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倭人とはなにか(2016年12月22日)


  • 2017年2月 6日(月) 06:34 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,442
研究 ・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店~
http://www.toho-shoten.co.jp/

・メルマガ登録
http://www.toho-shoten.co.jp/mailmag/

上記の書店サイトの上記ページ(メルマガ登録)にあるように東方書店が発行するメールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2017年第1号(総306号)(2017年2月3日発行)により知ったこと。

・株式会社 明石書店
http://www.akashi.co.jp/

・倭人とはなにか
http://www.akashi.co.jp/book/b275091.html

※関連記事
 鍾繇書の実装―新出の東牌楼後漢簡牘を手がかりとして(2009年1月)
 邪馬壹国の歴史学―「邪馬台国」論争を超えて―(2016年3月30日)

上記サイトの上記書籍ページにあるように明石書店より2016年12月22日に出野正・張莉/著『倭人とはなにか 漢字から読み解く日本人の源流』(ISBN9784750344546)が出版されたという。2600円(税別)。内容紹介文を引用するに「古田史学と漢字学の視点から『漢書』『魏志』『後漢書』『三国史記』など中国・朝鮮の漢文献を読解し、従来の「倭」「倭人」「倭国」を同一系統とする解釈の矛盾を明らかにし、日本人のルーツが南中国から渡来した倭種の民族「倭人」であることを論証する。」とのことだ。「『魏志』」は『三国志』魏書のことだし記事にしてみた。

前述の書籍ページより下記に目次を引用する。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 はじめに

第1章 西双版納の旅――倭人の源流を求めて
 1 なぜ西双版納に行ったのか?
 2 西双版納の旅
 (1)景洪市
 (2)基諾族の村にて(一日目)
 (3)とんだトラブル
 (4)族観光村にて
 (5)哈尼族の村で鳥居の原型を見た(二日目)
 (6)哈尼族の「倭」とは「阿(アカ)人」のこと
 (7)哈尼族の高床式住居の中を見学
 (8)哈尼族の茶摘み歌
 (9)竹で編んだ弁当箱をもらった
 (10)哈尼族の鳥霊信仰
 (11)哈尼族の人々は人懐っこい
 (12)景洪市の民俗料理店にて……赤飯・豆腐・こんにゃく・納豆・ちまき
 (13)街道に点在する哈尼族の村(三日目)
 (14)奈良の檜原神社にある三ツ鳥居に似た村門
 (15)哈尼文化園
 (16)堅魚木
 (17)ミャンマー国境の族の村にて
 (18)銅鑼と銅鼓
 (19)下駄が売られていた
 (20)自給自足の村
 (21)布朗族の村にて
 (22)日本の稲作文化・神社文化の原郷を見た
 3 南中国と日本列島の稲作文化の共通性について
 (1)高床式建築
 (2)鳥居の意味するもの
 (3)聖林と依り代
 (4)貫頭衣
 (5)文身
 (6)断髪
 (7)食べ物
 (8)鵜飼

第2章 大野晋「日本語のタミル語起源説」について
 1 大野晋「日本語のタミル語起源説」とは……
 2 タミル語の特徴
 3 大野晋氏の考えるタミル文化と日本文化の関係
 4 「日本語のタミル語起源説」に対する批判
 5 日本列島の言葉がタミル語を形成した
 6 縄文土器や甕棺は南米エクアドルに伝播した
 7 日本語のルーツについて
 8 大野晋氏のタミル語と日本語の比較研究に敬意を表する

第3章 『論衡』・倭人磚の「倭人」について
 1 「有」と「在」
 (1)中国語に見る「有」と「在」の使い分け
 (2)中国語の文法書で「有」と「在」の使い分けを検証する
 (3)日本列島に関する中国文献の「有」と「在」
 (4)古代中国文献に見る「有」と「在」の用例
 (5)『漢書』以前の中国王朝は日本列島にいる人々のことを知らなかった
 2 『論衡』の「倭人」について
 (1)南中国に住んでいた倭人
 (2)『論衡』の倭人=『説文』の人を証明する
 3 倭人磚「有倭人以時盟不」について
 (1)倭人磚「有倭人以時盟不」の「盟」の意味
 (2)「盟」とは同盟のこと
 (3)「有倭人以時盟不」の「倭人」は日本列島の倭人か?
 4 歴史概念としての「東夷」について
 (1)古代中国文献に見る東夷
 (2)徐福説話について
 (3)扶桑の国とは
 (4)扶桑国=天鄙
 (5)『漢書』に見る東夷
 (6)東夷の概念は時代によって異なる

