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2004年9月7日-10月24日 古代中国の文字と至宝


  • 2005年11月25日(金) 23:21 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,316
展覧会 ・2005年9月3日「三国志納涼オフ会in東京」報告
http://cte.main.jp/newsch/article.php/170

 2005年9月3日にあった「三国志納涼オフ会in東京」で隼鶻さんが「古代中国の文字と至宝」展の図録を貸してくれた。
 2004年9月7日(火)から10月24日(日)までの間、サントリー美術館で湖南省出土古代文物展「古代中国の文字と至宝」が行われていたらしい。残念ながら、他の美術館へ循環しておらず私は見に行けなかった。

 副題に「初公開≪馬王堆と走馬楼≫」とあるようにこの展覧会の目玉は1972年に長沙市郊外で発掘された馬王堆漢墓の出土品と1996年に十数万枚も発掘された三国時代・呉の走馬楼簡牘だ。前者は三国志の時代以前の前漢時代の物品、そして後者はそのものズバリ呉の主に行政文章だ。
 馬王堆漢墓での重要発見といえば、「西漢女尸」と呼ばれる50歳ぐらいの女性のミイラだけど、さすがにそれは展覧会や図録になく(当たり前)、その他の馬王堆一号墓T形帛画(複製)、導引圖(複製)、戴冠男俑が図録に載っている。導引圖にはコミカルに人が体操している姿がいくつも描かれている。中国最古の体育療法だそうな。画像石などの絵では分かりにくい服飾が戴冠男俑ではとてもわかりやすい。長冠をつけた男の姿がはっきりと表現されている。
 走馬楼簡牘は発掘された簡牘(木簡や竹簡のこと)が多すぎるせいか、まだ整理しきれていないらしく中国でも日本でも研究の最中らしい。その簡牘を見ると、呉の国では後漢の年号の「建安」が二年長い27年までのばされていたことがわかるとのこと。あと書体の歴史の空白をも埋める発見とのこと。それだけでも驚きの事実で研究が進みと当時の社会制度がわかる驚きの新事実が明らかになるんだろう。
 展示品の写真もそうだけど、この図録に書かれている文章も面白い。馬王堆漢墓で見つかった書籍の話(「地下図書館」というしゃれたタイトルを入れている)、走馬楼簡牘の概説などなど。

 さて、この図録をもう少し読んで、次の「三国志忘年オフ会in東京(仮)」で隼鶻さんにお返ししよう。

・2005年12月17日土曜日 三国志忘年オフ会in東京(仮)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/222

※新規関連記事 メモ:深衣の復原(京都2019年12月14日)

※新規関連記事 メモ:三国志大文化祭2023(2023年9月3日)

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