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第9回魏晋南北朝史研究会大会ノート3


  • 2010年10月 5日(火) 00:35 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,885
研究 ※目次 第9回魏晋南北朝史研究会大会ノート(2009年9月12日)
※前記事 第9回魏晋南北朝史研究会大会ノート2

 予告通り休憩を挟んで16:30に侯旭東先生による講演が開始される。

○特別講演 近年中国魏晋南北朝史研究动向:以青年学者为中心

 発表は事前に中文のレジュメA4用紙14ページが配られ、北京語を介して行われ、それを理解できない清岡はそれをノートにして伝える自信はないので、ここでは割愛する。タイトル通りレジュメには本文と共に中国の魏晋南北朝史の研究者が分野ごとにリストアップされており、そういった資料としても活用できる。

 17:01終了。拍手。

 司会から補足として清華大学のネットワークと論文の話になる。

・欢迎光临清华大学
http://www.tsinghua.edu.cn/

・CNKI
http://cnki.toho-shoten.co.jp/

 質疑に移る。それは日本語によるものだがらそこから講演内容をある程度、推測できるが、講演を聴いて理解しないままそれをやるのも誤情報の元なので、やはり割愛する。各国の研究者がそれぞれの外国の研究に興味を持っているか否かという応答や中国では博士に進学すると出版社への就職という進路もあるという応答は興味深かった。
 17:18終了。

○学会報告等

 続けて北海道大学助教の松下憲一さんが登壇される。何の学会報告かというと、2009年8月28日から30日まで武汉大学珞珈山荘第四会议室で開催された第三届「中国中古史青年学者联谊会」。レジュメはA4用紙1枚A5規格2ページとA3用紙1枚A5規格4ページで、前者が「第三届“中国中古史青年学者联谊会”与会者名单」と銘打たれたコピーで、後者が「第三届“中国中古史青年学者联谊会”会议日程」。こちらは三国時代と関係ないため割愛。参加者は発表者なりコメンテータなり必ず何らかの役割が与えられ、各人のお国柄が出たとの報告が印象的だった。
 17:28終了。拍手

○総会

 続けて同様の理由でほぼ割愛。推薦により会長、また会長の提案により副会長が決められ、下記ブログ記事のように役員が決められる。

・魏晋南北朝史研究会
http://6ch.blog.shinobi.jp/

・魏晋南北朝史研究会2009年度役員 (上記ブログ記事)
http://6ch.blog.shinobi.jp/Entry/62/

 続けて会則が改訂で、予め「魏晋南北朝史研究会会則」が書かれたA4用紙1枚が配られており、魏晋南北朝史研究会会則附則に「第四条 本会の事務局は新潟大学關尾研究室に改める。」が加わりそれまでの第四条が第五条にある。

・新潟大学人文学部東洋文化史研究室【関尾ゼミ】
http://www.human.niigata-u.ac.jp/~ssekio/

 それ以外の幹事は、幹事会からの提案。
 続いて会計報告。こちらも予め「魏晋南北朝史研究会 2008年度(2008.7.1~2009.6.30)会計報告書」が書かれたA4用紙1枚が配られていた。
 続いて会計監査二名からの報告が印象に残った。それは、

津田先生「監査の結果、いずれも適正であることを認めます。特に問題はありません」

福原先生「あの……多分……適正だと思います」
(場内爆笑)
福原先生「僕も他の所でやっていて、よく失敗していて、よく怒られていているんで、見習いたいと思います」
(場内笑)

と文字にすると全然、伝わらないだろうけど、福原先生が間と雰囲気だけで(しかも意図していないらしい)、場内を爆笑の渦に招いたこと。後日、人伝えに聞いたが、ある著名な先生がこれを評して曰く「寒門出身と門地二品の貴族の違いだ」とのこと。
 話を戻し、議長から承認する場合、拍手するよう求められたので、満場拍手で承認される。
 その後、新役員の方が向かって左の壁(西の壁)に整列し、一人一人順々に挨拶をされていた。

 それから中村先生から閉会の挨拶および会長任期完了(三年間)の挨拶が終わり、拍手で終了。17:51。
 それと次の日の立正大学大崎キャンパスで開催される国際ワークショップ「新出魏晋簡牘をめぐる諸問題」について案内のアナウンスがあった。

※関連記事 新出魏晋簡牘をめぐる諸問題(2009年9月13日)

 この後、懇親会への流れだけど、それこそ一素人が入ると粗相しかねないので、その場から退散する。

 他にも懇親会に出ない方の三口宗さんやSuさんと共にプチオフ会を開くことになる。バスで渋谷駅まで出て、そこから電車で新宿まで行き、下記のリンク先や関連記事にあるように以前、プチオフ会で行った、とんかつ茶づけ「すずや」に向かった。

・Re:2006年2月18日・19日 イベントあわせのプチオフ会提案。
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one&no=2230

※関連記事 「異邦人」(古代中国個室ダイニング)

・とんかつ茶づけ”すずや”
http://www.toncya-suzuya.co.jp/

 いつものようにいろいろ話したが、やはり印象に残ったのは、「初心者にどんな三国志関連書籍を薦めるか」という三国志ファンが集まるとよくある話題のテーマの中で、福原啓郎/著『西晉の武帝 司馬炎』(中国歴史人物選、白帝社、1995年)を推す清岡に対し、「止めて下さい」とあっさりおっしゃるSuさんだった。

※次記事 新出魏晋簡牘をめぐる諸問題ノート(2009年9月13日)

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