下記ブログ記事で知ったこと。
・三国悠遊記 ~The All Around 三国志!?~
http://ameblo.jp/yaguchi-natsuki/
・「三国志 40人の名脇役」来ます!! (※上記ブログ記事)
http://ameblo.jp/yaguchi-natsuki/entry-11281921336.html
下記出版社サイトの下記書籍ページによると、二玄社書店より渡辺精一/著『三国志 40人の名脇役』(ISBN978-4-544-05152-0)が1680円で発売したという。amazon.co.jpでは2012年6月20日の発売になっている。
・二玄社書店 | 書道関連書籍
http://nigensha.co.jp/shodo/
・二玄社書店 | 三国志 40人の名脇役
http://nigensha.co.jp/shodo/bk_info.html?2401&INF=2201
上記書籍ページから下記へ内容紹介文を引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ワキの視点から読み解く
画期的なガイドブック。
壮大な三国志の世界には、主役と脇役の運命が触れあう数々の名場面がある。主役に劣らず何れも個性的で、乱世の舞台で輝きを放った『三国志』の名脇役40人を紹介。
1.近くて遠い主役の座
2.脇に徹した生きかた
3.名参謀の条件
4.乱世に個性を貫く
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前述の書籍ページには表紙と見開き2ページの3組との画像が掲載されていて、それぞれ華佗、貂蝉、諸葛瑾のページだ。
ここで引っかかるのは、史書の『三国志』には記載がなく、小説である『全相三国志平話』や『三国演義』で記載のある架空人物の貂蝉が上がっていることだろう。そもそも史書の『三国志』に脇役、主役を想定することに首を傾げざるを得ない。
※関連記事
簡牘名蹟選 2:湖南篇(二)
二玄社書店は上記関連記事にもあるように学術的な用途としても使える書籍も出版しているのに、下記関連記事にあるように、2011年9月発売の『心に響く三国志[英雄の名言]』で『三国演義』を『三国志』と偽った前科があるのに、それを顧みもせず、二玄社書店は書籍のタイトルや紹介文(上記で引用した)で『全相三国志平話』や『三国演義』の三国創作を『三国志』と偽り、また似たような過ちを重ねている。
※関連記事
心に響く三国志[英雄の名言](2011年9月)
※リンク追記
・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店~
http://www.toho-shoten.co.jp/
※メールマガジン「【中国・本の情報館】Webユーザーのみなさまへ」vol.84(2012年7月2日発行)に「topic 3 今月の注目 1 「三国志」関連書籍」があり、渡邉義浩/著『「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち』、渡辺精一/著『三国志40人の名脇役』、坂口和澄/著『真説 その後の三国志』、金文京/著『三国志演義の世界 増補版』、陳維東・梁小龍/著『三国演義』(全20冊)(輸入書マンガ、安徽美術出版社)18900円が紹介されている。
※関連記事
「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち(2012年6月10日)
真説 その後の三国志(2012年5月18日)
三国志演義の世界 増補版(2010年5月下旬)
中国名作新漫画「三国演義」全10巻(2010年2月8日)
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