数日前に汲古書院よりフライヤが送られてきて、普段は下記のサイトで情報が更新されるまで待つのだけど、今回は三国に直接関係し、しかも孫呉ファンの需要が高そうな情報なのですぐ記事に。
・株式会社汲古書院 古典・学術図書出版
http://www.kyuko.asia/
そのフライヤによると、汲古書院より2011年7月に高橋康浩/著『韋昭研究』(ISBN978-4-7629-2965-6)が6300円で刊行されたという。タイトルの韋昭は『三国志』巻卷六十五呉書に立伝される、三国呉の韋曜字弘嗣(204-273)のことだね。 一般的に司馬昭の避諱で『三国志』において「韋曜」と記されたとはいうが。著者は駒澤大学非常勤講師ということで、「三国志ニュース」内で検索すると下記の関連記事が出てくる。そこからも伺えるように『三國志研究』の第二号から最新の第五号まで論考や訳注をご投稿されている方だ。
※関連記事
三國志研究第五号(2010年9月11日)
三国志演義の世界(2010年4月9日より第2第4金曜)
『韋昭研究』のフライヤから下記へ章題以上に限定した目次を引用する。
序論 学説史整理と問題の所在
第一篇 学者としての韋昭
第一章 『国語解』考
第二章 『国語解』旧注考─賈逵・唐固注との比較─
第三章 『漢書音義』と孫呉の「漢書学」
第四章 韋昭と神秘性─鄭学との関わりを中心として─
第二篇 孫呉人士としての韋昭
第一章 「博奕論」と儒教的理念
第二章 「呉鼓吹曲」と孫呉正統論
第三章 『呉書』の偏向とその検討
結論 季題の知識人
附篇 「呉鼓吹曲」譯注
前述したように『三國志研究』に同著者の幾つか論考や訳注があるので、比較のため、下記「三国志学会」サイトから続く下記へタイトルを引用する。
・三国志学会
http://www.daito.ac.jp/sangoku/
第二号 韋昭『國語解』小考
第三号 韋昭「呉鼓吹曲」譯注
第四号 繆襲の政治的位置
第五号 韋昭「博奕論」と儒教的理念
※参照記事
宋書楽志にある「鼓吹曲」の見方
2006年3月11日「第二回 TOKYO 漢籍 SEMINAR」午前レポ
※リンク追記
・称猫庵
http://syoubyouan.blogspot.com/
・韋昭研究 (※上記ブログ記事)
http://syoubyouan.blogspot.com/2011/07/blog-post_31.html
※追記
メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)
※追記
知れば知るほど面白い 英雄たちで知る三国志(2013年1月19日)
※追記
孔融の人物評価(2013年3月)
※追記
范陽の盧氏について――盧植・盧毓と漢魏交代期の政治と文化――(2016年6月)
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三国志博奕伝(2018年12月4日)
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リンク:三国呉の政治と制度(史林1955年)
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