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第30回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2017年8月11日-16日)


  • 2017年8月13日(日) 16:49 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,756
書籍 ※前の記事 劉備関羽張飛はりぼて(神戸市六間道五丁目商店街2017年7月22日-10月22日)

 前の記事から3週間経った2017年8月12日土曜日。その日の朝は京都にいて、京都の催事と東京の催事どちらに参加しようか迷ったが、結局両方参加するという土日の二日間、タイトな予定を組んでみた。まず表題の第30回下鴨納涼古本まつり。

※前回記事 第29回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2016年8月11日-16日)

※次回記事 第31回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2018年8月11日-16日)

 上記の前回記事にもあるように、毎年この時期に京都市の下鴨神社の「糺の森」、つまり神社の境内の青空の下で、京都古書研究会主催の「下鴨納涼古本まつり」が開催される。今回で第30回で、2017年8月11日金曜日祝日から16日水曜日までだ。

・京都古書研究会ブログ
http://koshoken.seesaa.net/

 それで2017年8月12日土曜日は前日の22時40分に目覚め、ビデオ消化にいそしみ、眠くなったら眠っていた。9時過ぎに市バスに乗り込み、9時半ぐらいに京大近くの百万遍到着。今回の旅行でお土産を渡す機会があるんで、近くの本店でお勧めの阿闍梨餅(あじゃりもち)を5個買っていく。1個から買えて、しかも税別価格で100円というお手軽さで、しめて540円也。あと開店時刻の記憶があやふやだったので、ちらりと出入り口の標識を確認すると9時からだそうな。

・阿闍梨餅本舗 京菓子司 -満月-
http://www.ajyarimochi.com/

 そこから歩いていって、出町柳駅前経由で下鴨神社・糺の森に到達する。開始時刻10時の数分前だけど、それほど厳密ではなくもう見て回れる感じだった。この日の天気ははれたと思ったら曇っていたりとなかなか不安定な天気だったが、幸いなことに居たときに降雨はなかった。ただ何らかのアレルギー反応が起こったみたいで、全身のかゆさを気にしつつ回っていた。
 例によって南北に長い糺の森の両側で店舗が並ぶので、南端から反時計回りに回っていく。集印帖記載分を数えてみると、今回は37店舗出店している。
 いきなり紫陽書院で、やはり三国関連が多い。松浦友久『詩歌三国志』(新潮社1998年10月)、中村愿『三国志 曹操伝』(新人物往来社 改訂新版2007年2月)、『新釈漢文大系〈14〉文選』詩篇上巻(明治書院1985年8月、実際の発行は確認せず)と『新釈漢文大系〈15〉文選』詩篇下巻(明治書院1964年12月、実際の発行は確認せず)のセット、加藤徹/著『京劇―「政治の国」の俳優群像』(中公叢書2002年1月1日)、丘振声、村山孚/訳『『三国志』縦横談』(新人物往来社1990年3月)、加地伸行/著『諸葛孔明の世界』(新版、新人物往来社1988年9月)があった。



 2つ北に進んで井上書店。西谷正『魏志倭人伝の考古学 邪馬台国への道』(学生社2009年4月、ISBN978-4-311-30072-1)があった。
 あとの予定が迫っていたので、飛ばし気味にまわって、五つ北の稲野書店へ。そこの本棚の一角は邪馬台国の書籍があつまっていて、邪馬台国コーナーかと思った。覚えきれないんで、テキトーにかくと、立石巌『邪馬台国新考』(風濤社1973年)、実吉達郎『動物から推理する邪馬台国』(文化出版局1975年)、佐伯有清『邪馬台国論争』(岩波新書2006年1月20日)、原田大六『卑弥呼の鏡』(六興出版1979年1月)があった。



 実吉達郎先生といえば、私的には、さねよしいさ子さんのパンパパなんで、変にテンションがあがってた。

※関連記事 メモ:日本の「三国志演義」翻案作品における作画資料としての「三国演義連環画」(2017年6月24日)

 9つ北の京都スターブックスに吉川英治歴史時代文庫の『三国志』(講談社2012年5月30日)がセットで2000円で売っていた。

 4つ北の小亀屋にはなぜか横山光輝『別冊コミックトム 三国志』5巻「董卓の最期」だけがおいてあった。あと連環画の「三国演義」(中州古籍出版社)が1000円で売られていた。『世説新語』とか『文選』とか『資治通鑑』とかの訳本。
 その1つ北の児童書コーナーが最北端で、そこには見たことある駒田信二訳『三国志演義』、表紙がYMOのジャケットみたいなデザインの。確かCha-ngokushiの子供向け三国本の棚でみたやつだ。

※関連記事 中国の歴史3 三国志の英雄たち(集英社1987年8月25日発行)

『卑弥呼』「少年少女人物日本の歴史 2」(小学館版学習まんが1984年6月)があった。あと、おなじみの、あおむら純/著『少年少女日本の歴史〈第1巻〉日本の誕生』(小学館1981年10月)

※関連記事 まんが日本史#2「幻の邪馬台国~女王卑弥呼~」(2012年5月18日)

  

 それで折り返しに来たんで、例年のように思い出したように振り返って会場の全景の写真撮影を行う。
 西側の店舗、北から9つ目の玉城文庫に立間祥介/著『諸葛孔明―三国志の英雄たち』(岩波新書、岩波書店1990年11月20日)があった。
 その南の津田書店について、あとで気づいたのだけど集印帖の参加書店からのメッセージに「もう一つの児童書コーナーを開催します。」とあって、実際、子供向けの書籍がつまった本棚があった。児童書コーナーではセットで売られがちな集英社の歴史系の学習漫画がバラで売られていて、それが中国のだったんで、手にとってぱらぱらとめくってみると、3分の1程度が三国関連だった。それは『長安の都とシルク・ロード』「学習漫画 世界の歴史 5」(集英社1986年6月)。下記の集英社の学習漫画「中国の歴史」シリーズと同時期に出ているもので、作者は違うものの同じ資料を使っているんじゃないかと思うぐらい、ヴィジュアル的には兄弟の関係ぽかった。なので思わず400円で買ってしまう。そのため、これについては記事を改めて書くことにしよう。

 ※関連記事 中国の歴史3 三国志の英雄たち(集英社1987年8月25日発行)

 三つ南の三密堂書店には難波洋三『銅鐸と邪馬台国―徹底討論』(サンライズ出版1999年10月)、窪徳忠『道教の神々』(平河出版社1986年1月)があった。

 

 南隣の竹岡書店には横山光輝『三国志』の1巻から11巻がそろっていて、三冊500円で売られていた。その二つ南隣の石川古本店ではなぜか横山光輝『三国志』59巻だけ売られていた。

 そんな感じで一通り回ったので、大事をとってバス停へと向かった。11時23分市バス出発。

※次の記事 学習漫画 世界の歴史 5 長安の都とシルク・ロード(集英社1986年6月)

※新規関連記事 メモ:コミックマーケット92 3日目(2017年8月13日)

※新規関連記事 第41回 秋の古本まつり(京都古書研究会2017年11月1日-11月5日)

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