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三国志ニュース定期便 昨年3月の京大セミナーについて「丁奉」墓の片側鐙だけ語りたい!(YouTube2025年1月19日)
2025年1月20日月曜日、昨日、一昨日と大学入学共通テストだったので、昨年の下記関連記事につづいて読売新聞オンラインをチェックする。
※関連記事
京都大学の世界史入試で三国関連2024(2月25日)
今年は新課程履修者による初めての大学入試なので、どうやら新旧2通りの科目が用意されている(※詳しくは下記の独立行政法人 大学入試センターのサイトで)。そのためチェックする量が多くなったのだけど、母数が多くなった分、三国関連も出やすくなるのでは?と期待してしまう。それで昨年の下記関連記事同様、大学入学共通テストに見られる三国ネタの記事。2025年1月18日土曜日が初日でその文系教科から。前述のとおり昨年同様、下記の読売新聞の大学入試を通じたもの。
※昨年記事
大学入学共通テストの世界史Bで西晋関連2024(2024年1月13日)
・共通テスト(共テ) 問題と解答速報2025…大学入試 : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/nyushi/
※この後、他の大学入試も扱うため、ページタイトルが変わる。
・独立行政法人 大学入試センター
https://www.dnc.ac.jp/
具体的には旧世界史Bの第1問Bにあった。中国の文字文化について。資料1と資料2を見せ、資料1が『説文解字』の序文、資料2が趙壱という人物の文、ともに日本語訳されている。趙壱は手元の電子文献だと「趙壹」だね、邪馬臺國と邪馬壹國の表記のゆらぎでおなじみの漢字。その資料2がどこがソースかと思って探したら、『太平御覧』で「非草書」って趙壹の文に行き当たったんだけど、肝心のそれっぽい文が見当たらない。その書名「非草書」で検索すると、見つかった。「張壹」と誤ってだから見つからなかったんだ、ともかく『太平御覧』卷七百四十九 工藝部六 書下 草書のところには「非草書」の文として下記の文が上がる。
蓋秦之末、官書煩冗、戰攻并作、軍書交馳、羽檄分飛、故隸草趣急速耳、示簡易之指、非圣人之業也。今之學草者、不思其簡易之旨、直以為杜・崔之法、龜龍所見也、齔齒以上・茍任涉學者、廢《倉頡》・《史籀》、竟以杜・崔為楷;私書相與、庶獨就書、云適迫遽、故不及草。
資料2の日本語訳としては「蓋秦之末」の秦が穴埋め問題になっているため空欄で、さらに「杜・崔之法」、つまり杜度と崔瑗の書法の「崔瑗」が「ら」として省略されており、さらに資料1との兼ね合いで「《史籀》」が「など」と省略されている。
ともかく、この著者の趙壹は『後漢書』伝七十文苑列伝に立伝されており、そこで、「光和元年」がでてきて、袁逢に声をかけられたり(※いや礼のエピソードを省略しすぎてしまったが)、皇甫規と会ったり、『三国志』に載らないがそれが対象とする同時代の人物であることがわかる。
それを受けた問題は組み合わせを問うものなので割愛。
日常の記述に戻って、本来であれば月末の1月25日土曜日ライブ配信なのだけど、その日は1月25日(土)19:30〜21:30 【第38回】人形劇三国志 鑑賞オフ友の会(オンライン開催)があるんで、一週ズラして、2月1日土曜日19時にライブ配信だな、テーマは「次週国会図書館で何調べるか作戦会議」で。3月末(多分4/1だけど)に日本マンガ学会大会のエントリ〆切が迫ってるので、ちょっと整理がてら、なるべく研究の核心に触れない程度に。ここ数ヶ月の国会図書館で調べたこととかをおさらいしつつ。
21時より下記の配信。複数人のVtuberさんが織りなす、ネタがふんだんに含まれた複数の物語、おもしろい。
・【月曜21時】リレー小説コラボ・じゃれ本オンライン【じゃれ本】
https://www.youtube.com/watch?v=GTVihgEA9fs
22時30分、三国志ニュースの記事「
三国志研究会(全国版)会場移転(KOBE鉄人三国志ギャラリー 2025年3月9日-)」アップ。
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じゃない孔明転生記。軍師の師だといわれましても@COMIC(2025年1月20日-)
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