連休ということもあって、お出かけ情報ネタ。大阪だけど。
・道教の美術展公式サイト
http://taoism-art.main.jp/
上記サイトにあるように2009年9月15日から10月25日までの期間に大阪市立美術館にて「道教の美術 TAOISM ART」という展覧会があるという。天王寺駅近くの美術館ね。
・大阪市 大阪市立美術館
http://www.city.osaka.lg.jp/museum/
それでここが「三国志ニュース」なものだから何が「三国志」と関係するか説明するわけだけど、それは上記公式サイトにある「展示替え表」から引用する形で以下、書いていく。
第1章 中国古代の神仙思想
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
020 重要文化財 捜神記 [敦煌経] 東京台東区立書道博物館
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『三国志』の裴松之注でよく引かれる『捜神記』だね。記述が裴松之注と被るのかは知らないが。
第2章 老子と道教の成立
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
051 曹全碑 埼玉 淑徳大学書学文化センター
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一瞬、道教と何か関係あるのか、と疑問を持ったけど、よくよく考えたら、張角の兵乱のことが「訞賊張角、起兵幽冀、兗豫荊楊、同時并動。」というように碑陽に載っていたね。張角はまさに初期道教関連。あと、ここで「曹全碑」とあるが恐らく「曹全碑拓本」のことだろうね。
※参照記事
曹全を追え
三国志学会第一回大会ノート2
※追記
メモ:「黄巾の亂と傳統の問題」
第9章 仙人/道教の神々と民間信仰
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
309 関聖帝君像 楊津筆 木庵性瑫題京都萬福寺
311 関帝像 川原慶賀筆 長崎長崎歴史文化博物館
313 劉備・孔明・五虎将図 狩野栄信筆 宮城仙台市博物館
315 関帝倚坐像 長崎 長崎歴史文化博物館
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
道教に関羽信仰が取り込まれたのでこのように展示物が多い。
※参照記事
第2回三国志学会大会ノート4
前期が10月4日までで、後期が10月6日からで、展示替えがあるので、注意が必要となる。
それから2009年10月17日に関西大学教授の二階堂善弘先生による講演会「中国の神々と仙人」があるという。これも要チェック。
中国の民間信仰と道教・二階堂研究室
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~nikaido/
※参照記事
2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感2
巡回の会場と日程は以下のようになっている。
巡回
[東京会場] 2009年7月11日~9月6日
三井記念美術館
[大阪会場] 2009年9月15日~10月25日
大阪市立美術館
[長崎会場] 2010年1月23日~3月22日
長崎歴史文化博物館
※追記
メモ:道教の美術 TAOISM ART
※追記
「第61回正倉院展」で夏侯玄
※追記
リンク:漢字文献情報処理研究会
※追記
全相三国志平話(2011年3月19日)
※新規関連記事
あの人、こんな字!―歴史上の人物たち― 【中国編】(台東区立書道博物館2017年6月27日-12月17日)
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