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メモ:『西晉の武帝 司馬炎』


  • 2009年11月 5日(木) 00:04 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    4,117
研究 ※関連記事
 三国志学会 第四回大会ノート(2009年9月5日)
 第9回魏晋南北朝史研究会大会ノート(2009年9月12日)
 新出魏晋簡牘をめぐる諸問題(2009年9月13日)

※追記 真・三國無双6(2011年3月10日)

※追記 漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん(2010年10月26日)

※追記 魏晉政治社会史研究(2012年3月)

 上記関連記事三報にあるように、清岡は2009年9月5日まであまり東洋史とは関係ない検索語句と戯れた一週間後の2009年9月12日、13日に魏晋関連の講演を一般聴講する予定だった。元々、魏晋に馴染みがなく、東洋史に頭を向けていきたいな、と思っていた。そのため、知人から福原啓郎/著『西晉の武帝 司馬炎』(中国歴史人物選、白帝社、1995年、ISBN:978-4-89174-232-4、1890円)を借り、特に『三国志』や『晋書』に当たることなく、東京への行き帰りの移動期間中、気軽に読んでいた。

・白帝社ホームページ
http://www.hakuteisha.co.jp/
・西晉の武帝 司馬炎
http://www.hakuteisha.co.jp/books/232-4.html

※新規関連記事 西晉の武帝 司馬炎 電子版/PDF (2021年1月28日)

※上記サイトの該当ページから内容説明を以下に引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
説明:

■中国の歴史に名を残した皇帝・政治家・学者たちを主題に書き下ろした。それぞれの時代背景を見すえ、歴史の流れの中の彼等を活き活きと浮き彫りにし、中国史として通観できるよう、時代順に構成。適宜に写真・図版などを配し、人名・地名などには振り仮名を付すよう配慮した。
■第3巻 司馬氏の栄光と悲惨
 3世紀後半の西晋の武帝司馬炎の建国・統一の実現と、武帝没後の余りにも早い滅亡・分裂の到来の経緯を描く。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 この書籍自体を読むのが初めてだったが、読み終える前後で、魏晋の入門書として初心者に勧めるには最適な書籍だと言っていた。もちろん、東洋史の論文で参考文献として使える専門書であるためか、知り合いのSuさんからは、初心者に勧めるのは止めて下さい、って言われたが(笑)
 まだ一通りしか読んでいない訳で、そんな状態でレビューを残すのもおこがましいと感じ、まずは見かけた他のブログの記事へのリンクを二つ張っておく。ちなみに前者に関しては偶然にも読んでいたのが同時期だった。

※参照リンク
・花郁郁たる高陽里
http://gaoyangli.blog79.fc2.com/
・家系図をバージョンアップしました  (※上記ブログ記事)
http://gaoyangli.blog79.fc2.com/blog-entry-169.html

・えちぜんの独り言 Ver.2
http://echizen01.blog52.fc2.com/
・『西晉の武帝 司馬炎』  (※上記ブログ記事)
http://echizen01.blog52.fc2.com/blog-entry-563.html

 下記関連記事にあるように三国志学会第二回大会懇親会でおっしゃっていたんだけど、出版社からは司馬炎の伝記を頼まれていたが、それでは尺が足りないってことで司馬懿から書き、結果的には「ポスト三国志」の流れになったそうな。

※関連記事 第2回三国志学会大会懇親会

 書籍は、時系列に沿っており、大体、司馬炎の時期における天下統一を境に前半と後半に分かれている。前半に司馬懿、司馬師、司馬昭、司馬炎、後半に西晋の武帝(司馬炎)、恵帝、懐帝、愍帝に関する記述となっている。
 前半で印象的だったのは曹爽に対し司馬懿がクーデターを起こした正始政変のところ。前々から曹爽周辺は前々から気になっていたので。

※参照記事 2006年3月11日「第二回 TOKYO 漢籍 SEMINAR」午後レポ

 あと、全体として後漢の時期と見比べて楽しんで読んでいた。例えば、正始政変で司馬懿は洛陽の城門を閉じた訳だけど、それと対照的に、同じ洛陽でも何進を殺した宦官やそれに敵対する勢力はそういう動きをせず、結局、宦官が皇帝を連れて洛陽城外へ逃走した。また、同じく正始政変で司馬懿は皇太后(郭太后)の権威を利用しているわけだけど、董卓は皇太后(何太后)を殺している。こういった相違点を見出しつつ興味深く読んでいた。
 後半で印象的だったのはやはり八王の乱。討伐する「公」に対する討伐される「私」の繰り返し構造やその背景に大夫士による輿論があるところなど。
 それに関連し、話が脱線するんだけど、最近、「第33回 秋の古本まつり」にてたまたま同著者の論文「八王の乱の本質」が収録されている『東洋史研究』Vol.41, No.3 (1982/12 pp.457-487 東洋史研究会 ISSN:03869059)が売っていたので、購入して読んでいた。

※関連記事 第33回 秋の古本まつり(京都古書研究会)

※追記 第29回 春の古書大即売会(京都古書研究会2011年5月1日-5日)

・CiNii (NII論文情報ナビゲータ)
http://ci.nii.ac.jp/

・CiNii - 八王の乱の本質
http://ci.nii.ac.jp/naid/40002659800

 この論文は1982年12月発行で、『西晉の武帝 司馬炎』は1995年に刊行されていることから、前者が後者の礎の一つとなる関係になっているかと思う。論文では八王の乱の構造に後漢の党錮の構造との共通性が見出されてあって、それに加え書籍では、内乱から異族侵攻への流れを持つ永嘉の乱を、後漢末の黄巾の乱から涼州の叛乱への流れでなぞらえている。
 前述したブログ記事の後者の方でも少し触れられていることで、上記サイト「CiNii」で著者名を検索すると判るんだけど、書籍が刊行された1995年以降でも『西晉の武帝 司馬炎』に関連する論文が何報も出ている。つまりこの書籍が刊行され関連する研究が一旦、終了という訳ではなく、むしろ書籍からいくつも論文を派生させ深めていく方向となっている。そのため、『西晉の武帝 司馬炎』を読むことでライフワークの一端(入口)を垣間見たように感じていた。

※追記 立命館大学の入試で三国志関連2013

※追記 レポ:7/26北九州 兀突骨で酒池肉林?! ラウンド3(2014年7月26日)

※追記 京都大学の入試世界史Bで〔孫権〕(2015年2月25日)

※追記 同志社大学の入試で三国志関連2014

※追記 鄧艾伐蜀の背景をめぐって―西晋王朝成立史の一側面―(2014年12月)

※追記 関西大学の入試で三国志関連2016

※新規関連記事 立命館大学の日本史世界史入試で三国志関連2017

※新規関連記事 六朝初期的《郷飲酒禮》(京都2019年12月15日)

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