サイト「cipher[:K]」の「中国史資料庫」で漢字変換ツールが公開された。
・中国史資料庫 (※サイト「cipher[:K]」内)
http://yurara.kir.jp/material/
漢字変換ツールとはどんなものかというと「中国史資料庫」のページから下記へ引用することで説明とする。漢字(新字体)変換と旧字体(繁体字)変換の二つ。
--引用開始---------------------------------------------------------
【漢字変換】
漢字(新字体)変換
旧字体・繁体字・簡体字を読みやすく(主に新字体)変換
旧字体(繁体字)変換
Big5検索用に新字体を旧字体・繁体字変換
--引用終了---------------------------------------------------------
掲示板やブログ等、ネットのコミュニティにおいて、漢籍の電子文献からそのままコピー&ペーストしても日本語環境下では表示されなかったり文字化けしたりする場合が多いので、こういう漢字変換ツールは役立ちそう。
私自身、「
三国志ファンのためのサポート掲示板」などのネット上のコミュニティに何か書き込む折り、原文や漢文が必要な場合は個人的にローカル保存している電子テキストから一旦、日本語環境のファイルに写し、テキストエディタ上で表示できない漢字や句点を置換し、さらに持っている電子テキストは漢字と漢字の間に半角スペースやら一定文字数で改行やらがついているため、それらをエディタの置換機能で除去したりと手作業が何かと多い。
(※ちなみに私が使っているエディタは
EmEditor Professional)
そういった煩雑さを思うと、漢字変換ツールの漢字(新字体)変換に一旦写し、ボタン一つで大抵の文字は日本語環境で表示できるようになるのは魅力的(但し「[广龍]」等、日本語コードに対応する漢字がない場合は変換されない)。
また旧字体(繁体字)変換も重宝しそうだね。
例えば、私の場合、「黄巾」という記述を手元の電子テキストを見つけだそうとすると、「黄」は
繁体字では別の字になりそのままだと使えないため、手元の電子テキストで「蓋字公覆」と検索し「黄」の繁体字を見つけだし、それをコピーし検索窓に「黄」の繁体字をペーストするという説明だけでも手間のかかる方法を使っているんだけど、これだとボタン一つだね。
そういや下記のブログ記事でそういう話を見かけたことを思い出した。
・枕流亭ブログ
http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/
・日本語環境下での漢籍電子テキスト
http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20070218/p1
・半角スペースの除去
http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20080422/p2
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