2015年6月6日土曜日。その日は始発の鈍行で出発し、15時ぐらいに国立国会図書館新館に到達し、潮出版社の『月刊コミックトム』創刊号あたりの1980年からオーディエンス研究として読者投稿ページ「Myトム」を調べていた。
・東京本館|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/
ところがメモ用のノートPCを買い換えたばかりだったので、古い方をもってきていて、動作が重かったため、遅々として進まず、仕方ないので、みなもと太郎『風雲児たち』を読んでいた。幕末を舞台としたマンガ作品であるはずなのだが、1600年の関ヶ原の戦いから始まることで有名だ。関ヶ原の戦いの描写自体は『月刊コミックトム』の前の雑誌である『少年ワールド』で発表されたそうな。『月刊コミックトム』の1980年ごろはそれぞれの大名が割り当てられた藩に行く頃で、長州藩の毛利、薩摩藩の島津、土佐藩の山内と描写されていて、なるほど、幕末につながる伏線だと感じていた。このタイトルでこういう説明だとさっぱり作風が伝わらないが、人物は3頭身で描かれるコメディータッチで、各大名のちょんまげにはそれぞれの家紋が描かれるというわかりやすさだ。
そんな中でもちゃんと調査は一応進めていて、『月刊コミックトム』1980年8月号のファンコーナー「Myトム」にて横山光輝『三国志』の連載で未登場なのに周瑜ファンという読者投稿を見かけた。受容の幅を見せつつあるね。同時期の光栄の投稿雑誌を比較対象にすれば、マンガでの三国受容プラットホームとゲームのと違いが出ておもろいかも、なんて思っていた。
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まとめメモ:光栄ゲームパラダイス