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2024年8月24日土曜日、19時から京都府京都市伏見区深草森吉町24-4 マンガカフェyomigaeruにて第49回京都コミック読書会が開催される。今回のテーマは「アツい作品オススメ会」で、それに合わせて清岡からおすすめマンガとして用意したのは今回2作品で、そのうち一作品が三国志関係とも言えるマンガだ。
・マンガ 喫茶 カフェ 漫画 京都 伏見
http://r.goope.jp/yomigaeru/
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日本三國 第5巻(2024年7月11日発売)
・マンガカフェ yomigaeru (yomigaeru_cc) さん / X
https://x.com/yomigaeru_cc
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日本の月はまるく見える 2巻(2024年9月20日発行・発売)
・Xユーザーのyomigaeruさん:「 ◆第49回京都コミック読書会ご案内◆
8月24日(土)19:00~
yomigaeruにて
テーマは「アツい作品オススメ会」
読むと熱く滾る!今激アツな作品などなど、あなたにとってアツい作品をオススメしてください。
参加費:500円(お菓子付)
参加・お問い合わせはリプまたはDMを。 ...
https://x.com/yomigaeru_cc/status/1804716382598361598
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八卦の空(第47回京都コミック読書会テーマ歴史人物 2024年4月20日)
おすすめ作品全員分は上記ポストのスレッドを読んでもらえばわかる。
それで会場となるマンガカフェyomigaeruに行って、受付を済ませて、そこでよもやま話をしたあと、2階に向かう。ちなみに今回も頼まれてもいないのに勝手にイベントの紹介動画を作ってた。多分、主催者参加者、誰も知られてないけど。下記リンク先、というか、この記事に埋め込んでおこう。
・新人Vtuberが勝手にリアルイベントを語る06 第49回京都コミック読書会 2024年8月24日開催
https://youtu.be/S2bJeILk2M4
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プレビュー雑談 三国志大文化祭 三国志学会大会(YouTube2024年8月31日土曜日19時-)
今回、早々にどの作品を持ってくるか決めていたものの、なかなか読む時間を割けず、結局思い出語りになってしまうだろうな、と思ってた。そのため他の方の語りを楽しもうかとも思ってた。
開始時刻が近づくにつれて参加者が集ってきて、いよいよ開始に。毎回、テーマにあったスイーツが出るんだけど、今回はアツさを吹き飛ばすスイカ丸ごとフルーツポンチ!スイカは進んで食べるほどではないけど、これは美味しい!今、見るとピントがずれてしまったけど、下記の写真。
恒例の順番を決めるジャンケン。最後に勝った人から時計回りの順なのだけど、途中でそのことに気づいて、普通に勝つ戦術をとってて、最後まで勝ち抜いてしまっていた。そのため、当初、他の方の語りを楽しんでから語ろうと思っていた思惑は吹き飛び、話し出すことと。
ここまで引っ張ってきたのだけど、持ってきた、というより元々お店にあった本を借りてきて、その場に出したのは手塚治虫『火の鳥 黎明編』、角川書店(現KADOKAWA)のハードカバーのやつ。火の鳥シリーズは中短編の作品がいくつかあって、舞台が古い時代と未来の時代と交互に発表され、段々と現代に近づくのだけど、その第一作目がこの黎明編だ。但し、そのフォーマットが確定する前に2作品あるのだけど、うち、一つが同名の黎明編といって、この両者は掲載誌で区別しているようだ。下記の公式ページから引用するに古いほうが「1954/07-1955/05 「漫画少年」(学童社) 連載」、新しい方が「1967/01-1967/11」で『COM』連載。今回は黎明編・COM版の方。
・手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
https://tezukaosamu.net/jp/
・火の鳥シリーズ
https://tezukaosamu.net/jp/manga/656.html
・火の鳥(黎明編・COM版)
https://tezukaosamu.net/jp/manga/403.html
・火の鳥(黎明編・漫画少年版)
https://tezukaosamu.net/jp/manga/402.html
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火の鳥(2013年11月15日21日30日 12月4日14日)
とはいっても連載時がそのまま載らないことでおなじみの手塚治虫先生で、その証左に狼が集団で登場するシーンはギャグとして赤塚不二夫版とかあれこれ描き分けたのが出てくるんだけど、その中に連載時には存在しない「インベーダーゲーム版」があるので、これが出版された80年代に書き足されたのだな、と。
それで今回のテーマである「アツい」だけど、実はわかりやすいアツいシーンは冒頭p.11で、弥生時代の男が火の鳥を捕まえようと飛びついて、身を焦がされるところぐらい。
この作品は小学校の頃、集めていたんだけど、そのきっかけが1,2年のときに九州の田舎で欲しくて買ってもらった『三つ目がとおる』の愛蔵版で、そこから手塚治虫先生のマンガを集めるようになった、と話していた。これを書く段になって思い出したのだけど、じゃなぜ『三つ目がとおる』が欲しかったというと、それ以前に近所の幼馴染の家に遊びに行った時、そこの家に『火の鳥』朝日ソノラマ版がいくつかあって読んでいたからだん、と。望郷編は覚えているのだけど(角川書店版と比べて朝日ソノラマ版しか出てこない異星人がいるので)、それ以外何を読んだのかな?と。
