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※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。
一応、「初心者向け」と銘打っているため、本題に移る前に『三国志』について簡単に説明する。「そんなの知っているよ!」と言う方は数行読み飛ばして頂けると幸い。
『三国志』とは紀元280年以降に陳寿(233-297)が編纂した中国の歴史書のことだ。
名前の通り「三国」の「志」、つまり「三つの国のことをしるしたもの」であり、ここでいう三国とは、魏、蜀漢、呉の三つのこと。
『三国志』は国ごとに魏書、蜀書、呉書と大きく分かれており、さらに「伝」ごと、つまり人物ごとに小さく分類されている。
そのため、三国のいずれかが存在した紀元220年から280年までの間のことだけを記述の対象としているのではなく、それぞれの建国に影響を与えた人物について紀元220年以前のことも書かれている。
初心者に陥りがちなミスとして、『三国志』を人物ごとに書かれたものでなく一つの物語(ストーリー)であると誤解し、『三国志』の粗筋(あらすじ)、結末、その後など存在しないものを探すことが挙げられる。余談だけど、『三国志』の読書感想文を書くということは、極端に例えると、商品ごとに書かれたカタログを読んで感想文を書くようなものだと言える。
●Step 1 まず『三国志』を読める環境にしよう。
そんな『三国志』を攻略しようとすると、当たり前だけど、まず『三国志』を読めるようにしないといけない。
一番、簡単な方法として書店で購入することだけど、中国の歴史書であるため一般の書店では売っていない。そこで中国からの輸入書を扱っている書店で購入すれば良い。そういった書店の一例として東方書店が挙げられる。
・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店
http://www.toho-shoten.co.jp/
『三国志』はいろいろ出版されているだろうけど、中華書局から出版されている『三國志』が代表的なものの一つとして挙げられる(※「國」は「国」の中国の繁体字あるいは日本の旧字)。
ここでは「初心者向け」記事であるため、なるべくお金のかからない方法を優先し紹介しよう。
あなたがパソコンでネットにアクセスできる環境であれば、書籍を購入することよりお金のかからない方法として、ウェブサイトの利用が挙げられる。
『三国志』を閲覧できるウェブサイトとして下記の「台灣中央研究院漢籍電子文獻」が一例として挙げられる。
・漢籍電子文獻
http://www.sinica.edu.tw/~tdbproj/handy1
※サイト「台灣中央研究院」内
・中央研究院
http://www.sinica.edu/
このサイトは台湾のサイトであり、Big5(繁体字)というでエンコードであるため、閲覧するにはMingLiUなどの繁体字フォントが必要となる。OSがWindowsでブラウザがInternet Explorerであれば、上記サイトにアクセスすると繁体字フォントを導入する手順に誘導される。
また「漢籍電子文獻」を少し見るとわかるように『三国志』だけ掲載されているわけではなく様々な漢籍が閲覧できる。『三国志』へは「資料庫」、「二十五史」、「新校本三國志」と順にリンクを辿ればよい。パソコンの環境によっては表示されないので、その場合は「瀚典全文檢索系統 1.3 版」、「二十五史」、「新校本三國志」と順にリンクを辿ればよい。
「漢籍電子文獻」は書籍ではなくウェブページであるため、当たり前だけど、手に取りページをめくり閲覧することはできず、慣れるまで閲覧の方法が判りにくい。
そういう場合は下記の「漢籍電子文献マニュアル」を参考にすると良い。前述したエンコードについても判りやすく解説されている。
・漢籍電子文献マニュアル
http://www.shuiren.org/chuden/toyoshi/sinica/index-j.html
※サイト「睡人亭」内
・睡人亭
http://www.shuiren.org/
書籍を購入したにしても、ネットを利用するにして閲覧するにしても、これで『三国志』を読める環境になったということでStep 1は終了となる。
次のStep 2では『三国志』を攻略するに当たり必要となるであろう道具を紹介する。
≪
Step 2へ続く≫
※追記
メモ:三国創作のための扶助会
※追記
「三国志 読書感想文」or「三国志を読んで」
※追記
はじめての三国志(2014年11月)
※追記
レポ:兀突骨に行くまで(2015年8月1日)
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