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2024年3月2日土曜日20時ぐらいには京都駅の地下で待機していた。劇場アニメ「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」を映画館に観に行くため。
・映画『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』公式サイト 2024.3.1公開!
https://paripikoumei-anime.com/
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京都市には清岡の知っている限り、シネコンは3館あって、そのうちで唯一、劇場アニメ「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」を上映していたのが、京都駅から西に歩いた「T・ジョイ京都」。20時50分からの分で普通はレイトショー料金ではなく、この作品は「特別料金」で割引適用がないとのこと。「特別料金」という言葉への責任転嫁感というか、特に表立った理由説明はないよね。
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私事なのだけど、上記関連記事にあるようにこの6日後にこの劇場アニメ作品のプレゼンを勝手にやるという予定で、そのメモも記事にするため、なるべくそれと被らないようなメモにしていく。
京都駅の地下といっても映画館とは線路を挟んだ北側に居て、相変わらず外国人とすれ違うことの多い、というか人の多い京都駅周辺なので、裏道的に線路の北側を堀川通まで出て、そこから線路をくぐって、エレベータで京都イオンの建物を5階にいき、駐車場を横切って映画館に到着する。
この記事用に「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」のポスターを写真に収めようとしたが、どこにもない。京都市内で唯一上映の映画館でもこの扱いなんて配給のエイベックスよ、「レッドクリフ」のときを思い出せ、って思ってしまう。
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卵が先か鶏が先かわからないけど、その力の入れように相関した客入りで、公開2日目の土曜日の夜というのに2,3割ぐらいでおかげで快適に見れた。事前に映画館のサイトで見ると120分映画とのこと。前述の三国志ニュースの記事にあるように、劇場アニメ「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」はTVシリーズ1クールの総集編で、この時期は三国とは関係ないけど、総集編の劇場アニメで言うと、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」劇場総集編前編が2024年春に公開されるし(当日は依然日程不明だった)、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」がこの映画と同日の2024年3月1日に公開されたし、つまり音楽劇場アニメのニーズがあると思われているようだね。これは「BLUE GIANT」だったから?とも今では思っている。
・劇場総集編「ぼっち・ざ・ろっく!」公式サイト
https://bocchi.rocks/
・『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』公式サイト
https://doraeiga.com/2024/
・映画『BLUE GIANT』公式サイト
https://bluegiant-movie.jp
なので6日後にプレゼンするネタの取材以外は音楽を楽しもうと思っていた。やはりTVや配信とちがって、閉じた空間で集中して音楽と映像を楽しめる機会は日常生活ではなかなか味わえない。以下ネタバレありのメモ。
はじまると「三国志」についての簡単な説明がナレーションで入る。その時代から現在の渋谷に孔明がきた、って流れ。あとはTVアニメと同じ流れなのだけど、120分に収めるためか、大胆な省略、特にJET・JACKETとの野外ライブ対決はあらましをナレーション処理されていたり、中で英子と七海とのカミングアウトを実は着ぐるみの中で孔明が見守っていて、英子にはそれを明かすってシーンがカットされていたり、TVアニメオリジナルのKABEvs赤兎馬カンフーのラップバトル再戦がまるっとカットされてたりした。それは今回の最後、タイトルにも込められている音楽イベント「サマーソニア」出場権をかけた戦いであるゲリラライブに比重をかけたためだろう。それでTVアニメの終盤にでてくるYouTuber(※もちろんこの名称は使われてない。ここではわかりやすさ重視で。動画出演配信者とも言うんだろうが)がいるのだけど、動物の頭部を模した被り物をしていて、その取材シーンなどがカットされた。だけど、観衆のリアクションのシーンではしっかり頭に被り物をしたそのYouTuberが混ざっていて、スクリーンに違和感を与えていた、いや事情をしらない人はハロウィンでもない渋谷でも一人ぐらいそんな人がいるのだろうと納得するところかもしれないが。
