于濤/著・鈴木 博/訳『実録 三国志』が2008年5月に青土社から発売していたという。定価3360 円。原題『三国前伝――漢末群雄天子夢』。
ベタな邦題から想像しがちでありがちな古典文学の『三国演義』混じりの本じゃなくて、ちゃんとした『三国志』等を元にした歴史の本みたいだね(※私は未確認だけど)。
・青土社
http://www.seidosha.co.jp/
目次を上記、青土社のサイトから下記へ引用。
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【目次】
序文 王暁毅
皇位継承の争い
だれが天子になるのか――新ルールのもたらした大混乱
名士の仕官――お飾りなのか、別に狙いがあるのか
大将軍の苦悩――宦官を殺すべきなのか
士人のクーデター
苦境を脱す――祖国再建の古い道
矛盾――脱却できない君臣の義
道はいずこ――自強の道は武装
武人の決起
武人の士人化――有功無名の困惑
忠君――皇甫嵩のもくろみ
統制からの離脱――董卓の自己解放
非常の行動――少帝を廃し献帝を立てる
関東同盟
矛先をかわす――不本意な同盟の秘められた真相
進取を願わず――挙兵して国難に赴くも、有利な情勢を見て撤退
遷都と帰順――見捨てられた洛陽の旧臣
生か死か
役柄の転換――清流から地方の実力者へ
闘いに立ち上がる――無に帰す計略
他郷で客死――生の悲惨と不可避の死
旧都の塵
暗殺――孤立無援の自力救済
賊徒の誅殺――王允の危険な一手
片思い――満天の暗雲
天子の奉戴
和解――献帝の皇統に対する再認識
中間の道――曹操、使者を長安へ
関東へ戻る――好機逸すべからず
新しい朝廷
軍府――後漢朝末期政権の新しいパターン
建国――軍府の朝廷化
付録――有名無実の許都の後漢朝
反撃
恩賜の御衣の帯に隠された密勅――天子の威光
忠誠と離反――荀彧の死
暴動――低年齢化した政変の首謀者
花はだれの家に散るのか
模範――「みずから初志を明らかにする」 ことの言外の意味
候補者――機会均等
腕競べ――曹丕と曹植の世継ぎ争い
だれが浮沈を左右するのか――暗躍する太子党
禅譲
樊城の包囲――曹、孫、劉三家の暗闘
曹操と黄巾――太平の理想と天下の大業
弦を調節して音調を整える――後漢朝から魏朝への政権交代
参考文献
あとがき
訳者あとがき
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※参照リンク
・『実録三国志』
http://blog.livedoor.jp/amakusa3594/archives/50577887.html
※ブログ「三国志博物館集解」内記事
・三国志博物館集解
http://blog.livedoor.jp/amakusa3594/
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これ持ってますよ。まだぱらっと眺めただけですが、たぶんウチのサイトが好きな人なら座右の愛読書になりそうな感じで、わたしの関心の範囲にかなり重なる部分が大きいようです。
サイト「三国志博物館」で『実録 三国志』のことを知りました。
そこの掲示板でのやりとりを深く読む前にそのタイトルから、内容が私の興味の範疇にない本だと勝手に思っていましたが、ブログ「三国志博物館集解」や目次を見るとどうもそれは偏見だということがわかりました…邦題だと名は体を表さないものですね(笑)
(原題だと興味を持つと思うのですが)