Site Calendar

サイトカレンダをスキップ

2024年 03月
«
»
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

NAVI

ログイン

ログイン

新着情報

記事

新着記事 1件(24時間)

コメント (2日)

-

トラックバック (2日)

-

リンク (2週)

新しいリンクはありません

QRコード

QR code

アンケート

三国志ニュースのレポート系記事

三国志ニュースで書いて欲しいレポート系記事はどれ?

  •  三国志フェス
  •  三国志学会大会
  •  関プチ5全国ツアー
  •  魏晋南北朝史研究会関連
  •  三國夜話
  •  六間道三国志祭
  •  三国志TERAKOYA4
  •  三国志 義兄弟の宴
  •  東アジアの『三国志演義』/ベトナムの『三国志演義』
  •  zip,torrent(トレント),rar,lha,mediafire,pdf,DL(ダウンロード),nyaa等を含む検索語句(違法なフリーライド・無料閲覧関連)、あるいはBD・DVD自作ラベル、カスタムレーベル等を含む検索語句(著作権・肖像権侵害関連)に関する調査・研究

結果
他のアンケートを見る | 79 投票 | 0 コメント

PR

清岡的見解:ねこまんまさんについて http://tinyurl.com/nekonomanma3
よくわかるねこまんまさんの問題行動 pdf
gif

歴女と歴史コンテンツツーリズム(2017年4月20日)


  • 2017年8月 1日(火) 23:33 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,616
研究 ※前の記事 メモ:日本の「三国志演義」翻案作品における作画資料としての「三国演義連環画」(2017年6月24日)

 前の記事にあるように、2017年6月24日土曜日に新潟で開催された日本マンガ学会第17回大会にて清岡は研究報告をしたわけなんだけど、それ以降、マンガ学関連の催事に参加する機会が多かった。無論、三国に関係ない。

・日本マンガ学会
http://www.jsscc.net/

・日本マンガ学会第17回大会 プログラム - 日本マンガ学会
http://www.jsscc.net/convention/17

 上記の日本マンガ学会公式サイトで知ったのだけど、まず次の土曜日である2017年7月2日に京都国際マンガミュージアムにて13時開始の日本マンガ学会少女マンガ誌部会2017年度第1回研究会に参加した。具体的では同所で開催の山岸凉子展「光-てらす-」にてギャラリートークを伺うことで、その日は朝、歯医者に行って、四条烏丸の金券ショップで翌日の切符をかって、12時半に京都国際マンガミュージアムに到達して、30分で「日出処の天子」を1巻分は読んでいた。

・京都国際マンガミュージアム
https://www.kyotomm.jp/

・山岸凉子展「光-てらす-」
https://www.kyotomm.jp/event/exh_yamagishiryoko/

・少女マンガ誌部会2017年度第1回研究会
http://www.jsscc.net/study-group/shojyo/2017-1

※関連記事 春の古書大即売会2017(京都古書研究会2017年5月1日-5日)

※新規関連記事 見て読む中国 京劇の世界(2006年6月20日)

 同日開催のイベントに参加できるよう、気を利かせてくださったようで、少女マンガ誌部会2017年度第1回研究会はコンパクトに30分で終わり、それでもあれこれ貴重はお話を伺うことができた。作家の転機が印象に残った。
 そのイベントとは同所の1階のホールにて14時開催の『なまくら刀』公開100周年記念祭だ。事前に開催を知っていたが、時間がかぶると思い参加をあきらめていたんで、結果的に嬉しい誤算だった。

・『なまくら刀』公開100周年記念祭
https://www.kyotomm.jp/event/eve_namakuragatana/

 まず表題のアニメ『なまくら刀』を手回しと弁士と生演奏とで鑑賞し、他にも貴重な古いアニメを見てそこから休憩を挟み講演にを聴くという流れ。デジタル化する際みつかった撮影者の指が映るフィルムの1コマの話とか興味深い話ばかりだった。
 次の日の7月2日日曜日は研究報告の資料集めで大変お世話になったお礼に神戸長田のCha-ngokushi(ちゃんごくし) に向かい、そこでくつろぐ。ちゃんとレジュメをお渡しできたし。

・Cha-ngokushi (Changokushi) on Twitter
https://twitter.com/Changokushi

※関連記事 真・三國無双 15th Anniversary キャラクター設定画集(2016年8月3日)

