昨日11月22日、書店で、MFコミックス、フラッパーシリーズの白井恵理子/著「STOP劉備くん!」とついでに三国志同人誌つながり(?)で11月19日発売のガンガンコミックスの荒川弘/著「鋼の錬金術師」12巻を買ってきた(といっても後者自体はおまけに「あとはコー●ーの三国志が… でもVで張角で天下統一したっきり。」と書いているだけだけど)。
タイトル STOP劉備くん!
MFコミックス、フラッパーシリーズ
白井版三国志遊戯
著者 白井恵理子
発行 株式会社メディアファクトリー
発行日 2005年11月30日
定価 514円(税別)
その他は下の「コミック三国志マガジン」の公式ブログで。
・「コミック三国志マガジン 編集部が出師の表」内記事「コミックス発売です!」
http://3594magazine.blog27.fc2.com/blog-entry-18.html
さて以前、11月8日に復刊ドットコムで「STOP!劉備くん1」の復刊告知がされたって話はしたんだけど、結局、どういう単行本になるかは細かい部分で謎のままだった。
・2005年11月8日「STOP!劉備くん!」復刊ニュース
http://cte.main.jp/newsch/article.php/212
※追記
STOP!劉備くん! ひとまずの最終回 (2011年3月24日)
※追記
三国志魂(スピリッツ) 上(2012年3月28日)
それで実際、今回のMFコミックス版を見てみると、角川書店発行の「STOP劉備くん!」(1991初版)の復刊が大部分をしめていて、11ページ~25ページがコミック三国志マガジン第3号で掲載されていた「STOP! 劉備くん!」四コマ作品11本(うち3本が八コマ漫画)で、192ページ~195ページが未収録の四コマ作品4本(うち2本が2色ページ時のものらしくグレースケールで再現されている)、それから近況が書かれている書き下ろしの「あとがき」(2005年)という中身になっている。きっちりと比べていないけど、角川書店版にあってMFコミックス版にないのは角川書店版の表紙と「あとがき」(1991年)ぐらいなものだろう。
ちなみに、復刊ドットコムですでに12月下旬に「続 STOP劉備くん!」の発行が予定されている。基本は復刊路線のようだ。今回の「STOP劉備くん!」の復刊パートでは三国志ネタ以外にも1991年時(というより「小説June」の連載時1987年から1990年)の時事ネタや、「小説June」に載っていた江森備/著「私説三国志」(江森三国志)のパロディーもきっちり復刊されている。
その他、ブログ「GOGO三国志!」の記事参照のこと。
・GOGO三国志!
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/
・MF版「STOP劉備くん!」
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/e/a379f3c60db7df12823c243fb94e598b
個人的に、復刊のつもりで、漫画を読みすすめようとしたら、いきなりオレオレ詐欺ネタ(いまは振り込め詐欺だっけ)がきて不意をつかれたようですごくうけてしまった。一作目からキャラの個性が出ていて、まさに2005年によみがえった「STOP劉備くん!」だった。
そういえば、以前、ブログ「desert season」で作者の白井恵理子先生が漫画家を休業して看護学校を受験することをしったんだけど、今回のあとがきでその顛末も書かれている。あとがきは結構、デリケートなことが書いている内容だけど、作者の近況があれこれわかってまずは一安心ってところかな。
・desert season
http://blogs.dion.ne.jp/darkcat/
・(2005年04月07日)白井恵理子さん、引退!?
