タイトルにあるような検索ワード「魏延 わしを斬れる」が手元のサイトにそれほど多くないものの長期に渡りリストアップされている。
実際、googleにて同じ検索ワードで検索すると、一番上に
・Re:微妙なところ? 最強の男・魏延、馬岱(「
三国志ファンのためのサポート掲示板」記事2040)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one;no=2040
がくる。ちなみに当時の私は以下のように返信をつけている。
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one;no=2049
そう三国演義の「第百五回:武侯預伏錦嚢計、魏主拆取承露盤」が元ネタ(と思われる。版本でどこまで辿れるか未確認)の魏延が敵に対し「誰が我を敢えて殺すか?」(誰敢殺我?)って言ったら近くに居た一人が「我がおまえを敢えて殺す」(吾敢殺[イ尓]!)といって魏延を斬り落とし、その殺した者は誰かというと味方と思われていた馬岱だったというあのエピソードね。
このシーンは吉川三国志や横山三国志でも使われているぐらい有名なようで、思い出されるのが、第四回三顧会の創作神経衰弱(三国志トランプ大会)で
高順さんが「魏延」と「馬岱」のカードを引いてこのエピソードを一人で演じ、そこに集まっていた三国志ファンを爆笑を誘っていた。それほどこのエピソードはファンの間で浸透しているみたいだね。
・第四回三顧会ダイジェスト4「三国志トランプ大会」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/336
その後、どうやら有名なのはそれだけのせいじゃなく、
白樺 亮さんによるとアーケードゲームの三国志大戦(当時は一作目だよね)での「馬岱」がこのエピソード由来のセリフで「ここにいるぞぉ!」と叫ぶそうな。
エピソードがそんなポップにアレンジされていたとは思いもよらず、さらに公式グッズで台詞入りのTシャツが売られているとのこと。実際、第五回三顧会で見せていただいたが(下記URL、しかし写真なし・汗)、すごく面白い展開だな。ある意味、ポップアート。
・第五回三顧会ダイジェスト5「三国志城を旗で飾ろう」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/392
その関係で教えて貰ったサイトに「三国志大戦セリフ集」という個人サイトがあるんだけど、そこに何もこのエピソード関連のセリフは馬岱だけじゃなく魏延にもあって、「俺を斬れる者はいるか」とのこと。
(三国志大戦に疎い私で今、気付いたんだけど、やっぱり「排出停止カード」ってのがあるんだね)
・「三国志大戦セリフ集」(三国志ニュース記事)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/338
それで確信したんだけど、おそらく三国志大戦のプレイヤーがセリフにある「俺を斬れる者はいるか」を「わしを斬れる者はいるか」と覚えていて、「魏延 わしを斬れる」という検索をしている人が多いのか、と。
実際、googleで「魏延 俺を斬れる」で検索すると「魏延 わしを斬れる」より件数が多く出る。
ちなみに宣伝くさくなるが、「魏延 俺を斬れる」の二番目は現在、三国志スケジュール試用版の正誤表がくる。あのページを作ってからというもの少数ながら、「三国士対戦」やら「三国士演技」やらの変な検索ワードもリストアップされるようになった(笑)
・正誤表
http://cte.main.jp/newsch/article.php/1103
話を三国志大戦に戻して、「三国志大戦セリフ集」を見て気付いたんだけど、「関銀屏」って誰?
適当にネットで調べてみると、どうやら関羽の娘という設定らしい。関羽の娘? あぁ、三国志蜀書関羽伝に出てくるね。
先是、權遣使為子索羽女、羽罵辱其使、不許婚、權大怒。
<清岡の訳>
これより先、孫権は使者によって子の為に関羽の娘を娶ろうとしたが関羽はその使者を罵り辱め、結婚を許さず、孫権は大いに怒った。、
ちなみに『字通』CD-ROM版によると『老学庵筆記、十』に袁術が自分の息子と呂布の娘を結婚させようとしたエピソードとこの故事を並べて「索婦」という言葉を説明しているくだりがある。
このエピソードは三国志より三国演義の方がおそらく有名で、三国演義「第七十三回:玄德進位漢中王、雲長攻拔襄陽郡」では諸葛瑾が使者となっており、関羽から「どうして我が虎の娘が犬の子にしたがうことがあろうか!」(吾虎女安肯犬子乎!)と怒りをかっている。かわいそ。
三国志、三国演義ともに関羽の娘の名前の記述はない。ここらへんはどこらへんが出典だろう。雑劇あたり? それとも
星彩みたくゲーム会社のオリジナル?
