シミュレーションゲームの『三國志』シリーズやアクションゲームの『真・三國無双』シリーズを出している会社でお馴染みのコーエー。旧名(漢字名?)は光栄で英語名はkoei(余談だけど、この英語名であるため社名を「コーエイ」だと勘違いしている人多数。個人的にはkeioのアナグラムなので何かを主張しているのかと穿ってしまった)。
ただゲームソフトを提供しているだけではなく、それに関連した書籍の出版も行っている。
・KOEI Co., Ltd.
http://www.koei.co.jp/
・GAMECITY (コーエー総合ポータルサイト)
http://www.gamecity.ne.jp/
・GAMECITY [コーエーカタログ] BOOKS
http://www.gamecity.ne.jp/media/book/index.htm
それはどんな出版かというと2008年3月下旬に発売するラインナップを見るとよくわかる。
3月下旬と言いつつ、まずは4月上旬発売予定の説明。
4月上旬発売予定、『無双OROCHI 魔王再臨 コンプリートガイド 上』(1680円)。
これは2008年4月3日発売予定のアクションゲームの
『無双OROCHI 魔王再臨』(PS2版)の攻略本。
過去の発行状況を見ると、ゲームソフトが発売して間もない時に攻略本を出すことはよくあることで、相乗効果を狙ってのことだろうね。逆に発売してから一ヶ月後に攻略本を出すケースなのが次例。
3月下旬発売予定、『三國志 Online ワールドガイド』(1680円)。
これは2008年2月29日に正式サービスがスタートしたMMORPGの
『三國志 Online』(Windows版)の攻略本。
この攻略本には「ゲーム中でオリジナルアイテムがゲットできるシリアルナンバー付き」とのことで、プレイヤーに対する付加価値を付け購買意欲を高めようとしているのだろう。
さらにゲームソフト発売から数ヶ月後に発行する関連本のケースが次例。
3月下旬発売予定、『真・三國無双5 公式設定資料集』(2100円)。
これは2007年11月11日に発売したアクションゲームの
『真・三國無双5』(PS3版)の資料本。
先の二冊が攻略本だったが、これは名前の通り資料集。ターゲットは『真・三國無双5』でよく遊び、さらにその世界観や設定を知りたいってプレイヤーなんだろうね(もっと言えば、趣味でこのゲームの二次創作をしている人向けか)
そういったゲームが持つ世界観へさらに特化し売りにした本が次例。
3月下旬発売予定、『コミック 真・三國無双5 ランブルミッション Vol.3』(945円)。
これは2007年11月11日に発売したアクションゲームの
『真・三國無双5』(PS3版)をネタにしたマンガ。複数の作者が描いている。「Vol.3」とあるのはVol.1が2008年2月1日発売でVol.2が2008年2月29日発売しているため。
こういう二次創作をメーカー自ら出すのは面白いね(自社で関連したマンガを出すのは『ドラゴンクエスト』のエニックス(現スクウェア・エニックス)などが昔からやっていたけどね)
※追記
コミック 無双OROCHI2 スペシャルコマンダー(2012年3月下旬)
次の例はゲームソフトとの関連性が弱くなっているケース。
3月下旬発売予定、『超・三國志 1』(630円、GAMECITY文庫)。
3月下旬発売予定、『超・三國志 2』(630円、GAMECITY文庫)。
今戸榮一/訳編、小林美智/イラスト。以前、光栄から発行された『超・三國志』の文庫版。おそらく周大荒/著『反三国演義』の訳本。
GAMECITY文庫はライトノベルを標榜しているしている。私は『反三国演義』もその訳本も読んだこと無いんだけど、聞くところの内容はライトノベルにカテゴライズするには無理があるような。それを緩和するためかライトノベルでよくみかけるような絵柄のイラストが表紙(挿絵も?)を飾っている。
タイトルに「三国志」ではなく、他社にない、
コーエーの登録商標である「三國志」が含まれているところが微笑ましい。
『超・三國志 1』は以前、
2008年1月下旬発売予定となっていたが、大幅に予定を遅らせている。やはり新設の「GAMECITY文庫」とあって何かと手間取っているのかな。
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リンク:箱崎みどりが語る、三国志の魅力とおすすめの本(日経BOOKプラス2024年1月18日,25日,2月1日,8日)
・GAMECITY文庫オンライン
http://www.gamecity.ne.jp/gcbunko/
※追記
反三国志 関雲長北伐戦記1(2010年1月29日)
※追記
精恋三国志I(2010年4月10日)
※新規関連記事
メモ1:三国志学会 第十八回大会(2023年9月3日)
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