※関連記事
秦漢官文書の基礎的研究(2015年3月)
上記の関連記事に続いて出土資料もの。「直接、三国には関係ないだろうが、三国の各国の制度の元となる漢代の制度が盛りだくさんなんで紹介した」という理由付けで紹介。裁判関係だし。
出版社から送られてきたチラシにより知ったこと。下記出版社サイトの下記書籍ページによると2015年4月27日に汲古書院より池田雄一/編『漢代を遡る奏[シ獻]』(ISBN9784762965470)が6000円(税別)で刊行されたという。上記ページによると「漢代を遡る貴重な新出裁判記録の全訳注である。」という紹介文。というより「[シ獻]」(ゲン)という字がユニコードにないだなんて!
・株式会社汲古書院 古典・学術図書出版
http://www.kyuko.asia/
・漢代を遡る奏ゲン
http://www.kyuko.asia/book/b196251.html
上記の書籍ページから下記へ目次を引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【主要目次】
序 章 漢代を遡る奏ゲン
― 中国裁判における審級制の起源 池田 雄一
一 奏ゲン制の導入 ― 高祖七年の詔
二 秦楚漢の再審
三 景帝の奏ゲン詔
四 張家山漢簡『奏ゲン書』案例17~案例22
五 秦代の裁判
六 嶽麓書院藏秦簡の奏ゲン案例
七 張家山漢簡『奏ゲン書』と漢代を遡る奏????ゲン
八 ゲン字の音読
第一章 張家山漢簡『奏ゲン書』訳注稿
案例17(釈文・訳注・口語訳)~案例22(同前)
池田 雄一・飯島 和俊・矢澤 悦子・鈴木 直美
板垣 明・宮坂弥代生・森本 淳・高遠 拓児
中川 正明・山元 貴尚・池田 夏樹
第二章 『奏ゲン書』関連論説・翻訳
『奏ゲン書』案例19・案例22に見える文物について 板垣 明
〔翻訳〕李学勤「《奏ゲン書》解説(下)」
飯島 和俊・板垣 明・宮坂弥代生(訳)
〔翻訳〕彭浩「談《奏ゲン書》中秦代和東周時期的案例」
飯島 和俊・板垣 明・宮坂弥代生(訳)
編集後記/索 引
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やはり「森本 淳」さんの氏名があるのに注目してしまうね。
※関連記事
三国軍制と長沙呉簡(2012年11月9日)
※追記
二年律令・奏[シ獻]書 文字異同と一字索引(2015年4月27日)
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