9月17日に
長沙呉簡国際シンポジウム「長沙呉簡の世界-三国志を超えて-」があってそれに一般聴講しにいくんだけど、それにおつむを無理からにでもあわせるため、最近は暇を見つけて「長沙呉簡研究報告」第1集や第2集に目を通している日々だ。
そういえばよくよく思い出してみると、こういう出土資料に目を向けるようになったのは、昔からもっと当時の息吹を感じられる資料を欲していたのは確かだけど、決定的になったのは籾山明/著「漢帝国と辺境社会」という本のおかげ。こんな小さく手軽に持ち運べる本なのに得る物が多すぎる。対象となる時代は前漢時代と三国時代より古いけど、三国創作に携わる人は是非、読んで欲しい本。
・籾山明/著「漢帝国と辺境社会」
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one&no=165
その本でここで多くとりあえられているのが居延漢簡。エチナ河流域で発掘された漢代の木簡。漢代では「居延」と呼ばれる地域で発掘されたので居延漢簡と呼ばれるとのこと。
その木簡の内容を含め、いくつかの出土資料に書かれた文を検索できるウェブページがあることを思い出す。一度、見かけブックマークしてそのままだったんだけど、今改めてとなかなか面白いページ。中央研究院歴史語言研究所の文物圖象研究室のサイトの一コンテンツだ(下記)。検索元となる文献も検索結果として出てくる。
・中央研究院歴史語言研究所 文物圖象研究室
http://saturn.ihp.sinica.edu.tw/~wenwu/index.html
・文物圖象研究資料庫 全文檢索
http://saturn.ihp.sinica.edu.tw/~wenwu/search.htm
これだけだとわかりにくいんで、このサイトを知るきっかけとなったサイトとそこを紹介したページをあげておく。
・睡人亭
http://www.shuiren.org/
・文物圖象研究資料庫マニュアル
http://www.shuiren.org/chuden/toyoshi/zuzou/index-j.html
以前、紹介した
曹全碑の全文を検索できたり、当時の成人女性の名前の例を知りたければ「大女」というワードで検索をかけたり、あれこれ楽しむことができる。
長沙呉簡の内容も将来的にこうやって検索できるようになるといいんだけど。
※追記
古典籍総合データベース(早稲田大学図書館)
※追記
リンク:「漢代における郡県の構造について」
※追記
メモ:「功次による昇進制度の形成」
※追記
第24回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2011年8月11日-16日)
※追記
走馬樓三國呉簡 嘉禾吏民田家莂資料庫
※追記
秦漢出土文字史料の研究 形態・制度・社会(2015年12月)
サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。
http://rhorse.lib.cuhk.edu.hk/
大木簡の田家ベツ[くさかんむり/別]だけですが、検索できますよー。
それから毎度、貴重な情報をありがとうございます。
そのページはThe Internet Archiveだと2002年からあるので、私が目にしていてもおかしくなさそうなのに見落としている可能性大です(汗)
しばし、あれこれ検索でいじってみますね。
ありがとうございました。