※前記事
立命館大学の入試で三国志関連2012
上記記事に引き続き、大学入試に三国関連がないか、下記サイトをチェックする。
・大学入試速報2012 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://nyushi.yomiuri.co.jp/
そうすると下記関連記事のように、昨年に引き続き今年も関西学院大学入試に三国関連がある。
※関連記事
関西学院大学の入試で『三国志』巻三十魏書東夷伝
・関西学院大学 KG Kwansei Gakuin University
http://www.kwansei.ac.jp/
それはまず「全学(神学部・社会学部・経済学部・国際学部・教育学部・総合政策学部)(2月2日実施)」の世界史〔II〕(9)に三国の次の西晋時代に関する、誤りを一つ選ぶ四択問題がある。その答え、つまり誤りの文「c. 井田制と呼ばれる土地制度が行われた。」で、他は清談の文や八王の乱についての文で三国に直接関係するのは「a. 武帝時代に、呉の征服により中国が再統一された。」。ここで「呉の征服」とあるが、「呉による征服」なのか「呉への征服」なのか判りにくくしかもそれが正誤を問うものなので、良問とは言えない。
次に「文学部・教育学部〈理系型(幼児・初等教育)〉・総合政策学部〈理系型〉・理工学部(2月3日実施)」の日本史〔IV〕のA.の文章の中の「早い段階から大陸との考証があったことは、中国の史書からうかがうことができる」という文に下線が引かれ、それを受けて1.の問題があり、それは誤りを一つ選ぶ四択問題だ。三国に関係するのは「ウ. 『魏志』倭人伝には、倭の女王が魏の明帝に朝貢してきたことが記されている。」でもちろん正しい文だ。それにしても、やはり日本史分野は伝統的に『三国志』巻三十魏書東夷伝を「『魏志』倭人伝」と表記するようだね。
あと世界史〔III〕の文章で顧炎武『日知録』巻十三「両漢風俗」の訳文が引用され、そのうちで三国に関連するのは「じつに上古以来、風俗のうるわしいこと、後漢時代にまさるものはなかった。しかし、曹操が権力を掌握するや、才能はあっても行いの修まらない者を推奨し、ここに権謀詐術は横行し、悪逆の心がきざすようになった。三国の魏の時代には、さらに幾人かの軽薄な者たちが知謀をひけらかし、儒教の経典をさげすんで老荘の教えを学び、ここに風俗は再び一変した。」という文だ。その文の「三国の魏の時代」に関する問題で、誤りを一つ選ぶ四択問題だ。a.が九品中正、c.が竹林の七賢、d.が邪馬台国の卑弥呼についての文で、正解(誤り)はb.の均田制に関しての文だ。
※次記事
関西大学の入試で三国志関連2012
※追記
十大三国志ニュース2012 後編
※追記
関西学院大学の入試で三国志関連2013
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