以前の記事に追記する形でも良かったんだけど、メディアが違うし何よりツッコミ心をくすぐられるので独立した記事で書くことに。
※関連記事
三国志マニアまやや(アニメ『海月姫』2010年10月14日-)
※追記
海月姫 英雄列伝☆其の一 まやや様の巻(2011年1月28日)
上記記事にあるように、講談社のマンガ雑誌『Kiss』で連載中で、アニメ化されたマンガ、東村アキコ/著『海月姫』なんだけど、今、下記サイト「デジキス」で、「KC未収録分を含むスピンオフショートを期間限定無料公開!!」(下記サイトより)ということで、『海月姫 英雄列伝(ヒーローズ)☆』というスピンオフのマンガ作品が配信されている。
・デジキス|TOP|講談社コミックプラス
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90004
その第2話の2010年11月10日に配信された「根岸総理の巻」の6ページから7ページにかけて三国志ネタがある。それは登場人物の一人である三国志マニアのまややからではなく、なんと根岸総理からのセリフだ。
そこには「「豆を煮るに豆がらを焼く」という古い諺」として「中国の文帝が実弟に読ませた詩」の話が出ている。
単に「中国の文帝」とあって、一体、中国には何人の「文帝」が居るんだ、とまずツッコミを入れてしまうが、前後関係を見ると、三国魏の文帝のことのようだね、つまり曹丕と曹植の話。
※参照リンク
・文帝紀について (※「
三国志ファンのためのサポート掲示板内」ツリー)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=3625
※新規関連記事
早稲田大学の国語世界史入試で三国志関連2021(2月12日15日18日)
これは『三国志』にはなく、『世説新語』文学篇にある話だ。
・『世説新語』文学篇
文帝嘗令東阿王七歩中作詩、不成者行大法。應聲便為詩曰:「煮豆持作羹、漉菽以為汁。萁在釜下然、豆在釜中泣。本自同根生、相煎何太急?」帝深有慚色。
※参照記事
三国志学会 第四回大会ノート5
こういった小説的な文献で出てくる、この詩は普通、偽作とされるもので、それを作中で総理が引き合いに出すだなんて違和感を抱いたんだけど、作中で一国の総理に言わせるのは、前述の「中国の文帝」と合わせ、現代日本の歴史認識を反映させるための、敢えての表現なんだろうね。
※参照記事
私的メモ3:三国志関連初心者向け
※追記
図説 三国志の世界(2011年5月23日)
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