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上記関連記事を書く際に知ったこと。
・新紀元社
http://www.shinkigensha.co.jp/
・邪馬台国 古代日本誕生の謎
http://w3.shinkigensha.co.jp/books/978-4-7753-1025-0.html
上記出版社サイトの上記書籍ページによると、2012年5月25日に新紀元社より藤井勝彦/著『邪馬台国 古代日本誕生の謎』(Truth In History シリーズ、ISBN978-4-7753-1025-0)が1995円で発売したという。「三国志ニュース」を見慣れた人だと当然のことだろうが、「邪馬台国」は『三国志』巻三十魏書東夷伝に「南至邪馬壹國、女王之所都、水行十日、陸行一月。」と初出があるように『三国志』経由で今に伝わる国名であり、この「Truth In History」シリーズで『三国志』が関わる書籍は下記の二つがあった。
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三国志合戦事典(2010年12月22日)
上記の「Truth In History」シリーズの二つの書籍はそのシリーズ名と反し、歴史由来ではない、フィクション(Fiction Out Of Touch With History)が混入したものだったが、上記書籍ページから下記へ引用する紹介文を見る限り、さすがに邪馬台国の書籍はそういった故意のフィクション混入は成立しなかったようだ。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
歴史上に名を残している日本最古の国、邪馬台国。しかし、女王卑弥呼や邪馬台国には謎が多く、その国の所在地さえわかっていません。本書はこの邪馬台国に対して識者たちが唱えた説を可能な限り掲載し、歴史的に結論の出ていない大きな謎に迫ります。また、巻末には邪馬台国が登場する唯一の資料といえる『魏志倭人伝』の原文と書き下し文を掲載しています。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このシリーズでのこの書籍を知ったとき、どうやって字数やページ数をかせぐのか不思議に思っていたが、引用したこの紹介文を読んで納得した。中身を一目も読んでいないが、その文を読む限り「今までの説を規定のページ数に達するまで集めてみました」といった、(意図せず悪く聞こえてしまうかもしれないが)学生のレポート、あるいは論文の序言、総説みたいなコンセプトなんだろうね。変にトンデモ説をとなえるよりはよほど誠実な構成だ。いや「大きな謎に迫ります」がちゃんとしていれば、より素晴らしい書籍なんだろうね。
同じ邪馬台国の関連書籍だけど、コンセプト的には違っていそうな下記の書籍と、実は同日の発売だった。一緒に買った方や読み比べした方はいらっしゃるのか、読者層の観点からも興味あるところだ。
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※追記
十大三国志ニュース2012 後編
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