 三国に関係あるトピックがなかなかないんで飛ばし気味に次の土日、7月8日土曜日に移るのだけど、その日は例によって、前日から移動しており昼に少しだけ国会図書館に行った後、東池袋でジャクリーヌ・ベルント先生が講師での講演「マンガがこれからも自由であるために」を拝聴する。

・マンガがこれからも自由であるために
http://www.kokuchpro.com/event/0b70d5dbd916e74ce16ee05a460795d6/

※関連記事 メモ:知られざる中国〈連環画 (れんかんが) 〉 ~これも「マンガ」?~ (2015年5月24日30日)

 翌日の日曜日は移動に当て、早くも次の土日の記述に移るのだけど、やはり前日移動で、専修大学神田キャンパスにて7月15日土曜日開催のの日本マンガ学会海外マンガ交流部会第10回大会公開研究会に参加する。

・日本マンガ学会
http://www.jsscc.net/

・日本マンガ学会海外マンガ交流部会第10回大会公開研究会
http://www.jsscc.net/study-group/foreign/20170715

 この土曜も二週間前の土曜も日本マンガ学会の部会関連だし、いやその前に三週間前の土日に日本マンガ学会第17回大会があって、当然、頻繁に上記の日本マンガ学会のサイトを見て、他にも興味があっていけそうな学術催事も見ていたのだけど、その流れで、月一のペースで開催されてあるジェンダー・セクシュアリティ部会例会の今、課題図書にあがっているのが吉光正絵、池田太臣、西原麻里/編著『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(ミネルヴァ書房2017年4月20日発行)だった。

・ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
http://www.minervashobo.co.jp/

・ポスト〈カワイイ〉の文化社会学 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
http://www.minervashobo.co.jp/book/b278708.html

 「文化社会学」ときて自分の興味のあることにつながりそうであれば、読んでおこうと思い、いつもの図書館で借りてくる。ちなみに「文化社会学」の棚ではなく「ジェンダー学」の棚に置かれていた。前述のとおり、毎週どこかに出かけていたので、読書する時間はたっぷりあったので。
 ここでようやく記事の表題のことにつながる。この書籍は言ってみれば書籍の表題のテーマに沿った論文集であり、それらの中の一つ、pp.171-198に、須川亜紀子「第6章 歴女と歴史コンテンツツーリズム ――日本史を旅する女性たちと“ポップ”スピリチュアリズム――」があった。須川亜紀子さんといえば、そのご著作の『少女と魔法──ガールヒーローはいかに受容されたのか』(NTT出版2013年4月30日)の印象が強い。インタビューという調査手法はこういう風に研究へ活用されるのか、と。

※関連記事 メモ:2015年、2つの研究テーマ

 それでどこが三国志に関係するかというと、以下に引用する文に現れている。

p.171
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「歴女」という用語が生まれたきっかけは、二〇〇八年に中国の小説『三国志』原作の映画『レッドクリフ』が日本で公開された際、歴史好き女性アイドル(歴ドル)美甘子が宣伝イベントで起用されたことに端を発する(深沢 二〇〇九)。彼女たち歴ドル(ほかにも小日向えり、杏など)の登場で、それまでもっぱら中年男性の趣味領域と思われていた「歴史」の場に、若い女性が顕在化していった。
「歴女」という用語が初めて新聞に現れたのは、二〇〇九年三月三〇日(『朝日新聞』)である。以来流行となり、「歴女」は二〇〇九年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテン入りを果たした(受
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

p.172
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
賞者は杏)(自由国民社 二〇〇九)。同時期、「歴女」の一部として「仏像女子(または仏女)」という用語もメディアを賑わした。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※関連記事
 呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ
 新語・流行語“歴女”の杏「有り難き幸せ!」(SANSPO.COM)

 脊髄反射的に「中国の小説『三国志』」という部分に「そんなものはない」とツッコミを入れてしまうのだけど(それは小説「三国志演義」なのか史書『三国志』なのか)、もしかすると引用元の記事にそうされているかもしれないと、p.196に挙げられている、下記ネット上の記事にアクセスしようとしたら、会員制の記事だった。いや、無料登録で読めるのだけど、それを確認するためだけに登録するのもばかばかしかったので。

・深沢真紀、二〇〇九、「深沢真紀の平成女子図鑑――歴女と和女子」『日経ビジネスオンライン』二〇〇九年五月二十二日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20090520/195263/

