中国では古来より、吉祥画や風景画、花鳥画、美人画などの様々な版画が生活を彩ってきました。
その長い歴史の中で目を見張るのは、国際都市となった17-18世紀の蘇州において、中国と西洋の美術が交じり合うことで、今では蘇州版画と言い習わされる画期的な民衆芸術が誕生したことです。それらは以降の中国美術にとどまらず、日本やヨーロッパなど海外の美術にまで影響を及ぼすほど強い光を放っていました。
残念ながら、蘇州版画の多くは生活の中で消費され廃棄される命運にあったため遺品がほとんど伝来せず、その全貌が詳しく知られることはありませんでした。
海の見える杜美術館の所蔵する中国版画は、希少な17-18世紀の蘇州版画から現代年画に至るまで、その数3,000点以上に及ぶ世界屈指の質と量のコレクションです。本展覧会では、館蔵品の中から初公開作品を多数含む優品約300点を選定し、知られざる中国版画の世界をお楽しみいただきます。
■記念講演会「中国版画研究の現在」
日 時:5月27(土)・28(日) 17:30~21:00
言 語:日中英3か国語同時通訳
場 所:zoomを使ったオンライン講演会(言語ごとにURLが異なります)
参加方法:お名前と所属団体名を書いてprints@umam.jp宛にメールでお申込ください。送信いただいたアドレス宛に、講演会の前日までに、講演会用のURLと参加用ID、パスワードを返信いたします。
申込締切:2023年5月20日(土)
講 演 者:
5月27日(土) 小林宏光(上智大学名誉教授)、板倉聖哲(東京大学東洋文化研究所)、大木康(東京大学東洋文化研究所)、田島奈都子 (青梅市立美術館)、青木隆幸 (海の見える杜美術館)
5月28日(日) Yu-chih Lai(中央研究院)、Anita Xiaoming Wang (Birmingham City University)、Anne Farrer(Sotheby’s Institute of Art)、Lucie Olivova (Masaryk University)
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