※前記事
立命館大学の日本史世界史入試で三国志関連2018
上記記事に引き続き、大学入試に三国関連がないか、下記サイトをチェックする。
・【大学入試2018】:大学入試:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/18/
そうすると下記関連記事のように、その昨年に引き続き今年もこの大学の入試に三国関連がある。
※関連記事
同志社大学の入試で三国関連2017
・同志社大学
http://www.doshisha.ac.jp/
※新規関連記事
同志社大学の入試日本史で三国志関連2019
「政策・文化情報・生命医科・スポーツ健康科(2月7日実施)」の日本史にあった。
日本史の〔I〕の冒頭に掲げられた(d)の文章に以下に引用する文がある。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『魏書』東夷伝倭人条には、弥生時代の日本の習俗や生活が記述されている。その中に、「男子は大小と無く皆黥面文身す。(中略)今倭の水人、好く沈沒し魚蛤を捕へ、文身し亦た以て大魚・水禽厭ふ。諸国の文身は各異なり、(中略)尊卑差有り」記されている。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「魏書」と書くんだったら『三国志』がないと北魏について書かれた正史『魏書』と紛らわしいだろう、と脊髄反射的にツッコミを入れてしまうのだけど、前記事同様、下記関連記事にある徳島大学大学院教授 葭森健介先生によるツッコミを引いた方が良いのかな?
※関連記事
「魏志倭人伝」の世界(NHK文化センター徳島教室2017年4月20日-9月21日)
それで引用される『三国志』巻三十魏書東夷伝の部分は「男子無大小皆黥面文身。自古以來、其使詣中國、皆自稱大夫。夏后少康之子封於會稽、斷髮文身以避蛟龍之害。今倭水人好沈沒捕魚蛤、文身亦以厭大魚水禽、後稍以為飾。諸國文身各異、或左或右、或大或小、尊卑有差。」である。
もちろんこの文章についての設問が4問あって、まず話題の『魏書』の「編・著者」を選ぶ四択問題で、「4. 壱与」じゃなくて「1. 陳寿」を正解として選ばせたいのだろうけど、前述のとおり真っ当な人だったら「北斉の魏収」を探すだろうから(まぁ「東夷伝倭人条」と書いてあるのだけどね)、同志社大学入試による久々の悪問が出た、といったところだろうか。
※関連記事
同志社大学入試で三国志関連
次の問は『三国志』巻三十魏書東夷伝の「夏后少康之子封於會稽、斷髮文身以避蛟龍之害。」について関係する南方の国を選ぶ問題でもちろん「1. 呉」。
次の問は外国の次は国内だとばかりに、「当時の日本(倭)の地域・国名として誤っている」ものを選ぶ四択問題。「4. 弁辰」ね。
最後の関連する問は「当時の倭の社会の構造に関する説明で最も適切なものを次の中から」選ぶ問題。「1. 卑弥呼が中国に大夫を遣わし、漢委奴国王の印綬を受け、倭を統治した。」というのはパラレルワールドを想像させるのだけど、正解は「3. 大人と下戸など身分差があり、租税や刑罰などの制度も整っていた。」なんだろうね。
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関西大学の入試で三国志関連2018
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同志社大学の日本史世界史入試で三国志関連2021(2月5日-9日)
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