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メモ:『天空の玉座』


  • 2009年6月 5日(金) 23:08 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,828
研究  渡辺信一郎/著『天空の玉座』(柏書房)という書籍があって、その出版社のサイト(下記)を見ると新刊でも品切れで、なおかつ、今、サイト「日本の古本屋」で検索かけても古書で市場に出回っていない。聞いた話によると古書で売っていても高値だそうでそれだけ希少価値があるようで、購入するには少々、骨が折れそうだ。まぁ読む分には図書館で借りれば良いんだけど、手元に置いておきたい本だ。

・柏書房
http://www.kashiwashobo.co.jp/

・日本の古本屋トップページ
http://www.kosho.or.jp/

 中身はというと上記出版社のサイトより内容文と目次を下記へ引用する。

--引用開始---------------------------------------------------------
『天空の玉座』
-中国古代帝国の朝政と儀礼-
【叢書歴史学と現在】

著者: 渡辺信一郎 著
定価: 3,360円(税込)
刊行日: 1996年9月
ISBN: 4-7601-1345-2
判型: 四六判
総ページ数: 280頁
在庫状況: 品切

内容: 近代民主主義の対極にある専制主義。現代になおその影をおとしている中国古代国家の最高意志決定システム――皇帝個人の決裁による権力発動の政治構造を,臣下の「会議」の実体を解明することから明らかにしようとする,注目の意欲作。

目次: 第1章 朝政の構造―中国古代国家の会議と朝政
 第1節 朝議の構造
 第2節 朝政の構造
第2章 元会の構造―中国古代国家の儀礼的秩序
 第1節 元会儀礼の形成―第1期・両漢期
 第2節 元会儀礼の成立―第2期・西晋~六朝末
 第3節 元会儀礼の展開―第3期・隋唐期
第3章 帝国の構造―元会儀礼と帝国的秩序
 第1節 元会儀礼の帝国的秩序
 第2節 『禹貢』の帝国的秩序
 第3節 唐王朝の帝国的秩序
--引用終了---------------------------------------------------------

 それでその『天空の玉座』を読む機会が少しあって、清岡の興味のある漢代の部分を飛ばし飛ばしに一通り読んでいた。というわけで以下、その時のメモ。

 前々から史書に出てくる「議」の意味を単なる話し合いの意味ぐらいしか捉えていなかったんだけど、第I章 第1節の冒頭でそれが明らかになっていてすっきりする。どうも「議」は文章を伴う行為ということで、その例として下記の『後漢書』陳球伝の記述が挙げられていた。

徴拜廷尉。熹平元年、竇太后崩。太后本遷南宮雲臺、宦者積怨竇氏、遂以衣車載后尸、置城南市舍數日。中常侍曹節・王甫欲用貴人體殯、帝曰:「太后親立朕躬、統承大業。詩云:『無德不報、無言不酬。』豈宜以貴人終乎?」於是發喪成禮。及將葬、節等復欲別葬太后、而以馮貴人配祔。詔公卿大會朝堂、令中常侍趙忠監議。太尉李咸時病、乃扶輿而起、擣椒自隨、謂妻子曰:「若皇太后不得配食桓帝、吾不生還矣。」既議、坐者數百人、各瞻望中官、良久莫肯先言。趙忠曰:「議當時定。」怪公卿以下各相顧望。球曰:「皇太后以盛德良家、母臨天下、宜配先帝、是無所疑。」忠笑而言曰:「陳廷尉宜便操筆。」球即下議曰:「皇太后自在椒房、有聰明母儀之德。遭時不造、援立聖明、承繼宗廟、功烈至重。先帝晏駕、因遇大獄、遷居空宮、不幸早世、家雖獲罪、事非太后。今若別葬、誠失天下之望。且馮貴人冢墓被發、骸骨暴露、與賊併尸、魂靈汙染、且無功於國、何宜上配至尊?」忠省球議、作色俛仰、蚩球曰:「陳廷尉建此議甚健!」球曰:「陳・竇既冤、皇太后無故幽閉、臣常痛心、天下憤歎。今日言之、退而受罪、宿昔之願。」公卿以下、皆從球議。

