
下記、「日経ブックダイレクト」のサイトの「新刊・近刊」によると、2008年1月9日に株式会社日本経済新聞出版社から日経ビジネス人文庫で童門冬二/著『新釈 三国志 上』(730円)、『新釈 三国志 下』(730円)が発売されるとのこと
・日経ブックダイレクト
http://www.nikkei-bookdirect.com/
説明文を見ても、これが読み物なのか小説なのか何なのかよく判らないんだけど、「日本史上の類似事件や人物と比較しながら」というのが特徴とのこと。
(#小説でも描かれている時代から後世の出典を
地の文で出したりするケースもあるので)
表紙の伝統的な冠のデザイン(=時代考証無視の冠のデザイン)と目次に見られる「2章 桃園の天地人」(『三国演義』の桃園結義を由来としたタイトル)から、『三国志』だけに関するものというより、よくある『三国演義』混じりのビジネス書と思われるけど、どうでしょう。
そうだとしたら、架空のものと日本史を比較されても困る気もするが(いや『三国演義』がどう日本史に影響を与えたか、とかは有りかも)、1ページも読んでないのでツッコミ入れても意味がないし、止めておこう。
<追記>
横山光輝『三国志』愛蔵版の第四巻 呂布と曹操の巻末に今回を先行したような内容を想像できるタイトルがあるね。
・横山光輝『三国志』愛蔵版(全30巻)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/752
>私にとっての『三国志』日本史との比較対照から見えてきたもの 童門冬二
※追記
三国志・赤壁の戦い 天下分け目の群雄大決戦(2008年11月21日)
サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。
とりあえず前書きとかをみて判断しようとしたのですが、私がページを間違って飛ばしていない限り、前書きがありません。
内容もぱっと見たところ『三国志演義』と『三国志』の区別がされていませんでした。
まことに残念な書です
どうもご報告ありがとうございます♪
やはり『三国演義』という文学と日本史を比較しようと言う無茶な試みをしているのではないかという懸念が私の中で高まっています(汗)
あとビジネス書なのか小説なのか気になるところです。
まさしく演義と正史の区別がなく
演義の間違いを断定的に解釈していました。
特に陶謙を徳望のある君主として解釈していたり
曹操に先を見通す「知」が足りないと書いてある下りは
演義ファンでもこうは思わないでしょう。
陳舜臣さんの解釈をところどころ引用してますが
全部読んでいるのではなく
各文献を自分に都合良く使っている感じです。
日本の歴史にあてはめるなど強引で
近年の三国志本の中でも悪書に近いほど呆れます。
そのお話を伺う限り、やはり『三国志』と『三国演義』を混ぜた上で日本の歴史と比較するというビジネス書のようですね(汗)
そういった姿勢の本は前世紀でよくみかけたので、タイトルにある「新」というより「旧」のような気がしますね。
さらに言えば「新釈」(新たに解きほぐす)というよりは、新たに惑わすという印象があるので、「新惑 三国志」といったところに落ち着きそうですね(汗)