アクセスログを見ると「武冠 籠冠」という検索語句が見えて、そこからあれこれ辿ると下記のサイトへ行き着く。
・大修館書店:漢字文化資料館
http://www.taishukan.co.jp/kanji/
※追記。下記に移転
http://kanjibunka.com/
ここの「漢字文化アーカイブ」を見ると、資料名が「『十八史略』原文」となる資料があり、備考には下記に引用する文が添えられている。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
小社『漢文教室』195号収録「教材としての「三国志」―『十八史略』を用いた授業」で取り上げた8篇。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
つまり、『十八史略』に見える『三国志』関連の記述の漢文が8篇あるそうな。下記関連記事でも示したように、教科書でよく『十八史略』が教材として使われている。
※関連記事
教科書本文データ集(全国漢文教育学会)
どんな8篇かというと、次の八つ。
(1)髀肉の嘆
(2)三顧の礼
(3)赤壁の戦い
(4)呉下の阿蒙
(5)劉備の死
(6)出師の表
(7)死せる諸葛、生ける仲達を走らす
(8)泣いて馬謖を斬る
これ以外にも「漢字文化アーカイブ」に「『三字経』注釈」というのがあって、そこには下記に引用する注釈がある。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『三字経』本文の著作権は消滅していますが、通釈・注の著作権は加藤敏先生にあります。原則として引用・転載は自由ですが、その際には、大修館書店ホームページ「漢字文化資料館」よりの転載であること、訓読・通釈・注は加藤敏先生のものであることを明記してください。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
というわけで、加藤敏先生による訓読・通釈・注の中で『三国志』に関係するのは下記に引用する二つだ。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
融四歳 融(ゆう)は四歳(しさい)にして
能譲梨 能(よ)く梨(なし)を譲(ゆづ)る
弟於長 長(ちょう)に弟(てい)あるは
宜先知 宜(よろ)しく先(ま)づ知(し)るべし
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
魏蜀呉 魏蜀呉(ぎしょくご)
争漢鼎 漢鼎(かんてい)を争(あらそ)ふ
号三国 三国(さんごく)と号(ごう)し
迄両晋 両晋(りょうしん)に迄(およ)ぶ
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
蔡文姫 蔡文姫(さいぶんき)は
能弁琴 能(よ)く琴(こと)を弁(べん)じ
謝道★ 謝道★(しゃどううん)は
能詠吟 能(よ)く詠吟(えいぎん)す
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※「★」部分はおそらく「韞」。
※追記
故事成語・ことわざで読む中国史(2012年1月13日-3月9日)
※追記
リンク:模範解答でいいのか(ニュースな史点2012/4/30の記事)
※追記
上智大学の入試で三国志関連2013
※新規関連記事
中国故事人物の姿 -三国志の諸葛孔明から詩聖李白まで-(2017年1月1日-2月11日)
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