1巻のときは発売数ヶ月後に気付いたんだけど、今回は発売前に気付いた。
・2006年7月25日「天破 三国志 1」(歴史群像新書)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/435
もし孫策が亡くなっていなかったら、のif小説。いわゆる架空戦記。新書の2巻
・ショップ学研
http://shop.gakken.co.jp/
※ここの「文庫・新書・文芸書」→「歴史群像新書」と辿ってください。但し発売前だと「近日発売予定」&「文庫・新書・文芸書」のところ。
吉本健二/著「天破 三国志 2」(歴史群像新書 学習研究社)
定価 945円
ISBN:4054032907
私は1巻を読んでいないんだけど、以下に引用する紹介文を見ると、架空戦記のワクワク感があって良いね。
というわけで、紹介文を「ショップ学研」から引用。
---------------------<引用開始>---------------------
劉備は臥龍・孔明を得て襄陽の奪取を目論む。一方、袁紹の麾下に甘んじる曹操の野望は衰えず、袁紹が孫呉領への南下を始めたのを機に形勢逆転への策に打って出た。自ら「呉王」を宣言した孫策、荊州の劉備、そして奸雄・曹操の天下を賭けた大激闘!
---------------------<引用終了>---------------------
「袁紹の麾下に甘んじる曹操」というのも見てみたい気もする。
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ただ、「三国志」である以上は袁紹が勝ちきったまま終わる展開にはならないのでしょうね。
架空戦記といえども完全に架空であってはいけない、といいましょうか。
曹操が袁紹の手元にひき置かれたか、一時和平したのかはちょっと不明ですが、
「袁紹の南下に乗ずる逆転策」で、さらには「孫策が主役」という小説的な都合(笑)も考えると、袁紹の後背で曹操が叛旗を翻し、孫策に挟撃をもちかけるといったところでしょうか?で、劉備はその間にチャッカリ荊州を押えてる気が。
こうすると史実よりややアグレッシブで展開の速い三国鼎立になりそうです。
個人的には孫権の出番もちゃんとあるのかも見ものです。
ただその一貫した性格は、昔の人だから知りようがない、書き手と読み手が思っているのとギャップがつきものだ(ベタにつくらないと多くの読者が納得しない)等、こちらでもジレンマが含まれていますね。
三国志関連のイフものって結構あるんですが、どれも読んだことないですね。
先に評価を目にしてしまってどうも読むのに憶病になってしまってます(笑)
イフもので好きだったのは、織田信長が生きていたら、ってマンガの本宮ひろ志/著『夢幻の如く』です。
途中まで信長を歴史の表舞台から隠して、歴史をなぞっていくんですよね。
ある時、突然、ストーリーで大風呂敷を広げ始めるんですよ。
そのときの勢い・テンポや、歴史から大きく外れても登場人物が人間くさかったりするあたりが好きでした。
別の意味で「孫策が主役」という小説的な都合だと孫策が圧倒的に有利だと物語として面白くないんで、やはり架空戦記とはいえ三国鼎立しますかね。
しかし魏公より早く呉王になっちゃうんですからどんどんアグレッシブになっちゃうでしょう(笑)
私もまだ読んでないですが、孫策が生きているというifにより曹操がそういう立場になったんでしょうかね。
今までの三国志ものの架空戦記で面白いと聞いたことは私にはまったくないので、これはどうでしょうかね。
三国志ものの架空戦記のイメージを撃ち破る出来だと良いですが。
実際、架空戦記ものって非常にジレンマをかかえた難物だと思いますよ。変えすぎても、変えなさ過ぎてもいけない。
歴史イフものはいくつか読みましたが、やはりそのサジ加減で失敗しているなと感じる例が多かったです。三国志自体が数十年にわたる騒乱なんで、ちょっとやそっとじゃ収拾がつかないでしょうし。
意図するせざるにかかわらず尻切れトンボ・あるいはトンデモ方向に陥りやすいのではないかと素人考えながらに感じます。