それでも外せないシーンがあるようで、孔明がKABEに目をつけ、偶然を装ってコインランドリで会うシーンはきっちり残っていた。そこでKABEが「三国志」と銘打たれた本を読んでいるのは、後のラップバトルで何かに取り憑かれたように突然、KABEが「三国志」に詳しくなる伏線だろう。何より三国志ファン文化を汲んだように(TVシリーズ同様)孔明が緑ジャージを着ていたので記憶に残っていた。緑ジャージについてここで文脈部分も書いておかないと忘れられ消えてしまう文化なんで書くが、元々、光栄(現コーエーテクモゲームス)のシミュレーションゲーム「三國志」内で、勢力地図のゲーム画像にて、光の三原色、RGB(赤緑青)をそれぞれ三国の呉、蜀、魏に当てていて(いわゆる「
コーエーカラー」)、それがそのままアクションゲーム「真・三國無双」における各国のテーマカラーに採用され、勢力地図だけでなく各登場人物の衣装のベースカラーにも採用された。当然そのファンアートにも反映されるのだけど、ドラマ性や人間関係を重視、あるいはゲームには登場しない日常シーンなのでは、衣装、特に鎧を描くには手間がかかるので(今の言葉でいうと作画コストがかかるので)、省略されてジャージ(スポーツウェア)で描かれる場合があった。その際にもそういった各国のテーマカラーが反映され、孔明を含んだ蜀の人物は緑ジャージを着た姿で描かれていた。もちろん「パリピ孔明」原作はこれまでのマンガ同様、基本は白黒で描かれるため、孔明がジャージを着ているシーンは何色のものを着ているか分からなかったのだけど、アニメ化されそのジャージの色は緑で、あたかもそういったファン文化が反映されたように見えたって流れだ。ちなみに下記関連記事にあるように「パリピ孔明」のドラマではジャージではなくパーカーで色も緑ではなく青だったので、文化継承の断絶に見えていた。
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パリピ孔明(フジテレビ新水10ドラマ2023年9月27日-)
前述したように今回の劇場アニメはおそらく音楽重視であり、TVアニメではあっさりしていた初めて孔明が英子の歌を聴くところは、歌自体は同じだけど、追加シーンありで、長いシーンとなっており、孔明が英子の歌を魅力的に感じた説得力が増していた。また下記関連記事にも書いたのだけど、TV&劇場アニメとドラマとの歌曲は別制作であるため、同名別曲という事態が発生していた。
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Dreamer(2023年11月1日)
特に重要となるのは物語の中核をなす歌「Dreamer」がそれに該当している。原作マンガでは歌詞や曲調などは記されておらず、かえってアニメ・ドラマそれぞれの制作者に自由な創作の機会をあたえ多様性のある結果となった。ドラマの歌曲を踏まえた上での今回の映画鑑賞も醍醐味の一つとなる。清岡はアニメの「Dreamer」の方を気に入っており、今回、それを(そこに至る話の流れを含め)聴くのが一番の楽しみとなっていた。ゲリラライブでその歌が登場するのだけど、やはりアニメの方の「Dreamer」の飛翔感と聴くと救われた感覚がでるのがやっぱりお気に入りで、映画館の暗闇もあって、感動から簡単に泣ける状況となっていた。サマーソニア出場に決着がつき、物語が終わりに近づき、幻影的に緑の鎧を着た劉備を孔明が見るシーンがあるのだけど、てっきり新たに追加したシーンと思っていたが、今、NETFLIXで見返すとTVアニメでもあったシーンだったね。少なくとも映画館という視聴に集中した場では、英子の歌で喚起されたそのシーンはTVより長く味わい深いものに思われた。それからTVアニメと同じくTVアニメのエンディングテーマが流れるのだけど、そこはステージで英子や孔明、KABEが歌うってボーナス的なシーンになっており、その後にTVアニメオープニングテーマにつながってそこでエンドロールとなるという音楽を前面に出した演出となる。あとゲリラライブのシーンも含めやはりKABEはかっこいい、なと(蛇足的な感想だけど)
TVドラマの最終回と同様、何か告知、というよりTVアニメ2期の告知を期待していたのだけど、それはなかった。やはりその告知は単なるおあずけなのか、それともアニメはこのまま終了なのかは気になるところだ。2期があるとしたら京都編ががメインになるだろうから、特に真夜中の京都の街を歩く身としてはね。やはり帰り道は頭の中で「Dreamer」が流れていたし、口ずさんだりした。
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