 ここの「陳廷尉宜便操筆」という辺りに現れている。あと次の第2節では三国魏の時代でそういった「議」に際し筆を操れる人は400人余りのうち10人に満たないということも例として取り上げられていた。下記の『三国志』魏書王粛伝注所引『魏略』ね

正始中、有詔議圜丘、普延學士。是時郎官及司徒領吏二萬餘人、雖復分布、見在京師者尚且萬人、而應書與議者略無幾人。又是時朝堂公卿以下四百餘人、其能操筆者未有十人、多皆相從飽食而退。嗟夫!學業沈隕、乃至於此。是以私心常區區貴乎數公者、各處荒亂之際、而能守志彌敦者也。


 第I章 第1節で漢代の会議には(1)大議、(2)公卿議、(3)有司議、(4)三府議の四種類があって、それぞれの説明がされている。
 第I章 第2節では朝議が行われる場について書かれてある。そこには王仲殊『漢代考古概説』(1984年)からの「後漢洛陽城図」が載ってある。洛陽城図と言えば愛宕元/著『中国の城郭都市』P.83の「漢魏洛陽城址」なんだけど、図が対象とする時代の違いのせいか、大きく異なる点が一つある。それは北宮南宮の記載の有無。ここらへん今の研究がどうなっているかも含め、機会があれば頭の中で整理したいところだね。

※参照リンク
・洛陽の地図について(銅駝街など) (※「三国志ファンのためのサポート掲示板」内記事)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=1628

 第II章ではタイトル通り正月元旦に君主のもとに臣下が集まる儀礼について書かれている。
 君臣関係には皇帝が直接任命する命官と皇帝との間の第一次関係と、各官府(とりわけ地方)の長官が任命する属吏と長官との間の第二次関係があるという。元会儀礼には前者の関係を結ぶ意味合いもあるそうな。第一次関係と第二次関係がよく表れた出来事として次の『三国志』魏書劉表伝注所引『傅子』にある劉表と韓嵩との記述が挙げられている。

初表謂嵩曰:「今天下大亂、未知所定、曹公擁天子都許、君為我觀其釁。」嵩對曰:「聖達節、次守節。嵩、守節者也。夫事君為君、君臣名定、以死守之;今策名委質、唯將軍所命、雖赴湯蹈火、死無辭也。以嵩觀之、曹公至明、必濟天下。將軍能上順天子、下歸曹公、必享百世之利、楚國實受其祐、使嵩可也;設計未定、嵩使京師、天子假嵩一官、則天子之臣、而將軍之故吏耳。在君為君、則嵩守天子之命、義不得復為將軍死也。唯將軍重思、無負嵩。」表遂使之、果如所言、天子拜嵩侍中、遷零陵太守、還稱朝廷・曹公之德也。

 それから漢代の会計年度は十月から九月末までとのことで、それに伴う物資と人事との動きのタイミングがややこしいんで、これも頭の整理をしたいところ。

※追記 メモ:『古代中国と皇帝祭祀』(汲古選書26)

※追記 メモ:「前漢後期における中朝と尚書」

※追記 中國古代の財政と國家(2010年9月17日)

※追記 愛宕 元 先生、死去(2012年1月2日)

※リンク追記
・ミステリーボニータ3月号に「天空の玉座」新連載  (※ブログ記事)
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=1489422
※このブログ記事にあるように2013年2月6日発売の『ミステリーボニータ』3月号より青木朋『天空の玉座』(マンガ)連載開始で、タイトルはこの著者へのリスペクトだそうな。マンガは三国に関係なく、架空中華世界の後宮が舞台で女性主役ということで、それだけ聞くと第1回 日本ファンタジーノベル大賞をとってアニメ化もされた小説の酒見賢一『後宮小説』(新潮社1993年4月25日発売)を連想するのだけども。

※追記 三国志ジョーカー 第5巻(2012年12月14日)

※追記 漢魏晋南北朝時代の都城と陵墓の研究(2016年8月20日)

※追記 立命館大学の世界史入試で三国志関連2016

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