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リンク:『三国志演義』研究 : そのテキスト生成に関する考察(2000年9月)
2020年8月29日土曜日になる7分前起床。実際は後述のブックカフェで目を通していたのだけど、先に本題、ということで、神戸大学関連が続いてしまうのだけど、先週、行きつけの図書館で借りてきた本に、前川修・奥村弘/編『マンガ/漫画/MANGA ―人文学の視点から―』(神戸大学出版会2020年3月31日、ISBN:9784909364098)というのがあって、そこで三国ネタを見かける。ちなみに税別2800円とのことで、「神戸大学大学院人文学研究科70周年記念事業キックオフシンポジウム「「MANGA」―人文学研究の新展開―」の内容を書籍化」とのことだ。
・マンガ/漫画/MANGA -人文学の視点から- | 国立大学法人 神戸大学 (Kobe University)
https://www.kobe-u.ac.jp/info/public-relations/book/2020/04_02_01.html
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リンク:神戸大学 文学部一回生に聞いた知ってる中国人 2022年版(2022年7月26日)
・神戸大学出版会
http://www.org.kobe-u.ac.jp/kupress/
・マンガ/漫画/MANGA|神戸新聞総合出版センター
https://kobe-yomitai.jp/book/1027/
三国ネタは「第2章 マンガ研究の諸相1 日本美術史の中のマンガ・アニメ」でのpp.68-72 増記隆介「はじめに―日本美術史とマンガ・アニメ」のp.70にあって、下記に引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
逆に複数のページからなるマンガが、捲る行為から切り離されある一ページだけ提示された時にそれが「絵画化」するということも起こりうるのではないだろうか。例えば、二○一九年夏に東京国立博物館で行われた「三国志」展では、コーナーごとに物語や登場人物を象徴する場面として横山光輝『三国志』(一九七一―九八七)のマンガ原稿の一ページが展示された。原稿であることによってその画面には、墨や「ホワイト」による「絵画」の推敲の過程が如実に示されていること、そしてページから切り離されることで物語が曖昧になること、このふたつの点においてマンガが絵画に歩み寄っている印象を見るものに与え、そこに博物館における展示の余地が生まれたように感じられた。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
とのことで、ここでいう「東京国立博物館で行われた「三国志」展」は、下記関連記事にある、同所の後、九州国立博物館で巡回展のあった特別展「三国志」のことであろう。あとちゃんと横山光輝「三国志」の連載年が合っているのもポイント。
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特別展 三国志(東京2019年7月9日-9月16日、福岡2019年10月1日-2020年1月5日)
100年後に残したい! マンガ名作(2017年11月30日発売)
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