※前記事
関西学院大学の入試で馬、そしてポロと曹植関連2018
上記記事に引き続き、大学入試に三国関連がないか、下記サイトをチェックする。
・【大学入試2018】:大学入試:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/18/
そうすると下記関連記事のように、その昨年に引き続き今年もこの大学の入試に三国関連がある。
※関連記事
立命館大学の日本史世界史入試で三国志関連2017
・立命館大学 - Beyond Borders -
http://www.ritsumei.jp/
※新規関連記事
立命館大学の日本史世界史入試で三国志関連2019
まず「文系・理系・薬(2月2日実施)」の日本史だ。「文系(法学部・産業社会学部・国際関係学部・文学部・映像学部・経営学部・政策科学部・総合心理学部・経済学部・スポーツ健康科学部)・理系(理工学部・情報理工学部・生命科学部)・薬学(薬学部)」とのこと。
日本史のIの〔1〕の長文中の2段落目に以下に引用する文がある。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中国の正史である『三国志』の「魏志」倭人伝によると,2世紀の終り頃に倭国では大きな争乱があったと記されている。また,前漢の時代には百余国あった国が現在は三十ほどの国がであるとも記されている。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『三国志』、と書くんだったら「魏志」じゃなくて「魏書」だろ、と脊髄反射的にツッコミを入れてしまうのだけど、前記事同様、下記関連記事にある徳島大学大学院教授 葭森健介先生によるツッコミを引いた方が良いのかな?
※関連記事
「魏志倭人伝」の世界(NHK文化センター徳島教室2017年4月20日-9月21日)
話を戻し、これに付随する問題(c)では「大きな争乱」を治めた卑弥呼が晩年、争った(倭国内)の国名を問う。『三国志』巻三十魏書東夷伝を見ると「倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和、遣倭載斯・烏越等詣郡説相攻撃状。」とあるんで、「狗奴国」。問題(d)では卑弥呼が魏に派遣した使者の大夫の名をと問う。同じく『三国志』巻三十魏書東夷伝を見ると「景初二年六月、倭女王遣大夫難升米等詣郡、求詣天子朝獻、太守劉夏遣吏將送詣京都。」とあるんで、「難升米」ね。
※関連記事
まんが日本史#2「幻の邪馬台国~女王卑弥呼~」(2012年5月18日)
ちなみに57年についての問題(h)だけど、金印の鈕の形を選ぶ四択問題があった。
世界史のIの長文は『新唐書』に載る宗室李氏の系譜を説明するもの。『唐書』巻七十上宗室世系表上ね。結構、細かく説明していて、三国にかかるのは「次公生軌、字文逸、魏臨淮太守、司農卿。弟潛、申公房始祖也。軌生隆、字彥緒、長安令・積弩將軍。生艾、字世績、晉驍騎將軍・魏郡太守。」という箇所で軌も艾も長文に登場し(三国のゲームでしゅれっと入れられていたらオリキャラと思ってしまうね)、さらに三国魏について後漢からの禅譲の年を答える問題がある。220年ね。
※関連記事
2006年3月11日「第二回 TOKYO 漢籍 SEMINAR」午前レポ
世界史はこれで終りと思ったら、意外なところで三国関連が顔を出す。IIの(19世紀の)キリスト教の中国への伝播に関する長文で「キリスト教に入信した信者たちは」「また、関帝廟などでの村祭りにも参加せず,その費用さえ出そうとしなかった。」と。
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第2回三国志学会大会ノート4
メモ:巴と蜀と(2016年2月20日)
明清のおみくじと社会 関帝霊籤の全訳(2017年9月発行)
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同志社大学の日本史入試で三国志関連2018
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同志社大学の日本史世界史入試で三国志関連2020(2月5日10日)
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