第4章 『山海経』の「倭」、『漢書』の「倭」「倭人」について
 1 『山海経』に見る「倭」、『漢書』列伝六十九王莽傳に見る「東夷の王」について
 2 南中国の「倭族」は、朝鮮半島にも日本列島にも渡来した
 3 『漢書』地理志に見る「邪頭昧」県について

第5章 金印「漢委奴國王」について
 1 金印「漢委奴國王」の「委奴」の意味するもの
 (1)金印「漢委奴國王」の「委奴」の従来説
 (2)「委奴」の奴と「匈奴」の奴
 (3)「奴」の意味するもの
 (4)「如墨委面」「倭面土國王」
 (5)文身の意味するもの
 (6)金印「漢委奴國王」の「委奴」は「倭人」の意味
 (7)内藤文二氏の「倭奴國」=「倭人國」論
 (8)『隋書』の多利思北孤は金印の存在を知っていた?
 2 「室見川銘板」の意味するもの
 (1)「室見川銘板」とは
 (2)銘板の解釈
 (3)「室見川銘板」の時代的認識
 (4)「室見川銘板」が日本列島において作られたとする説
 (5)吉武高木遺跡

第6章 『魏志』倭人伝に見る「邪馬壹国」、『後漢書』東夷列傳倭条に見る「邪馬臺国」について
 1 『魏志』「邪馬壹国」は「邪馬倭国」、『後漢書』「邪馬臺国」は「邪馬大倭国」
 2 「邪馬」の意味
 3 『魏志』「邪馬壹国」の「壹」の意味するもの
 4 「倭」の意味と音について

第7章 中国・朝鮮の古文献に見る「倭」と「倭人」の使い分けについて
 1 中国古文献に見る「倭」「倭人」
 (1)中国古文献に見る「倭」「倭人」の表記について
 (2)『魏志』倭人伝の中に書かれた朝鮮半島の「倭」
 (3)中国古文献に見る「倭」と「倭国」「倭人」の使い分けについて
 (4)『後漢書』東夷伝以後は日本列島の主たる勢力を「倭」と表現する
 2 朝鮮古文献・金石文に見る「倭」「倭人」
 (1)『三国史記』「新羅本紀」に見る「倭人」と「倭兵」の使い分け
 (2)『三国史記』における「倭国」の記録
 (3)朴堤上説話を解読する
 (4)腆支王説話を解読する
 (5)「多婆那国」はどこにあったか?
 (6)好太王碑の「倭」と「倭人」について
 (7)朝鮮半島の「倭」は独立国である
 (8)「倭」と「倭人」の使い分けに関するまとめ

第8章 『隋書』東夷伝・俀國に見る「俀」「邪靡堆」について
 1 『隋書』東夷伝・俀國を『隋書』倭國伝と表記するのはおかしい
 2 「邪靡堆」は「ヤマタイ」と読む
 3 「邪靡堆」の意味するところ
 4 『翰苑』に書かれた多利思北孤の都

第9章 日本列島の「倭国」の終焉
 1 『舊唐書』には倭國伝と日本伝がある
 2 『舊唐書』に見る「倭国」から「日本」への推移の謎
 3 日本国を最初に名乗ったのは近畿王朝
 4 『新唐書』の「倭国」から「日本」への推移の記述
 5 卑弥呼から多利思北孤を一系統とする「倭国」と近畿大和の「日本」

 参考文献
 あとがき
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※新規関連記事 メモ:邪馬台国サミット2021(NHK BSプレミアム2021年1月1日)

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