話を戻して、当日はパラパラと申してなかったんだけど、「火の鳥 黎明編」と「三国志」との接点をここでつらつらと書いておこう、というのも邪馬台国が作品の中心的場所となり、卑弥呼も中心人物として出てくるので。
・p.182 k.5「魏の医書に書いてあった」というセリフ
・p.193「マツロの国というのは おれの聞いた話では 魏の国と交わりを 持っていて かなり 栄えているところ だそうだ……」
※『三国志』巻三十魏書東夷伝に載る『末盧國』かと。
p.224 k.2「あの 魏の国の 王から いただいた 「日本国王 の印」を おわ たし ください」
p.228 k.2「いいですか? ヤマタイ国は 新しく生まれ 変わるんだ もっと近代的で… 魏や そのほかの 国々と りっぱに つきあえる国に……」
前述の「黎明編・漫画少年版」のページを読んでもらえばわかるのだけど、主人公側は「天照大神」の名をもらい、その上で卑弥呼が出てくるようなんだけど、この「黎明編・COM版」では卑弥呼の弟がスサノオとのことで、「卑弥呼=天照大神」同一人物説をとっているようだ。
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中島みゆき 夜会VOL.4 金環蝕(チャンネル銀河2017年12月17日)
『三国志』については原典に当たれるものの、天照大神やスサノオ(素盞嗚尊)の出てくる『日本書紀』や『古事記』はさっぱりなんで、事前にWikipediaを見ていたのだけど、そういった同一人物説で見ていたら、「黎明編・COM版」ではヤマタイ国に向かって高天原族(たかまがはらぞく)のニニギが侵攻してくる様が描かれている、ここらへんで高天原族は大陸からの軍であり「神武東征」と絡めた説明が作品に出てくる。侵攻先のヤマタイ国を除けば、これは『日本書紀』や『古事記』の天照大神の意志が遠因で孫の邇邇芸命(ににぎのみこと)が来る「天孫降臨」をモチーフにしており、高天原の天照大神と邪馬台国の卑弥呼という対立構造が想定でき、モチーフが「黎明編・漫画少年版」に戻り、同一人物説が崩れる。いや、侵攻によって取って代わったことを世代交代+移住という神話的表現に書き換えられたんだという手塚治虫先生の解釈なんだ、と捉えることもできなくはないんだよね(※この一文はイベント当日じゃなくてこれを書いている今思いついた)。
ともかくイベントの場ではこのように『三国志』の記述や『日本書紀』や『古事記』に載る神話が作品に織り込まれている、という話はしたっけ、先の単純な同一人物説じゃない、って話をしながら。
天照大神の天岩戸をモチーフにした物語ではそこがクライマックスになりやすいのだけど、p.114で日食 物語の中盤、主役たちの脱出に使われているほどで。それで思い出語りになるのだけど印象に残ったのは、溶岩から何人もの赤子を抱えて逃げるシーンで、赤子を落としてしまったのだけど、p.185「あきらめろっまた……新しく生むんだ!」って夫が言うところとか、p.235 不細工に見える化粧のところとか。p.264 火の鳥の遺骸を前に卑弥呼死す(醜い権力者として描かれすぎ)とか今回印象にのこった。あとp.301「これが近代戦というものだ野蛮人め!」という馬を近代兵器に見立てるところとか。
で、初見のときから今でも印象に残るシーンということでその場で申したのが、ネタバレになるけど、p.332のタケルの崖登りのシーン。苦難を乗り越え狭い世界が一気に広がるところが感動的だった。そこで火の鳥が崖を登るタケルに語りかけるのだけど、そここそが作者の手塚治虫先生が火の鳥を通じて読者に語るシーンってことでこの作品で一番アツいのは作者だった、って〆たんだっけ。
当日の話が前後するとは思うのだけど、描かれる時代的に次にくるのが「ヤマト編」。ここではタケルはクマソの長になっていて、「黎明編」では場所がぼやかされていたけどクマソは九州になってる。ヤマト編の主役は大和王朝の王子、って話をしたら、参加者の一人が黎明編で侵略者だった側が?って指摘があった、あの拙い説明でよく気づいたな、と内心感心しつつ、そこが「火の鳥」シリーズの時代を超えた因果の面白さ、って説明をしたっけ。
それで次の清岡がもってきた作品が『まんが道』。いやこれは後述の写真にあるように分厚い本、つまりアツい作品、ってネタで持ってきたのだけど、たしかに内容もアツい作品ってことで話しだしたっけ。初単行本の描き方とかね。
それで他の方の持ってきたアツい作品は前述のXのポストのスレッド参照なんだけど、いわゆる胸熱作品や展開がアツい作品など様々あがっててとても楽しめた。最後はそれらの作品を並べて記念撮影。下記。そういや他の方のご発表中、先の動画で使った、「あつい作品」で検索した結果を話題提供として清岡が読み上げたな、と。
冒頭の動画で説明したように京都コミック読書会は隔月開催で、年末以外は大体、共通の作品を参加者が読んでくる回と、各自がオススメを持ってくる回が交互に開催される。なので次回はどんな作者のどんな作品が課題として上がるか、50回の記念回だしと思っていたら、なんと衝撃告知。
マンガカフェyomigaeruが2024年9月末で閉店
とのこと。客の前では初めての告知で、正式というか公には9月1日にされるとのこと。(※なので三国志ニュースの今回の記事は9月1日にした)
なので実は今回で京都コミック読書会は最終回だというアツい展開だった。
日常の記述に戻って2024年8月25日日曜日、日本時間1時30分キックオフ、パルマ×ACミランを見る。何度も危ういカウンターくらって、先制され追いつくも追加点くらって、2-1の敗戦。2021年6月11日WOWOW放送、映画「ジェクシー!スマホを変えただけなのに」(2019年USA)を見るタイトルが邦画「スマホを落としただけなのに」と似てるんでそれの翻案ホラー映画と思ったら、下品なコメディー映画だった。吹替版だし楽に見れた。9時59分、三国志ニュースの記事「
リンク:Vroidで帽子作…れるか?!GW最後に地味な配信するぉ(YouTube2024年5月7日,14日)」アップ。
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