 前述の引用部分では新聞が着目され「歴女」の言葉が紙上初めて現れたのは2009年3月30日とする。参考までに「三国志ニュース」内を見てみると、下記関連記事(三番目)によると、2009年2月22日放送の日テレTV番組『真相報道 バンキシャ!』で「レキジョ」(=歴女)が取材されている。

※関連記事
 2008年5月31日 赤兎馬Presents「三国志の宴3」開催
 レッドクリフ公開記念イベント「三国志ナイト」(2008年10月27日)
 歴ドル小日向えりの恋する三国志(2009年3月10日)

 ここらへんの「歴女」の話は論文の冒頭部分であり、嫌な予感がしていた。というのも流行語大賞にノミネートするぐらいだから、ブームとして突発的に「歴女」なる人物が現れたという誤解のまま論を展開するのか、という予感だ。しかしそれは良い意味で裏切られ、それはあくまでも冒頭部分のフリでしかなく(つまり予感が良い意味で裏切られた)、下記にまとめた論文内の目次にあるように、「歴女」とマスコミが名づけるまでの歴史的流れに触れ論じられていた。個人的には『炎の蜃気楼』自体もその受容層も知らなかったのでとても有難い。文脈としてもケーススタディとしてもあれこれ参考になりそうだ。

p.171 1 歴史と女性ファン――趣味のクロスジェンダー化
p.171 「歴女」の登場
p.173 「歴女」の経済効果
p.174 2 旅と女性――メディア先導型ツーリズムからコンテンツツーリズム
p.174 一九七〇年代――ディスカバー・ジャパン・キャンペーンとアンノン族
p.175 一九八〇年代――NHK大河ドラマと日本テレビ「年末時代劇スペシャル」
p.176 一九九〇年代――『炎の蜃気楼』とミラージュツアー
p.181 二〇〇〇年代以降――『戦国BASARA』『薄桜鬼』を中心に
p.183 二〇〇〇年代以降――『戦国BASARA』『薄桜鬼』を中心に
p.187 3 「歴女」の目――既存の歴史観への異論と敗者への
p.183 「歴女」現象、パワースポットブームから見る集合的無意識
p.191 4 「歴女」の社会文化的意味とは
p.193 注
p.194 参考文献

 言語化して消化できているわけではないが、ただ論文の軸となるスピリチュアルとの「歴女」現象との親和性は腑に落ちない。もっと俯瞰で見てそうなイメージがあるからかな?

※関連記事 メモ:歴史漫画における少年漫画と少女漫画との違い

 この書籍には三国と関係ないものの、そのほか興味深い論文があり、下記のようにメモが手元に残されていた。

p.11
『S Cawaii!』について
渋谷109との提携は、『Cawaii!』の広告収入が増えなかったために、渋谷109が一九九六年に全館リニューアルした時から記事広告掲載を始めたことに端を発している。

pp.83-108
第3章 女児とゲームの創造/想像的関わり――「女の子のためだけのゲーム雑誌」『ぴこぷり』に見る(秦 美香子)

どうやって購読させて行くか
p92『オシャレ魔女ラブandベリー』
『甲虫王者ムシキング』と対。セガ

pp.109-134
第4章 越境する夏フェス女子――音楽とインターネットをめぐるインテグラルなアクション(永田夏来)

誤用だけど多分in vivo「敷居の高い」夏フェス
p126の「サマソニとかニューアコースティックキャンプとか」は「知らなくても楽しめる」」とインタビューではなっている。

pp.233-262
オタク女子の「ホーム」
興味深いインタビュー

※次の記事 劉備関羽張飛はりぼて(神戸市六間道五丁目商店街2017年7月22日-10月22日)

※新規関連記事 旋風は江を駆ける(1997年2月1日)

※新規関連記事 中国古代化学(2017年9月)

※新規関連記事 はじめて学ぶ中国思想(2018年4月20日)

※新規関連記事 ひまわりっ ~健一レジェンド~ 10巻(2009年3月13日発行)

※新規関連記事 三国志武将で優秀なビジネスマンは誰だ? 張魯に学ぶPR戦略(マネーポストWEB2018年7月7日)

※新規関連記事 小日向えりさん 芸能界引退(2020年5月末)

※新規関連記事 加工豚 加工猿(波よ聞いてくれ ep10 2020年6月6日)

※新規関連記事 BLの教科書(2020年7月20日)

※新規関連記事 アニメーション文化 55のキーワード(2019年4月25日発行)

トラックバック

このエントリのトラックバックURL:
http://cte.main.jp/newsch/trackback.php/4303
表示形式
コメント投稿

サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。