http://blogs.dion.ne.jp/darkcat/archives/883228.html
※清岡はリアルタイムでこの記事を読んでいないが、この後にコミック三国志マガジンで「STOP!劉備くん!」が掲載される。タイムリーな話というか。
<11月26日追記>
というわけできっちり比較。右上の写真で左がMFコミックス版で右が角川書店版(あすかコミックス版、11版)。以下、箇条書き。
・MFコミックス版が一回り大きくて、絵も少し大きい。
・表紙の絵が違う(右上の写真参照)
・あすかコミックス版の表紙の絵がMFコミックス版の中表紙の絵(グレースケール)になっている。
・そのため、あすかコミックス版の中表紙はMFコミックス版にはない。
・あすかコミックス版の中表紙は各キャラクターがプラカードみたいなので自己主張している(個人的にこちらが好き)
・あすかコミックス版の副題「白井版三国志遊戯……との それはなりません」、MFコミックス版表紙の副題「白井版三国志遊戯」
・あすかコミックス版のカバーの端っこ表紙側(表紙をめくったところ)には白井恵理子先生の自画像とプロフィール(誕生日、出身、血液型、星座、デビュー作)、MFコミックス版はMFコミックスの刊行本一覧
・あすかコミックス版のカバーの端っこ裏表紙側(裏表紙をめくったところ)には白井恵理子先生のあすかコミックス刊行本一覧と耽美(?)諸葛亮のイラスト、MFコミックス版は白井恵理子先生のプロフィール(誕生日、出身、血液型、星座、デビュー作、代表作)
・もくじはデザインやカットやタイトルが違うが項目やスポットライトの順番は同じ。
・あすかコミックス版は「必殺 孫の手 もくじ」(※かゆいところにも手が届く?!・笑)
・あすかコミックス版は「口上」の1ページ前にカットがある。劉備が龍に乗ってでんでん太鼓を持っている。まんが日本昔話のオープニングのパロディー?
・MFコミックス版の11ページ~25ページがコミック三国志マガジン第3号で掲載されていた「STOP! 劉備くん!」四コマ作品11本(うち3本が八コマ漫画)。
・あすかコミックス版はたまにコマの外にカットがでてくるが、統一性をだすためかMFコミックス版ではことごとく消えている。
・MFコミックス版の192ページ~195ページが未収録の四コマ作品4本(うち2本が2色ページ時のものらしくグレースケールで再現されている)。
・あすかコミックス版の「三国志で君が一番!!」の1ページ前のカットは三君主がこたつに入ってトランプしている絵(三国鼎立な絵)。MFコミックス版は諸葛亮の絵
・あとがきが違う
・あすかコミックス版のあとがき『やっぱり三国志が好き』(フジテレビの番組「やっぱり猫が好き」のパロディータイトル?・笑)
・あすかコミックス版のあとがきでは川本喜八郎先生や江森備先生に会った話が挿し絵付きで書かれている。あと6年前(1985年?)の白井恵理子先生の同人誌『三国志遊戯』から2コマが掲載されている。劉備がコーチになっていてバレーの様子(セリフに「黄巾アタック」って書かれているし・笑)が描かれているからアタックNo.1のパロディーと思われるけど、張飛に「こずえ」とルビうちされ関羽に「みどり」じゃなく「ヒロミ」とあるから、エースをねらえのパロディーも含まれる?
・あすかコミックス版のあとがきには参考文献が書かれている。
・あすかコミックス版にはあとがき後1ページに「特別ふろく 玄ちゃん福笑い!!」がついている。
※新規関連記事
STOP劉備くん!(1991年7月17日発行)
サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。
単行本の感想は大方ブログに書いてしまったのですが、2色カラーの作品や、関羽の義をネタにしたものがとても面白かったです。
…それでは、失礼いたしました。
そしてコメントなしでいきなりトラックバックしてしまってすいません(^^;
こちらへは「GOGO三国志!」さんのトラックバックから来させていただいたんですが、記事に自分のブログへのリンクがあってちょっとびっくりしました。今更ですがサイトやブログっていろんなところにつながってるんだと実感しております…。
何はともあれ今は白井先生の漫画がまた読めるってだけで嬉しいです。
自分が記事を書いたタイミングも今となっては何かにひかれて書いたとしか思えません(笑)
「続・STOP劉備くん!」も持ってるんですが絶対買うと思います。
コメントのお返事は後ほどー
>青い章魚さん
そちらの記事は早かったので、リンク張って、紹介させてもらいました。
当初、未収録=コミック三国志マガジンの新作と思っていたので、あの二色カラーのマンガには驚きました。
典型的な「単行本になるとわかりにくいネタ」なんですが(汗)、面白かったです。
他の未収録作はごく初期の作品なんでしょうかね。
>DCさん
こちらでは初めまして。
あ、私もリンク張りました♪、って報告の意味でコメントなしでよくトラックバック送信しますよ(笑)
そうですね、いろんな方面でつながるのが面白いです。
ここで紹介させて貰っている記事ってすごいタイミングでしたね。
何か神秘性を感じます(笑)