<書き忘れ>
2007年1月29日発売のコミック三国志マガジンVol.13で「ウォン・ズーヤン先生は関羽と関羽の娘の物語」(下記URLからの引用)とのこと。
・コミック三国志マガジン 編集部が出師の表
http://www.comic-flapper.com/3mgz/blog/
・コミック三国志マガジンVOL.13予告!
http://www.comic-flapper.com/3mgz/blog/?p=21
※追記
メモ:第9回 三国志 義兄弟の宴(2016年2月7日)
※新規関連記事
メモ:精巧大型人形劇「三国志」-総集編-(2016年10月30日)
※新規関連記事
三國志 クリエイターズスタンプ(2017年2月20日)
サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。
http://web.kanazawa-u.ac.jp/~chinese/jiaoshi/shangtian/gongzuo/guansuoxi.files/guansuoxi.htm
ページを見たら上田先生の文じゃないですか。
すごくワクワクしながら読み進めていましたよ。
こういったフィールドワーク(?)は良いですね~
それでページ内検索をすればどこにでてくるかすぐ分かるんですが、あえてそうせず読んでました。
>また彼の息子李蔚と関羽の娘、関銀瓶(関三小姐)との物語もこのあたりではよく知られている。
とこういう出方だったんですね。三国志大戦の「関銀屏」と微妙に漢字が違っていて、両方ともネットで検索かけてみると件数が圧倒的に違いますね。
三国志大戦の影響で「関銀屏」の方が多くなってしまうんですね。
※上記引用部分の出所(http://web.kanazawa-u.ac.jp/~chinese/chubun.html)
ともうちょい細かいところだと以下のページになります。
http://web.kanazawa-u.ac.jp/~chinese/jiaoshi/shangtian/gongzuo/guansuoxi.htm
そういや「三国志大戦 ランペイジ」って検索が続いてますけど、Ver.2.10の新カードのレジェンドカード(LE)に吉永裕介/著「ランペイジ」(ヤングマガジンアッパーズ、講談社)からのがあったら面白いですね。講談社だし。
で、ちょっと検索していたらこんなものをみつけました。
http://www.yxdaily.com/yxnews/culture/dzrw/2006_12_20/123966.shtml
玉渓新聞ネットという雲南省の地方新聞ニュースなんですが、
関銀屏が玉渓に住んでいたという関連で以下のような記事が載っていました。
冒頭を意訳しますと、
「歴史と伝説中の関銀屏
関銀屏(生没年不詳)は関公の三女である。趙雲を師と仰ぎ、鍛錬して武芸を身につけた。その後丞相の諸葛孔明を媒酌人として、李恢の子・李蔚に嫁ぎ、玉渓の地に来ている。死後、澄江の金蓬山に埋葬された。彼女と李蔚の夫婦を合葬する墓は今なお存在している。…」
いま我流で翻訳中なのですが、その後も色々興味深い事が書いてあるようです。
残念ながらこれら彼女に関するエピソードは全て民間伝承ということで、はっきりした元ネタがあるわけじゃないようですが…
「会拝趙雲為師、練就一身武芸。」
なんかこれ、どっかで聞いた事がある設定ですよね(笑)
「会拝趙雲為師、練就一身武芸。」を見たとき、私も真っ先にある人物を連想しました。
仮にかの会社はこれを元にしているとすれば、人間関係で奥行きを出せるクレバーな設定変更ですね。成功しているかどうかは別として。
リンク先の張飛とのエピソードが面白いです。まさか呂布が関連するだなんて思いも寄りませんでした。
http://www.comic-flapper.com/3mgz_13.html
↑上でも書いたんですが、コミック三国志マガジンVol.13のウォン・ズーヤン先生の関羽と関羽の娘の漫画があるらしいですね。タイトルが「明珠銀屏」と言うことをさっき知りました。
まだ読んでいないですが(…と言いつつ読む機会なさそうですが)、タイトルから連想されるのはゲソさんがリンクをあげてくれた記事中の宝珠ネタのような気がします。
両者とも続報をプレッシャーにならない程ほのかに期待しておきます。
文中にも「つまり玉渓の人は関公と親戚同然で…」みたいなくだりがありましたが、
いかにも酒場の放言チックな感じがして、良くも悪くも民間伝承っぽさが出ています。
劉備三兄弟、諸葛孔明、趙雲、呂布、とビッグネームがずらずら出てくるあたりも、
それっぽいというか。
コミック三国志、ちょっと期待してます。
はたしてリカイの息子は出てくるのかどうか(笑)
これがすごく分かりやすかったです(笑)
(勢い余って彦根城のマスコットひこにゃんみたいなのができないかな、と妄想しておりました)
確かにビッグネームが続いてますね
李蔚……その説明だけででページ数が割かれるんで、出すとなるとハイリスクですね(笑)