文庫には立間祥介/著『中国講談選』(東洋文庫 139、平凡社1969年5月)、井波律子/著『三国志名言集』(岩波書店2005年9月14日)があった。前者に揚州評話『龐統理事』の訳が収録されている。
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第29回 春の古書大即売会(京都古書研究会2011年5月1日-5日)
古書ホップに移ると、まさに邪馬台国コーナーができていて、メモを取りきれないほどだった。加治木義博/著『邪馬台国の言葉』(コスモ出版社1976年)、奥野正男/著『邪馬台国の鏡』(梓書院2011年4月10日)、高田康利/著『ヤマト・出雲・邪馬台国の三国史』(新人物往来社1990年8月)、『やまと邪馬台国』、高木彬光/著『邪馬台国推理行』(角川書店1975年)、高津道昭/著『邪馬台国に雪は降らない』(講談社1975年)、田辺昭三/著『謎の女王卑弥呼』(角川書店1982年8月)、岡本健一/著『邪馬台国論争』(講談社選書メチエ、講談社1995年7月)、松本清張/編『邪馬台国の常識』(毎日新聞社1974年)、梅田義彦/著『卑弥呼・邪馬台国の新研究』(東宣出版1973年)。その本棚の裏には中国詩人選集のセット販売があった。もちろん『曹植』(中国詩人選集 3、岩波書店1958年11月20日)も含まれる。
次に石川古本店に柴田錬三郎/著『柴錬三国志 英雄ここにあり』(上)(集英社1989年5月19日)があった。
おもしろ看板でお馴染みの萩書房には、三国から外れるが大形徹/著『魂のありか―中国古代の霊魂観』(角川選書、角川書店2000年7月)があった。あと井上秀雄/著『倭・倭人・倭国―東アジア古代史再検討』(人文書院1991年12月)
※参照リンク
・髪の毛。 (※「
三国志ファンのためのサポート掲示板」内ツリー)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=1594
そしてようやく北の端にある「児童書コーナー」に到達する。いつもタイミングを逸し寄ってないのだけど、今回は覗いてみる。邪馬台国関係なのであおむら純/著『少年少女日本の歴史〈第1巻〉日本の誕生』(小学館1981年10月)という学習マンガを読むと何かデジャブがあって、よくよく思い出してみると、アニメ『まんが日本史』の第1回「日本の誕生~原始時代の生活~」と第2回「幻の邪馬台国~女王卑弥呼~」にストーリーとキャラデザインがそっくりだった(さすがに卑弥呼のアニメでの独特なアイシャドーは表現されていなかったが)。アニメの原作にあたるのかな?
※関連記事
まんが日本史#2「幻の邪馬台国~女王卑弥呼~」(2012年5月18日)
※追記
まんが日本史#2「幻の邪馬台国~女王卑弥呼~」(2013年5月2日)
折り返して南に向かい、おくだ書店には、奥野正男/著『邪馬台国はここだ』(梓書院2010年2月1日)、今井幹雄/著『秘境 邪馬台国―仏教者が見た神話と古代史』(東方出版2004年6月)、『やまと邪馬台国』。
古書キリコには、司馬遼太郎/著『街道をゆく 20 中国・蜀と雲南のみち』(朝日新聞出版2008年12月5日)があって、諸葛亮のことがかかれてあった。その流れではないだろうけど、『歴史読本 三国志の軍師 諸葛孔明』があった。それと『歴史読本スペシャル 正史三国志 名士 清流派 列伝』(1994-1995年)、『三国志 下巻 諸葛孔明、中原回復への冀望』(歴史群像シリーズ 18、学習研究社1990年3月)があった。
ブックス三京には、狩野直禎/著『三国時代の戦乱 中国史叢書』(新人物往来社1991年6月)、野村愛正/著『三国志物語―男は、こう生きこう死んだ』(クレスト社1993年10月)、雑喉潤/著『『三国志』劉備と歩く』(立風書房1997年10月)、早稲田大学三国志研究会/著『三国志大研究―カルトクイズQA296』(講談社1993年9月)。最後は講談社の仕業シリーズだし、早大三国研の歴史の長さを感じさせる。
※参照記事
メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)
南下し栞書房には『三国志 上巻 曹操・劉備・孫権、天下への大計』(歴史群像シリーズ 17、学習研究社1990年3月)、『三国志 下巻 諸葛孔明、中原回復への冀望』(歴史群像シリーズ 18、学習研究社1990年3月)があり、あと瀬戸龍哉/著『三国志 英雄たちの百年戦争』(成美堂出版1997年6月)があった。
南下し、欧文堂には金関恕/著『邪馬台国と吉野ヶ里』(學生社1997年7月)があり、津田書店に、林秀一/訳『十八史略 上』(新釈漢文大系 (20)、明治書院1967年7月)、『十八史略 下』(新釈漢文大系 (21)、明治書院1969年7月)があった。
すっかり何号を持っているかメモを準備してなかったんだけど、竹岡書店には久々に『東洋史研究』が売られていた。最終日とあって値下がりして5冊500円になっており、 50巻台60巻台があった。それに限らずそこに限らず最終日なんで結構、値下がりが散見されていた。
※関連記事
第33回 秋の古本まつり(京都古書研究会)
そしてもう南の端が見えつつある三密堂書店では、陳舜臣/著『諸葛孔明〈上〉』(中央公論社1991年3月)、『諸葛孔明〈下〉』(中央公論社1991年3月)、陳舜臣/著『曹操―魏の曹一族〈上〉』(中央公論社1998年11月)、『曹操―魏の曹一族〈下〉』(中央公論社1998年11月)、宮城谷昌光/著『三国志』第9巻(文藝春秋2010年9月)までセットと小説が続いて、王樹村/著『図説・読み切り 年画・三国志』(集英社1994年6月)、尚秉和/著『中国社会風俗史』(東洋文庫 (151)、平凡社1969年11月)がある。
こうして一通り見て回って、時計を見たら、13時近くになっていた。
実は下記の記事の追記部分にあるように、京都府立図書館に行こうとしていたので、慌てて家に帰る。次は秋の古書市だね。
※次記事
三国演義連環画と横山三国志
※次回記事
第26回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2013年8月11日-16日)
※追記
【真説】日本誕生II 神武天皇が攻めた「卑弥呼の邪馬台国」は鹿児島にあった!(2016年6月28日)
※新規関連記事
まんが日本史#2「幻の邪馬台国~女王卑弥呼~」(2020年5月3日、14日)
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